試し読み 化物語 3巻 感想 レビュー 考察 画像 キャプチャ あらすじ 内容 ネタバレあり 西尾維新 大暮維人 これまでの感想はこちら。前巻はこちら
まよいマイマイ事件、終息…! 幻想を壊された戦場ヶ原の一声! 羽川の公平さ

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止まったままだった、“八九寺の中の過去”だけが、彼女を救ってくれた結末にしんみり
 裏ヒロイン的に、すべての事態を見通し、敢えて手を貸さなかった羽川も切ない。
 好きだったものが嫌いに、忘却になって苦しむ八九寺と
 今まさに、「好き」な阿良々木君達!
 
 自分の好意は発展途上“だからこそ”、怒涛の告白の戦場ヶ原さん素敵!
 
流行るといいな(2000年代)
 ガハラさんの鮮やかな3段見開き告白、返し「蕩れ(造語)」がいい最終回だった
 主人公特有の、「誰でも助ける」を積極的に取り込むのも面白いですね
 自分が特別だから、自分の為だけの必死さじゃなかった
 まずはその幻想からぶち殺された!

 自分は特別なんかじゃない、そして好きになる。愛がとてもI LOVE YOU.

漫画 化物語 3巻 感想

第2話「まよいマイマイ」編
 第2-5話「“そういうこと”!?」
 第2-6話「いつの間にか 僕の真ん中に」
 第2-7話「八九寺」
 第2-8話「僕は… 離れてはいけないのだ」
 第2-9話「流行るといいな」
 これまでの感想

 個別サブタイがないので便宜上です
 目次や区切りもないので、「2-x話」の区切りは適当です。

明らかに互いを意識していた羽川、戦場ヶ原。この関係が後に響くのか

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 それであんな事に…、と思うとわかりみある気がするよーな。

あらすじ
 道に迷う少女・八九寺真宵は、10数年以上前に死亡し、怪異化した幽霊だった
 羽川は、全てを察した上で忠告を発して去り
 忍野は阿良々木を軽く説教する

 阿良々木暦は、嫌われ者を演じ巻き込むまいとする八九寺を、放っておけなかった

 今、彼を正しく理解した戦場ヶ原ひたぎも協力し
 真宵は無事「家」に帰る

 ひたぎは暦に告白、暦も“萌えより上だぜ”と返し、二人は無事結ばれるのだった

第2-5話。前巻、“羽川の力になりたい”と、改めて阿良々木君は思った。…が

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 羽川、何やら理解するや、おっぱいを揺らして去ってしまう。おっぱいを揺らして!

第2-5話「“そういうこと”!?」
 前巻ラスト、良い雰囲気でしたよね。阿良々木君から見て、羽川は“良い奴”で。
 羽川を見てると、世の中、って捨てたモンじゃないなあ
 と、思わされるレベルで“良い奴”。
 だから力になりたい

 ところが羽川、何やら了解するや、おっぱいを揺らして去ってしまう

 大事な事だから何度でも言います!
 羽川は何かを理解し、途端におっぱいを揺らして去ったッ!

 今、きっと阿良々木君は、おっぱいモーメントにシンクロできる男だそうな。
 
 …遊戯王ネタじゃねえか!(迫真)。

やがて羽川、何かに気付き、“戦場ヶ原に気を使わせるな”と去っていく

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 私なら 大丈夫だけど。と、付け足すのが切ない。

二つの結論
 自分はキミに迷惑をかけられていい、そう迂遠に付け足すのが切ないです。
 とまれ、羽川は「戦場ヶ原が、八九寺の事で気を使ってた」と気付き
 早く気付きなさい、と迂遠に去っていく。

 また、おっぱいを揺らした気付きは、“付き合う事になる”と察したからでしょうか

 アレ、羽川なりの、精一杯の性的アピールだったのかしら…
 それともただのボケなのか

 と着想するのは、正しいのかキモいのか、正直自信がありません。

 そういう事=二人は付き合ってるの!?etcでしょうか

戦場ヶ原経由で、忍野に相談した阿良々木君。曰く

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 忍野、「女子高生に揺り起こされる」、長年の夢が叶って上機嫌。わかる(迫真)。

迷い牛
 問題は、目的地にたどり着けないこと。曰く「迷い牛だろう」とプロは言います。
 また、怪異というのは、まず「名前」と概念が生まれ
 姿が誕生するのだそうな

 つまり辿り着けない、という現象に、迷い牛と名付けられ姿が生まれると

 かたつむり=蝸牛=牛、背負った貝殻の渦巻きは「どん詰まる」ので
 どこにも行けない象徴なのだと。

 迷いの象徴が牛、かたつむりなんて、少し不思議ですが、共に“ゆっくり遮るもの”なのね

 さて戦場ヶ原は、「気を使っている事」も忍野に相談したらしく…

忍野『いいかい 阿良々木くん』

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 いいかい 阿良々木くん
 自分で見たこと 自分で感じたことだけが真実じゃないんだぜ

 チョーシこいてんじゃねェーよッ

 ガキ。

※忍野の一言に、阿良々木くんは覚えがあった


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 わたしは お腹がすいていますよ? こんなおかしな言い回し、フツー出来ない(絶賛)。

FF9的な
 阿良々木君は八九寺を何とかしてあげたい、でも、“怪異をナントカする”のは難しい
 触らぬ神に祟りなし、本作での“怪異”は、とても難儀なものであって
 何とかしよう、なんて思い上がりも良いところ。
 その点、特殊なんだと思います

 普通、この手の妖怪物は、倒して何とかするのが主流だと思うんです

 身近にプロがいる、自分が特殊、そういうのは“ただの幸運だぞ”と。
 何とか出来るとか調子になるものじゃない…。

 それでも阿良々木くんは、目の前の少女を助けたい。とスタンダードに願います

 ただ今章は、それが「チョーシに乗ってること」だったのね…。

第2-6話。阿良々木くん、八九寺と世間話しつつ考える

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 いつの間にか 僕の真ん中に戦場ヶ原がいる。(阿良々々々木暦)

第2-6話「好きって事」
 ときめく話でしたねえ…、阿良々木くん、八九寺に自分と親との関係とか話すんです
 際し、どうしても考えが「戦場ヶ原だったら」に至ってしまう。
 どんな話題も、戦場ヶ原なら、と

 自分の思考が、気付けば、好きな人を中心に回ってる気付かされる

 寝ても覚めてもと言いますが、そこに気付くとか詩的ですね…
 恋って、そういう気持ちだったかな的な。

 フフ、ときめきを感じる! 残像のあるときめき!

八九寺『ファーストタッチを奪われてしまいました…ッ』

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 生むぎ生もめ生ままも…、生もめなんていやらしい!

真のロリコンとして
 その発想はなかった! よく噛む八九寺、早口言葉すらセクハラに繋がってるとは!
 とまれ、八九寺の胸を揉んだ件がバレてしまい
 気付けば妹談義に。
 気付けば!

 今回、阿良々木さんがちんちんをブラブラしてるのは、家に帰りたくない為

 ケンカが原因、帰りたくない、阿良々木さんは地雷をブチ抜くなぁ…。

破局した八九寺家は、きっと もっと頑張らなければいけなかった

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 好きっていう感情は、本来もっと積極的だと。

前のめり
 八九寺は母に会いたい、離れてるうちに、「母が好き」って気持ちを失くすのが怖い
 今、胸を焦がす気持ちが、過去になってしまうのが怖い。
 まるで恋心のように語ります。
 好きでいなければ、と

 しかし阿良々木君、“なら何故、怪異は願いを叶えてくれない?”と疑問に

 戦場ヶ原の事件は、願いと引き換えに、予想外のリスクを負った話
 蝸牛が、「リスクだけ押し付ける」のはおかしい。

 そんな疑問に至った時…、彼女ヅラする戦場ヶ原さんマジガハラさん

 すげえよ、好きが積極的すぎひん!?

第2-7話。ガハラさん、ものすごい勢いで絡む

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 羽川を阿良々木君が呼んだのでは? と殺意の波動を放ってみたり。

第2-7話「八九寺」
 阿良々木君がロリハラし、その彼に、戦場ヶ原さんがセクハラの濡れ衣をかける…ッ!
 実に美しく、そして「羽川さんは私と同じ」と意味深に言うガハラさん
 勘が鋭すぎて首の一つや二つ飛びそう

 とまれガハラさんの気遣いその1とは、八九寺が“見えなかった”事

 大昔、89の寺を登録したリストが作られたそうな
 四国八十八箇所巡りみたいな。

 それが八九寺ですが、八九=やく=厄、じゃないか?と縁起が悪いと解釈

 で、廃れちゃったのが語源…、へー…

第2-8話。八九寺真宵自身が、“他人を迷わせる怪異”だったのだと

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 親と引き離されて2年、真宵は、母の顔を忘れてしまった事に気付いた

第2-8話「離れてはいけないのだ」
 どんな想いも、自分から、能動的に維持する努力をしなければ劣化していくのです
 同様に、「母も自分を嫌いになっていたら?」と疑問を持ったまま
 彼女は命を落としてしまった

 また、戦場ヶ原は、“見えないのは自分がおかしいからじゃ?

 戦場ヶ原にしてみれば、自分がまたおかしくなった気がして
 認めたくなくて、見えるフリをしていた

 阿良々木君は八九寺を救おうとし、ガハラさんを傷つけてたんですね

 前巻、戦場ヶ原が「戻れた」と喜んでたのも、前振りだったのか…

 これは完全に忘れていましたわ。

阿良々木君は、ガハラさんを傷付けていると気付けなかった。“クズい男だと

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 そこで、いいわよ、が出来る事に愛しかない。

躊躇わない事さ
 だって自分は、阿良々木君の力になりたいから。何度も言ってるでしょ?
 ああ、冒頭で羽川が言ってた台詞と全く同じなんですね
 自分は“迷惑をかけてくれていいよ”と

 やはり戦場ヶ原さん強い。

 愛が強い。

戦場ヶ原は「解決策」を提示する、ただ離れれば良いのだ、と

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 八九寺真宵は、「自分が怪異だ」と自覚があったという事

解決策は「離れればいい」
 彼女は“迷い牛”、自身が道に迷い、他人を“巻き込む”イタズラ型の怪異
 たとえれば、いつの間にか子供が一人増えてたとか
 そういうのと同レベル

 家に帰りたくないと思うと現れ、一緒に居ると迷路に突き当たる怪異

 八九寺といると、少し不思議な空間に踏み込んでしまうけど
 彼女から離れると元に戻れる

 つくづく、子供の頃、昔話で聞いたようなたわいない怪異に聞こえます

 成長して思い返し、「あれは何だったんだろう」と思うような類。

阿良々木『だから? だから… なんだよ戦場ヶ原』

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 血相を変えた阿良々木君に、寂しそうに花を咲かせたガハラさん

僕は離れてはいけない
 ここで前巻に繋がるんですね。口が悪かったり、撫でようとしたら噛み付いたり
 八九寺の行動は、「自分と関わるな」と警告していたもの
 彼女の優しさなんだと。

 真宵は周りを巻き込むまいとする、だから俺は離れないぞ!

 八九寺の気持ちが、「わからない」と敢えて言うのが男らしい
 彼女の辛さを理解できるワケがない
 でも力になりたい。

 中学時代、“人間強度”と言い、周りを遠ざけた彼だからでしょうか

 彼も当時、本心では孤独で辛くて、助けてくれる手が欲しかったのでしょうか

忍野も、“八九寺を助けたいと阿良々木君が言う”のは解っていた。だから…

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 この一週間、阿良々木君で色んな妄想をしたというガハラさん。えっちだ。

その他大勢
 ガハラさんが寂しそうだったのは、壊された幻想とは、阿良々木君を“理解した”事
 つまり彼女は、自分が特別だから助けて貰えたのではないか?
 と、ヒロイン気分だった

 でも違う、阿良々木君は誰でも助けるロリコンおっぱい好きだけなのだと

 ヒロイン気分をブッ壊された。
 曰く、長く一人で居ると、自分が特別な気がしてくる。

 中学時代の彼がそうだったように、“自分はその他大勢じゃない”と思えてくる

 でもただ、その他大勢に入る事が出来ず、“なれない”だけなんだと

 人の輪に入れる尊さ、前巻すごく喜んでましたものね…

阿良々木への妄想は解けた、“自分は特別では?”という幻想も失われた

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 そして彼女は、彼が本当に好きになったのです、と。

I LOVE YOU.
 実に見開き3回を費やしての告白…、やっぱりすげえよガハラさんは!
 彼は、ただ誰でも助けてしまうだけの青年だと解った。
 自分は特別でもなかった
 幻想は終わった

 そして彼女は恋をした…やだなに愛しか感じない

 思い込みがぜーんぶ剥げ、そういう事かと理屈が解って
 なおも好きになるって気持ち

 ていうか、こんな見開きの費やし方を許した担当さんもすげえよ!

 島本漫画か! 島本和彦か!!

第2-9話。“裏技”を使い、辿り着いた3人。それ自体はカンタンだったが…

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 目的地自体、家自体が更地となっていた…。

第2-9話「流行るといいな」
 忍野の裏技とは、幽霊に記憶が蓄積されない、つまり“生前”のままで止まってる事
 八九寺真宵、本来なら、年上である彼女は幼女のまま。
 時間が止まっているのだ

 だから新しい道を使えば…、既に更地となった家辿り着けた

 並行し、羽川がブラックホールの話をしていたのを思い出しますが
 これ、彼女なりの好意の表し方では…。
 遠回しで不器用で。

 傍目に完全に付き合ってる状態でしたし、彼女なりに距離を詰めてたのね…

ゴールがないんじゃ、八九寺は永遠に解放されないんじゃ…!?

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 ただいまッ!! 帰りましたッ!!

彼女の中で
 逆でした。道同様に、“生前の記憶のまま”だから、家もまたそこにある。
 彼女の中で、母が自分を思ってくれている時のまま
 記憶は幸せなまま止まっていた

 八九寺が“知っている母”は、彼女に優しい母だから。

 後の作品ですが、Re:CREATORSを思い出しますね…
 実際がどうかじゃなく、“自分にとって納得できるもの”だから。

 ある意味、本当に母に出会えるより、ハッピーエンドであったかもしれないとさえ。

 阿良々木さんの、「家は物理的なものだけじゃない」は前振りだったのか

終わってみて解る、羽川はきっと全部解っていたのだ

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 アイツは公平なのだ。誰に対しても。とことん。(羽川への阿良々木評)

彼の結論
 きっと羽川は、最初から青写真が見えていた。“だから”手を貸さなかったのだと
 羽川が参加すれば、物事はきっと、全てあっさり終わったのでしょう
 でも阿良々木君、八九寺が“自分で頑張る”事できず
 ガハラさんの努力も無駄になる

 でしゃばって皆の頑張りを無駄にするなんて、出来なかったのでしょうか

 ただ羽川は誰にでも公平だと、彼は、“阿良々木暦を特別扱いもしない”と解釈?
 ガハラさんのように、幻想が解けた的な?
 多分。

 …そんな結論を出した頭、バケットホイールエクスカベーターで割られればいいのに

 いやいや! めっちゃエコヒイキしてるよ! メッチャメチャ!!

阿良々木暦の心の中で、一つ“迷い”に区切りがついた。そして…

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 流行るといいな 戦場ヶ原 蕩れ。※ガハラさんが作った造語

好きっていいなよ
 羽川は介入しないヒロイン、対しガハラさんは、ぐいぐい“変えていく”ヒロインな訳で。
 期せず、八九寺と同じ「好きになる努力」を口にした彼女に
 阿良々木君、告白返し…!
  
 嫌うのもケンカも当たり前、一目惚れなんて信じない、それでも。

 楽しいと思ったから、もっと話していたい、独占したいと思ったから。
 告白して、形を整えた上で“もっと好きになろう”と

 誰彼構わず優しくするから、こんな目に遭うのよ。言葉のチョイスが絶妙だわ!

 初刊はメインヒロイン、2巻目で付き合いだす、これも王道なのかしらねー。

収録

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 ハッピーエンドガハラさん、ちっくしょういい笑顔しやがってよう!

 KCデラックス「化物語 3巻」。
 原作:西尾維新、作画:大暮維人、週刊少年マガジン連載、講談社発行。
 2018年11月(前巻2018年8月)

漫画 化物語 3巻 感想
第2話「まよいマイマイ」編
 第2-5話「“そういうこと”!?」
 第2-6話「いつの間にか 僕の真ん中に」
 第2-7話「八九寺」
 第2-8話「僕は… 離れてはいけないのだ」
 第2-9話「流行るといいな」
 これまでの感想

 個別サブタイがないので便宜上です
 目次や区切りもないので、「2-x話」の区切りは適当です。I LOVE YOU.

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化物語 感想




















 化物語 1巻“ひたぎクラブ”
 化物語 2巻“まよいマイマイ”
 化物語 3巻“流行るといいな”
 化物語 4巻“するがモンキー”ストーカー編
 化物語 5巻“神原駿河は許せない”
 化物語 6巻“なでこスネイク”
 化物語 7巻“撫子、頑張る”
 化物語 8巻“こよみヴァンプ”
 化物語 9巻“彼が吸血鬼となった訳”

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