公式サイト 天竺熱風録 4巻 感想 レビュー 考察 画像 内容 ネタバレあり 田中芳樹/伊藤勢 これまでの感想はこちら。前巻はこちら
戦犀部隊vsネパール&チベット連合、開戦! 人外入り混じるヴリトラの迫力よ!!

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三万vs八千! 背水の陣も単なる覚悟でなく、“勝利する為の実用的な策”とする戦い!
 牢に閉じ込められた仏教徒達が、仏教の、“無への解釈”に疑問を持ったり
 全編が、考え続けようとする熱量に溢れておる!
 敵、ヴリトラ兵団のド迫力!

 軍人達、コスく無茶する玄策の現場力! 戦争も“個人”もムチャクチャ熱い!

“ヴィマル王子”の賢さは…?
 イエティさんこと、ロンツォン将軍の無骨さと、仇敵ヴァンダカ将軍の人間離れっぷり!
 偽扉の策をかける玄策、ラトナ姐さんの空中殺法といい
 戦闘描写に手に汗握ります

 謎の“アナング・プジャリ”の意味も、ハッキリ言及。伊藤勢先生節全開だわ!

天竺熱風録 4巻 感想

 第24話「この時代 人類はまだ“0という概念”を知らない」 
 第25話「今 進軍を止めてよいのか?」
 第26話「政敵の粛清をお止め下さい」
 第27話「背水の陣」
 第28話「アナング・プジャリ」
 第29話「散開」
 第30話「私が主将だが」
 第31話「玄策殿がまたムチャしようとしているぅぅぅ!!」
 あとがき
 これまでの感想
※公式サブタイなし。

第24話より。仏教とは、もっと“人”に向き合う情熱的なものじゃないのか?

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 すべては夢や幻とか、そんな空虚なものじゃない、もっと生々しいものじゃないのか?

あらすじ
 時は七世紀、天竺政権、カナウジの悪王に仲間を囚われた唐の外交官・王玄策は
 ネパールを動かし、チベット兵を加えた8000の兵でカナウジに迫った
 対し悪王は、大軍を出す踏ん切りがつかない

 天竺は、ヴリトラと称する三万の兵団を派遣し、玄策らは平地でこれと激突

 唐連合は奇策を弄して渡り合うが
 ヴリトラの将、ヴァンダカ将軍の桁違いの膂力に苦戦を強いられる
 
 際し玄策が、彼の意図を察した師仁が飛び出し、ヴァンダカは犀に押し潰されるが…?

第24話。牢屋に残された仲間達は、既に20日以上もの苦境を過ごしていた

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 正しく知るという事、それはやがて、宇宙という概念さえも理解させる。熱い伊藤節

第24話「この時代 人類はまだ“0という概念”を知らない」
 投獄された面々は信じる他なく、また、身体を動かせば消耗して死に近付いてしまう。
 じっと動かない事、そこで仏教コンビは「インドの仏教」について考え
 中国には、ちゃんと伝わっていないのでは?
 と考える事に。

 当時、西洋に数百年先駆け、“0”という概念発見されていた

 今日では、当たり前ですが、存在しない事を表記するという事。
 無に対する考え方が違うという事。
 仏教にも関わる事

 仏教は、人の生々しい部分に、もっと情熱的に関わるもの…? 思考があまりに興味深い

第25話、山脈を軍隊で越え、直接侵攻しよう! …実行は困難すぎた!?

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 道が狭い! 風が強い! 猛獣がいる! ラトナ将軍がかわいい!!

第25話「今 進軍を止めてよいのか?」
 山岳に長けたネパール軍なら、山岳越えして、一気に敵地に近づける。
 玄策の策は、やっぱり実行がめちゃんこ大変でしたが
 やっぱり、すげえよネパールは!
 山岳民族すげえ!

 僅か1話ですが、びょうびょうと風音を、足場の不安を感じるような回だった!

 というワケで、お足元の悪い中を天竺へ着いた8000の兵ですが
 さすがに二日間休息へ。

 でもそれ、奇襲が台無しになるんじゃ…? というのが次の次のテーマなのね!

第26話、ボンクラ悪王の息子は賢者だった? …これは、現代が元ネタでしょうか?

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 悪王アルジュナの息子こそ、彼に「あんたは間違ってる」と言える人間だった

第26話「政敵の粛清をお止め下さい」
 アルジュナの行動のまずさ、破綻を次々と突く息子ですが、正す事も出来ませんでした
 これが「正論」の弱さで、玄策が今までやってきた「交渉」の凄さなんですね
 互いに、利害や状況、感情がある事を無視して突き付けても
 何の実りも残すことはないと。

 事態は好転せず、対し連合軍は、“背水の陣”布陣。刃物はともだち!

 悪王は、というか人は、一度手に入れた権力でも財力でも手放せず
 無理して維持しようとしちゃうんですよね…

 また、どうも悪王アルジュナの描写、トランプ大統領を揶揄してる感じも。

第27話。“背水の陣”とは、策と覚悟、両輪あって成立するものである!

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 背水の陣とは、その配置によって敵に侮らせ、勝利を掴んだ将軍の故事である。

第27話「背水の陣」
 単に、味方をピンチにして覚悟させる! なんて精神論じゃない! ここ大事ね!!
 さて連合軍は、山岳地帯を無理やり横断して強襲するも
 回復へ一旦行軍を停止

 これで“奇襲”出来なくなった? いや違うんですね、敵に誤解させる策!

 強行をした上で、“連合軍は既にヘットヘトの雑魚だ”と偽情報を流し
 敵の攻勢を促す策だったと

 しかし敵は、一巻の仇敵・怪物将軍、ヴァンダカが出陣!

第28話、“アナング・プジャリ”とは何者か? 前巻の異形たちなどの一族

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 ヴァンダカ将軍率いる兵団は、「ヴリトラ(インドの神々に敵対する怪物)」と称された

第28話「アナング・プジャリ」
 第1巻以来の、謎に満ちた単語の正体は、要は、土着信仰の一族(ジャーティ)。
 彼らの信仰、伝承は、ヒンドゥー教の一部として取り込まれながら
 自身は、支配者層と結びついて在り方を変え
 宗教性を活かした特殊部隊へ

 怪物達は、閉鎖的な部族ゆえの、近親相姦の産物であったらしい

 アナングは、魔神の荒らぶる神威
 プジャリとは祭祀者

 宗教からの、常軌を逸した修行、薬物で、“人間とはいえないもの”になっていると

第29話、全軍突撃! 平地戦かつ数に勝るヴリトラ軍、猛攻!!

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 第28話で、偽装した入り口がある、と見抜いたヴァンダカ将軍。しかし

第29話「散開」
 簡易柵を張り、守りを固めた連合軍。しかし、連合軍側も騎兵を擁しています
 なので、柵には、騎兵を出撃させる為の「入り口」があると察し
 隠された入り口を見抜いた…

 と思い込んだヴァンダカ将軍は、手痛い反撃を浴びることに

 実は、目立たないように作られた扉っぽいもの
 これこそ一番厚い部分!

 ヴリトラ隊は、まんまと、連合軍の策に突っ込んでしまったというワケ!

しかも“柵自体”が見せかけ! 次々と倒れ、連合軍騎兵隊が出撃・包囲!!

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 ヴリトラ隊が、混乱の中で「どう考え」「どう行動するか」読みきった玄策

「冷静になる」という事
 実は、柵自体が見せ掛けに過ぎず、足が止まったヴリトラ隊は包囲されることに。
 突っ込み、足止めされ、そして左右に広がられてしまったヴリトラは
 数に勝りながらも劣勢へ

 しかし八千で、三万を包囲できるはずがなく、敵は冷静さを取り戻します

 冷静になり、突破しやすい部分を見つけたと突っ込んだ結果
 先が川だと気付かず落下に

 ブリトラ隊は、一手先を読んだけど、玄策は二手先を見越してたワケだ!

第30話、思わぬ状況に狼狽したヴリトラ隊は、再び包囲網に押し包まれて…

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 味方を鼓舞すべく、突破を図るヴァンダカ将軍! 立ちはだかったのは、イエティさん!

第30話「私が主将だが」
 包囲され、側面から攻撃され、中央部に「戦えない戦力」がごっそり生じたヴリトラ
 そこでヴリトラ指揮官、ヴァンダカ将軍が猛威を振るうも
 イエティ・ロンツォンが立ちはだかった!

 一点突破で戦犀の喉を突き、つっかえ棒の要領で刺し殺すロンツォン!
 
 ヴァンダカは、不敵に「鳥葬」の風習を語ってきますが
 ロンツォン将軍も経験者

 肝が据わりすぎた二人の対決、敵陣に突っ込むラトナ将軍、将軍勢とんでもねえな!

今巻最終話、ロンツォンvsヴァンダカ! 劣勢に陥ったイエティさんの為に…!!

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 容赦なく敵兵を翻弄し、剣を戦犀にブッ刺して暴走! ラトナさま自由すぎない?!

第31話「玄策殿がまたムチャしようとしているぅぅぅ!!」
 もしアニメ化されたら、ラトナ将軍の空中戦だけで、話題をかっさらうレベル
 とかく、「そう来るの!?」って感じで容赦がない
 伊東勢先生が絶好調!
 これだよ!

 問題のヴァンダカ将軍へ、玄策のムチャを見抜き、代行する師仁すげえ!

 二人、当意即妙にもほどがある連携で
 犀に“轢かせた”師仁

 ヴァンダカ、戦犀にゴリゴリ踏まれてましたが、次巻もまだまだ元気で…?

収録

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 インドのすごさは、豚を食べるヒンドゥーと、牛を食べるイスラムが、談笑し卓を囲めるところ

 ヤングアニマルコミックス「天竺熱風録 4巻」。田中芳樹/伊藤勢
 月2刊 ヤングアニマル連載、白泉社発行。
 2018年8月(前巻2018年2月発売)

収録
 第24話「この時代 人類はまだ“0という概念”を知らない」 
 第25話「今 進軍を止めてよいのか?」
 第26話「政敵の粛清をお止め下さい」
 第27話「背水の陣」
 第28話「アナング・プジャリ」
 第29話「散開」
 第30話「私が主将だが」
 第31話「玄策殿がまたムチャしようとしているぅぅぅ!!」
 あとがき
 これまでの感想
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※公式サブタイなし。


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