公式 漫画 エンドレスワルツ 新機動戦記ガンダムW Endless Waltz 敗者たちの栄光 14巻 感想【最終回】レビュー 画像 あらすじ ネタバレあり。これまでの感想はこちら 前巻はこちら
任務完了! 五飛vsトレーズ、ヒイロvsミリアルド、地球と宇宙の最終戦争!!

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人を強者と弱者に二分、強者たる地球を滅ぼし、弱者を救おうとするミリアルド
 対しヒイロは、自分も弱者が嫌いだ、と「弱者の定義」を述べますが
 でも自分自身もそうだと受け容れる事に

 完全平和に必要なのは、人の心そのものが変わる事。確かに“ガンダム”だった!

敗者たちの栄光
 最終巻はほぼアニメそのまま、でも当時より、少しは理解できたろうか?と感じました
 また終盤、戦いに意味を感じて主張を変えたコロニーとか
 まんま逆シャアで。

 この作品は、本当に「ガンダム」だなあ、と今さらながらに感じます。

優しくなければ戦う資格はない。ただ“戦う”なら、モビルドールと変わらないのだから

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 優しさと厳しさ、ミリアルドは必要悪として生きる事を選ぶ。

あらすじ
 A.C.195年EVE WARS、地球側代表トレーズは、宇宙側代表ミリアルドに決闘を要求
 宇宙という、「弱者」を代表するミリアルドは要求を蹴り
 大戦は始まった

 ミリアルドの狙いは、“強者”地球を、核の冬で滅ぼす事。

 やがて戦いの中トレーズは散り
 ミリアルドは、ヒイロとの対話で“人類そのものが弱者”とする持論を認める

 人類は対話へ歩みだし、A.C.195年12月25日地球圏統一連合発足が制定された(終)

地球代表として、宇宙代表ミリアルドに「決闘」を申し込むトレーズ

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 ドロシーは「この瞬間を待っていた!」と、すっごい嬉しそうだったんですが…

だが断る
 かつての騎士ではなく、合理性を重んじる革命闘士として、これを断ったミリアルド!
 昔のように、申し込んできたトレーズを跳ねつける姿が
 哀しく美しい!

 これまでの偉い人が決めて、下の人は従うだけ」って事への否定でもある!

 トップダウンの時代は終わりにしよう
 トレーズは今までの象徴で、ミリアルドはこれからあるべき時代の象徴

 ドロシーは、二人の求める時代を分かってなかった!

トレーズを殺す、それが平和への道なのだ!

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 トレーズ様、戦いは戦ってこそ美しいものです(レディ・アン)。

あるべきものは
 ミリアルドの狙いは地球滅亡、それを知るトレーズは、犬死に同然の特攻を選ぶ
 救ったのは、前に「人質作戦」というエレガントじゃない策を使い
 トレーズを失望させたレディ・アン

 大事なのは、結果を急ぐ事でなく、過程だだと伝え返すレディ

 アンの言葉にそう感じました。
 トレーズは、ゼロで「自分が望む未来は来ない」と解ってる、だから勝とうとは思ってない!

 男達が「目的」一直線な中、「過程」を諭す女たち!

世界国家軍は、この戦いに最新型リーオーを投入

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 技術進歩により、腿・肩・背中に推進器が増加

新型リーオー
 待望のガンプラ化、予約スタートしたリーオーですが、漫画内では最新型が登場
 トレーズ側は、モビルドールを否定しているから有人機
 数を活かすリーオー!

 ビルゴどころかトーラスですらない事が、「数」を強調してますね!

 地球の強みは勢力の大きさ
 強者である事

 その「数」を最大限に活かす機体は、リーオー改良がベストだったんでしょうね

最強兵器“宇宙戦艦リーブラ”で、戦局を変えようとする宇宙側

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 迎撃で艦が壊れていくが、減速の必要がなくなったと喜ぶクソ度胸!

真のオペレーション・メテオ
 宇宙勢ホワイト・ファングは、リーブラ砲を切り札に持つも、ガンダム側の母艦が特攻!
 これで、「戦争」に宇宙が勝つ事は出来なくなり
 ミリアルドに決断を強いる

 戦艦リーブラを地球に落とし、核の冬を起こすのだ!

 これが「本来の」オペレーションメテオ。
 コロニーを地球に叩き落し、混乱させ、ガンダムで要人を潰して勝利するもの

 しかし5博士がガンダムを逃がし、棚上げとなった計画だった。

ヒイロ『命なんて安いものだ、特にオレのはな』

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 命は安いじゃ殺戮者、でも「オレのは」と続け、意味を一変させる

真・オペレーションメテオ
 ミリアルドは、この大量虐殺作戦の責任を、自分個人で負うと決めていた。
 彼の目指すことも、地球と宇宙の融和なのだが
 地球が強いのが問題

 平和の為、武器を使い尽くす大決戦を起こし、人の意識を変える

 人類が、もう戦争なんてしたくないと思うように
 悲惨な事件を起こすのだ

 現実に、ドイツが「ナチス」に責任を負わせるように、彼は自分が背負うのだと。

ガンダム指揮官、カトルは「間違っている」と叱責される

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 ドロシーはトレーズとミリアルドを信じ、人類を変革したかった

ドロシーの主張
 何故なら、カトルは唯一「指導者となれる」資格があったのに、それを放棄したから。
 戦争を終わらせる為、それがいかに悲惨か見せ
 意識変革をしなければならない

 だってドロシーの父は、「娘の為」と戦い、死んでいったのだから。

 父を死なせたのは自分
 父が、戦争を忌避するような人だったら助かったのに

 自分は、戦って死なねばならないと。

他人を思いやった結果が! …この最悪の事態なのよ!!』

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 カトルたちの優しさが、彼らを敗北させている

厳しくある事
 勝たねば主張を通す事は出来ない、ドロシーはそう信じている点で
 ミリアルド、トレーズの考えを理解できておらず
 彼らの決断に困惑する
 
 カトルは犠牲を最小限にする為、負ける事を選んだ

 でも、それじゃ何も変わらない
 主張するには勝たねば

 犠牲を、優しさを捨ててでもやりきらねば、何も変わらないのでしょうか

聞きたいかね? 昨日までの時点で99822人だ』

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 五飛「貴様は、そうして人を見下すことしか出来ない男だ! 所詮、エゴでしか戦っていない! 貴様のために、何人の人間が死んだと思っているんだ!」
 トレーズ様「聞きたいかね? 昨日までの時点で99,822人だ」
 五飛「なに?」

 トレーズ様「レディ、本日の戦死者は?」
 レディ「現在確認されているのは、ホワイトファング82名、我が軍105名です」
 トレーズ様「そうか……あとで名前を教えてくれ」
 五飛「きっ……貴様」
 トレーズ様「戦いのために犠牲になった人々は全て記憶している。ノベンタ、セプテム、ベンティ、ドーリアン、ワーカー、オットー、ブント…皆、忘れられぬ人々だ」
 五飛「貴様という奴は!」

 トレーズ様「私は死者に対し、哀悼の意を表することしか出来ない。だが、君もこれだけは知ってほしい。彼等は決して無駄死になどしていない! そして…」


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 くそおお! これでは、勝ち逃げではないか…!(五飛)

トレーズ死す
 決着、大推力を誇るトールギスⅡの突撃を、咄嗟に捌いた五飛は「勝利」するも
 けっきょく彼は、間違いだと断じたトレーズの思想を
 最後まで崩せなかった

 彼は犠牲を出すと知り進んだ、“優しくない男”なのだと。

 哀悼の意を表するしかにない無力さ
 五飛は「死んだ相手に負けた」し、恩師たちは妻も、死んでなお彼の心に残っている。

 五人の誰より、無駄死にではない、という言葉を知る事に。

レディ『屈辱は二度も口にしない!

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 この台詞、本当に好き。

世界国家軍「敗北」
 元々、冒頭でリーブラ砲に身を投げようとしたように、トレーズは死ぬ気でした
 彼は役割を終え、ミリアルドも後を追うと考えた上で
 死ぬ事で最後の役を全う

 自分が死んだ時、世界国家軍は終わる、その為に立ったのだと。

 ミリアルドは、このままリーブラで地球を汚染する
 それが彼らの平和の答え。

 戦いと地球が好きなトレーズは、その前に死ぬ事も覚悟の上だったと。
 
カトル『ドロシー…、優しさを否定しないでくれ』

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 しかしワシらは、地球と人類をもう少し買いかぶっておる(五博士)。

優しくあれ
 カトルは「優しかった」から負けて、主張を通せないのだと突きつけたドロシー。
 しかし、優しさを捨てた人間は動物以下になってしまう
 とカトルは主張

 結局、ドロシーが信奉した強さの象徴、トレーズは“敗死”。

 五博士も言うように
 人類は、「リーブラ」を落とさなくても、変われるだけの強さがある

 それはきっと、優しいからなんだ、と私は思います。

トロワ『悲しいな。泣く事の出来ない女は』

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 居場所の無かった少年、トロワの答えは「居場所を探し続ける」事

泣く事の出来ない女
 私は、泣く事は、悲しいって感じる心がある「普通の人間」である事で
 トロワは、そんな心も全部なくしてしまった空の自分と
 ドロシーを重ねた気がします

 その上で、ドロシーの強さを認め、ちゃんと自分の足で立てるはずだと

 殆ど会った事がなくても、トロワが解ってしまったのは
 彼が共感したからなのだと。

 自分でさえ見つけられた、ならこの女は、きっと見つけられるだろう、と。

人類全てが弱者なんだ! 俺もお前も弱者なんだ!!』

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 ゼクス、強者など何処にもいない! 人類全てが弱者なんだ! 俺もお前も弱者なんだ!!

ヒイロvsゼクス
 最大の成長、ヒイロは「自分が嫌いな弱者」を、嫌そうに並べて見せますが
 自分自身、その嫌な弱者そのものだと認めて
 受け容れる事を示します

 誰も信じられず、いつ攻撃されるか怯える弱者

 だからこそ人類は攻撃的だと。
 しかし戦いの中、勝者のはずのコロニー連合が、地球との和平を申し出ます

 人類は、“他人を信じよう”と、新しいステージに踏み出したのだと。

ゼクス『完全平和の為に、必要なものがもう一つあった…』

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 完全平和の為に必要なものがもうひとつあった
 人を思いやり、理解してやる強い心だ

 お前は純粋すぎる、そして優しすぎる。

 しかし、そうでなければ戦う資格がないということだ!


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 ならば私は、誰よりも厳しく戦い続けて見せる!

完全平和の為に
 他人を殺さない、ヒイロは新しい自分になろうとしますが、サーベルのエネルギーは尽き
 武器が何一つ無い今、自爆するしか道はなし!
 そこで現れたのがゼクス

 他人を理解しようとする優しさ、それが人類に必要なのだと

 純粋であり優しいこと
 それがない、勝つ為の戦いは、突き詰めればモビルドールと変わりません
 
 他人を慮れる者こそ、戦う資格があるのだと。
 
カトル『わかりました! 宇宙の心は彼だったんですね!』

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 この台詞は、「宇宙の心宣言」が下敷き。

宇宙の心
 それはそれとして、ミリアルドも「リーブラを壊し」「生き残る」事を選びました
 それは、先に逝くと死んでいったトレーズの予想を
 彼が実践しなかったという事

 ヒイロは優しく、ミリアルドは厳しく、二つのあり方で平和を守る事

 共に役割を分かつ形で終戦
 ヒイロは、最後の破片を、マグアナック隊が用意したツインバスターで破壊し帰還する事に

 追加パーツ、ドライツバーク・バスターによるラストシューティング!

A.C.195年12月25日両者の和解と統一連合発足が制定された

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 ヒイロが届けた手紙を、わざわざ破り捨てるリリーナいいよね…。

必要ないから
 ラストは、ゼクスとトレーズへ「最後の墓参り」、これからは前を向こうというドロシーと
 最初から彼の生存を疑っていないノイン
 そしてリリーナ

 敢えて挑発するように破り捨て、直接会いに来なさい

 火星の地球化計画など、「フローズンティアドロップ」に繋げつつ
 二人らしい綺麗な最終回でした

 でもせっかくだから、著者コメントは欲しかった!

収録

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 休止後、エンドレスワルツも描くのでしょうか。

 新機動戦記ガンダムW Endless Waltz 敗者たちの栄光、14巻。
 作画:小笠原智史、シナリオ:隅沢克之、角川コミックス・エース、ガンダムエース連載作品。
 2018年1月(前巻2017年10月)。

収録
 第80話「最後の勝利者1・決闘」
 第81話「同2・第ニの流星作戦-オペレーション・メテオ-」
 第82話「同2・三つの決闘 第一章」
 第83話「同2・三つの決闘 第二章」
 第84話「同3・終わらない円舞曲 第一章」
 第85話「同3・終わらない円舞曲 第二章【最終回】」
 あらすじあり。

メカ解説
 新型リーオー
 トールギス用 ヒートサーベル


 ガンダムW Endless Waltz 敗者たちの栄光 5巻
 ガンダムW Endless Waltz 敗者たちの栄光 6巻
 ガンダムW Endless Waltz 敗者たちの栄光 7巻
 ガンダムW Endless Waltz 敗者たちの栄光 8巻
 ガンダムW Endless Waltz 敗者たちの栄光 9巻
 ガンダムW Endless Waltz 敗者たちの栄光 10巻
 ガンダムW Endless Waltz 敗者たちの栄光 11巻“女王暗殺”
 ガンダムW Endless Waltz 敗者たちの栄光 12巻“地球vs宇宙”
 ガンダムW Endless Waltz 敗者たちの栄光 13巻“ゼロシステムの戦争”
 ガンダムW Endless Waltz 敗者たちの栄光 14巻【最終回】

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