公式サイト 異世界食堂 第5話 カツ丼/プリンアラモード 感想 レビュー 考察 画像 内容 ネタバレあり 原作未読 前回はこちら
縁は英雄。上品な姫と、粗野な元剣奴隷、共通項は“不幸 転じて”

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剣奴隷に落とされた強豪魔族、不幸な生まれである人ならざるハーフエルフ
 でも奴隷にされたから、ハーフエルフだったから「ねこや」に会えたし
 ハーフだから、卵のプリンも食べられる!

 菜食エルフじゃ食べられない、“食べる喜び”、最高に幸せそうだった!

「掻っ込む」喜び!
 手にした丼の温もり、顔を近づけ感じる湯気、「丼をかっこむ」ってホント幸せだ!
 ちまちま、箸で食べるのとは別の喜び
 私はそう思う!

 少しずつ、匙ですくってた姫様が対照的で、プリンが食べたくなった!

トンカツは洋食である、従って、カツ丼もまた洋食である(異論のみ認める)

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 ねこやでは、日本になかったもんは、だいたい洋食」なので洋食なのである

異世界とカツドゥーン
 御飯とトンカツは合う! 実際トンカツ定食や、ソースカツ丼ってホント美味しいですが
 そのトンカツを、卵でとじて一体感を生み出すというアイデア
 今思うとホント凄い

 御飯にもとろみがつき、ライオネルのように、かっこんで食べる幸福感!

 肉、タマネギに卵、衣のまだ、少しサクッとした部分!
 味噌汁で腹から温まる…

 空腹からの腹いっぱい、って最高だと思う!

縁は英雄、形は違えど、英雄によって「ねこや」に導かれた二人

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 ハーフエルフ繋がりであり、英雄繋がりであり…、そして謎の発光全裸である

あらすじ
 いつもカツ丼を頼むライオネル、先代が昔語った話によれば、彼は古式ゆかしい魔族だった
 だが英雄、剣神アレクサンデルに、奴隷として売る為に倒されてしまい
 剣奴隷に落とされて「ねこや」に出会ったらしい

 以来20年、無敵の獅子王と呼ばれ、今日も「勝つ」丼、先代の言葉を胸に生きていた

 同じく英雄「ロースカツ」に師事する公国の姫
 ハーフエルフのヴィクトリアは、プリンアラモードが大好物 
 
 エルフ譲りの魔力で、人間だから食べられる、彼女は今日も“ハーフエルフ”を満喫するのだった

 次回、第6話「サンドウィッチ/じゃがバター」

『どうぞ、メニューですっ♪』『カツ丼!

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 前回「異世界地図」の一部も登場、8歳で「男盛り」となる、狩猟民族リザードマンと
 森の樹木にも喩えられ、130歳程度では「子供」の長命種エルフ
 オムライスと豆腐ステーキの回でした

 薄焼き卵を、たっぷりの具材とケチャップライスごと頬張る喜び!

アレッタ『マスター、あちらのお客さんって、カツ丼しか食べないんですか?』

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 ああ、爺さんから聞いた話だから、確かな話か分からないんだが…

「カツ丼」の過去
 作中、描写されていないだけで、皆それなりに色んなメニューを頼むことがあるらしいが
 この“獅子頭”は、いつも一本気だった
 そして

 なかなか剛毅な剣だね? でも

 戦いに於いても一本気!
 巨大な剣による威力、間合い(有効範囲)の広さで敵を圧倒するタイプだった

 しかし、「当時」は相手が悪かったらしい

『どうだい? オイラの一撃は。こう見えても自信があるんだ…』

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 常人より少しだけ長い耳は、混血児“ハーフエルフ”の証であった
 その男は、レイピア一発で彼を戦闘不能にしてしまう
 男は、容姿はいかにも美しい
 が
 
腕の剣も、股間の剣もねェ?

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 安心しなよ。死にゃあしない。3日もすりゃあ嘘みたいに動けるようになる

股間の話はしてねえ!
 当時、カツ丼はこの立派な城砦の主であり、“魔族”として一角の人物だったらしい
 しかし「彼」は、たった一人で全てを戦闘不能とした
 しかも

 取り分はあんた等の持ち物と身体売っぱらった金の3割って約束なんだ

 だから殺さない
 三日もすれば、動ける“ように”刺したと軽口を叩くハーフ下品

 一蹴、しかも手加減までされたのだ

『自慢すると良いよ。“おいらは昔、あの「四英雄」の一人、ハーフエルフのアレクサンデルと戦って生き残ったんだぞ”ってね』

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 相手が悪かった、としか言いようがない戦いで、カツ丼は奴隷となった
 英雄アレクサンデル、やはり彼はエルフとの混血児であり
 見た目通りの年齢ではないらしい

 相手を倒して売り飛ばす、果たして殺すよりマシなのか、どうなのか…。

バケモノが…!』『は? 化物?』

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 化け物に化け物と呼ばれるとは、思わなかったよ♪ あはははははっ♪

魔王陛下の剣奴隷
 剣奴隷に落とされたカツ丼、獄卒は、いかにも「ラッキーだったな?」という気休めを言う
 カツ丼が、“自身の買値”金貨一万枚を稼げば
 解放してやると云うのだ 
 
 百回勝てば自由の身だァ…、ホント、羨ましいよ♪

 カツ丼を買ったのは“魔王”
 愛剣も取り上げられず、目の前の怪物などは、倒せば金貨100枚を与えるという

 女王の寸胴ビーフシチューが金貨4枚、確かに破格!

カツ丼『(よく言うぜ…、そんな事、微塵も思っちゃいないだろうに)』

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 何せ相手は“マンティコア”、現実には、紀元前5-4世紀頃から知られる伝説上の怪物で
 マンと付いてるが、名の由来は古ペルシア語「人食い」とされ
 キリスト教でも、悪魔の象徴ともされた

 貪欲であり、一国の軍隊が全滅するまでその空腹は満たされない、という伝説も持つ

ライオネルを買ったのは、魔族の都を支配する“魔王”の一族

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 彼は“魔族”ライオネル、角だけのアレッタと違い強力な「魔族の神の加護」を得た戦士だった

魔王の都にて
 当時、魔族は「帝国」に臣従し、人間のような法と智慧で、同属を統率する道を選んだらしい
 悪逆を尽くしたライオネルは、見せしめとして
 剣闘奴隷に堕とされたという
 
 勝てンのか…、あんなヒョロいのに負けちまうような俺に…!

 チョコパフェ姫の「帝国」
 彼らに臣従し、“人間式の統治”を始めた魔王には、ライオネルは格好の見せしめ

 暴力に訴える、古い魔族はこうなる、という見せしめか

ライオネル『何だ…? こりゃあ? 何だってこんなところに扉がありやがんだ?』

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 四英雄アレクサンデルに一蹴され、すっかり自信を失ったライオネル
 しかも、魔王は見せしめに強力な魔獣をあてがい
 見せ付けるように投獄した

 当時のライオネルは、明日をも知れぬ我が身に絶望していたという

ライオネル『まあ…、いいさ。どうせ永くはねえ』

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 いらっしゃーい♪ 珍しいな? 新しい客が来るなんて…

ねこやとライオネル
 当初、「闘技場の牢獄内の飯屋」に面食らったライオネル、店主も妙に驚いていた。
 だが空腹の彼は、店の香りに腹が騒ぎ立てて…
 と
 
 そりゃおめえ、ウチは何でも旨ェよ? 喰いたいもんがありゃ、何でも言ってくれ!

 既に異世界慣れした店主
 ライオネルにしても、自信を失っていたのもプラスだったのかもしれない

 暴虐な魔族とは、とても思えぬ雰囲気で注文する

『とりあえず、肉が喰いてェ…、あと、闘いに勝てそうな…、いや何でもねえ

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 うっかり弱音を洩らすライオネル、思えばこれが縁になったのね
 少し前まで、力による支配を行っていた悪逆の魔族
 敗れたショックは大きい 

 自分は強い、それを支えにしてきた彼が、瞬殺されたトラウマは大きい…!

おう、任せとけ!』『あんのかよ…?

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 カツ丼だ! …“かつ”ってのは、俺達の国の言葉で、“勝つ”勝利って意味がある!

未知との遭遇
 借りてきた獅子のように、ちょこん座ったライオネル、程なくしてパチパチと良い音が…
 店主は、栄養満点だという“丼”を出す
 カツ丼だ!

 戦う男の飯っつったら、やっぱコレだろ!
 
 肉に飯に卵と栄養満点!
 トントントン!と、小気味良い音で刻まれたタマネギと、食欲をそそる揚げ油の音!

 作ってる音だけで、もう美味しそう!

おおーっ!

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 何より「丼」の魅力は、ふたを開けた途端、香りが立ち上る事!
 無臭からの、温かい旨味の湯気!
 空腹には堪らねェ!

 揚げ物の香気に、溶け込んだ卵の甘ァい香りよ…!

ライオネル『おーーーー…! …ん!』

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 こりゃ何だ? …そういやあのジジイが言ってたな? コメ、って奴か

尻尾もビン!
 肉汁に卵が溶け込んだ、「カツ」に仰天、だが彼とて一軍の主だった男である
 とっさに、口を抑える程度の分別はあった!
 続いて「コメ」に。

 まあまあか…、要するに、カサ増しって事だろう
 
 カツの感動と比べれば「味が薄い」
 全体にとろりとした米は、せいぜい満腹感を補う、添え物としか思えなかった

 見た目にすごく肉食っぽいしね!(アレッタの同族です)

『待てよ?』

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 しかしライオネル君は気付く…、カツとコメは、同時に食うものではないか?
 そこに気付くとは…、さすが魔族の神の加護を受けたもの
 伊達にムキムキしていない
 
おーーーーーーーーー!

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 そうか…! これは元々そういう料理か! 肉だけでは濃いし、コメだけでも薄い!! なるほど!

叫びが長ェよ!
 そう、カツ丼はいわば複合競技、カツだけでも…、米だけでも、だめなのです。だから…
 リラックスした彼は、ひたすらに喰らった!
 たった一言

 旨ェーーーーーーー!

 食いたいなァカツ丼!
 サクサク感をほぼ失うと知りながら、わざわざ溶き卵で軽く煮込んでしまった「カツ」

 衣がたっぷり卵と出汁を吸い、旨味の塊と化したカツ!

ポリポリ、ズズー…

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 最後にまとめて、ってのもどうかと思うけれど、漬け物はホントに旨い
 さっぱりさせ、ポリポリって噛みごたえが嬉しいし
 温かい味噌汁を啜りこむ幸福…

 カツと米、漬け物、それら全部が味噌汁と腹を温める快感よ…!

『…ぜんぜん足りねェ。くっそ、カネさえあればなァ…』

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 はいよ! カツ丼おかわり、お待ちっ!!

「おかわり」誕生
 がっかりと腰を浮かした所に、滑り込んだのは店主の気遣い、あれじゃ足りねェだろう、と。
 いらないなら、俺の昼飯にしちまうけどな~?
 なんて挑発的な!

 もちろん食うぜ!

 手に広がる丼のぬくもり
 ご飯とカツをかきこむ、「かきこむ」快感ってのは確かにある! 下品かもしれないけど!

 手に温もりを、口いっぱいに、飯を頬張る充足感!

『おう、もう一杯いくか? カネなら、ある時払いの催促なしにしといてやるぜ』

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 嬉しそうにかっこむライオネル、店主も、「旨そうなのが嬉しい」のに加えて
 彼自身、空腹に苦しんだ経験があるんじゃなかろうか?
 そう思える優しさ

 すきっ腹に飯がなだれ込む幸福を、知ってる人って感じがする!

もちろんだ! ありがてえ!!

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 またな! 5杯分のツケ、早く払ってくれよな?

え? そうだっけ?
 結局、たっぷり五杯も食べたライオネルは、見違えるように颯爽と別れの挨拶を
 しかし、店主の思わぬ催促!
 おおっと!

 催促はなしって言ったじゃねえか!?

 そうだっけかな?
 何て店主ってば、そらっとぼけやがって!!

 世界的に珍しい、獅子頭の呆然顔。

ふ、ははははは…

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 誰もが恐れた悪逆の領主、知る由もなくとも、見上げるような巨漢である
 そのライオネルに、そらっとぼけた店主の“対等”さ
 ちっぽけな爺さんの優しい気遣い

 力が支配する魔族の彼には、新鮮な出会いだったに違いない!

『さあーて…、いくとするか! カツ丼代、稼がねェとな!!』

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 こうしてすっかり落魄していたライオネルは気力と希望を取り戻した
 しかし、強大な力を持つ魔獣マンティコアに対し
 ライオネルは勝てるのでしょうか?

 次回、ライオネル大勝利! 希望の未来へレディ・ゴーッ!!

ライオネル『うおおおおおおおおおお!

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 見せしめである彼は、魔族の都では、「古い魔族」の代表としてブーイングの的に

カツ丼の英雄
 憎まれるべき悪逆ライオネルが、強大な魔獣に追い詰められ、むごらしく死を迎える
 しかし、予定されたシナリオは狂った
 ライオネル強し!

 うおおーーーーーーーーーー!

 強烈なブーイングを跳ね除け
 アレクサンデルに破られた、必勝の「突き」を今度こそ堂々と決めたライオネル!

 勇敢な闘いは、一転して賞賛の的に。

現店主『それから、金貨一万ものカネを僅か一年で稼ぎ出し…』

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 魔王の目論見は外れ、ライオネルは一転し、民衆の英雄にクラスチェンジ
 過去はどうあれ、強く、勇敢な彼は逆に民衆に愛されてしまった
 魔王も焦り、難問を課したのかもしれない

 マンティコアでさえ、100勝必要な大金を、彼はたった一年で稼いでしまった

『20年以上に渡って闘技場最強の剣闘士として君臨し、“獅子王”と呼ばれるようになったそうだ』

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 おお~! すごいですね! じゃあ今、ハーフエルフの人と戦ったら、勝てますかねっ?

白飯と丼の幸福感
 かくて自由の身となった後も、彼は「ねこやの扉」の闘技場に、どっかり腰を据えたらしい
 もはや、かつての悪逆の生活に戻ることもなく
 都民に愛される存在に

 カツ丼、おかわりィ!

 四英雄に勝てるか?
 その質問には、店主も「どうだろうな?」としか言えない

 四杯、一気に煮立てていく店主!

店主『勝てるといいな?』

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 ですね! こんなに一杯、カツ丼食べてるんですから♪

至福の一息
 どうかな?の一言を、おかわりに、アレッタと交わした笑顔に「勝てるといいな」に変える店主
 アレッタさん、他人事なのにすごく嬉しそう!
 理由がシンプル!

 飯粒をぽつぽつ口元に残し、満足吐息、カツ丼さんが幸せそうだった!

アレッタ『マスター? このメニューって…

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 続いてBパート、実は普通のメニューと、デザートは書いた人が違った。
 魔族の版図から、人間の都に独り越してきたアレッタは
 標準の「東大陸語」は読めない

 が、何となく形が違うな、と違いに気付いたらしい

『メニューはちゃんと記憶していますから! く、首にはしないで下さいね?』

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 牛の肉を煮込んだスー/びーふしちゅーっ!

即答回答アレッタさん
 さっそく、メニュー問答をしかける店主だったが、アレッタさんは嬉しげに即答!
 首にされるかも、とか思っている事も含めて
 ホントに微笑ましい

 いらっしゃいませー♪

 来店した賢者ロースカツ
 そんな今回は、「メニュー」にまつわるお話なのです…、と

 けものフレンズな前半から、一気に華やかに!

ロースカツ『東大陸において、大いに権勢を誇る大国の一つ』

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 エビフライが仕える「公国」は、小国が急発展したコロッケ帝国と対を成すかのように
 古い時代の流れを汲む、東大陸の左上に位置する国家
 ナレーションは、賢者ロースカツが担当した

 公国には、現公王の姉、今年36歳となる未婚の公女殿下がおられるという

『生涯独身なのは、ほぼ間違いないと言われている。…ハーフエルフであるからだ』

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 また考え事をしていたのですね? 相変らず、姉上は研究熱心だ

公姫ヴィクトリア
 彼女は、先の英雄のように老いる事もなく、また弟である現公王が常人であるのもミソだ
 だが少なくとも、家族仲は良いらしい
 弟の子供らとも良好

 食べる?/いいのっ!?/あたしもーっ♪

 ハーフエルフ繋がり!
 しかし、人生満喫してそうなアレクさんと比べて幸薄そう

 幸薄そうながら胸は厚く、家族仲は良好らしい

公王妃『例の、保管庫の事ですか?』

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 研究熱心なヴィクトリア様は、現在は「保管庫」を開発中
 大型化の目処が立った、と嬉しそうですが
 妙にぼんやりとされていて…?

ヴィクトリア『呼んでくれてありがとう、今度、またゆっくりと』

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 両親は人間で、おそらく隔世遺伝によって、先祖返りした特殊な事例だった

ハーフエルフ
 前回のファルは130歳の「子供」、対しハーフエルフは、100歳までは10代の若さを保つという
 エルフの魔力と、人間の強い生命力を併せ持つ
 独自の種族と言えた
 
 人間の常識が通用しない存在である。…異物としかならない

 人なりの幸せは期待できない
 信仰の道で世俗を捨てる、魔術師となる、はたまた実力が全ての傭兵となるか

 ハーフエルフによる、独自の集落もあるという

『その中で、ヴィクトリアが選んだのは魔術師の道であった』

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 そして分かった。彼女は天才である、と。 魔術教師を上回るのに僅か3ヶ月
 公国一の、宮廷魔術師長をもたった一年で乗り越えてしまい
 大陸中央の大国「王国」を訪ねた

 あのハーフ下品の仲間、“邪神殺しの英雄”が一人、大賢者が居を構えていたからだ

『遂には、…この儂、大賢者アルトリウスに弟子入りを果たした』

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 驚く事に、ヴィクトリアは8年の研鑽を経て、“魔術の奥義”に達した。

公国の魔女姫 
 さらっと、正体を明かしたロースカツ、ヴィクトリアは彼の弟子として「奥義」に至り
 公国に戻るや、表舞台に立たない事を確約し
 研究資金と施設を得た
 
 公国の魔女姫の異名の下に、自室で魔術の研究に邁進し続けている

 天才36歳の全裸発光暗黒舞踊…!
 ともかく、天才なのね

 しかし賢者様も、邪神殺しの英雄とは…、伊達にロースカツ食べてねェな…!

『そんな彼女にも研究を休む時はある…、具体的に、7日に1度ほどは』

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 そして解っていた事だが、彼女もまた、ねこやの常連の一人
 特殊なのは、「扉」を魔術的に用いている事だった
 たぶん。

 有り余る魔術の才で、自室に扉を“召喚”しているらしい

ヴィクトリア『軽いものなら、入るか』

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 そして当の師匠は、ロースカツを生ビールで飲っていた…! この締まりのない顔!!

扉の向こうで
 どうやら、食事会に浮かぬ顔だったのは、せっかくの「ねこやの日」に横槍が入ったかららしい
 だが、行かない、という選択肢もあるはずがなく
 軽いものなら、と訪れる

 いらっしゃいませ!

 上機嫌の師匠、巨乳の純血エルフ、元気の良い店員
 全てに、無言で応じる姫

 せめて師匠に一言…、そう「ロースカツ一切れください!」くらいは言っても…!

店主『いらっしゃい!

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 うん、来た! そして、ようやく発した黄色い声に視聴者は困惑する
 アンタ、店長には挨拶するのね!
 声が黄色いね!

 弟との会話とはまた違う、めっちゃ弾んだ声!

アレッタ『(あ! このお客様もエルフ族なのかな? やっぱりトウフステーキとか…?)』

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 プリンアラモードを/!? は、はい! かしこまりましたっ!

プリンアラモード
 エルフは菜食主義だが、それは体質か教育によるものか、ハーフエルフの嗜好は普通だ
 食は細いが、乳製品だって食べる。
 アレッタさんビックリ!

 やはり、私の字。師匠が書いたのも…。一枚しか、渡していないはずなのに

 そして姫様もしげしげと。
 眉も動かさず、彼女なりに当惑していたことが描かれてゆく

 なお、西洋の活版印刷は、1445年頃にヨハネス・グーテンベルクが発明した

『“いらっしゃい! お嬢ちゃんが書いてくれるのかい?”』

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 そして数年前、まだ髭を生やしてなかった頃の若き店主
 前回、記事に頂いたコメントによれば8年前で
 賢者様は、今90歳くらいらしい

 つまり姫さま28才、立派なアラサァ!なのがちょっと笑えるところ。

若店主『甘いものを追加する事にしたんですが、東大陸語はさっぱりでしてねえ』

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 じゃあ、頼んだぞ? 私は甘い菓子は余り好きでは無くてな

お願い公女様
 ロースの理由も大概であるが、そんなワケで、当時書いたメニューが使われているのだ
 扉の効果で、会話は自動翻訳してくれるらしいが
 メニューはそうはいかない、と

 店を継ぎ2年目、ようやく落ち着き、店主も「自分の色」を出し始めたところか

 先代の頃から、デザートは彼の担当だったみたいですしね

店主『まずは、こいつからだ』

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 際して最初に食べさせてもらったのが、思い出の「コレ」だったと
 店主は、「卵の菓子が好き」と聞いており
 仕立てていたらしい

 これには、表情筋がサボりがちな公女様もニッコリ…!

おまたせしました! プリン・アラモードですっ♪

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 お楽しみは…、最後っ♪

味の牛歩戦術
 毛細血管が活発化した姫様、姫らしく…、小さじ一杯分の上品な食べ口で進めていく!
 前半の、マッスルカツ丼とは対照的な食べ方
 一口一口、少しずつ。

 クリームを苺を、林檎を、蜜柑を…、まだだ、まだプリンには早い…!

 敢えて避ける!
 好物への期待、逸る気持ちが一層に美味しくさせる!

 アイスは、パクッと勢い良く!

『そろそろ…、行く!』

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 表情の流れだけで、もう妙に笑えますが、一通り味わったところで一息
 レモン水で、口の中をリセット
 万全の態勢で挑む

『舌の上に広がるのは、この菓子だけが持つ滑らかな食感…』

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 舌の上に広がるのは、この菓子だけが持つ滑らかな食感
 茶色いソースの、少しだけ苦味を含んだはっきりとした甘さ
 そして、プリン自体が持つ、濃厚な卵と乳の風味を含んだ甘み…!

 ソースの味をプリン本体が柔らかく受け止め、プリンの味をソースが引き締めている

 やはり、これこそが至高の組み合わせ!


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 お会計を…、それと。

プリンアラモード
 まず弾力、何より「美味しいプリン」は、口にぎゅっと広がる卵の旨味が違う!
 カラメルは甘いが、焦がしたもの独特の苦味
 舌で潰せるほどに滑らかで…!

 はい、いつものですねっ

 プリンはメインディッシュ!
 それでいて、シャクシャクの林檎、ひんやりしたアイスと交互に食べる喜びも

 甘いカルメラに負けない、プリンの美味しさのポテンシャル!

ヴィクトリア『さてと…』

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 また、彼女も「おみやげ」派、つまり冒頭で作ってた保管庫とは…。
 なるほど、納得の開発動機じゃのう!
 のうロースカツマン!

アレッタ『ま、マスター! プリンアラモードって、牛乳とか卵とか入ってますよね!?』

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 ヴィクトリアは、ハーフエルフである事を悔いてはいない…。

現在「大型化」研究中
 国許に戻った彼女が、「表に出なくていいから」と父王に訴えたのは、この研究の為
 政治に関わる事より、異世界食堂に出会えたという幸福
 研究こそが喜びであった、と

 えへへ♪

 ハーフエルフには「人並みの幸福はない」
 だがエルフ譲りの魔力ゆえに、異世界食堂と出会い、人間であるゆえにプリンが食べられる

 生まれて良かった、ハーフエルフ!

次回。死闘、メンチカツvsエビフライ! 公女と皇女、アレッタさん!

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 メンチカツを言い負かしたらしいエビフライ、彼の揚げ物論とは…?

公女と皇女
 次回、折り返しの六話という事で、新キャラが予告に出てこない珍しい回に
 仲裁を試みたアレッタは、果たして何を言ったのか
 じゃがバター美味しいです!

 あと、サンドイッチを伯爵が発明したって話は、俗説らしいよ!

 賭博大好きで24時間賭けばかり!
 そう評した、1765年のロンドン滞在を描くゴシップ記事が“サンドウィッチ伯爵”論の元ネタらしい

 実際は、当時は多忙を極めており、とんだ言いがかりだったとか

第5話の九月先生イラストは、…あれ!?

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※この後むちゃくちゃ鎮圧された

ファイト!
 いつも、中央にメインキャラが来ますが、ガガンポ氏とライオネル氏、タツゴロウが激突に
 熱い人だからね、仕方ないね(トカゲは変温動物です)。
 姫様コンビが可愛い!

 こっちでも潰れたまんまの賢者、サッと避難してるアレッタさん可愛い!

 そして、マイペースに調理してる店主の存在感よ…。

異世界活版印刷のススメ

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 自分の字が、そっくり複製されている事に驚いた姫様。

活版印刷術
 15世紀、ヨハネス・グーテンベルクの活版印刷術は、“ルネサンスの三大発明”と呼ばれました
 火薬、そして航海術を飛躍的に向上させた「羅針盤」の登場で
 大きな社会的変革をもたらします

 ただ発明の早さだけでいえば、中国が古かった事も今では有名。

 また実は、最古の印刷物は日本に。
 法隆寺等に保管されている、8世紀の「百万塔陀羅尼」が最古なのだそうな。

 しかしアルファベットは遥かに製造が容易で、先に定着する事となります

洋食屋生まれの和食、カツ丼

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 ちなみに、親子丼は明治24年頃(1891年頃)に、軍鶏鍋屋で生まれたとされる

トンカツ丼!
 原型である西洋の「カツレツ」は、少量の油でカリッと炒め焼き、揚げ焼きする料理でしたが
 トンカツは、天ぷらのように、たっぷりの油で「揚げる」のが違い
 肉の水分を逃がさず、ふっくらと!

 本来はカリッとした料理で、厚い肉をギュッと噛み締める美味しさが、日本式なのね

ボリュームあるトンカツと、力の出るメシのあわせ技!

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 大正2年(1913年)、高畠増太郎が東京の料理発表会で出品したとされる。

カツドゥーン
 また、江戸時代には、「味噌と醤油の割下で煮て鶏卵でとじる」江戸の庶民料理が。
 当時の庶民食、どじょうを使った“どじょうの柳川”。
 これがベースなのかも?

 また、たまに「どぜう」と書いてあるのは、どじょうだと4文字で縁起が悪いからなんだそうな

プリンの原型といえば、“プディング”

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 プディングは、小麦粉、ラードなどを蒸して固めた料理、「ライスプディング」だとお米のミルク粥。

カスタードプディング
 プディングは、古くは屑食材の活用として生まれた、無駄嫌いのイギリス料理なんだそうな。
 船乗りが、食料を無駄にせぬようパン屑やら野菜屑やらをまとめ
 卵液で一緒に蒸したとか

 これが16世紀の話で、やがてフランスに渡って、洗練され現在の形に

 それが18~19世紀頃
 プリン、思った以上に新しい料理なんですね。

 異世界の人、姫様がビックリしたのも、当たり前ってワケなのか。

2017年7月31日 異世界食堂 第5話「カツ丼/プリンアラモード」

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 ゲェー! 姫様の皿が減ってねェー!!

スタッフ
 脚本:神保昌登
 コンテ:西田正義
 演出:田仲マイケル
 作画監督:津熊健徳、皆川愛香利、服部憲知、島崎望
 アニメ制作:SILVER LINK.
 原作:犬塚惇平(犬派店主)/ライトノベル

あらすじ
「カツ丼」
 これはかつて異世界食堂を先代店主が切り盛りしていたころの話。剣神アレクサンデルに敗北した魔族のライオネルは闘技場でただ死の運命が訪れるのを待っていた。だが、ある扉を見つけたとき、彼の運命が大きく変わる…。

「プリンアラモード」
 公国の姫ヴィクトリアはハーフエルフである。天才魔術師である彼女は日々魔術の研究に没頭しているが、たまに研究を休むときがある。具体的に七日に一度ほど、異世界食堂を訪れる日くらいは…。

cv檜山修之さんと、宇宙一かわいいcv田村ゆかりさんの競演回!

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 師匠がcv清川元夢ガーゴイルティッピー様、弟子がゆかりんって濃すぎる…!

宇宙一かわいいよ!
 咄嗟に、叫びそうになったのを堪えたり、思わず叫んだり勇者王はやっぱ凄いぜ!
 カツ丼は珍しく食レポなしで、武辺者って感じがします
 元は「魔族らしい魔族」だったんですね

 かつて起こった戦争、魔族の変革異世界事情も面白いです

 定番の「戦争と英雄」
 偏った形ですが、魔族と共存(一領主化)を選んだのも、ちょっとリアルで興味深い話でした

 次回、第6話「サンドウィッチ/じゃがバター」


 異世界食堂 第1話「ビーフシチュー/モーニング」
 異世界食堂 第2話「メンチカツ/エビフライ」
 異世界食堂 第3話「ミートソース/チョコレートパフェ」
 異世界食堂 第4話「オムライス/豆腐ステーキ」
 異世界食堂 第5話「カツ丼/プリンアラモード」
 異世界食堂 第6話「サンドウィッチ/じゃがバター」
 異世界食堂 第7話「カレーライス/チキンカレー」
 異世界食堂 第8話「ハンバーグ/クッキーアソート」
 異世界食堂 第9話「シーフードフライ/クリームソーダ」
 異世界食堂 第10話「クレープ/納豆スパ」
 異世界食堂 第11話「カルパッチョ/カレーパン」
 異世界食堂 第12話「とん汁/コロッケ【最終回】」

 参考:たいめいけん 公式HP
 煉瓦亭 公式ホームページ
 カレー粉とガラムマサラの違い:ヱスビー食品
 ビールの3度注ぎと味の関係:キリン

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