公式サイト キノの旅 -the Beautiful World- the Animated Series 第5話 5話 感想 嘘つき達の国 レビュー 考察 画像 あらすじ 内容 ネタバレあり 原作未読 14時追記 前回はこちら
最後まで“ホント”を言わないキノの助言。何も壊さない為の、優しい嘘つき達

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元・旅人の大統領に夢を持ちすぎる幸せな国で、本音を隠して立ち去ったキノと
 ウソをつき続けて、男や王女を守ろうとする「ウソつき」の国
 ウソから生まれた確かな恋

 水溜りの虚像の上で、皆でつく嘘の上で、彼は生きていくのね

ホントは言わない乱暴なやり方
 前半の締めで、暗に「モトラドと一緒に旅立て」と誘導するのも、キノらしいですね
 それって、もう帰れない旅になっちゃうけれど!
 乱暴なやり方だけど

 キノさんの旅立ちは、きっかけが乱暴だったから…? ってアンタも十分乱暴だよ!

ああ、彼女が帰ってくるまでよろしく』と、プロポーズをした男

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 二度と「彼女」は帰ってこない、だから、一生一緒に居ようねって意味なのだと

皆を守る「英雄」さん
 彼を気遣い嘘をつく面々と、分かった上で、嘘を受け入れている「男」が好対に感じました
 哀れまれているはずが、全部のウソをひっくるめて
 彼らが壊れないよう守ってる

 逆に、彼だけ本当の事を知っているのが、本作らしいラストだなって思った!

愛する人が、壊れるほどに自分を愛してくれる幸せ

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 あの人は私を待っていてくれる、って言葉に、ほんの少し紅潮してるのが可愛い。

あらすじ
 キノは、旅人が大統領となった国を訪れるが、国民は彼を尊敬するあまり過大に評価
 彼のモトラドも、展示品として死蔵させており、キノは「旅人になりたい」少年に
 旅に出たいならモトラドに相談してみなさいと言い残す

 続いてキノは、革命で皆を救うも、壊れてしまった青年と出会う

 国民たちは彼を傷つけまいと嘘をつき
 壊れた原因、「彼が殺してしまった元王女」に至っては、正体を隠し寄り添っていた

 だが去り際、彼は自分が正気であり、全て受け容れて生きているのだとキノへと告白する

 次回、第6話「雲の中で」

こちらが、彼の記念館になりますっ!

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 シズと陸、他人を助けたい、と奔走する旅人を描いた回から一転
 毎度マイペースなキノへと戻ってきたわけだが
 二人は気のない返事

 嘘つきの国、刺激的なサブタイですが…?

エルメス『この国を救った、偉大な人なんだよね?』

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 元々は僕のような旅人で、この国に偶然やってきた?

ハイテンションな国
 初代大統領の終の棲家は、係員に言わせれば、功績に対し小ぢんまりとしていた
 質素な人物だった事を伝える意味もある
 と

 しかし、偶然などではありません! 運命ですっ!!
 
 高揚する女性と頷く警備の人
 それこそ、某Fateで召還されれば、「知名度補正」で超強くなりそうな愛され方! 

 テンション高い職員さん、好きだなこういう人!

『彼は、この国の美しさに惹かれ、定住を決意します!』

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 豊富な知識と経験で人々を助け、やがて、古い歪んだ政治体制を打ち崩し
 大統領になった…、という英雄の記念館。
 中身は開けてのお楽しみ!

 なんだか、「前回が上手くいった場合のシズの人生、その後」って感じである。

『どうぞ! ごゆっくり、ご見学ください』

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 あちらにも何かあるんですか?/はいっ! 旅人だった頃の品が飾ってあります!

大統領記念館
 やたら期待させた反面、「フツーの家」であり、エルメスをいたくがっかりさせた
 しかし奥には…
 と

 それは面白そうっ

 現金なモトラドである。
 何より、なんで偉人記念館なんて訪れているのだろうか…?

 続く部屋では、まず「スコップ」から案内に。

『園芸用のスコップです。彼はこれを、旅のカバンにいつもぶら下げていました』

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 それはですね! 彼が、とっても花を愛する人だったからですっ!!

そうに違いありません!
 マンツーマンの解説で、係員さんは、「彼が花を植える為に使っていた」と紹介
 彼は、花を愛する人だから!
 が

 あれ、トイレ用だよね…。大をする時に穴を掘る為の

 ああ、なるほど「花を摘む」って…
 いや違うか!

※花を摘みにいく、とは「今、トイレに行きます」の隠語。

彫刻入りの、素晴らしいナイフでしょう♪

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 また「きっと大切な人からの贈り物なのでしょう」と、熱っぽく語られたナイフは
 実はある国で、安く売ってたみやげ物“ザ・幸運ナイフ”。
 買ったら身長が伸びそう!
 と

 キノ曰く、「実は効果があるのかも」だとか、ひどい言われようであった

『どれも彼の偉大さ、慈悲深さ、溢れる知恵を示す、素晴らしいものばかりです!』

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 なるほど…、僕も別の“モトラド”を見るのは、実は初めてなんです

曇るキノ
 もしや、亡き“うそつき大統領”が創った国なのか…? と、視聴者が感じ始める
 彼がいつも乗っていたモトラドが
 で

 いつまでも、彼の偉業の証として存在し続けるでしょう…!

 いつでも走れる完全メンテ
 彼の死後、議会が全会一致で全力保存したらぁ!と決めたのだという

 しかしキノさん、急激に顔が…?

『このモトラドは、喋りますか? エルメスみたいに』

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 以前はよく喋っていたが、大統領の死後、喋らなくなったというモトラド
 また作中、誰もが「モトラドは喋る」と当たり前に捉えてますが
 めっちゃ貴重だったのね

 大統領の死後沈黙、それ実は腹話術だったんじゃねーの? ハッハッハ!

エルメス『ねえ、お姉さん? ちょっと外してくれると嬉しい…、何か喋ってくれるかもよ?』

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 ぃぃね…、いいねえ…、キミは毎日、走れるのか…。…ここは地獄だよ

標本地獄
 第1話、エルメスが「モトラドは走る為にある、旅が嬉しい」と言ってましたが
 老モトラドは、消え入りそうに呟きます
 で

 ねえ人間さん…、ここから連れ出してくれ。そして乗って…、走って…

 永遠に展示されるだけ
 それも、最高のメカニックによって「いつでも走れる」よう保存され続ける

 意識が永遠に生き続けたら拷問よ…!

キノ『それは出来ないよ

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 君の手で、ぼろぼろになるまで、叩き壊してくれ…/それもできない

それも出来ない
 これがシズなら、必死に何とかしようとするでしょうが、キノは強い語調で断ります
 決して、彼に希望を持たせないように
 と
 
 そうか…、そうか…、そうか…、そうか

 連れ出す事も壊す事も
 もしそうすれば、国の人にキノが殺されてしまうと、キノもエルメスも断ります

 彼、もしや同じ問いを延々繰り返してきたのかなあ…。

『あの、お気をつけて! 旅の成功をっ!』

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 翌日、出国に際して、街の少年が息せき切って祈ってくれます
 旅人の作った国、「旅人」というのは
 きっと特別なのでしょうね。

 が

『あの…、旅人さんはどうやって旅を始めたんですか?』

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 きっかけは、かなり乱暴だったけど
 今になって思うと…

 誰からも命令されなかったのに、それをやりたいと思えるから、かな? 


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 どうやったら僕も同じ旅人に、…旅人さんと同じ方法でなれますかっ?

旅人たち
 キノの動機は、「自分がやりたい」と思えるから、旅を始めたという事
 対し、少年は「どうすれば」
 と

 僕は外に出てみたい! 旅人になりたいんですっ!!

 両親は笑うのだ
 バカめ、と、お前はこの宿を継ぐのだと笑うのだという

 でも彼の心も、やりたいと思えているが…?

キノ『わかりません』

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 またも一刀両断にするキノ、キノは、「動機」は確かに持っているけど
 旅を始めた時、そんなことも思えないほどドタバタして
 後から思う類だから。

 彼女だって、「始め方」なんて分からないし、そういうのはシズさんのやる事ですが…?

キノ『初代大統領のモトラドに、同じ質問をしてみるといいですよ』

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 ためしにやってみたら?

旅人の話 -YOU-
 去り際、とんでもない「助言」をしていったキノ、そして浮かび上がるサブタイトル!!
 なんてこった、嘘つきの国じゃなかった!?
 で

 かっこいいなぁ…

 確かにカッコいい
 けれども…、「ウソは言わないけど、言葉が足りてない」タイプの助言だコレ…

 ちょっとした悪魔の助言じゃないかい!?

「美化された旅人の国」を、こうしてキノは後にした

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 美化された初代大統領のように、キノもまた、少年の中で美化されて…
 でも少年も、このままじゃ「モトラド」と同じ運命。
 旅に出たいと思って腐る…

 なら、キノの助言こそ、やっぱり最善であったのでしょうか。

『旅人さんが使える門は、一箇所だけです。出国の際は、こちらまで来てください』

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 やあ、旅人さん…。どこかの国で、僕の恋人に会わなかったかい?

cv石田影の国
 門は一つ、落ち葉がたっぷりの晩秋の国で、キノは恋人が旅立ってしまった青年と出会う
 五年前、やむにやまれぬ理由で。
 が

 でも、必ず帰ってくるって言ったから…

 五年も忠犬ハチ公なのか…
 彼が、わらでもミイラでも縋る思いなのが伝わりますね

 門からの道が、整理されて無い感じなのは…?

『風邪をひいてしまいますよ? もう、寒いですから…』

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 しかし男性には、いかにも、気遣ってそうな女性が傍らにおり
 わざわざ羽織るものを持ってきてくれた。
 いい人だ…。

 あ、これ「出てった恋人」がウソつきで、彼は真実を知らないパターン…?

cv石田影『あ、…この人は僕の家政婦さんさ』

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 まだかな…/いつか、帰ってらっしゃいますよ

雨に語れば
 二人の背中に、思うところあったキノだが、それはそれとして人々と話を咲かせる
 回ってきた国の話をしたのだ
 が

 ウチにはあまり、旅人さんが来ないからなぁ~

 門からして妙にアレ。
 確かに、人がラッシュアワーしてるような国ではありませんね。

 でも人が死なないし移動しない、立派な国ですが…?

『旅人さん、何か聞きたい事はありますか?』

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 と言われると、さっきの「彼」を聞いてしまい、一気に場を凍らせるエルメス
 さすが、エルメッさん空気を読まない!
 空気は燃焼させるもの!

 すると、十年来の友だという男が話してくれた。

『こんにちは? 旅人さん』『こんにちわ』

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 この国は、革命が起きた。前は横暴な王様が治めていてね?

五年前と一年前
 この国も横暴な王がいて、五年前に革命で倒したが、彼は革命のリーダー格だった
 とても、今の彼からは想像できない!
 で

 とても仲が良くて、絶対に二人は結婚するんだと誰もが思っていた…

 その更に一年前
 警官だった彼が出会ったのが、後に“旅立った少女”だったという。

 国外れに住む農家の少女、ロマンですねえ…。

『だが…。革命が迫っていた』

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 一年かけて少女と愛をはぐくんだものの、彼は「王家暗殺のリーダー」として
 重い責任を背負い、彼女と別れたのだという。
 皆の為に、幸せを手放した

 だから皆、彼のことを心配しているんですね…。

『無理やり、別れを告げたらしい。…“ウソを言ってきた”って』

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 でも見たんだ…。車の中の、ドレスを着た王女は…、恋人だった

ウソつきの国
 恋人を巻き込むまいとウソをつき、そして率先して、王家暗殺の先頭に立った
 彼の爆弾が、王家の車をフッ飛ばしたのだ!
 が

 王女だったんだよ、彼女は

 革命は成功した
 彼は、手放したどころか「自分の手で」愛しい人を殺してしまった…、と。

 あまりにも報われない…。

『すると、あの男の人の恋人は、もう居ないんですね?』

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 農家の娘とはウソっぱち、王宮を抜け出して遊ぶ為の「ウソ」。
 でもその結果、好きな人とめぐり合って恋に落ち
 彼の手で命を落とした
 と

 傷付けたくなくて、話さなかった結果、自分の手で殺してしまったと…。

『あいつは、…耐え切れなくなってしまった』

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 彼女はどこに行ったのって、しきりに聞いてくるんだ。

連鎖するウソ
 憎むべき王族と愛し合った、彼女を自ら殺してしまった、両方の衝撃で頭がおかしくなり
 見かねた医者が、これまたウソをついた
 と

 必ず帰ってくると言っていましたよ、そうウソをついた

 この国は一般国民は出られない
 なのに、「旅に出た」という、ちょっと考えれば分かるウソに縋りついた

 門に近い森に住み着いてしまったと。

『それから、五年だ…』

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 以来、不憫すぎて「世話役」は次々交代してしまったが
 三年前、旅人だった彼女が世話役につき
 ずっと続いているという

 生活費は、もちろん国民みんなが負担しているので、食うには困らない。が。

『…だから私達は、英雄であるあの人にうそをついて、これからも吐き続けるんだよ…』

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 あの人は、帰って来ない恋人を…、死ぬまで待つのさ

不毛な街
 どれも彼を気遣う優しい嘘、真実を知らせて、傷つけてしまうよりは…
 そのことで、町の人たちこそ傷つき続けるのが
 少し不憫な国

 雨に落ち葉、鬱々した雰囲気の国なのだわ…。

やがて、国をモトラドで疾駆するキノさんですが

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 たまたま足を取られていた馬車に遭遇、家政婦さんを助ける事に
 やることは、エンコした車を助けるようなもの
 頑張って押せ!

 で、お茶を奢ってもらうキノさんですが

『あの! …お礼に、お茶など如何ですっ』

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 面白い香りです…、何ていうお茶ですか?

錯乱ティータイム
 こうしてお茶に招かれたキノですが、その「お茶」というのがくせものっぽく…?
 でも男は嬉しげに飲んでいた
 と

 よく分からないけど…、美味しいお茶だよ?

 勢いこむ「英雄」。
 キノが、これからもあちこちに行くなら、“彼女”に会う事もあるんじゃ?と

 もちろんキノは、笑顔で一言。

キノ『ええ、あなたの事を伝えますよ。待ってるって』

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 ブレないキノ、「これがシズなら…」と、今では思えてしまいますが。
 顔色一つ変えることなく
 同じ嘘を。

 歪んだ仕組みでも、スッと受け入れる姿、前回でのキノを思い出させますね。

『あら? また誰か城門にいらしたのかしら? エンジンの音が聞こえた気がする…』

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 あなたは、この国の王女様…、ですか?

のんびりして
 こうして、「家政婦」は正体を明かし、元王や王子たちは隣国でのんびりしていると語った
 そも出会い自体が、ウソで始まったのですよ
 と

 一人の田舎娘として愛してくれた人を、いつしか愛するようになりました

 革命の情報を集める為
 自ら田舎娘に扮し、革命家の「男」に近づいたのが、そもそもの始まりだった

 お忍びどころか、出会い自体が仕組まれていたのだ

『しかし、それは終わりました…、あの人が私に、決定的な情報をもたらした事で』

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 当時男はまきこむまいと、何も話さずに女の前から姿を消しましたが
 その態度こそ、革命が近い決定的な証拠だと
 彼女は父を動かしたそうな

 王家は革命を察知、爆死したのは「身代わり」だったのです。
 
キノ『…でも、あなたは戻ってきた』

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 私は長いあいだ悩んで、「この答え」を出しました

彼女の奔走
 実は革命団にも、最初からスパイを忍ばせており、革命後も情報を流し続けてくれた
 スパイから、自分を思い男が病んだと知った
 と

 でも、とても苦労しましたよ?

 逃げ延びた父王らは反対したし
 旅人に扮し、行き倒れを装って入国したことや、上手く家政婦として雇われた事など。

 これも「スパイ」が手を貸してくれたと。

キノ『再会したときに、あの人は何と?』

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 ああ、彼女が帰ってくるまでよろしく、って。
 その言葉が、彼女はとても嬉しかったのだそうな。
 二年越しの再会に。

 彼が、自分(田舎娘)の愛情を、これっぽっちも疑わず待っていてくれたのですから。

『私は、あの人と知り合ったときから、嘘をついてきました』

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 こう言ってくれました、「ああ、彼女が帰ってくるまでよろしく」って…。
 とても嬉しかったです
 ええ

 「私」はまだ、あの人を愛していて、あの人は、「私」を待っていてくれる
 そして、傍にいられるんですから。

 私は、あの人と知り合ったときから、嘘をついてきました
 私はこれからも嘘をつきながら、愛する人のすぐ傍で生きていくのでしょう。

 私は…、幸せです!


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 もう彼女は、「私(田舎娘)」ではなくなったけど、あの人は私を疑わずに待っていてくれる。

私の幸せ
 壊れるくらいに自分を愛してくれる人の傍で、自分は嘘をついて生きていく。
 でも良いんです、知り合った時から嘘をついてたから
 これからも嘘でも平気

 私は幸せです、と彼女は言い切った。

 彼女の選んだ幸福
 価値観、限定された状況でどんな最善を見出すのか

 そんな本作らしい「幸福」を見るようでした

キノ『ありがとうございますっ

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 決して普遍的な「幸せ」じゃないけど、紛れもなく彼女にとっての幸せ。
 人を殺せる、というルールで平和を築いていた国のように
 彼女なりの幸福のかたち

 素直に受け入れるのが、本当にキノさんらしい。

男『いつだろう…、いつになったら、彼女は帰って来るのだろう』

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 僕は怖いんだ! もしかしたら、僕は彼女に忘れられていないかい!?

「二人」なりの告白
 やがて、戻ってきた男は「彼女が恋しい」「忘れられたくない」と、怯える様を見せますが…
 でもこれが、彼女の幸せの形だ
 と

 いいえ…、あなたは忘れられてなんていませんよ…、決して

 恋しくて恋しくて仕方ない
 そんな、彼の「愛のささやき」を糧に生きていく彼女の物語。

 なんて幸福な、嘘つきの国なのでしょうね

『いっちゃった…、彼女に言伝してくれるだろうか…』

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 男は「(エルメスの)エンジンの音」に、誰か来た!と駆け出してしまう。

「彼」のくれる安心
 改めて「頭がおかしい」彼ですが、彼女にとって、壊れたままである事が幸福の形。
 だから、幸せそうに愛の巣へ帰るのでした
 と

 さあ、お昼は何にしましょうっ!

 あなたを待っています。
 彼の「愛の言葉」で、今日も彼女は幸せなのでした…、と。

 照らす光が、それを強く強調してた!

男『いや…、キノさんとエルメスさんには、最後に一つ、知っておいて貰いたい』

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 いや…、キノさんとエルメスさんには、最後に一つ、知っておいて貰いたい
 これで良いんだ、私は幸せだ
 私はもう、何も壊したくない

 王家のスパイだった友人の生き方も、何も知らない優しい人たちの思いも
 革命の成功と、新しい国のシステムも

 そして、私を利用しただけではなかった、愛する人との生活も。

 今は何も壊す事はない、これでいいんだ。


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 あなたは…!/“うそつき”だね? ここの国の人たちはみんな、うそつきだ。

嘘つき達の国
 実は彼は、ずっと正気だったのです。周りの優しい嘘に応えて「そうなった」フリをした
 だから、これで良いんだ
 と

 さようならだね? 私は「戻る」。

 誰もが彼の為に嘘をつく
 でもちょっと待って、彼こそが皆の為に嘘をついていたのです

 そう、彼は「英雄」なのですね。

虚像の上に立ち、それでも良いんだと彼は言い続ける

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 ラストでは彼はまるで、水溜りに映った虚像の上に立っていたかのよう。
 彼は、みんなのついた嘘の上に立って
 今日も生きていくのだ
 と

エルメス『じゃあね、英雄さん? 家政婦さんによろしくっ』

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 水溜りに映る空は、本物じゃないけど、確かに美しいのだ、と。

嘘つきな英雄
 つまり、「彼」の事を気遣い、キノに話してくれた友人こそ、最初から王家のスパイだった。
 この国は、一般人は壁の外へは出られない
 だから逃げた王家も安全

 門が一つだけ、旅人が滅多に訪れないのも、「システム」の一環なのでしょうか

 そうやって、外界と隔絶すれば逃げた王家を守れるし
 革命成功だと民は安心する

 今まで見た国でも、かなり平和な国は、今日も「うそ」に守られている。

英雄たちの「その後」の物語

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 初代大統領記念館が、「こぢんまりとした」とは、とても言えないのも笑いどころ。

虚像の英雄たち
 初代大統領、めちゃくちゃ美化されてましたが、ホントはどんな人だったのでしょうね。
 逆に、めちゃくちゃ哀れまれている「英雄」の男こそ
 本当は国で一番幸せ

 彼は、皆の嘘を壊さないよう気遣いながら、全部知ってて愛されてる

 国民みんなが「可哀想…」と思う中
 実は一番、あの国で「幸せ」なのは彼なのもしれないな、ってちょっと思いました。

 前半パートと、対比なのかなって思ったら。

初代大統領は、私達の美しい国を気に入って住み着いたのです!

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 前半の「大統領」って、美化する事で、国を美化しているんだよなーって。

美化の恩恵
 彼女らが「初代すげえ!」を言いたい為に、意思を持つモトラドを縛り付けていた事
 彼が、ずっと消え入りそうな声で喋っていたのも
 妙に印象的です

 あの様子、彼は「走らせて」って何度も言ったけど、誰も聞かなかったんじゃ?みたいな

 キノは、気を使ってホントの事を言わなかったけど、もし言ったらどうなってたんでしょうね?

仮に、もしキノが「そのナイフ、バッタものですよ」って言ったら

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 彼女は、絶対に事実を受け容れないだろうな、って思えるテンションの高さ。

初代大統領
 むしろ、初代大統領だった人自身も、同じノリで引き止められ祭り上げられてたのかなあ…?
 とか、息子の話を聞こうとしないご両親とか
 とにかく話を聞かない国

 Bパートの「英雄」に対し、こっちは不幸な晩年だったのかなって。ちょっと思いました

 終わってからAパートを見ると、また色々意味深に感じますね

2017年11月3日 キノの旅 -the Beautiful World- the Animated Series 第5話「嘘つき達の国」

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 Web予告だってウソ連発ですよキノさん!

スタッフ
 脚本:菅原雪絵
 絵コンテ/演出:中島大輔
 総作画監督:立川聖治
 作画監督:幸野浩二/永田陽菜/山形孝二
 アニメ制作:Lerche
 原作:時雨沢恵一/イラスト:黒星紅白/ライトノベル/電撃文庫
 制作協力:なし

あらすじ
 冷たい風が吹く初冬。とある国で三日間の滞在の許可を得たキノとエルメスは、恋人の帰りを待ち続けているという男と出会う。彼と別れた後、町の住民たちから歓迎されるキノたち。そこで、恋人の帰りを待つ男が国の英雄であったこと。そして彼のために、人々がある嘘をつきつづけていることを知る。

次回、雲の中で。陸海空、三階級制覇ですよキノさん!!

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 永遠に立ち尽くすだけだった哀れなモトラド、声はもちろんチュパカブラ国王である。

cv石田影の国
 最初の国を、「嘘つきの国」だと思って見てたので、案内人さんの言葉が嘘なのかな…?とか
 ミスリードだと分かった事、初代大統領がホントはどんな人だったんだろうとか
 前半も、想像をかきたてられる回でした

 案内人のお姉さん、警備の人の熱っぽい感じが、また妙に笑えた!

 終始、ホントのことを言わなかったキノが
 宿屋の少年への助言も、あくまで「言葉足らず」なのが、何ていうか「なるほど」って回

 ホントを言わない事も、嘘を吐く事も、人って面倒だねキノ!

 次回、第6話「雲の中で」


 キノの旅 -the Beautiful World- the Animated Series 第1話「人を殺すことができる国」
 キノの旅 -the Beautiful World- the Animated Series 第2話「コロシアム」
 キノの旅 -the Beautiful World- the Animated Series 第3話「迷惑な国」
 キノの旅 -the Beautiful World- the Animated Series 第4話「船の国」
 キノの旅 -the Beautiful World- the Animated Series 第5話「嘘つき達の国」
 キノの旅 -the Beautiful World- the Animated Series 第6話「雲の中で」
 キノの旅 -the Beautiful World- the Animated Series 第7話「歴史のある国」
 キノの旅 -the Beautiful World- the Animated Series 第8話「電波の国」
 キノの旅 -the Beautiful World- the Animated Series 第9話「いろいろな国」
 キノの旅 -the Beautiful World- the Animated Series 第10話「優しい国」
 キノの旅 -the Beautiful World- the Animated Series 第11話「大人の国」
 キノの旅 -the Beautiful World- the Animated Series 第12話「羊たちの草原【最終回】」


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