公式サイト キノの旅 -the Beautiful World- the Animated Series 第4話 4話 感想 船の国 レビュー 考察 画像 あらすじ 内容 ネタバレあり 21時追記 原作未読 前回はこちら
“知る”の連続シズの旅。住む者には都の貧しい楽園、足りるを知りすぎた“泥舟の国”

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圧政でも、貧しくても幸せに生きる民の国…、と思いきや、支配者こそ「黒子」に過ぎなかった
 より良きを知ろうとしない、現状維持で「他人に任せきり」に滅び行く国
 知る程、恐れ落ち込み感動したシズ
 
 シズが知らず、ティーの「戻る場所」を奪ったように、知らないって怖くて、素晴らしい!

「定住」を探す旅人シズ
 シズの視点で、旅する為の旅人キノと再会、彼女の「一つの国に三日だ」と深入りしない姿勢
 何故そうするのかが、よく解る回でもあった気がします
 でも肩入れも、シズの旅を豊かに。

 知る度に、印象が変わった「船の国」、“知る”って旅の醍醐味ですね!

テーマは「知らない」? そしてティーの旅が始まる

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 船に戻ろうにも、皆「よそ者の子」としてティーを憎んでいる。もう帰る場所なんてなかったのだ

旅の醍醐味
 だから、シズの「戻りなさい」は、死刑宣告同然で、逆に「一緒に生きよう」は救いに。
 寡黙なのは、唯一、人工知能が直接育てた為だったのか。
 でも、これから知っていく事が出来る

 未来を失った国が哀しくて、でも、未来を得た少女が嬉しくなる回でした。

王ではないシズが背負えるのは、一人の少女で精一杯だった

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 死に瀕したシズに、心中しか「知らなかった」ティー、彼女のこれからも楽しみ。

あらすじ
 巨大交易船「船の国」を訪れたシズ、ここは、旅人に「労役」「国民の監視」のいずれかを要請する
 シズは労役を選び、ティーという案内人を付けられ民の中へ。
 やがて別途乗ってきたキノとも出会う

 シズは、「船」の欠陥と浸水、もう長くない事を知り、国民に訴えた

 実は船は600年前に放棄されたもの
 何も知らぬ移住者の子孫が、人工知能に護られ、かろうじて存続してきたのだ

 シズの言葉を国民は信じず、寄る辺を失った少女ティーを引き取り、シズとキノは国を後にする

 次回、第5話「嘘つき達の国」

『あれが、“船の国”か』『船というより、浮島みたいですね?』

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 前回「迷惑な国」同様に、動く国が今回の舞台、そして主人公はシズ!
 先の、コロシアムの国でめぐり合った元王子も
 今日も旅をしているのです

 相変らず、陸さんはモフりがかった声だ…!

陸『バザールですか?』

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 大陸の間を移動しながら、ああやって交易を行っているそうだ。

バザールでござーる
 巨大な「船の国」には、たくさんの揚陸艇が備えられ、行く先々で交易を行っていた
 もちろん、シズもまた“同乗”する事に
 と

 決めた。多少の心配はあるが、海を渡ろう

 相棒・陸も快諾
 というより、彼には「反対する」という選択肢自体がない

 愚痴っぽいキノの相棒とは、対照的であった

旅人、よく来られた。我々はこの国を治める“塔の一族”である

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 仕事をすれば、我々と同じ、眺めの良い部屋と食料を提供します

西遊記
 大陸沿いに5日で外洋へ、西の大陸ならば15日ほど…、“長”達は異様な風体だが
 快く、「西へ行きたい」青年を迎え入れてくれた
 が

 民衆の監視と、治安維持です

 飛び出した言葉は不穏
 塔の一族とは、名の通り「高み」に住まい、支配する階級であったと。

 変な名前ですが、ネームはボディを表してたワケね。

民衆共は、多少、痛めつけても構わぬ…

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 ますます不穏になる黒子方、いわく、最近は“嘆願”が過ぎるとして
 国民の要望を、抑え付けるのに頭が痛いらしい
 まさに「まっくろ」と
 
 まっくろ くろすけ、支配者階級!

『もしくは、民衆に混じっての肉体労働でもいいが…、いかがかな?』

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 では民衆と同じ生活を、…私のような下賎な者には、そちらの方が似合っております

ざわわ…ざわわ…ざわわ…
 もちろん、その破格の要請をシズは軽くスルーし、“民衆”に混ざる事を選んだ。
 上層下層と、国中の話題の的に
 と

 とても、美味しいです

 壊れた区画に寄り添うスラム街
 食事は、魚一匹だけという「民衆」のもてなしに、礼を告げるおシズさん。

 これだけの設備で、国民は魚一匹かあ…。

『それは良かった、これでも私は長生きな方で…』

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 しかし55歳「長生き」と銘打っての、あまりの若さにシズは絶句する
 ここにくるまで、まったく動じなかったシズをして
 初めての動揺でした

 この国の劣悪さ、それに気付いていない、“常識”が壊れてしまった国
 
『今までの旅人は、みな、我々を厳しく監視する仕事を選んでいましたからな』

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 塔から使わされた、案内のものをご紹介します。“ティファナ”です。ティーとお呼びください

ありがとう
 これまでの旅人と、一味違うシズに感嘆した国民たちは、“ティー”を紹介してくれた
 周囲は、彼女へあからさまな憎悪を向ける
 が

 ありがとう、…おやすみなさい! ティー?

 ひたすら無言のティー
 特に、「感謝」なんて支配者階級には、縁の無い言葉なのかもしれません

 或いは、“民衆”とは喋るな、という教えかと思いましたが…?

シズ『静かで悪くない部屋だ』

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 さながら修行僧、お坊様のように、あるがままを受け容れるおシズさん。
 過去が過去とはいえ、落ち着いた様はさながら坊様
 語る口調はお講話のよう。

 キノが、前回「快適な生活」を満喫した様と、また違う性格を感じますね

シズ『向こうの大陸に、私達が落ち着いて住める国があると良いな?』

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 何故、無口な人が「案内人」なのでしょう?/さあね…?

陸さん、国民を癒す
 翌朝、素晴らしい朝が来た、希望の朝だ、とばかりに始動したシズは
 仕事か、何もないなら案内をして欲しいと要請
 で

 笑ってるー♪/この顔は生まれつきですっ

 無言で始まる案内
 隊長! どんな時代でも、モッフモフな犬は大活躍してますぜ!!

 まさにアニマルセラピー、しかも喋る!

『こんにちは、旅人さんっ』『ようこそ、いらっしゃいました』

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 ただ異様なのは、先の魚のシーンといい、国民の異様な穏やかさだった
 辛い環境ながら、国民はみな快活に挨拶をし
 日々を過ごしているらしい

 さっきの食事でも、モブの人は「食った食った」と、魚一匹に大満足でしたし…。

シズ『おはよう、ティー。今日は、仕事はあるかい?』 

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 明日なら? 何でも良いんだ

船の国の日常
 国の内情からすれば、さぞや、キッツい強制労働がドンと待っているだろう…
 シズは、そんな様子で翌日もストレッチしていたが
 意外や仕事が無い。

 今日も明日も仕事がない、まさかの毎日がエブリデイであった

 シズの様子からして
 自己鍛錬もかね、今にも米俵でも担いで走りそう。

 しかし、ティーは首を振るばかり。

シズ『これは、思ったより退屈するかもしれないなあ』

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 まだ、五日かあ…

僕らの五日間
 シズに興味を持ったのか、以降、ティーはちょこまかと部屋を訪れる
 当のシズは、刀の手入れに洗濯
 ブラッシングと…

 おいそこの犬、どんだけ幸せなんだよ!

 まあ犬の身で考えると…
 もし明日から、全身が毛でモサモサになったら、さぞやカユいでしょうしねえ…

 あまりに幸福すぎて、ティーも扉を閉めるレベル。

『長老、また旅人がきましたよ?』『困ったものだ…』

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 やがてシズはすっかりラフな格好となり
 また、ティーも“一緒に”食事をとる仲に
 と

 何気なく、距離が縮まっているのがちょっと微笑ましい。

シズ『…? 揺れが出てきた? ! 何だ!? …この船は、どういう構造なんだろう?』

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 浸水している…、こんな場所が、もし多かったら!?

静かな滅び
 ある日、急な振動に驚いたシズは、船の構造が分かる場所を、ティーに案内を頼んだ
 幸い、かつての図面室は見つかった
 が

 これは…/私が数え間違えてなければ、143箇所です!

 振動は誰も驚かない
 魚一匹の食事、僅か55歳で“長寿”なように、それが“当たり前”なのだ

 だが、船の状況は危機的だった

シズ『やがて、どこかから崩壊する…』

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 各所から分かるとおり、船を建造した、維持する技術が失われていると
 思えば、支配者層が「塔の一族」というのも
 この時点でゾッとしますね

 高い場所、問題を先送りできる場所が、“特権階級”の場所なのか

シズ『…雨か?』

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 この音が、気に入った?

シズ
 やがて雨が降り、ティーを庇ったシズは、“雨が打つ音”を気に入ったことに気付くと
 濡れるのも構わず、一緒に立ち尽くすのだった
 と

 じゃ、私も一緒に聞こうかな

 これが「シズ」。
 キノが旅自体を目的にし、第一話のように、出来るだけ他人事にするように。

 寄り添い、一緒に楽しむ人なのね。

長老(55)『心配ありません』

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 場面転換浸水箇所の修理を、しなくて良いものかとおせっかいするシズ
 おシズさんは、本当にお節介だなあ…。
 対し「心配ない」
 と

『塔の一族が、全て把握していますから』

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 シズ殿は、本当にお優しい方ですな。ご心配なく、私達は楽しく生きておりますよ?

ご心配なく
 シズは、浸水や食料の問題を定義し、何とかしたいと熱意を込める
 だが、返ってきたのは笑顔
 と

 今までも、そしてこれからも

 ある意味で「幸福」
 望めば際限はない、だから“足りるを知る”というのは幸福な事なのです

 でも、これで「足りてる」なんて悲しすぎる…。

シズ『? …ここは?』

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 奇麗だ…。空を飛んでいるようだな

ありがとう
 自分には何も出来ない、立ち上がる気がない人たちに、何を言っても意味が無い
 沈むシズに、ティーは「景色」を見せてくれた
 と

 美しい景色だ…、おかげで、とても素敵な息抜きになった

 寄り添うという事
 辛そうな人を、幸せにしたいと願う気持ち

 ティーの精一杯が嬉しい…!

とても素敵な息抜きをしたシズ、そして

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 視線を返せば、やっぱり、朽ちかけた船が見えた。

明を見て暗を思う
 シズは無言だった、けど美しい景色と同じくらい、「これ」も見過ごしてはいけない
 元気が出たら、次は行動するのが人間。
 立ち上がってしまった!

 パイプラインやリール等、本来のスペックを活かせてない国

 まだ沢山「持ち物」がある
 けどそれを、活かせない様が何とも勿体ないって感じます

 この国は、まだ決して“泥舟”ではないのに。

『今日は部屋で待っていて欲しい。場合によっては、危険なこともあるから』

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 こうしてやる気スイッチが入った王子は、フル武装で出陣。
 際し、信頼するティーに声をかけていく
 と

 コマンドー、怒りの剣豪!
 
お話があります! この音が、聞こえますか?』

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 何とも思っておらぬ

 ここは我らが治める国だ、されば国土も民衆も我らのものだ
 何が、そして誰がどうなろうと
 それもまた運命だ

 

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 お考え、よく解りました

国王問答
 国の統治者、塔の一族に、「構造上の欠陥」を訴えるシズだが、“一族”は聞く耳を持たない
 さながら、さきほどの民衆と同様に
 と

 安心して欲しい、命までとるつもりはない

 国に欠陥がある
 改修ではなく、既に「住めない」とシズは断言するが、返答は銃使いだった

 当初、シズは余裕で対応するが…?

シズ『…なかなか、やるね?

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 鉄砲の長所射程です、ですから、近付かれる前に撃つのがセオリー
 しかし、遠いとちゃんと狙えませんから
 近いほど良いのです

 見極め、度胸に、ただ者じゃないと感心するシズさん。

シズ『…驚いたな』

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 僕も、驚きましたよ

旅人はいつもそこにある
 ギリギリの一撃を、横っ飛びに避けたシズですが、相手は銃自体を投げて牽制
 回転式拳銃でチェックメイト!
 と

 ここは、戻ってもらえませんか?

 やっぱりキノさんだー!
 シズが乗った後、「大陸から離れる」最後の五日目に、監視担当で乗り込んだらしい

 さすがキノさん、他人事・オブ・ハート!

一族『あなた方は仲間だったのか、最初からそのような企みだったのか』

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 これで、事を収めようとしたキノだったが、一族が誤解
 疑心暗鬼で、最初からグルなのかと決めつけ
 船の針路を変えてしまう

 お前達が死ぬまで、大陸には戻ってやらないぞ!と 

キノ『大丈夫です! 人口を減らすわけには行かないとの事で、全てゴム弾です』

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 あなたはえーと…、お前、何でしたっけ?/シズだよ…。

旅人無双3
 かくて、疑心暗鬼でキノの旅の邪魔をしてしまった一族は、哀れなバーゲンセールに
 銃で刀で、手榴弾で…
 と

 ああそうでした、キミは陸くんでしたね?

 陸だけは覚えてるシノさん
 よっぽど、このモッフモフを気にいったらしい。モッフモフだからね!

 このスケベ犬!

シズ『…降伏して欲しい!』

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 シズ殿、この国を陸に揚げてどうする…?
 この国の王にでもなるつもりか
 いいだろう…。

 次がお前だ、そして一緒に生きろ


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 王になるかとの問いに、「必要なら」と応えたシズ

「当」の一族
 すると何という事だろう、どうも最初から、「塔の一族」に中身などなかったらしい
 彼らは、“個人”ではなかったのだ
 だから「一族」

 彼らは黒子、国を動かす、ただの仕組み過ぎなかったのだ

 彼らはただの管理担当者
 圧政に見えたし、確かに、国民は貧乏だったけど…、だって彼らは働いていなかった

 交易も日々の食事、旅人を賄うだけだった…?

『今までありがとう、ティー。もうついてこなくて良いんだよ?』

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 かくて船は陸にあがり、住民たちは、広い大地へと踏み出す事に。
 またシズは、「必要なら王に」と言っただけだったので
 旅立つつもりだったようだ
 が

 国民たちは、揺れない大地なんて気持ち悪い、と混乱し始める

長老『シズ殿! 一体何がどうなったのですか?!

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 私は、塔の一族の横暴なやり口に納得できず、彼らと話し、その後戦った
 彼らは全員、別の船に乗って別の国に逃げた!
 もう、この国にはいない!

 これからは全員、陸の上で自由に生きていくことが出来る!



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 そんな嘘には騙されないぞ! 今までしっかりと浮かんでいた、この国が沈む訳はなかろう!

夏虫疑氷
 シズは、塔の一族の事をボカしながら、「船の国は沈む」と彼らに説明した
 だが、彼らはまるで信じなかった…
 と

 旅人などに、故郷を愛する我らの気持ちはわかるまい!

 彼らは知らない
 だから、情報の正否を判断できず、経験則に拠ってシズを非難する

 結局、シズは彼らを説得する材料を持たなかった。

シズ『私は失敗した…、キミも国に戻るといいよ』

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 夏虫疑氷といいますが、夏の虫は、冬を知らないから「氷」も知りません
 見聞の狭い相手には、話しても解って貰えない
 分かり合うとは実に難しい

 結局、国民たちはみんな「船の国」に、泥船に戻ってしまうのでした。

『どうした? 早く戻らないと、置いていかれてしまう』

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 私に、戻るところなんてない

ティファナ
 今にも出航しようとする船を前に、ぽつんと残っていたティーは、ナイフでグサり
 さっき、ナイフを見てたのはそういう事だ
 と

 待ってくれ!

 制止するシズ
 彼にしても、恨むより疑問が先に立つタイプ!

 応えたのは意外な相手だった

その女の子がティファナだね? なるほどぉ』

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 やはり「黒子」たちは人間ではなかった、エルメスは、人間じゃない者同士だと
 彼らの正体や、ティファナの事とか…
 全て聞いていたのだ

 聞いて、今まで話していなかった…、まあ聞かなかっただろうし?

エルメス『ティファナって、船の名前だったんだ

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 旅人の夫婦があの国で生んで、そして、捨てられたの。

さすが元王子様
 600年前、放棄された巨大船に、伝染病で大人を失った数百人の子供が漂着した
 塔の一族は、子供達を運んできた側の人工知能だった
 と

 民衆は、血の繋がりがない、その子を拒んで関わろうとしないんだって?

 だから船の技術なんて誰も知らない
 民をまとめる為に偉ぶり、また機械に過ぎない為、民を陸地に上げると護れなくなってしまう

 問題を先送りにし、600年が過ぎてしまったと

シズ『ティー…、すまなかった』

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 さっきは冷たい事を言ったが、黒子たちも、国民を愛するが故の選択だった
 中でもティーは、国民にも溶け込むことが出来ず
 大切に育てられた

 彼女にとって、塔の一族だけが、唯一の「家族」だったのに。

シズ『でも、俺は、君を、見捨てない、よ……』

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 これから、一緒に助け合って、いこう…

ありがとう
 戻るところを奪ったシズを、ティファナは刺した。しかしシズは、その彼女さえも見捨てなかった
 ティーは初めて、「ありがとう」と口にする
 が

 おいてかないで…、やだ、やだ……

 いよいよ絶命寸前のシズ
 でもティーは、刺す、そして心中する以外の解決策を「知らなかった」。

 ああ、やっぱりアレも拾ってたのね!

エルメス『心中するつもりだよ、あの子

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 キノさん! 色々ありがとう。…まだちゃんとお礼を言ってなかった気がする。…ありがとう

その時は
 幸い、キノが手榴弾を弾き飛ばし、シズたちは何とか生き残ることが出来た
 別れに際し、“定住する為の旅人”にキノは言う
 と

 僕が旅を続けていれば、いつかあなたの住む場所に、辿り着くと思います

 その時は歓迎するというシズ
 旅を続ける為の旅人キノと、住む場所を見つける為の旅人のシズ

 正反対な二人は、束の間の再会を終えた

『ところでキノ? 将来、またあの人と会ったら…』

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 そうだね、あの人は…。死ぬほど、驚くかもね?
 今回、実際、「驚き」「死にかけた」シズをそう評し
 キノの旅は再開

 今回、「知る」「驚く」の連続だったシズは、きっと次の再会にも“驚く”事だろう…、と。

支配者“塔の一族”を憎み、不満をぶつけ、それでも白紙委任してしまう国

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 でも塔の一族は、国民が内心で望む、「現状維持」を続けてきただけだった

ただの「仕組み」な黒子たち
 本世界では、どこも箱庭めいた国ですが、今回の国は特に耳が痛かった気がします
 客観的にみたら、この「泥舟」ってどっかで見た国だなあ…
 なんて思わせる本作

 前回の「旅する国」も同じく思いましたし、本当に寓話な物語ですね。

定住先を探す旅人、シズ編

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 キノと違い、積極的にいざこざに飛び込んでゆくシズ。

シズの旅
 でも、だからこそティーと心の交流をし、美しい風景を見せてもらう事が出来た
 キノとは、また違う関わり方で旅をするシズ
 そこが魅力的ですね。

 また、積極的に関わる事で、間違いなく人として成長を重ねるシズ

 王になるよう要請されましたが
 国民への呼びかけみたいに、自然と、周囲を引っ張ろうとするタイプなんだろうなあ、とか。

 アレだ、ガンダムで言えばシャア的な人だな!

船の国で見た、「知らない」という幸せ

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 一夜過ごした翌朝のシーン、モブが「食った食ったー!」って言ってるのよね。

足るを知る
 船の国の人たちは、心から、「今」が幸せだと疑っていないのが印象的でした
 常識が違う、より良い生活を知らないから
 今が不幸とは思わない

 もっと言えば、私たち現代人だって、より未来から見たら「不幸」かもしれませんし。

 一概に不幸と言えないのが、考えさせられますね

でも「知る」ことは、紛れもなく幸せな事だとも思う

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 代表がティー、彼女も、シズと一緒が楽しかったから傍に居たと思うので。

「今以上」を知る
 彼女が、シズと出会って、どんどん懐いてくる姿は「前より日々が楽しくなった」からだ。
 そう思えば、やっぱり新しいものを知るって
 幸せな事だと思わされます

 これからシズと旅して、色々知って、素敵になっていくのでしょうね

「知らない」事がくれる、日常の中の楽しさ

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 こんな風に、雨の中で大人と過ごすのは、初めてだったであろうティー。

雨の音
 素朴に雨の音を楽しむティー、何も知らないからこそ、新しい出来事が新鮮で
 現代人なら、聞き流すような雨の音でさえ楽しい
 それって幸福な事だ
 と

 彼女は無知だけど、他の人には、見えない幸せが感じられるんだろうな、って。

「知らない」って、すごく怖いし、不安になる事だ

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 キノとシズの関係を「知らない」から、疑心暗鬼で、敵に回してしまった塔の一族。

疑心暗鬼
 また、「知らない」ことの実害が、こうやってキノを敵にしてしまった事や
 国が沈むという説明を、事前に受けたのに理解せず
 逆にシズを非難した「長老」

 知らないから、他人に悪意を向ける、知らないって怖い

 今回はたった1話でした
 でもその中に、たくさんの「知らない」が詰まっていたんだ、みたいな?

 コメントによれば、原作では長めの話だったらしい。

シズの人となりを知ったから、元気付けようとしたティーとか

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 出会った直後のシズが落ち込んでも、多分、この景色は見せてくれなかったろうから。

知る/驚く
 国が沈没しそうと「知って」恐怖したシズ、それを話したのに「知ろうとしない」長老
 実は、「船」の運用ノウハウなんて知らなかった事とか
 真相を知る驚き…

 今回は、色々な「知る」「知らない「驚き」の連続だった気がします

余談、アニメ版の視聴者が「知らない」コト。コメントによれば…

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 船の国は塔の一族が死んで、支配者争いで大混乱に陥り
 また、一名をとりとめたシズですが
 キノは見返りを要求

 金目のものから、1/3をふんだくられたとかで…、ちゃっかりしてますね。 

船の技術は、“失われている”と思った陸。その真相は

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 塔の一族は、放棄されている「船」に移設された、移住した側の船の人工知能だった

「船の国」の正体
 そもそも、「船」が廃棄された理由は不明ですが、無人となっていた船に子供たちが移住
 人工知能も、この船に関してはデータがあるはずもなく
 整備もままならなかった

 最初から誰も、技術面を知らなかった、600年も使える事こそ奇跡なのでしょうね

 天井の穴や破損したパイプライン
 廃棄した人々は、この損傷で、「使えない」と判断して捨てていったのかもしれません

 経年劣化かもですが、戦争の傷痕だったりするのかも。
 
なんともハンドメイド感覚で運用されている「船」

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 むしろ廃棄され600年も保った船なんて、技術的に相当なもの
 解析できなかったのも、仕方ないのでしょうね
 でもちょっとロマンを感じます

 かつては科学の牙城だっんだろうな、と思うとすごくロマン。こういうの好きです。

2017年10月27日 キノの旅 -the Beautiful World- the Animated Series 第4話「船の国」

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 WEB予告がひどかった! この陸さんノリノリである

スタッフ
 脚本:菅原雪絵
 絵コンテ: 川原龍太
 演出: 鎌田祐輔
 総作画監督:アミサキリョウコ
 作画監督:山形孝二/渡辺真由美/永田陽菜/もりやまゆうじ/稲田雅樹/桑原直子/甲田菜穂
 アニメ制作:Lerche
 原作:時雨沢恵一/イラスト:黒星紅白/ライトノベル/電撃文庫
 制作協力:なし

あらすじ
 “船の国”と呼ばれる国に入国したシズと陸。海に浮かんだその国は、大陸の間を移動しながら交易し、仕事と引き換えに旅人も運んでくれるのだ。国の長から掲示された仕事は民衆の監視だったが、シズは彼らと共に働きたいと希望。それは受け入れられ、案内人としてティーという名の少女をつけられる。

次回、「嘘つきの国」。悪そうな名前ってことは、悪くない国…?

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 光へと抱き寄せたシズ、「心中する」以外知らなかったティー。これから「知ってゆく」のだ

足るを知る国
 現状に満足し、もっと満ち足りる事を知らず、知ろうとせず、改善を望まない者の国だったと。
 でも傍目に、彼らなりに幸せなのが本作らしいよう思えます
 働かなくて良いし。

 旅人を厚遇し、国民と距離を置かせて、“外の情報”を遮断してた塔の一族

 国情を知ろうとするシズ登場で、思惑が外れてしまうも
 経験則に頼ってしまう国民が悲しい。

 でもじわじわと悪化してるのに、楽天的な国って…、何だか耳の痛い回でしたね

 次回、第5話「嘘つき達の国」


 キノの旅 -the Beautiful World- the Animated Series 第1話「人を殺すことができる国」
 キノの旅 -the Beautiful World- the Animated Series 第2話「コロシアム」
 キノの旅 -the Beautiful World- the Animated Series 第3話「迷惑な国」
 キノの旅 -the Beautiful World- the Animated Series 第4話「船の国」
 キノの旅 -the Beautiful World- the Animated Series 第5話「嘘つき達の国」
 キノの旅 -the Beautiful World- the Animated Series 第6話「雲の中で」
 キノの旅 -the Beautiful World- the Animated Series 第7話「歴史のある国」
 キノの旅 -the Beautiful World- the Animated Series 第8話「電波の国」
 キノの旅 -the Beautiful World- the Animated Series 第9話「いろいろな国」
 キノの旅 -the Beautiful World- the Animated Series 第10話「優しい国」
 キノの旅 -the Beautiful World- the Animated Series 第11話「大人の国」
 キノの旅 -the Beautiful World- the Animated Series 第12話「羊たちの草原【最終回】」


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