公式 プリニウス 11巻 感想
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ネロ皇帝の死から、博物学者プリニウス原点へ
少年時代~青年期を描く一代記!!

プリニウス 11巻 感想
プリニウス 11巻 感想
プリニウス 11巻 感想
プリニウス 11巻 感想

 の不敵な子、誰かと思えばプリニウス様!?

 文献を軸に創作、西暦初頭の文化が面白い

 幼少期は表情豊かで、闊達な子なのが意外も
 森を、自然を教師として育った好奇心
 まさに三つ子の魂百まで!!
 
 人付き合い下手な一因でもあるのか
 
黙々青春時代
 赤らめ、ほのかな恋に身を焦がす様が青春だ!!
 が、奥さんいたっけ?と思ったら
 生涯独身だったとか

 作画が大変だったという「戦争」も凄い!!

 次巻、いよいよ最終局面か

プリニウス 11巻 感想


・あらすじ
  …プリニウス、六歳~青年期編

・第71話「コムム」
  …六歳、現・北イタリア コモの地
・第72話「マルクス」
  …八歳、町の学校に行きたがる少年

・第73話「スギナ」
  …親友マルクスの贈り物
・第74話「ムーターティオー」
  …11歳から12歳頃、首都ローマへ

・第75話「リウィア」
  …18歳、文献に残る最古の植物園
  …アントニウス・カストル
・第76話「オウィディウス」
  …超ロングセラー本「恋の技法」
  …プリニウスの恋

・第77話「ポンポニウス」
  …23歳、本作初の「戦争」編
  …槍の名手プリニウス
・あとがき対談
  …文書家としては最悪
・これまでの感想

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以下、公式あらすじより引用
及びブックウォーカー試し読み


 あらすじ・内容

 若き日のプリニウスを描く、新章がスタート!

 北イタリアの街・コムムで生まれ育ったプリニウス。アルプスの麓にあるその街は、森と湖に囲まれた自然豊かな景勝地。そこでプリニウスは動物や昆虫、植物と触れ合い、世界を観察する悦びに目覚める。

 親友との哀しい別れを経験したプリニウスは、帝都ローマへ。書物に没頭し、学問に明け暮れる青年期を過ごす。さらに心惹かれる女性も登場するが……。

「博物学者プリニウス」の原点に迫る!



あらすじ
11歳頃目撃した道路工事、23歳頃の従軍経験

プリニウス 11巻 感想
プリニウス 11巻 感想

 道の凄まじい完成度。全ての道はローマに通ず

あらすじ
 プリニウスは西暦23年頃、コムムに誕生 

 父の教えで、自然を教師に育った

 親友マルクスとの出会い、別れを経た彼は
 11歳頃、父の友人を頼りてローマへ
 18歳頃は恋もした

 ローマでは珍しい文物に没頭

 やがて失恋、23歳頃は軍に入隊し
 約10年軍役に従事

 医師シレノスや、プブリウス・コルネリウス・タキトゥスと邂逅する

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第71話
六歳。プリニウス生誕は「コムム」とする説が有力

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 リアル・森のくまさん事件も発生

第71話「コムム」
 プリニウスの幼少期は記録がなく、ほぼ創作

 優秀な彼は、ローマ行きを勧められます

 特に母は、田舎育ちで野蛮にならないか心配
 ですが、少年自身と父は自然を愛し
 最高の教師だと主張

 大事なのは好奇心を育む事

 野山の動植物に興味津々だった少年こそ
 後年、記録魔となる前身か

 また狼を拾い育て、野山に返したものの見守ってくれてる様子

 両親の姿は敢えて描かないんですな

第72話
街の学校に行きたがるプリニウス。家庭教師は「他の子供が恋しいのか」と考えるが

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 そろばんが縁で、石工の子マルクスと友達に

第72話「マルクス」
 当時学校は無料でなく、現在の塾に近い感覚

 金持ちは家庭教師をつけます

 前回から二年、プリニウスは「街」に興味
 他家の家庭教師にも会わせますが
 興味を示しませんでした

 真面目すぎ、遊び下手が微笑ましい

 また小太りな他家の家庭教師
 どことなく、ネロ様っぽいですね

 コミカルでしたが身なりは立派で、学がある大切さも感じます

 いつの時代も、親は子に苦労して欲しくない…

第73話
ぜんそくで学校に行けなくなったプリニウス

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 最後の別れに、顔が見えないのが切ない

第73話「スギナ」
 親友になったマルクスは、実家が借金

 遂には子供二人が奴隷に売られて…

 兄弟は多く、マルクスが売られたかは不明も
 残った家族も引っ越してしまい
 別れすら告げられず

 サブタイはマルクスが山でとった治療薬

 今日笑いあった相手と
 明日、また会えると限らない

 一期一会を、マルクスは「金がない苦しさ」を身を以って学んだ恰好か

 涙を堪えたマルクスは強いな…

第74話
更に数年が経ち、いよいよローマへ出発

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)父上

 お前はローマに行って

 ここで学んだ物を失うのではない

 この世界を

 より深く理解するために行くのだよ

 ガイウス


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 道路の建築現場も目撃。気が遠くなる完成度だ…

第74話「ムーターティオー」
 これほど大工事ゆえ、現代にも残ってるのね

 しかしプリニウス、自然破壊にか悲しげ

 狼、熊達が見送ってくれた時だけは笑顔になり
 父も含蓄ある言葉を贈ってくれますが
 道中はずっと黙然

 現在のプリニウス様まんま

 サブタイ、“馬交換所”の宿では売春婦を
 ローマでは高層マンションを!!

「まだ見ぬ世界」にも不安げ、故郷が本当に大好きだったんですね

 全てが人工物の街、壮大だけど重苦しい

第75話
18歳、プリニウスは「アントニウス・カストル」老に可愛がられていた

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 カストル老の孫・リウィアとのお見合い

第75話「リウィア」
 文献に残る、最古の植物園のカストル

 50歳で長老な当時、百歳を超す奇人!?

 彼はひ孫、リウィアに植物園を託そうと考え
 プリニウスと共に研究を継ぐよう
 引き合わせました

 将来を思えば、出会いから悲恋

 プリ様、早くも眉間の皺が定着しましたが
 リウィアの前ではにこやか

 リウィア自身も植物研究者で、これ以上ない良縁といった感じなのに…

 西暦41年頃のお話だとか

第76話
サブタイトルは、超ロングセラー「恋の技法」著者。西暦17年頃に没した

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 半人半馬見学に夢中で、デートを忘れてしまうプリニウス

第76話「オウィディウス」
 リウィアとの交際は、傍目には非常に順調

 しかしプリニウスの学究癖が仇に

 真面目なプリニウスは、恋愛でも書物を頼り
 既に古典な「恋の技法」を読んで
 悪友にバカにされます

 あまつさえ彼に誘われ色街

 それはギリギリ踏みとどまったも
 リウィアに目撃され…

 ちなみに「恋の技法」は、中世やルネッサンス期まで読み継がれたとか

 ロングセラーにも程がある!?

最後のチャンスを貰ったプリニウスだったが
図書館通いが仇に

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 図書館で感心され、皇帝秘書から直々の命令

四代皇帝クラウディウス帝
 将来を左右する、大事な仕事と言えましょう

 結果「清書」に没頭、破局エンド

 当初、彼女に会う為に仕事に奮闘したハズが
 気付けばすっぽかしてしまった辺り
 没頭しすぎたか

 評判最悪も、現帝は学究肌

 先帝、カリグラが崩壊させた財政を再建
 ブリタンニア南部征服など

 50歳と遅咲きで病弱も、ローマに寄与する人物となっていくそうな

 少なくともネロ皇帝より凄い方だったのね

第77話
23歳頃。ポンポニウス総督指揮下、高地ゲルマニア戦線へ

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 装備の精緻な書き込みに気が遠くなるで候…

第77話「ポンポニウス」
 ローマと、ゲルマン人区域ゲルマニアの戦争

 ライン川西側上流、高地ゲルマニア

 ローマは金属鎧、弩砲(バリスタ)を実用化
 遠距離から、統制が取れた攻勢をかけ
 前哨戦は圧倒的!!

 しかし密度の高い森が難敵

 まるで、ベトナム戦争のようですが
 装備が重い分ローマはキツい

 博物館に飾ってありそうな見開きでしたわ
 
戦いは紀元前50年代、カエサルの時代から続き
西暦9年、トイトブルクで大敗北している

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 しかしプリニウス様、森育ちの面目躍如

騎馬隊長プリニウス
 7年頃、ローマはトイトブルクの森で大敗
 
 当時の派遣軍がほぼ全滅しています

 2009年には、戦闘2000周年式典も行われており
 森はローマにとって鬼門なんですが
 森育ちが大活躍!!

 おかげでガリアに栄転

 作中、顔が出てないプリニウス父は
 馬術家だったんだそうで

 その影響で“馬に乗って戦える”、ローマ人では珍しいスキルを拾得してたのだそうな

 馬に乗る事、上で戦えるのは別物なのね

当時、騎兵の大半は属州出身者だったが
プリニウスは騎馬隊長を担当

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 医者シレノス、当時は馬のよだれがヒット作

ガリアのプリニウス
 本作オリジナル医師、彼とも戦場で邂逅

 髭も髪も、もっさもさですね!

 また本作、プリニウス様は森の生き物を愛し
 その共生を尊敬してたからこそ
 戦争を忌避

 共生こそ人間が不得手な分野だと

 父は自然を教師と呼びましたが
 まさに自然に学んだと

 森育ちが好奇心と戦う力、思想を養い「彼」を形作ったと感じる一幕

 あと人付き合いの下手さもか

あとがき対談

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 博物誌という、偉大な書物を残したプリ様

 しかし文書家としては最悪だったとか

 だから本作も実用一点張りな性格なのね

刊行 
 バンチコミックス「プリニウス 11巻」。ヤマザキマリ×とり・みき両先生の合作。
 月刊「新潮」連載、新潮社発行。
 2021年7月(前巻2020年9月)

プリニウス 11巻
 あらすじ
 第71話「コムム」
 第72話「マルクス」
 第73話「スギナ」
 第74話「ムーターティオー」
 第75話「リウィア」
 第76話「オウィディウス」
 第77話「ポンポニウス」
 あとがき対談
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