日常的にタイムスリップし“江戸を食べ歩く”グルメ作品。河合 単 銀平飯科帳 4巻 感想 レビュー ネタバレあり これまでの感想はこちら 前巻はこちら
“賄頭”平山殿、ご乱心! 意外にいい性格してた!? 今巻も皆、人生を楽しんでる!

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 あ、将軍殿はフツーに帰ってこれました! 設楽氏たちのテストは“動物”を用いたものだったし
 人間なら、一晩過ごしても問題なく帰ってこれるんでしょうか?
 死んだという女性も生きてる…?

 とまれ今巻の目玉は、“堅物男”平山殿の変貌よ! アンタ裏表が全然違うのな!!

「前例がない!」
 が口癖で、提案をことごとく断ってきた平山殿、本音は「それで何かあったら…」という恐れ。
 下手なことして、切腹にでもなったら!
 ねえ?

 本音は彼も人一倍「美味しいもの」が好き、下衆だが共感しか感じない男だった!

“ラーメン発見伝(作画担当)”でヒットした河合氏、江戸が舞台の本作でまで…?!

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 次巻、薩摩の兵子が「拉麺」で唸る!

徳川vs島津!
 ラスト、まさか島津氏(島津重豪 1745~1833年)が市井で屋台を引いてるとか、こんなん卑怯!
 本作、本当みんな“食べること”が大好きすぎて
 そこが好きだ!

 どうも独自研究で「現代ラーメン」に近い味を作ったという重豪氏、すげえ!

 でも「現代人」銀次なら更に旨く…?
 市井に紛れた者同士、将軍と重豪氏が顔を合わせちゃって、次巻どうなるんでしょうね?

 家斉様の妻の父、つまり義父なんだとか。

そんな島津重豪氏、「博学だった」という史実に則った創作ネタらしい

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 やだ、かっこいい…。

島津重豪
 既に隠居されており、水戸から書物を集めるなど、知識欲が非常に貪欲な人物。
 これを、「幕府に叛意あり?」と出羽守は捉えましたが
 どうもこれがまた

 水戸いえば、光圀公が「日本で初めてラーメンを食べた」人物

 そして薩摩の黒豚
 また、蘭学=オランダ経由の西洋知識

 こういった知識を結集し、ラーメンを開発したらしい(多分)。

 何やってんだこの人(絶賛)。

前巻ラストの衝撃展開、「家斉様が現代」へ…!? その結末は

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 そらビックリだよ!

設楽殿お手柄!
 なんと、同じく「写楽騒動」の設楽氏と偶然出会い、事情を知る彼が気を配ってくれたことと
 現代の酒、タクシーの乗り心地にノックアウトされたことで
 いい夢を見た…、と誤解

 特に物語は動かなかったものの、「江戸人は、現代に行っても帰れる」伏線に

 案外、「一晩を過ごしたら帰れない」というのは
 設楽たちの誤解…?

 とまれ、連載が終わるのかとヒヤヒヤしました!

初鰹」など、季節のものを愛した江戸時代。その根本にあるものは

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 なお毒見役に食べられすぎて、一切れしか食えなかった模様。出羽さん半身も食ってる!

季節を愛せよ
 根本は、冷凍など「保存技術」「流通」の未発達が、現代以上に“旬”を大切にさせたと考える銀次
 今を逃せば、また一年食べられない!
 確かにそうです

 それは現代以上に娯楽が少なかった事もあり、思う以上に、大きなことだったのかなと

 転じて現代でも
 季節感、「この季節に、あの店は何を出してくれるんだろう?」と思わせる事

 それがリピーターを作る、って発想も面白かったです

「くだらない」の語源である

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 現代でも兵庫などは酒処ですが、なるほど…。

下り酒と財政
 また、豆腐を鰻に似せて調理した「鰻豆腐」のような、“まがいもの”をメインにした店の話も。
 これがまた面白かったし、江戸時代の知恵が凄い!
 で

 そこでまた面白いのが、「下り酒が旨い」という風潮に、幕府が懸念したという事

 江戸近郊の富が
 上方、京都や大阪の方に流出してしまう…、と。

 一事が「大事」にならぬよう、本当に色々と気を配って、政治をしていたことが窺えますね。

家斉公、遂に「将軍バレ」してしまう

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 変に笑った「うめえ!」

やらかし系征夷大将軍
 今巻、遂に「将軍だとバレてしまう」一大事に、でも銀さんがアホ、もといこだわらない人なのは
 読者も知ってるので、正直まったく焦りませんでした
 家斉様のイライラが辛かった

 あんな楽しい「友達付き合い」、なくしたらそりゃ悲しいですよね…。

 でも発端は「うめえ!」
 銀次さん、アンタの飯がうますぎるのがアカンのや!!

 しかし江戸時代に大食い大会が盛んだった、とは知ってましたが、発端が春日局とは

 無論、諸説あるんでしょうけど面白い逸話でした

てなワケで一つの山を越えた今巻、一番の驚き料理といえば…

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 スギヤギ!

杉焼き
 これを東北訛りで読んでしまった為、「すき焼き」と誤解したというエピソード。こんな料理が…。
 なんでも、薄い杉板を“塩水に漬けて”しっかり濡らし
 コンロで焼くと

 これを鉄板代わりにする事で、杉の香りが染み渡り、豊かな風味に…。

 考えもせなんだ…
 鉄板に、「岩塩プレート」「溶岩プレート」を用いる手法もありますし、“焼き板”一つもアイデアなのね

 江戸の知識すげえ。

収録

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 酒騒ぎでは「氷」「ガラス」のありがたさも知る事に。あとハブ作画すげえ!

 ビッグコミックス『銀平飯科帳 4巻』
 河合 単。小学館 ビッグコミックスペリオール連載、2016年12月(前巻2016年6月)

収録
 第27話「呪い丼」
 第28話「佃そば」
 第29話「まがいもの屋」
 第30話「通り抜け飯」
 第31話「細腕うどん」
 第32話「どぜう鍋」
 第33話「珍酒」
 第34話「スギヤギ」
 第35話「幻の屋台」

 ドラマになったら面白そうな漫画ですが、セットや衣装コストが高いから難しそう。

 らーめん才遊記 11巻(最終巻) 久部緑郎&河合単
 らーめん才遊記 10巻 久部緑郎&河合単
 らーめん才遊記 9巻 久部緑郎&河合単
 うんちくラーメン -なぜラーメンのナルトはうずまき模様なのか-

銀平飯科帳 感想 「ラーメン発見伝」作画担当 河合 単氏の単独連載

 銀平飯科帳 1巻
 銀平飯科帳 2巻
 銀平飯科帳 3巻
 銀平飯科帳 4巻“幻の屋台”
 銀平飯科帳 5巻“蘭学料理” 鹿児島のラーメン狂!
 銀平飯科帳 6巻“膳奉行”決闘! 江戸は牡蠣の名産地!?
 銀平飯科帳 7巻“江戸から来た迷子”百獣の王の肉!?
 銀平飯科帳 8巻“将軍奮闘!”禁じられた江戸料理!?
 銀平飯科帳 9巻“将軍アウトドア・クッキング”
 銀平飯科帳 10巻“砂糖を使わないぼたもち”

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