公式サイト。ゆうきまさみ 漫画 白暮のクロニクル 11巻 感想 レビュー 考察 画像 ネタバレあり 内容 これまでの感想はこちら 前巻
もう一人の羊殺し。死んだ人は戻らない、時は過ぎる、そうして涙の2064年

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雪村魁と伏木あかりは結婚し、幸せな日々、悲しい別れで幕を閉じる…、と思っていたので
 結ばれる事なく、お互い、殆ど交わらない人生を歩んで終わる…
 予想外の「当たり前」が切なかったです

 彼女は人で、魁はオキナガ。これが「当たり前」なんだろうなあ、って

人は死んだら戻らない
 後、実藤さんが唐突に亡くなってしまった事に、ぽっかり消えてしまった日常も切ない
 けど、歳を取ったら人は死ぬ、死んだ人は戻らない
 だから「当たり前」で

 初恋の人の孫、そのまた孫を見守って、彼はこれからも生きていくのね

手当たり次第に人を殺す”快楽殺人者が、なぜ羊殺しを始めたのか?

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 茜丸が「羊殺し」を始めた理由、実は共犯者がいたと判明

あらすじ
 2015年、オキナガ茜丸は逮捕、しかし「共犯者がいた」と急浮上し、雪村魁はとある人物を詰問
 彼は罪を認め、また必死になりすぎた雪村を助けようとして
 慌てたあまり心不全で落命した

 やがて2020年、事件直後に別れたっきりだったあかりと、雪村魁は再会する

 それから2064年まで
 二人は別々の職で、時おり顔を合わせながら関係を続けた

 しかし、あかりに孫がいたと知った、何故か無性に涙が止まらなくなってしまう

 雪村魁、彼はこれからも生きて行くのだった(終)。

戦後、茜丸は浮浪児たちをまとめて生活していた

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 茜丸逮捕の報道、ボケた事で、少年時代の罪を思いだしてしまった老人と出会う

「ボーヤ」浮上
 竹之内の思い人で「羊殺し」最初の犠牲者、彼女の息子が、実は茜丸に保護されていたと判明
 戦後、何もない時代に子供だけで生きてた彼らが
 かっぱらいなどに手を染めた事

 改めて、暗い時代の話に暗澹となります。現代サスペンスかつ物語が重い

 こうした展開が、本当に異色な作品でした
 長命さを生かしたというか

 長生き、って設定に、強い実感を持たせていた気がします

共犯者、ボーヤ、伊集市哉。その正体は“実藤さん”だった

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 推理し彼をあぶりだした、けど「否定しろよ!」って言い続けた、雪村さんが辛い…!

羊殺し
 母が殺された時、茜丸に「生き返るよ」と言われ、彼が自殺するのを目撃、だから母も生き返ると
 際し、内臓がぐちゃぐちゃだから生き返れないんだ
 と囁く事に

 内臓を抜き取る猟奇殺人は、茜丸の戯れから生まれたのか

 巻き込んだと怒った竹之内
 でも見方を変えれば、子供だった彼に生きる目標、希望を与えたのかもしれません

 竹之内でさえ救えなかった彼を、支えたのだと。

彼も信じられなかった、それでも一縷の望みを託してしまった

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 茜丸も「共犯」は必要だったんでしょうか? ただ、誰かと一緒に過ごしたかっただけなのかも…。

母の復活を夢見て 
 それでも、茜丸を止めようとしてくれたり、そもそも物心が付く頃には戻れなくなっていたり
 若い頃の実藤さんが、死にそうな顔をしていたのは。
 心から悔いていた為と思いたい

 およそ60年、ずっと薫子に尽くした充実した日々、その傍らで手を貸していたと

 雪村さんも言いましたが、やっぱり「魔がさした」んでしょうね

雪村さんは、「好きにしろよ」と言ってしまった

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 実藤さん、まさかの心不全で急死に…。

「当たり前」の始まり
 結局、実藤さんが心不全で倒れたときは、「そりゃないよ!」と思ったけれどでもやっぱり…
 あの歳で、あの実藤さんが法廷で裁かれる姿なんて
 誰も見たくなかったはず

 彼が亡くなり、当たり前の日常が終わったことが本当に切なかった

 あとこの回
 ラストに、伏木さんが医師免許を取ると言い出して。

 雪村さんは止めなかったけど、もし止めてたら、結末は大きく違ったんでしょうね

 ごく何気ない場面が、二人の転機だったんだなあって。

最終話、2020年(5年後)。時は足早に過ぎていく

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 実藤さんはいないけど、いないなりの日常の始まり。そして

傘をさす人
 最終話、結局あれから5年、伏木さんとは別々の道を歩んでしまったらしく
 二人の会話が、恋人たちの再会って感じだなーって
 すごく微笑ましかったです

 けっきょく居ついた谷名橋さん、実藤さんの代わりに雇われた章太くん

 実藤さんの遺産のおかげで
 竹之内さんは、オキナガ隔離法案という「最悪」を回避

 ああ、ハッピーエンドだなー…って

最終話、2064年の二人。男と女はままならない

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 何気に、あかりが「魁」って呼び捨て。そう気付くと愕然とします

どーもしねーよ
 結局、二人の人生は離れてしまったらしく、あかりの孫とさえ初めて出会ったという魁
 私が思うに、彼女の人生から遠く離れてしまったって事を
 激しく実感したんじゃないでしょうか

 ああ自分は、それがショックなくらい好きだったんだみたいな

 そんな心境だった気がします
 彼の時間は長くて、すごく実感が持てなくて

 だから今、実感をすっごい遅れて感じちゃったんじゃないのかなーって

 彼には長い時間がある、それが仇になったんじゃないかな、って 

収録

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 父が大工、顔立ち…、アンタまさかキリスト様?!

 ビッグコミックス「白暮のクロニクル 11巻【最終回】」。ゆうきまさみ。
 週刊ビッグコミックスピリッツ連載、小学館発行。
 2017年6月(前巻2017年2月)

 第11集「春の陽の陰」シリーズを収録。

 雪村魁には時間がある
 だから、まだ行動しなくても良いかなって先送りし続けたツケ、みたいな

 人間、思ったらすぐ行動しろ、そんな言葉を勝手に感じました

 連載終了、お疲れ様でした。

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