試し読み 銀平飯科帳 8巻 感想 レビュー 考察 画像 ネタバレあり 河合 単 これまでの感想はこちら。前巻はこちら
江戸時代はプチ氷河期!? 大雪の江戸、ひな祭り、桜、梅雨、四季が楽しく美しい

00024
00023
00006
00007
度々、倹約令が出てた江戸。バレぬよう、“白飯に見えるちらし寿司”を作ってたのね!
 その名も「白鮨」、頭を悩ます為政者と、こっそりと楽しむ町民の温度差
 後の時代から見れば、どこかユーモラスで面白い!

 今巻は季節も刻々変わり、江戸で60cmも降雪があったり、桜を楽しんだり!

足早にかけていく季節
 前巻、平山殿が居ついてから早くも半年、季節に応じた江戸風景が実に愉快!
 今巻は家さん、将軍様も自ら包丁をとるなど
 新しい挑戦、夫婦愛も素敵です
 浮気将軍様ってば!

 平蔵殿(女)も、どんどん銀次を意識、70話のリアクションがお気の毒!

銀平飯科帳 8巻 感想

 第63話「江戸あんぱん」
 第64話「ねずみ小僧」
 第65話「ひな祭り」
 第66話「究極の初物」
 第67話「近年行ってますか?」
 第68話「常連の一杯?」
 第69話「夫婦のコイ」
 第70話「江戸のお刺し身」
 第71話「梅雨の爽快」
 これまでの感想

四季折々を全力で楽しむ江戸の町、ひな祭りは大繁盛!?

00004
 甘酒の原型、白酒を生み出した豊島屋。貴重な甘味だったのね!

あらすじ
 あんパンで盛り上がった居酒屋銀次、銀次は江戸で我知らず「ねずみ小僧」とも邂逅
 ひな祭りでは白鮨を知り、春先の江戸では大雪に仰天し
 将軍に付き合い江戸の花見へ繰り出す

 常連を増やそうとし、江戸繁盛店では追いかけられ、五月は将軍が包丁を取った

 江戸の「お刺し身」を堪能
 江戸時代では、5月末には川開きで花火が打ち上がった

 春先から梅雨へ、銀次は現代で江戸で、楽しい日々を過ごしてゆく

第63話、あんこは粒餡派? こし餡派? 銀次の「江戸あんぱん」とは!!

00000
00001
00002
 あんはあんでも、アンキモじゃないか!?

第63話「江戸あんぱん」
 最近よく見る、コッペパン専門店に押される、地元のパン屋さんに協力しようとする銀次
 そこで辿り着いたのが、水戸の名産「三鳥二魚」の一つ!
 アンコウを使ったどぶ汁でした!

 江戸の頃、水戸では、アンコウが鯛に並ぶ名産だったという話!

 冒頭、アンコで盛り上がったので意外なオチ
 アン繋がりでそうきたか!

 もちろん将軍様、「どぶ汁」初体験! 熱々でコクたっぷり、胃袋が痺れる味だわ!

第64話、江戸に出没する「ねずみ小僧」。その怪盗が盗むものとは

00003
 銀次ー! そいつねずみ小僧! どう見てもねずみ小僧!!

第64話「ねずみ小僧」
 鼠小僧といえば、1797年~1832年に実在し、義賊伝説として名を残した人物!
 時代劇でお約束ですが、本作では方々の武家屋敷に忍び込み
 ただ、美味しい物だけを狙うという盗賊でした
 いわゆるグルメ義賊!

 大胆不敵な彼に目を付けられ、一緒に「冷めても美味しいご飯」を考案に

 ポイントは味噌味と、レタス(チシャ)で食感に変化をつける事! 
 仲良く、一緒に頭を捻る二人が笑えます

 今後、何かの折に食材を調達してくれそう

第65話。倹約令の頃、江戸で「役人に禁止された美食」とは…?

00005
00006
00007
 白飯側を上にする事で、「これはただの飯です」と偽装した白鮨!?

第65話「ひな祭り」
 この料理は、先代の鬼平が、料理帳で「なかった事にした」という変わった料理。
 平蔵殿、「でも、うっすら見えますよ」と遊び心を見せるあたり
 良い意味で不真面目で素敵です

 これを現代に取り入れるにあたり、表面をバーナーで炙る一手間ッ!?

 炙りちらし寿司?!
 なお当時は、「ちらし寿司」ではなく「備前ばら寿司」。

 倹約令で、食事は一汁一菜、と命じられた民が、飯の上におかずを満載し食べたんだとか

第66話、“究極の初物”。江戸時代は、プチ氷河期!?

00009
00008
 江戸で60cmも積雪があったり、大川が凍ってたりしてたとか!

第66話「究極の初物」
 初物といえば初鰹、しかしそれ以外も、「初物」は法外な値がついたことから
 四代将軍、徳川家綱の頃に促成栽培がスタートし
 様々な知恵が育まれることに

 3月から4月頃、なんと、ナスが15万円(一両二分)で売れたとか!?

 魚河岸から出る魚のアラ等、発酵させ地熱を上げ保温するなど
 驚きの知恵、手間で生産されてたらしい

 また、こうした人為的な早だし野菜を、「もやし」と言ったんだそうな。

第67話、「近年行ってますか?」。おや、っと思うサブタイトルの意味は

00011
00010
00012
 なるほどのお花見回! 桜満開、ぶらりと歩く風景が美しい!!

第67話「近年行ってますか?」
 この回は、徳川家斉さまが大ハッスル! だってお花見に行きたいんだもの!!
 以前、正体バレした回もですが、とかく「将軍様が行く」となると
 警備が大変な事に

 自分が行けば、民がお花見できなくなっちゃうから、と自粛

 銀次が来たら、一緒に行こうと手ぐすね引いてたらしく
 満喫する様に幸せを感じた!

 葉瑠さんの為、タコで桜色を付けた桜飯も旨そうだった! オチもパワフル!

第68話、リピーターを増やしたい! 江戸の繁盛店を巡って知恵探しに

00013
 そこで考案したのが「酒茶漬け」、番茶を、煮切った日本酒で淹れたそうな。旨そう…

第68話「常連の一杯?」
 繁盛店を巡り、美人がいるお店が人気だとか、卵料理で人気のお店に行ってみたりとか。
 少し前、「寛政の三美人」というのが話題になったそうで。
 当時の看板娘さんなのね

 また、古典料理「玉子のふわふわ」等に、銀次さんも珍しく真面目に…?

 余談ですが、玉子ふわふわは「ミスター味っ子2」最終章の料理や
 新米姉妹でも第1巻に出てましたねー。

 とにかく“着想”する本作ですが、磨き上げる、という大切さを思う事に。

第69話。“端午の節句(子供の日)”になると、御台様(将軍の奥方)は思い出す

00014
00015
00016
 苦手が多い正室・御台様の為、お麩を魚に見立て、貝で作ったアクアパッツァ!?

第69話「夫婦のコイ」
 お偉いさんも大変。子供は“世継ぎ”、子供の平均寿命が短かった時代なので
 生まれた子も、殆ど我が手で抱かせて貰えず
 僅か3歳で亡くしていた

 彼女を元気付けようと、将軍・家斉さまが頑張った! 刀ならぬ包丁で奮闘

 でも、親と、まともに触れ合えなかったのは御二人自身も同じ
 自身も「親の温もり」を知らない。

 懸命に「こんな温もりだったのかな」、と。家さんってば温かい人ですわ…。

第70話、江戸のお刺し身。冷蔵技術がなかった頃、お刺し身は…?

00017
00018
 江戸時代にあった「つま」を総動員! テーブルが埋まっちまうよ!?

第70話「江戸のお刺し身」
 様々な知恵を学ぶと共に、現代のありがたさも痛感する本作。生ものは顕著ですね
 江戸時代では、刺し身が贅沢品だったことや
 鮮度を補う薬味の話

 また、生かして運びやすかったので、貝は強い味方だったのだとか。

 思えばお寿司でも、様々な貝の調理法があるのは
 こうした背景あっての事なのか。

 また巻を重ねる毎に、銀次殿を、異性として意識する平蔵様(女)がいじらしい

第71話。五月末は“川開き”、夕涼みで江戸の街は大賑わいに

00020
00022
 当時はエアコンもなく、日が落ちた後、川際の涼しさが、本当に楽しみだったのでしょうね

第71話「梅雨の爽快」
 大川沿いは、5月末から8月末まで、こんな風に夕涼みでお祭り騒ぎだったとか。
 毎日がちょっとしたお祭り、娯楽が少なかった時代とはいえ
 何だか心が浮き立つ思いがします

 玉屋、鍵屋の掛け声も、ちょうどこの頃に始まったものなのだとか。

 花火に屋台に納涼船!
 そんな今回は、夫婦愛を巡る浪花節が光る回でもありました…!

 料理は熱々アナゴで柳川鍋! 梅雨のじめじめを熱さでフッ飛ばす、それもまた旨そう!

収録

00005
 白鮨を生む原因となった倹約令とは、田沼意次時代の反動による頃か。

 ビッグコミックス『銀平飯科帳 8巻』
 河合 単。小学館 ビッグコミックスペリオール連載、
 2018年8月(前巻2018年4月)

収録
 第63話「江戸あんぱん」
 第64話「ねずみ小僧」
 第65話「ひな祭り」
 第66話「究極の初物」
 第67話「近年行ってますか?」
 第68話「常連の一杯?」
 第69話「夫婦のコイ」
 第70話「江戸のお刺し身」
 第71話「梅雨の爽快」
 これまでの感想
 トップに戻る

「らーめん発見伝」続編 らーめん才遊記 感想

 らーめん才遊記 9巻 久部緑郎&河合単
 らーめん才遊記 10巻 久部緑郎&河合単
 らーめん才遊記 11巻(最終巻) 久部緑郎&河合単
 うんちくラーメン -なぜラーメンのナルトはうずまき模様なのか-

銀平飯科帳 感想 「ラーメン発見伝」作画担当 河合 単氏の単独連載

 銀平飯科帳 1巻
 銀平飯科帳 2巻
 銀平飯科帳 3巻
 銀平飯科帳 4巻“幻の屋台”
 銀平飯科帳 5巻“蘭学料理” 鹿児島のラーメン狂!
 銀平飯科帳 6巻“膳奉行”決闘! 江戸は牡蠣の名産地!?
 銀平飯科帳 7巻“江戸から来た迷子”百獣の王の肉!?
 銀平飯科帳 8巻“将軍奮闘!”禁じられた江戸料理!?
 銀平飯科帳 9巻“将軍アウトドア・クッキング”
 銀平飯科帳 10巻“砂糖を使わないぼたもち”

PVアクセスランキング にほんブログ村 ブログランキング・にほんブログ村へ
アニメランキング