試し読み U.C.0094 機動戦士ガンダムUC バンデシネ Episode:0 3巻 感想 レビュー 考察 画像 キャプチャ あらすじ 内容 ネタバレあり 原作:福井晴敏、漫画:大森倖三 これまでの感想はこちら。前巻はこちら
強奪に見せかけたスタイン譲渡、阻止に懸けた連邦情報局カルロスに辛辣な結末

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当時は連邦とAE社の援助で活動していたネオ・ジオンへ、本作戦は大きな転機に
 カルロスの懸命な阻止は、連邦は裏切る、共存は不可能とジオン残党に響き
 同時に、フロンタルとシナンジュの圧倒的な戦闘能力が
 彼がいればまだ戦えると示したのね

 連邦とジオンが共謀する戦後の戦争を止めたかった、カルロスの想いは皮肉な結末に

二人のインテリ
 アムロはシャアを、“やがて民衆に諦め世捨て人になる過激なインテリ”と喩えましたが
 フロンタルは、最初から「民衆なんてこんなものだ」と諦めてる
 その点で、両者は決定的に違うのだな
 と、私は感じます。

 シャアも諦めてはいましたが、隕石落としで変革が起きると“まだ信じて”いた

 そうした“人類への諦めの悪さ”さえなかったフロンタルだから、ミネバは辛辣なのかなって

機動戦士ガンダムUC バンデシネ Episode:0 3巻 感想

 第10話「第6章 フル・フロンタル《赤い彗星》」
 第11話「第6章 フル・フロンタル《サイコマシン》」
 第12話「第6章 フル・フロンタル《カリスマ誕生・前篇》」
 第13話「第6章 フル・フロンタル《カリスマ誕生・後篇》【最終回】」
 機動戦士ガンダムNT 小説版 感想(別記事)
 ガンダムUC RE:0096 感想
 これまでの感想

原作改変で、ダコタ・ウィンストンMS隊長が生存する事に(?)

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 彼のはプロトスタークなので、胸部機関砲が撃てた!(D型換装機ではダミー)。

あらすじ
 UC.0094年、アナハイム社と連邦が共謀、ネオ・ジオンへの新型MS譲渡が行われた
 計画は、連邦情報局を離反したカルロス・クレイグに妨害されるが
 ネオジオンのフル・フロンタルが事態を利用
 大量の犠牲者を出す

 彼は現状に安住するジオン残党に、連邦への憎悪を醸成する格好の機会とした

 と共に、自身の実力を最高の形で演出して見せる事で
 赤い彗星の再来へと収まる

 フロンタルはネオジオンを掌握、対連邦へと動き始めるのだった

第10話。連邦軍と密約の下、八百長を仕掛けたジオンは“アテ”が外れた

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 完全に「連中は早い、この旧型ギラ・ドーガタイプではダメだ!」案件

第10話「第6章 フル・フロンタル《赤い彗星》」
 不幸な偶然を装い、戦わず譲渡されるはずだった2機の(シナンジュ・)スタイン
 当然、「受領側」の古参ジオン兵も慣れた対応をしたものの
 慣れすぎてナメすぎていた

 予想外、更に連邦側が最新“D型ジェガン”だった為、戦線は完全に崩壊

 両機は同等かギラ・ドーガが上とされますが
 基本設計をアクシズが行った、古いギラ・ドーガは“伸びしろ”がないのか

 ジェガンは新規開発機、シャアの反乱を踏まえ“上回る”よう改良された的な?

 旧式化した奴は、まだジェガンすらない部隊に回せばいいわけですしね

翻弄されるアンジェロ、輸送担当“ウンカイ”艦長も絶体絶命!

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 これを踏まえ、多少軽量にマイナーチェンジしたギラ・ズールになった的な?

頃合
 スタイン(シナンジュ)譲渡は、輸送を担う連邦軍艦ウンカイ上層部のみ関与
 出来る限り、情報を漏らさぬよう妥当な采配ですが
 こうなると逆効果ですね

 特にラー・デルス艦長は真面目な軍人で、本当に好感が持てます

 顔の濃さがハリウッド映画みてえ!

スタインを渡せば、戦力バランスが崩れると警告するカルロス。それが本作の肝!

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 それほどのものなら ぜひ手に入れねばな

C型ギラ・ドーガの猛威
 フロンタルの台詞から溢れる恐怖、これまで押してたD型部隊が瞬時に撃墜!
 爆風を利用し、次々と敵機を飛び移る地獄絵図は
 伝説的なシャアの八艘飛び!

 大戦初期に戦闘艦5隻を撃沈したシャア、その再来だと戦いで証明する事へ

 ちなみに単に赤いギラ・ドーガではなく
 倉庫に眠ってた耐久性検証用機を、急場で赤く塗った特殊機

 各部が限界まで強化され、バランスを欠いたMSながらも軽々と乗りこなしたとか

 本来は各バリエーション改修検討へ、各部耐久性を検証する実験機でした

ダコタ隊長『落ち着け あれがシャアである訳が無い!』

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 ソロモン攻略戦にも参加した連邦ベテラン、ダコタ隊長らは否定するも…

シャアの再来
 カルロスが妨害に動くと解った上で、情報を握り潰していたフロンタル
 自分は、赤い彗星同様の事が出来ると見せつけるべく
 格好のマッチポンプに!

 さっきまで疑っていた古参兵達も、大佐大佐とはしゃぐ始末

 ギラ・ドーガが「ザクに似てる」のも効果絶大!

第11話。単騎で戦局を覆したフロンタル、高揚したジオン軍は押し返し始め…

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 フロンタルが起動させたスタインは、ビーム・ライフルを弾き返す超常現象を起こす

第11話「第6章 フル・フロンタル《サイコマシン》」
 本編同様、ウンカイの対空砲を瞬時に潰してしまったフロンタルは悠々と生身で侵入
 強化人間特有の身体能力では、彼はシャアどころの話ではなく
 ピストル一つで整備班を次々と殺害

 スタインを起動、Zでカミーユ・ビダンがやったように、ビームを弾いてしまいます

 宇宙世紀で前例がある事は、他の人物だって出来る訳で
 つくづくNTってのは規格外なんでしょ!

 易々は出来ないから、本編中には起きなかった現象なんでしょうけど

阻止勢力を把握していたフロンタルは、カルロスの事も調査済みだった

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 原作と違い、単身フロンタルと対峙したカルロスは厳しい言葉を受ける

両者の差
 前巻カルロスは、“こうしなければ握り潰される”と、実力行使を現実的に解説しました
 しかし、それはただの隠れ蓑に過ぎない「個人的な復讐だ」と
 カルロス自身をも騙し、愚かな復讐に走っただけ
 死ななくても良い者を巻き込んだだけ
 
 カルロス・クレイグ…、何人死んだか数えるがいい(フロンタル)

 全裸を意味する彼の言葉は、他人の行動をも丸裸にしてしまう。
 フロンタル自身に「私心」がないからでしょうか
 徹底的に客観視できる

 カルロスは動揺した、対しフロンタルは“目的に犠牲が出る”など折込済み

 つくづくフロンタルは“大人”で、機械的な存在なんだと感じます

フロンタルは“死者を数えろ”と言い残し、カルロスを敢えて手にかけなかった

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 結果カルロスは、仲間に「スタイン撃墜を最優先してくれ」と頼んでしまう

墜としてくれ!
 今、連邦側を牽引しているのはダコタ隊長で、彼はカルロスを信頼しています
 故に隊長は、交戦中のアンジェロ隊を一旦脇に置き
 スタインへ戦力を集中

 こうしてアンジェロ達は、フロンタルの指示で悠々と“残りの荷物”を回収へ

 多分、全てはフロンタルの思うままに推移していて
 敢えてカルロスを見逃したのね

 敵をスタインに引きつける為、その脅威を目の当たりにしたカルロスを生かした

 これにより、スタインの部品と「もう一機のスタイン」もジオンの手に

第12話。2隻分のジェガンD型、残存7機同時に仕掛ける!

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 またも敢えてカルロスを狙わず、ジェガン隊を殲滅していくフロンタル

第12話「第6章 フル・フロンタル《カリスマ誕生・前篇》」
 赤い彗星が舞っている。アンジェロが陶酔するほど圧倒的な戦いが展開
 以降、本編中で「手を出す事こそ大佐に失礼だ」という程
 偏った思想となるアンジェロの第一歩

 あまりに高速過ぎ、味方でさえ支援が出来ない戦場!

 フロンタルは、大型ライフルの残弾こそ早々に使いきってしまいますが
 サザビーとνから継承したシールドの固定武装や
 鈍器として使ってMSを殲滅

 ダコタ隊長は原作同様、「スタインに慣れる前に倒せ」と吼えるもムチャクチャだ!

 さっきまで、一方的にジオン残党を狩っていた部隊が瞬く間に…

死を覚悟したダコタ、だがカルロスが生き残れば“世界”はきっと変わるはずだと

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 むしろダコタを庇ってカルロスは戦列に復帰、フロンタルに礼を言われる事に

民衆とはそういうものだ
 本作1巻、また2巻での古参兵らのように、ジオン残党には既に戦う気はありません
 黙っていても、連邦が物資や兵器を回してくれるし逃がしてくれるから。
 彼らは飼い慣らされていた

 でも今回のカルロスの妨害で、“やはり連邦は信用できない”に変わる。
 持ちつ持たれつ、なんて言葉は価値をなくし
 打倒連邦が必要だと叫ぶ

 また、感情的に正義を語るもの、盲目的な戦争反対論者ほど戦争を好むものだと

 この下りは、きっと要は「民衆なんてそんなものだ」という事
 彼は人類を信じていない

 その一点で、アクシズを落としてでも地球人類を変えようとしたシャアと違う

 シャアも信じられなかったけど、可能性はあると思い行動したハズなのですから。

カルロスにも『覚悟』が芽生えた、この男だけは放置できない、自爆攻撃を敢行するが…

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 刹那に亡き妻子の姿を見るも、「そっちにはいけそうにない」とカルロスは散った…

すまない
 フロンタルは基本的に、人間というものに見切りをつけています
 逆シャアで、アムロが「人の心の光」を見せたのに
 人類は変わらなかったから。
 人類に絶望したから。

 彼はシャアの絶望した部分が、“シャアに似せた強化人間”に宿ったもの

 本編でミネバにもなじられたような人物。
 他人を信頼しないから、メカのチェックも自分でし、他人を巻き込み目的を遂行する

 人類へ抱くのは、「そういうものだ」って諦めなんですね。

 そんな人が人類を主導しかねない、直感的な嫌悪がカルロスを動かしたんでしょうか

第13話【最終回】。一方で、「人を越えたフロンタル」だからこそ惹かれる者もいる

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 散々“弱者”だったアンジェロにとって、フロンタルは震えを止めてくれる

第13話「第6章 フル・フロンタル《カリスマ誕生・後篇》【最終回】」
 またアンジェロは、幼い日に母を助けられませんでした、見ている事しか出来ませんでした
 転じ、「君が見てくれるだけで力になる」というフロンタルは
 きっとアンジェロの望む人そのもの

 これが人の総意の器、他人が望む姿を演じるというフロンタルそのものか

 アンジェロは、確かにフロンタルに救われています
 でも曰く言い難いものがありますね

 こうして他人が望む自分を演じること、それがフロンタルって存在なんですね

 と言っても、無論「万人が望む人間」にはなれるハズもありません

アルベルトが求める自分”を察したフロンタルは、彼の予想外の行動をとった

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 たいした性能だ、この言葉が引き金だと描写に。

アルベルトうっかり事件
 事情を知る彼は、要は“フロンタルは作りものだから”と訳知り顔で言ってしまいました
 が、言い換えれば「アナハイム社がフロンタルを下に見る」という事。
 決してジオンの総意は望みません

 多分だからこそフロンタルは、ウンカイ、ラー・ギルスの2隻を皆殺し

 自分は単なる作り物じゃないし、AE社の思い通りにならない
 そう思われるとジオン国民が嫌がるから。

 アルベルト・ビストに、底知れない恐怖を植えつけ「ウンカイ事件」は終結へ

 本編中で、彼がめちゃくちゃビビってた事の裏づけにもなるのね

たった1機のMSが、瞬時に2隻の巡洋艦を沈めた。“赤い彗星”の名は不動に

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 原作と違い、ダコタ隊長は生存。漫画版ガンダムNTにも出てきそう?

赤い彗星の再来
 今、フロンタルは「ジオン国民に戦う気持ちを醸成する」のが肝要でした
 彼自身が、勇名を馳せるのも大切な事ですし
 そこで巡洋艦轟沈も意味ある事

 しかしアルベルトは、そんな合理性を越えた禍々しさを感じとる事に

 この感性の鋭さ、何気に流石バナージの兄というべきか。
 本編中も変わっていきますものね

 首謀者の一人アルベルトが、阻止しようとしたカルロスと似た感想を持つのも面白い

 カルロスの意思を継ぎ、ダコタは動くのでしょうか

彼がいれば我々はまだ戦える、勝てる! ネオジオンは「袖付き」として再起へ

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 第1巻で疑ってたジオン兵も、2巻の古参兵も、揃ってフロンタルを讃える事に

シャアの再来
 当初誰も期待しなかった“赤い彗星の再来”は、こうして広く受け入れられ
 彼と、親衛隊が巻いていた「袖」が残党軍全体に波及し
 袖付きへと残党軍を再編成

 ミネバはフロンタルに人間くささを感じず、信じる事が出来ません

 対しアンジェロは、人間らしさを持たないからこそ
 人を越えた存在として信じ慕うと

 人じゃないから人に出来ない、シャアに出来なかった事が出来るからか

 ここからUC本編へと繋がっていくんですね

収録

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 神なんていないと絶望していたアンジェロが、神を見出すまでの物語

 カドカワコミックスエース「機動戦士ガンダムUC バンデシネ Episode:0 3巻」。
 原作:福井晴敏、漫画:大森倖三、月刊ガンダムエース連載。角川書店発行。
 2018年11月(前巻2018年5月)
 第2巻と同時発売

機動戦士ガンダムUC バンデシネ Episode:0 3巻 感想
 第10話「第6章 フル・フロンタル《赤い彗星》」
 第11話「第6章 フル・フロンタル《サイコマシン》」
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 ガンダムUC RE:0096 感想
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