公式サイト 天竺熱風録 5巻 感想 レビュー 考察 画像 内容 ネタバレあり 田中芳樹/伊藤勢 これまでの感想はこちら。前巻はこちら
外交官の嘆き。戦象攻略戦! 怪物ヴァンダカを下し、悪王アルジュナに迫る…?

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悪王アルジュナ討伐、完了…? 戦象攻略へ立案も盛り上がりましたが
 インドが尊ぶのは牛で、“水牛は対象外”とは知りませんでした
 水牛を含めれば、世界最大の牛肉輸出国だとか
 ガチガチなようで柔軟
 インド面白い!

 表紙担当アルダナリーシュヴァラ、“性別”ダイナミックすぎない!?

2巻のヤスミナも再登場!
 ただそこにいる、それだけで外交圧力をかけたクマーラ王のしたたかさ。
 曰く、三蔵法師に資金援助をした「ロクでもない人物」とか
 説明だけでワクワクしますね!
 玄策の職業意識が熱い

 戦象攻略史、ほぼ特攻なアレクサンドロス大王の逸話も面白すぎる

天竺熱風録 5巻 感想

 第32話「どの口が」
 第33話「こいつは俺… 死んだかな……」
 第34話「外交官/アルダナリーシュヴァラ」
 第35話「檄文」
 第36話「戦象攻略プラン」
 第37話「“牛を尊ぶ文化”の風穴」
 第38話「直進!!!」
 第39話「ひとごろしぃ!」
 第40話「悪王アルジェナの行方」
 蛇足的用語解説
 これまでの感想

※公式サブタイなし。便宜名です。

第34話はヤスミナ達が再登場、そして36話は水浴び回が収録

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 相変らずの踊りっぷりで何より。

あらすじ
 時は七世紀、金剛力・ヴァンダカ将軍、三万のヴリトラ軍を連合軍は下す
 玄策は、攻城戦を避ける為に“檄文”を天竺全域に発し
 悪王アルジェナを誘い出した

 七万の兵と戦象、カナウジ全兵力を“牛”を利して一点突破する連合軍

 際し、鞭剣(ウルミ)アガースラが立ちはだかるが
 ラトナ将軍がこれを撃破

 師仁が悪王アルジュナを捕え、遂に“戦争”は終わりを告げる

 だが、カーマルーパ国軍を率いクマーラ王が出陣しており…?

第32話。玄策の意図を理解し、「サイに轢かせた」師仁だったが

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 世界的「お前が言うな」案件

第32話「どの口が」
 師仁助かった! 敵の戦犀(せんサイ)乗りがしつこいのなんのって!
 暴走するサイの上で、主導権の握り合いで白兵戦!
 どいつもこいつも無茶し過ぎ!

 てかアンタが無茶するから、師仁が大変なんスよ玄策様!?

 玄策の乱入で勝利
 しかし、サイから落としたのに走って追ってきた敵もタフ

 怪人はヴァンダカ将軍だけじゃないんですね

 こっちはまだ「人間」でしたが。

ヴァンダカ将軍、再起動! サイで轢いても生きていたカラクリとは

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 おーっとイエティさん「投げた」ァ!

文字通りの“金剛力”
 不沈の怪物、カラクリは“丹田”など身体の要所にダイヤを埋め込んでいた
 いわゆるチャクラを刺激するとかの類らしく
 更に怪物じみるヴァンダカ

 剣を交えれば剣を折る! 渡り合えたイエティさんすげえ!!

 見開きの迫力がとんでもなかったわ!
 からの「投げ」!

 しかし投げて首ヘシ折ったのに、元気に飛び蹴りとか人外魔境すぎる…

 文字通りの金剛力ってワケね! さすが仏教の本場!!

第34話。咄嗟に、「馬」でイエティさんを受け止めた玄策! しかし師仁は…

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 と思ったら既に横に居たとか、ラトナ将軍怖ァ!

第33話「終戦」
 明らかに脳を貫通され、矢を抜こうとするヴァンダカに戦慄しましたが
 大丈夫、脳を貫いてまで平気じゃなかった…。
 これにて決着に

 一瞬更なる怪物化かと思わせ、本当に「ほっ…」とする決着でした

 この緊迫感の描き方がホントすごい
 伊藤勢先生おかしいわ
 ホント

 もとより前巻時点で、戦術的には勝利していましたからこれで決着へ

 遮るものもない平原、1万以下で3万撃破。面白かったわ!

第34話。捕虜を連れ歩く余裕はない、皆殺しにするのが“英雄”なのだろう

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 そんな決断が出来るのが英雄なら、なりたくねェなあと去っていく玄策

第34話「外交官の敗北」
 みすみす敵に一万もの兵を返してしまった、だが捕まえておく余裕もない
 だから、非道であっても「殺す」決断が出来てこそ
 英雄なのかもしれません

 実際中国では、捕虜に自らの墓穴を掘らせて殺したとされます

 長平の戦いという捕虜20万を殺した戦争
 そうした歴史があるから、あの国は色んな意味で苛烈なのだと私は思います

 とまれ玄策、外交官としては敗北だと沈むのが漢らしい…!

 戦いこそ最大の“損”、損益で物を考える人情家は魅力的ですわ

 と、彼に言ったらブレーンバスター食らうんでしょうね

敵王都カナウジでは、王妃を快楽で落とされていたが…?

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 いやお前かよ!? 両性具有ってレベルじゃねえぞ!

完全なる者
 インド王を影から操る女、ヴァンダカ敗戦は信じがたい報告かと思いきや
 敵を認めつつも、「個人の実力と用兵(軍を扱う能力)は別だ」
 と、実にクールな物言い

 彼女(彼)の采配で、天竺王都は巧みに抑えられた事も語られます

 前王親族や神官、特に「前王の財産半分を散財」してまで
 軍を抑えた手腕は見事

 敢えて損をして得を取る手腕は惚れます。王妃を性的、大麻で虜にも。

 次々手駒を失うも、アガースラという部下が登場か

器量に乏しい王なれど、10年は王でいて貰わねば元がとれない

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 節度ォォ! これだから元自衛隊は!!

この独覚兵は!
 2巻以来でしょうか、前王の妹・盲目のラージェシェリー殿下再び
 あの時、玄策を逃してくれたヤスミナ達ですが
 期待してなかったとバッサリ

 さすがインド人、切れ味鋭い!

 また彼女らにすれば、悪王アルジェナがピンチで大喜びですが
 落命した兵士にも家族がいるでしょうにと…

 盲目王妹ラージェシェリー殿下、相変らず徳が高すぎる…、尊い…

 以上、悪王敗戦に対するおおむねの反応

 皆アルジェナを嫌ってるのに、王にしてるあの女すげえな…

第35話。“十日後”を約束し、外交官・王玄策は檄文を飛ばす!

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 イケメン老神官の正体は尊師(グル)!? 骨格どうなってんだよ!

第35話「檄文」 
 悪王アルジュナも彼なりに悩み、神を祖に持つ由緒正しき王だと吼えますが
 玄策、悪王討伐へ「唐」の檄文を天竺全土に!
 対アルジェナ軍を召集

 王は対抗せざるを得ず、全軍を自ら率いて出陣を決意

 緒戦、出し惜しんだ事(といっても3倍以上)
 敵が増える前に叩くこと

 王の判断は合理的ですが、それだけに玄策に乗せられてる感がスゴい

 合理的な判断ほど読みやすい、解っちゃいるけど難しい

第36話。求む、戦象攻略プラン! 師仁は“牛の突撃”を提案するが…

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 悪王アルジュナ、城塞と見紛う象4頭立て馬車で出陣! 規模すげー!

第36話「戦象攻略」
 檄文はやはり挑発、攻城戦は不可能ゆえに“敵を焦らせる”為のもの
 当時インドは、独立機運の強い領主が群雄割拠しており
 中国の要請など屁とも思っていない
 と、玄策は思いました(過去形)。

 さて戦象攻略、玄策は「現地の伝統を大事にする」事を重視します

 実際には難しいから、後年セポイの乱などが起きてますが
 ともあれここで閃いた!

 まず故事に倣いますが、アレクサンドロス王が力技過ぎて笑うわ!

 食物連鎖の頂点、ラトラ将軍の惜しげもない半裸体も美しいわ! 

 さっきの妖怪とはえらい違いやで!

第37話。インドってそうだったの!?

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 曰く、現在インドは世界最大の牛肉輸出国であるという

第37話「“牛を尊ぶ文化”の風穴」
 インドといえば牛を尊ぶ文化ですが、水牛は話が別なんだそうな。
 イスラム教徒、キリスト教徒による食肉牛も飼われ
 世界最大の牛輸出国なのだ、と。
 へー!

 この文化と故事で、安い水牛を“火牛の計”に用い突撃

 象は強力な兵器です
 しかし、ひとたび混乱が起きた時のリスクも相応

 とはいえ起こせる騒ぎは限定的、あくまで“王一点突破”の捨て身作戦!

 敵の野営から、全裸が飛び出してくるのもインドっぽいわね!!

第38話。直進!!! 走れ!! 第1巻、崖を駆け下りた時の様に!

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 崖を駆け下りたときのように、“生きる為の直進路”を直感で駆ける玄策

第38話「直進!!!」
 しかし残念、変態だ! 無事本陣に到達するも“アガースラ”が迎撃へ
 彼女、見た目の細面さから魔術系かと思いましたが
 どっこい“鞭剣”のプロ!

 なるほど鞭剣=蛇、蛇のウロコ風の服装だったのか!?

 デザインセンスに感服です
 てっきり、単なる変な服だと思ってた!

 とまれ敵中枢一点突破は、“失敗したら敵のど真ん中”って事!

 つくづく、博打で人生駆け抜けてますね外交官殿!

第39話。鞭剣(ウルミ)使いvsラトナ! 自在にしなる曲芸剣に…?

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 伊藤勢作品お馴染み「お前が言うな」案件

第39話「ひとごろしぃ!」
 色んな意味で、スパッと一話で決着! 思い切りがいい物語構成だこと!
 しなる鞭剣を、ナックルガードを通して逆用するとか
 前巻に続きアクションが凄い!

 アガースラは麻薬耐性が…、って麻薬で頭がブッ飛んでたんですかね

 腕を斬られてなお、髪と靴を駆使するのでハラハラしましたが
 これも逆用するラトナが恐ろしい

 靴裏スパイク。よくある隠し武器ですが、踏んで車輪に固定とか!

 そのまま象戦車の車輪が「ぐるん」と回ると…。ああ…

 無駄にイケメンな兵士達も笑かす!

第40話。アルジュナ王がいない…!? 玄策絶望のワンシーン

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 しかし師仁が発見、殴り殺す寸前で止めることに。

第40話「悪王アルジェナの行方」
 師仁の優しさ、アルジュナの醜悪さ、“外交官”玄策の見せ場でした
 34話、犠牲を前にガックリきてた玄策の背中に
 師仁は心配してたんですね…

 あんな光景を招いた奴は、生かしちゃいけねえって話よ!

 後は外交問題となりますが
 今巻、顔見せした「三蔵の帰国を援助した王様」が問題らしいのね

 36話は最小の行動で、“恩を売る”に足る足止めを実現

 彼のおかげで勝てたようなもんです。めんどくさそう。

収録

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 用語解説が2ページ掲載。玄策のパイプを麻薬と匂わせるのも本作らしい

 ヤングアニマルコミックス「天竺熱風録 5巻」。田中芳樹/伊藤勢
 月2刊 ヤングアニマル連載、白泉社発行。
 2019年2月(前巻2018年8月発売)

天竺熱風録 5巻 感想
 第32話「どの口が」
 第33話「こいつは俺… 死んだかな……」
 第34話「外交官として」
 第35話「檄文」
 第36話「求む、戦象攻略プラン」
 第37話「“牛を尊ぶ文化”の風穴」
 第38話「直進!!!」
 第39話「ひとごろしぃ!」
 第40話「悪王アルジェナの行方」
 蛇足的用語解説
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※公式サブタイなし。便宜名です。


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 天竺熱風録 6巻【最終回】

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