試し読み エイジ'87 1巻 感想 レビュー 画像 考察 ネタバレあり 上山道郎 これまでの感想はこちら
この子の事が好きだった”。何故か失くした記憶を巡る、1987年代ラブストーリー!

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ラストページに驚いた!? 嫌でも2巻が気になるズルい展開に期待が膨らむ面白さ!
 中身が48歳な17歳、大人視線による強み、段階的に失くした記憶が蘇るくだりと
 古典的で現代的、転生物に通じる作りで入り込みやすいです
 ヒロイン・めぐるが素敵で可愛い!

 やるならとことん! 後悔した過去を“やり直す”主人公ですがラストで…?

この展開の早さ!
 作者買いですが珍しくラブストーリーに焦点、好みの格闘技要素も入れてきますね
 舞台、1987年代や“学生時代をオッサン視点で見る”構造もあり
 当時の世相、ノスタルジー要素も見所
 オマケページでも補完

 独り暮らしも決定、どう物語に関わるんでしょう。誰かと同棲でもするのか?

エイジ'87 1巻 感想

 第1話「この子のことが好きだった」
 第2話「生まれてくれたからこそ」
 第3話「ずっと謝りたかった」
 第4話「泣く権利だってある」
 第5話「その贈り物を何に使うか」
 あとがき
 これまでの感想

戻れてしまった意図は何だ? 必死に“目的達成”を探すエイジですが…

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 ゴーストなバスターズ! 次巻は“変化”を目の当たりにするのかしら。楽しみ!

あらすじ
 時は2018年、漫画家・須黒野エイジ48歳は、海宝さゆりに17歳の頃の時計を渡される
 止まってしまった時計は、往時の1987年へエイジの心を飛ばし
 彼はこれを“後悔を克服する為だ”と捉えた
 が

 やがて17歳の高校2年、幼馴染・時坂めぐるを死なせないのが目的と考え直す

 17歳のエイジは、彼女の父・時坂憲章に柔術の弟子入りをし
 彼女の親友・荒川千秋の悩みを解決

 しかし6月の文化祭を終えた直後に昏倒、荒川千秋に呼び起こされて…?

第1話。独身バツなし48歳に訪れた、思いもかけない懐かしい出会い

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 おっと! 高校時代の友達の子供が新人編集で現れた!?

第1話「この子のことが好きだった」
 意味深な冒頭に始まり、漫画家生活30年ベテランの日常編からスタート
 そうだよねえ、48歳だったら友達の子供が新社会人なワケだ
 変な笑いがこみあげてくるじゃあねえか!
 ええオイ!

 またこの子、主人公エイジのファン! めっちゃくちゃ良い子だコレ!!

 ですよね、友達が漫画家になれば「単行本買ってやるか」となるし
 子供がその本に手を伸ばす、と

 しかもエイジ先生、アニメ化した事もあるんだって! すっげー!!

必死に漫画を描いてたらこんな歳さ、笑っちゃうだろう?

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 いやどんだけファンなの! 襲われちゃうよ!?

形のないトラウマ
 主人公・須黒野エイジ(48)は、高校の頃に何かあって記憶が軽く飛んでおり
 どうも、それが引っかかって結婚できずに居たんじゃないか?
 と、自分でも解っている
 さゆりちゃん可愛い

 そんな折、高校時代の親友・ワタルが、娘・海宝さゆりを通じ時計をくれた

 際し、海宝さゆりが事故に遭いかけて
 庇って轢かれて“過去”へ!

 車に轢かれて“どこか”へ、ってこれはもうちょっとした王道ですね!

 また「海宝」とは、たぶん「(記憶や過去からの)解放」とかけた名前か

サブタイ回収、困惑しっぱなしのエイジ(17歳)は一つ思い出す

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 カバンによっかかってこっくりこっくりって、どんだけ可愛い子だオイ!

エイジ'87
 17歳だった1987年に飛び、当時好きだった時坂めぐるを“思い出す”エイジ
 特に彼の場合、元々は48歳漫画家なんですから
 そりゃもう適応力が高い!
 適応力の権化!

 そもそも想像力で食ってきた彼に、うってつけとしか言いようがねえのさ!

 困惑、懐かしき87年代の数々がまた面白いですが
 時坂さん良い子よね…

 思わずエイジさんがオッサン喋りし始めるレベル。完全にオッサン。

 17歳の頃の自分に戻る…、懐かしすぎる世界だよそれは!

あまりに意図的な状況、エイジは“このゲームをクリアしよう”と決意するが…

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 また、学校の勉強とは“クリアさせる為のもの”。だよねえ…。

俺はきっとフラれたのだ
 社会人、特に漫画家には答えなんてないんだからそれと比べりゃラクよね…
 家事一切だって親がやってくれるし
 仕事と比べりゃずっとラク

 そんな高校2年H組の6月、文化祭の準備で“海宝ワタル”が気を利かせた

 彼、エイジと時坂めぐるをくっつけようとアレコレしてくれてたと。
 後に娘さんを通じて助けてくれたのも納得

 ただエイジは、俺はフラれて過去を封印したと結論。現実的な着地をする事に。

 小学校時代からの幼馴染とか、めちゃくちゃ漫画チックな関係ですけども 

しかし閉じ込められ、捨てたはずのスケッチを時坂が持っていたと気付き事態急変

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 大事なのは直感を信じること、冒頭(48歳)も言ってましたものね

怒涛の告白
 読者視点では相思相愛に見えたのは、第1話で早くも関係が成立する為か
 そして、記憶を封じた理由は「彼女を失ったから」だ…。
 と気付いた時には車が!

 とまれ彼女を泣かせてしまい、結果的に怒涛の告白へなだれ込む事に

 そもそも、同じ学校だったのも頑張って勉強して追ってきたそうで
 何それ昭和か!
 昭和だ!
 健気!

 色々葛藤はあった、けどエイジは“直感を信じて”行動したのが正解に

 社会人に“答え”はない、だから直感が大切だ。が座右の銘だったのね

第2話。この子は死んでしまうんだ。“閉じた記憶”を垣間見たエイジは…

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 おーっと! えいじくん ふっとばされた!

第2話「生まれてくれたからこそ」
 経験が記憶を開く。思えば以前も両想いで、“彼女が死んだ”のがトラウマだと結論。
 時坂めぐるは、高校時代に亡くなっていたらしい事までは思い出せた為
 守り抜くことが「飛ばされた意味だ」と捉え
 行動開始する事に

 そして“情報収集”は、遂に彼女の父親へと突き当たる事に…!

 ワタル君、君も後にぶつかるんですぜ…!
 いやしかし時坂さん健気よね!

 エイジは“彼女の死を回避する為”という動機で、時坂の情報収集を開始します

 格闘技話が出るのが、作者・上山先生の得意分野って感じよね!

ひとまず解ったことは、“自分を産んだ為に母が亡くなった負い目”だった

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 でも人生経験、場数を踏んだ今だから想像できるものがあるのね

ひっくり返す
 社会人経験を活かし、年齢離れした対応や発想をするエイジ
 子供の身では、自分のせいで母が死んだのは負い目
 でも逆に考える事が出来る

 それほど身体が弱かった人なら、むしろ“子供”を支えにしていたのでは?と

 万事そうですが、悪い結果になったとしても「もっと悪かったかもしれない」。
 もしかしたら、娘と一緒に生きたいと歯を食いしばれた事で
 本来より長生き出来たのかもしれない

 もちろん本当の事は解らない、けど少なくとも“エイジの立場”から伝えたのね

 お母様が居てくださったから、俺たちは出会えた。ありがとうございますと。

声の小ささ等々、時おり妙に卑屈なのは“母への負い目”だった

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 展開早すぎィ! 完全に嫁入りだコレー!?

めぐるの嫁入り(仮)
 そもそも時坂父に話を聞くべく訪れた為、父もこの話を聞いていた
 娘のトラウマを聞きだし、そして力強く励ましたエイジ
 父も同じ想いだったのでしょうか
 親に認められちゃったよ!

 すげえ! 2話目にしてもう完全に結婚ムードですよコレ!?

 いや、そも「めぐるを守りたい」がエイジの目的だから
 彼女を力づけたいのは確か

 彼女のトラウマに風穴を開ける事も、生存に繋がるのかもしれないし!

 でも完全に結婚話だよコレーーーーー!?

第3話。エイジをブン投げた柔術は、時坂めぐるが忘れようとしていたものだった

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 完全にドラえもんだからちきしょう!

第3話「ずっと謝りたかった」
 めぐるがこの柔術をちゃんと学びなおせば、生存率を上げられるのではないか?
 そう考えたエイジが聞いたのは、めぐるのもう一つのトラウマ
 幼い頃、父譲りの柔術で“悪者”を懲らしめた際
 父に土下座させてしまった事だった

 だがエイジは、その“生兵法”が自分に怪我をさせたのだと遠回しに指摘

 小学生以来なのに、未だに体に染み付いているなら
 消すより“身につけた”方が良いと。

 柔術を見て盛り上がってしまうの、格闘漫画家である上山先生っぽいですね

めぐるの父が見せた柔術は、“経験者”エイジを興奮させた!

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 という設定の漫画を描くつもりなので。とボヤかしてしまった!

漫画家・須黒野エイジ(48)
 実際に古武術取材をしたエイジは、非常に高度な技術だと気付く
 普通、「パンチしてみて下さい」など行動を指定するが
 時坂憲章氏は、実戦同様に指定せず
 特に「逃げる相手」も止めた

 逃げる相手を傷つけず制圧するのは、極めて難しい技術のはずだと

 エイジが、本当の事を話し出した時はドキドキしましたが
 なるほど「漫画家」なのが活きる!

 取材の為といえば、大概の突飛な行動も納得してもらえますものね!

※感想には個人差があります

後悔を解消する為に過去へ”。めぐるは、彼の言葉にふと考えてしまった

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 未来で後悔しないよう、父に本当の気持ちを伝えためぐる

子と親と
 子供の考え、親の考え。互いに思い合ってても解らないんだよねえ…。
 父は、おそらく「教えた事で娘を不幸にした」と考えてた
 でもそうじゃなかった、とようやく気付けた
 そんな風に考えなくていい

 何より、子の為に頭を下げるなんて、親には当たり前の事なんだと。

 真っ向から言い切れるお父さん
 特に彼の場合、妻の忘れ形見でもありますものね

 めぐるも「自分に置き換えて考えられる」、つくづく人生を豊かに出来る子ですわ

 でも、だからこそ何かに巻き込まれてしまった可能性もあるのか?

第4話。思い出した、“時計が壊れた”原因! が、それどころではなくなって…

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 妹さんオレンジっぽい髪だったので、てっきりワタル君とくっつくのかと。

第4話「泣く権利だってある」
 第1話、48歳のワタルが渡した時計は、頑丈さが売りのヒット商品Gショック
 これが壊れた際、雪が降っていた時期に時坂めぐるが死亡
 また、エイジ自身も強いショックを受けた事が
 記憶消去に繋がったらしい

 今は6月、最短あと半年ほどで何かが起こるのかもしれません

 しかしめぐるのお節介癖が!
 巻き込まれる格好で、彼女の親友・荒川千秋の悩みを聞く事に

 こんな顔されたらそりゃコロリさ! イチコロさ!

 これがまた、“創作”には響く話でしたねえ

演劇部である荒川千秋、彼女の脚本をボロクソにけなす手紙が入っていて…

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 めっちゃ褒めまくるエイジ君(48)。ひでえなコイツぅ!

長所と短所
 自身創作者だから出る言葉よね! それにこの問題は実はもっと深いもの。
 これを書いた人は、的確に作品の長所を“短所”としてる。
 きっと作品を良く解ってる証拠だと。

 アクションなら“気ぜわしい”とか、哲学的なら“退屈だ”とか。言い換え。

 にしても、感想を言う権利と“言われた側の権利”って藤子先生みたいですね
 どっちも人間だって話ですわ。

 特に荒川女史、努力し、自信を持って仕上げてたんだからショックよホント

 後の有名作家「蛇川うろこ」である…、身近に超人が居すぎない!?

第5話。荒川千秋、実は“犯人”は恩人じゃないか?と気付いてた。そこで…

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 後のワタルの妻である(多分)。やだアイツってば姉さん女房かよー!

第5話「その贈り物を何に使うか」
 鮮やかな土下座ッ! エイジの予想通り、“演劇部・現部長”は嫉妬してしまったのだ!
 なので、本心では謝りたくて落ち着かない思いで…
 あるあるスッゲーわかる!
 スゲーわかるよ!

 またこの時、“敢えて確かめないのもアリだ”とエイジは勧めた

 もしも、尊敬する部長が本心から自分を嫌っていたとすれば
 ばってん荒川さんは耐えれなかった

 白黒つけるのは“正しい”。でも、敢えて曖昧にするのも大人の解決策ですよね

 それでも「勇気を出そう」と言った少女・めぐる、これも好対です。

部長は嫉妬したのだ(そして実際、荒川さんは後に大ヒット作家となる)。

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 こうしてめぐみん魔女っ子・荒川さんが爆誕してしまった! イイハナシだなァ!!

ばってん荒川さん
 当時は1987年代、古典オズの魔法使いの現代アレンジを部長は思いついた
 しかし、尊敬する部長の真似をした荒川さんってば
 着眼点も内容も、ずっと優れたものを完成
 部長にショックを与えてしまう

 実際娘が編集者をしてるあたり、部長はそういう界隈にいったのでしょうね

 部長は人並み以上で、だから余計に“理解できて”ショックを受けた
 目にかけてた後輩なら尚更よねえ…

 とまれ和解、脚本・キャストで協力して欲しいってなってコレときた!

 やっだ、荒川千秋さん 最 高 じ ゃ な い で す か !

曰く、脚本を書きながら「演じてる」コトがあったとかで

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 こうしてめぐるちゃんもラムちゃんになっただっちゃわいやー。

才能という贈り物
 危うく悲惨な事になったかも知れない事件は、むしろ“俳優・荒川”の門出に?
 この事件を経て、小説家じゃなくて俳優の道に…
 という流れもあるのか?

 またこの事件、人生は“天から贈られた才能をどう使うか”の場だと

 荒川女史、本当は幾つもの才能を持っていたんだ
 と、どんどん気付かされて行くのね

 なお露出過多だった魔女衣装は、多少“抗議”が取り入れられたらしい(?)

文化祭は大成功に終わった、が! ここで予想外のラストに!?

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 現代に戻った?! いやこれは“今までの世界”じゃないぞ多分!

バック・トゥ・ザ・フューチャー
 今回の事件、新たに開示されたのは、“めぐるの死は波及する”という事
 実はというか、これ程めぐると仲良しだった荒川女史は
 彼女の死で不登校になってしまう

 それも彼女との縁が切れた理由だったが、“現代”では親交が続いていて…?

 ただおそらく、めぐるは死んだままだと思います
 変わったのは「俳優になった」のか?

 また、ここまでが反映され、エイジと荒川さんの交流は途切れなかったんでしょうね

 次巻一体、“現代”はどうなっているのかワクワクするわ!

収録

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 あとがきは取材で母校見学した話。やってみたい気もしますわね

 コミックス「エイジ'87 1巻」。上山道郎
 月刊ヤングキングアワーズGH連載、少年画報社発行。
 2019年1月(前巻2018年1月)

エイジ'87 1巻 感想
 第1話「この子のことが好きだった」
 第2話「生まれてくれたからこそ」
 第3話「ずっと謝りたかった」
 第4話「泣く権利だってある」
 第5話「その贈り物を何に使うか」
 あとがき
 オニヒメ 感想
 これまでの感想

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上山道郎 先生作品 感想










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