公式サイト どろろ 第24話 感想 どろろと百鬼丸【最終回】レビュー 考察 画像 あらすじ 内容 ネタバレあり 原作未読 6/27 21時感想追記 これまでの感想はこちら 前回はこちら
再出発エンド! 百鬼丸を人柱にした醍醐景光、気付かされた過ちとは

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いつも止め、支えてくれたどろろを置いていく。彼女を巻き込まない為に!
 どろろがいなきゃ、人じゃなくなると言われてきた百鬼丸が
 独りで判断し、己を試す為の旅
 帰ってくる為の旅立ちか!
 
 どろろは美しく成長し、ミオが願った黄金の田んぼで。再会約束エンド!

私が思うに
 景光の過ちは、鬼神に縋った事…は明白として、一歩踏み込んだ
 そもそ鬼神が欲しがるほど、生きる力に溢れた百鬼丸
 景光は、そんな「宝」を授かっていた
 と、今にして気付いたのか

 潔く終わろうとして、終われなかった結末。嗚咽が悲しい…。
 
どろろ 24話 感想

 どろろ 第24話「どろろと百鬼丸【最終回】」
 冒頭「百鬼丸の声なき産声」    
 Aパート「多宝丸のたくさんの宝物」
 百鬼丸の「何故」
 多宝丸の「何故」
 最後の鬼神
 二人のおっかちゃんの過ち
 百鬼丸、最初の風景
 Bパート「どろろの目指す国の形」
 ふりだしでえらぶ
 醍醐景光の「何故」
 いつか黄金の真ん中で      
 感想追記
 公式ツイッターより
 制作スタッフ
 これまでの感想

本作で「戦えない農民」が、出した答えとは

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 ラスト百鬼丸は山、どろろは川へ。再会への離別エンド

加賀の国
 本作は戦国時代に“移行し始めた”、応仁の乱から数十年程度
 そこで同時代、「商人が自治した東洋のベニス」
 堺のような町を目指す結末か

 思えば第1話で、どろろは(盗んで)商売してたし、金に汚い子でした

 だから「金だ」と!
 なるほど、全ては繋がっていた!!

 百鬼丸は自分を確かめに旅立ち、どろろは待つ

 もー! ロリ嫁残して旅立つとかー!!

ミオ『いつか私達の田んぼを持とうね、青くて黄金色で、私たちだけの…!』

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 その夢を、百鬼丸たちが実現させるミオエンド…!

あらすじ
 百鬼丸は意図せず多宝丸の心を抉り、自分が“奪う側”となって困惑
 鬼神の火は鎮まり、十二体目の鬼神を討って全てを取り返すと
 縫の方、寿海に「人として生きよ」と励まされ
 多宝丸ら3人と死別する

 百鬼丸は自分が人として大丈夫かどうか、試すべく旅へ出た

 醍醐景光と決着をつけ
 景光は、己の判断が最初から間違っていたと深く悔やむ

 どろろは石川領を、自治商業都市にしようと励み、帰りを待ち続ける【完】

二人の母として、見届けなければならない。たとえ何も出来なくても

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 前回、どろろは文句を言うのでなく、自ら強くなる大切さを考えた
 農民が平和に生きるには、農民自体が力を持たねば。
 そして彼女には「元手」もある

 でも、傍らに百鬼丸がいなければ意味がない

 どろろは、百鬼丸を「人」に留めるべく走りだすのだが…?

縫の方『あっ……』

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)琵琶丸
 道案内って訳にゃあいかねえが…

 杖の代わりにゃなりましょう…


)ナレーション
 かつて、この国に響くはずの産声があった
 だが、誰にも届かぬその声は
 その実

 国中に響き続けていた。ずっと……


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 縫の方、琵琶丸の名も聞いていたのか

産声
 目は見えない、道案内なんて出来やしない
 けれど、手をとって杖代わりにはなれる
 開幕から男前…

 百鬼丸、その声なき産声は実はずっと…、響いていた

 生まれて初めてあげる声
 百鬼丸は、「人として、生まれてさえもいない」からでしょうか 

 静かで残酷なナレーション

 この国は人として生まれたい赤子の、泣き声の上にあった

濡れた指先で なでるように いつか君に触って

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 公然セクハラ、もといあまりに少年漫画チックゆえ
 どろどろと、情念めいた本作には合わない…
 本作はどろぼうのお話だから
 と、言う方もいる曲

 でも本作、明るい方向を目指す話だから。

 ワタシ、明るい曲、そういう意図じゃないか思う!

多宝丸『うおおおおおおおお!

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汚らわしいッ!! 我が醍醐の城を穢すな!

多くの宝
 飛び散った百鬼丸の血に、理不尽な怒りをぶつける多宝丸
 しかし、この城は彼にとって宝だからか。
 だから怒る!

 斬りつけた柱は、安江姉弟が背比べした柱

 もう彼らが傷を刻む事はない
 柱ひとつとっても、多宝丸にはかけがえないもの

 だから怒る! そりゃ怒るさ!!

 たとえ自ら誘い込み、燃やしたものだとしても!

百鬼丸『醍醐の城…?』

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)百鬼丸
 ならオレのだ!

)多宝丸
 ほざくな…、貴様のものでなどあるものかッ!


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)多宝丸
 ここは私の城だッ!
 生まれてより、ここで育った!
 この庭で奔り、剣を学んだ!

 これは私の部屋だ!
 

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 兄のワイルドな返し! 「オレのだ」と叫び返す多宝丸

権利問題
 醍醐の富は百鬼丸が元手、なら醍醐の持ち物は彼の物!
 醍醐が何を得ようと、「百鬼丸が元手」なら
 彼は主張する権利がある

 対し多宝丸も怒る! 部屋も机も、全て自分のもの

 権利を主張され、怒らない訳がない!
 彼の物なんですから

 また多宝丸は、「国の跡取りは百鬼丸」だと知ってるから

 頭のどこかで、百鬼丸の主張に頷いたのでしょうか 

多宝丸『母上もそうだ! 母上は…、いつも…! いつも…』

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 上の空の母は「ぼうや…」と呟くばかりだった


 亡き百鬼丸を想う愛情深い母。でも、だから多宝丸は傷付いた
 多宝丸から見て、母はいつも悲しそうだから
 高い所に登ってみせたり
 花を摘んだり

 多宝丸は、笑顔にしたくて頑張っていた

 しかし、母の心はずっと兄にあった
 今なら分かる

 生まれてから今に至るまで、母は兄のものだった

 母こそ、彼の心をえぐり続けてた!
 
『ハハウエ…?』『! 私の母上だッ!!

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)多宝丸
 貴様はここに居なかった!
 ここには貴様の思い出など、何ひとつ刻まれていない!


)百鬼丸
 お前…、何故だ!
 お前はいた、ここにずっと!

 なら、何故足りない!

 お前は足りない、俺のように!

 何故だ! 何故足りない!!


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)多宝丸
 黙れ! だとすれば貴様が奪ったのだ!
 陸奥と兵庫も…、母上も!

)百鬼丸 
 俺が? お前…?

)多宝丸
 だから返せ!
 

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 多宝丸の胸は“からっぽ”が出来てしまっていた

奪われた側
 さながら鬼神に奪われたように、胸がからっぽになった多宝丸
 魂自体が、見えてしまう百鬼丸は困惑し
 見られた多宝丸は激昂する

 隠したい本心、見透かされたら誰だって怒る!

 百鬼丸は奪われた
 でも奪い返すのも、「奪う」のは同じ事

 自分が鬼神と同じ事をしてる、と「直視する」百鬼丸!

 やっちゃいけない事だ、と思い始めたのでしょうか

多宝丸『だから返せ! お前の全てをこの国に!!』

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 血で視界を塞がれ、「百鬼丸の眼」だけで見る多宝丸

失せゆく炎
 視聴者にも、百鬼丸の鬼神、赤い炎が薄れたと解ります
 奇しくも、兄を人に戻してくれたのは弟
 奪い、奪われた弟でした

 多宝丸も“奪われた側”と聞き、人に戻っていく百鬼丸

 鬼神は奪った奴だから、奪い返すために倒す
 敵認定したら躊躇わない!

 あの百鬼丸が、自ら戦いに躊躇し始めた…

 百鬼丸が、どろろなしで!

抜け道を使い、単身で向かう縫の方

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)縫の方
 どろろ、そこで待っていてください!
 後で、引き上げてもらわねばなりませぬ

)どろろ
 オイラもいくよ!


)縫の方
 どろろ…、あの子の傍に居て下さい。
 これまでのように…

)どろろ
 おばちゃん…


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百鬼丸の、母上か? 親子とは…、似るものだ(寿海」

おっかちゃん
 決然とした縫の方を、希望通り一人で行かせたどろろ
 しかし、館側が崩れてしまっていた為
 縫の方は抜け出せず

 助け出した寿海は、顔立ちから百鬼丸の母と看破

 2019年版、キャラデザの浅田氏曰く
 百鬼丸が母親似
 多宝丸が父親似

 さすがおっかちゃん、一発で見抜きおった!

 母同士、待望の邂逅か

戦い、互いを見据える百鬼丸、多宝丸

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)多宝丸
 何故…、何故外した!?
 今の一太刀、私の首も落とせたはず
 
 何故…?


)百鬼丸
 解らない。ただ…、同じだ。
 お前も。

 お前も…、人だ。


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 百鬼丸を鬼神と呼び、自らも鬼神になろうとした多宝丸へ

理解
 ここに至って、百鬼丸そっくりの問いかけをする多宝丸
 対し兄貴は「お前は人だ(だから斬らない」
 と

……敵わんな。いや、私はずっと…、敵わなかったのだ。ずっと…

 兄弟揃って奪われた
 でも百鬼丸は、奪われた苦しさに共感した

 奪ったままの多宝丸を“人”と呼び、許そうというのですから

 奪われ怒った自分と比べ、なんて出来た人だろう

 そんな風に、多宝丸もまた思えたんでしょうか

また戦いの中、兄弟は互いをじっと見据えていた

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 百鬼丸にとって、自分の身体を持つ者=敵。鬼神でした
 また多宝丸とて、前回「眼」で百鬼丸を見ています
 前回は全身が燃えてました

 でも兄は弟が「燃えてない」と、弟は「兄から火が消えていく様」を見てた

 互いに、互いがヒトだと理解出来たのか

多宝丸『ああ…! “今こそ約定を!!”

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)百鬼丸
 鬼神…!

)多宝丸
 鬼神とは、往生際が悪いな…!
 兄上…、これは…

 お返し致します!


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 この土壇場、「留守番」にされ寂しがる琵琶丸に和む

12体目
 和解寸前、最後の鬼神は、多宝丸を完全に乗っ取ろうと動くも
 多宝丸側が、鬼神の端末だった両目を自ら抉り
 鬼神化は解除

 代わって鬼神が自ら現れるも、まさかの一発決着

 この城は、鬼神によって得た富で出来ています
 城自体がよりしろだったのかも

 とまれ愛刀、百鬼丸の「戦う手段」を道連れに12体目轟沈…!

 悪あがきは、あっさり終わるのが当然ってもんさね!

目がよみがえって苦しむ百鬼丸、頭上が崩れだすも…

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)縫の方
 百鬼丸…
 坊や…、やっとそなたを…!

 あの時、何があろうと子の手を放すべきではなかった


 ただ、そなたを抱いていれば良かった…
 どれほどそなたを愛おしいと…
 愛おしいと…!


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 縫の方の根本的な過ちは、「あの日、手放してしまった」

スタートライン
 長い遠回りに、縫の方が出した結論は“抱いてあげる”事
 生まれた時、殺すべく取り上げられた子を
 手放すべきじゃなかった
 と
 
「(あったかい…(百鬼丸」

 この形が、縫の方にとってスタートライン
 そしてゴールライン…!

 最初から間違ってた、だから「スタート」に戻ったのね

 寿海おっかちゃんもまた、同じだと

寿海『百鬼丸、許せ』

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)寿海
 儂がお前にやるべきものは、手でも足でもなかったのだ
 よいか百鬼丸
 生きろ!

 その血に塗れた体に、鬼ではなく人を宿せ!

 その火種は、手に入れたはず…


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 寿海の根本的な過ちは、手足を与えてしまった

生きろ
 寿海が“手足”でなく、何を与えるべきだったかは明言されず
 思うに菩薩像を、愛情を与え、慈しめば良かった
 手足を与えたが為に「戦おう」とした
 人殺しになった

 あの身動き出来ない赤子を、そのまま愛してあげれば良かったと

 寿海と縫の方は同じ答え
 赤子を、そのまま愛し続ければ良かった

 こんな風に、戦い尽くしの人生にならなかったでしょうから

 手足を与えた“せい”で、苦しんだとも言えますから

どろろ『あにきーっ!

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おっか…、ちゃん……(百鬼丸」

最初の風景
 百鬼丸が最初に見た景色は、「おっかちゃん達」最期の姿
 瞬間、どろろがきた隠し通路が崩落し
 死別してしまいます

 母二人は、“自分達は最初から間違ってた”と悟った

 二人は同行しません
 抱きしめることも、手足を与えることも“過ぎてしまった過ち”だから

 だから二人は、そうさせた責任をとったように思えます

 助かる命を、自ら投げ出したのですから。

どろろ『ここにいたら燃えちまう!

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 事情を知らないどろろは、必死こいて百鬼丸を助け出しますが
 とにかくまあ、指示が細かいこと細かいこと!
 百鬼丸ファースト!

 母二人は、「自分に代わって寄り添ってくれる人」に安堵

 息子を安らかに見送ったようでした。多分。

多宝丸『はは…、うえ…?』

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)縫の方
 多宝丸、許してください…
 寂しい思いをさせました

 でも、これからはずっと…、母は貴方の傍におりますよ

 安心なさい、もう決して離れません…


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これで…、やっと……(寿海」

やっと
 縫の方は、長らく放り出してしまっていた多宝丸に謝り
 やっと、これからずっと傍に居ると約束
 命で罪を償いました

 寿海も同様、やっと死ねる。彼は死にたがっていましたから

 彼は20年前、たくさん人を殺した罪に苦しんで
 自害をしようとした男

 でも失敗し続け、「生きなければならないのか?」と彷徨ってきた男

 寿海も母も、犯した罪を償う為の死か。

どろろ『(兄貴の腕、柔らかくてあったけえや…)』

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)百鬼丸
 きれい…
 そら、きれいだ…。

 どろろ、きれいだ………。


)どろろ
 ば、ばか兄貴、こんな時に何言って!?


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お前さんの因果の節目だ…、しっかり見ておくんだね。その目で…

きれいだ
 焼けたのは“若君の館”。百鬼丸によって得た富、その象徴が焼失
 また百鬼丸も、「奪い返す」のが正当だと思っていました
 が、多宝丸らを苦しめていた

 寿海が言った“奪い返そうとすれば、血に塗れる”意味が理解できたのか

 おっかちゃん二人と弟を失った…
 表情と、髪が解けた為、「母と似ている」と良く解ります

 どろろとイチャイチャできたのが救い

 兄貴が素直すぎて、どろろさんが沸騰だよ!

醍醐兵『殿! 一大事にございます!!』

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そして 地獄堂で最後の鬼神像が崩れ落ちた事を知る者も、またなかった

鬼神全滅
 妻と息子の死、多宝丸の館が焼失したと聞いた景光は
 唇を噛み締め、朝倉軍を食い止めるべく前進
 無事、死守したようです

 景光は景光で、領主としてなすべき事をやり遂げるべく前線へ

 投降でも、上司(守護大名・富樫氏)へ逃げるのでもなく
 最後まで民を守った

 多宝丸の姿勢と、同じなのだと私は思いました

農民『オイラたちに、刀や槍は扱えねえよ~…』

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)どろろ
 違う違う、オイラが言ってンのはそんな「力」じゃねえよ

 へっへえ…、いいか?
 よく聞けよ?

 金だ!


 武士も、鬼神の力も借りねえ
 戦もしねえ!

 となると残るのは、カネの力しかねえだろ♪


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)琵琶丸
 なぁるほどねぇ~、そいつは思い切った考え方だねえ~…
 民が自分達の国を、自らの手で作るか…

 そこに思い至らなかったのは、しょせん侍側だからだろうかねえ…

)どろろ
 え? 侍側? 坊さんが?


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 最終回にして、爆弾発言していく琵琶丸。でも納得ちゃ納得だ!

未来と琵琶丸
 思い至らなかったのは、自分が侍側だからか。と感慨深い琵琶丸
 寿海同様、彼も侍出身だったのでしょうか
 はぐらかしますが…

 とまれどろろは、“民が商売で身を立てる国”を提案します

 銭の力で身を守る商業都市!
 実際この頃、堺が実現し、東洋のベニスと呼ばれますから

 なんで「東洋のヴェネツィア」じゃあねえーんだよォオオォオオオーッ

 なめてんのかァーッ イタリア語で呼べ!イタリア語で!

琵琶丸『百鬼丸はどうしたんだい? あの時から随分考え込んでる様子だが』

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)醍醐景光
 全て…、鬼神から取り戻したか
 その目で、初めて見るこの国はどうじゃ?

 美しいか?

)百鬼丸
 綺麗では…、ない。


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)景光
 そうであろう、お前の為に国も民もどれほど血を流したか…
 いや! これからも流し続けねばなるまい…
 だが、この国は終わらせん

 この世は、食い食われるが習いじゃ

 食う事をやめれば食われる!


)景光
 なればこそ、儂は止まらぬ。この地獄に留まり続けよう
 鬼神が人を欲しいというなら…

 また食わせるまで!

)百鬼丸
 また俺を食わせるのか…


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)景光
 知れたこと!
 武将と生まれからには、天下取りに勝る望みなどない!
 その為には、鬼神の力に頼ることも厭わん!

 過ちを犯したとすれば、ただ一つ…

 あの日、産婆などにお前を任せず
 この手で!

 この手で息の根を止めるべきであった!

 憎かろう…


 死せばこの身、魂魄となりて我が子、多宝丸と!
 この地を守る鬼神となろうッ! 


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 百鬼丸が刀を抜いた瞬間、にっこりと笑った景光

第1話、再び(?)
 景光の心境は、鬼神と契約時、斬り殺した“上人”と同じに思えます
 今の彼が、百鬼丸を鬼神に捧げることなんて出来ないし
 捧げるべき鬼神もいない

 ましてや己が鬼神となれるなら、とっくにそうしていたでしょうし

 あの日の上人と同じように
 自分でも、信じられなくなった言葉を並べて斬られる事

 あの日の自分を息子が再現し、受け継ぐ事こそが望みに思えます

 或いはシンプルに、せめてもの罪滅ぼしか

琵琶丸『…ひょっとすると、もうこの辺りにはいないのかもしれないねえ…』

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)琵琶丸
 あの子はねえ…、やっと生まれたとこなのさ
 いや、身体を取り戻したからじゃないよ
 心持ちの事さ

 半分行きかけていた修羅の道を抜けて、人の道を歩きなおさなきゃいけねえ

 ただそうするにしちゃあ
 随分と人を、殺めてきたからねえ…


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)琵琶丸
 もしまた百鬼丸が道を間違えりゃあ…
 お前さんだって、無事でいられる保障はねえし 

)どろろ
 大丈夫だよ…、兄貴はもう大丈夫だって!

)琵琶丸
 だからさ…、そいつを確かめてえんだろうよ


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 百鬼丸は、どろろ抜きで「自分が大丈夫か」を確かめたいのだと

人になる為に
 不吉な事を言う坊主! ただ百鬼丸は、赤子と同じなんです
 今、ようやく「母親」の手を離れたばかりで
 人の心を手に入れた

 でもまた、いつ“鬼神”になるか解らない。巻き込んじゃいけない!

 どろろが居ちゃダメなんです
 どろろを巻き込んだら、元も子も無いから

 どろろが居たら、「兄貴、殺しちゃダメだ!」って言うから

 彼は自分で、人間として生きていけるかどうかを試したいのね

景光『何故だ?!

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)百鬼丸
 俺が行く道は…、「そこ」じゃない
 俺は人だ…

 あんたも鬼神になるな

 人として…、生きろ。


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 ここに至り、前回は認められなかった「間違い」を。景光も…。

選択
 百鬼丸の“確かめたい事”とは、憎い仇を殺さないで済むか
 ここまで、幾度も鬼神に飲み込まれてきた彼は
 今度こそ「自分」で決断

 どろろが止めたからじゃなく、自分の意思で“殺さない”

 景光は、鬼神になりたいと願った
 思えば多宝丸と同じ

 鬼神になって、この国を守りたい。全く同じ願いを持っていました

 しかし、鬼神になりかけた百鬼丸が止めてくれたのね

景光『百鬼丸…、あの日、儂がここで鬼神に縋らねば…!』

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)景光
 百鬼丸…、あの日、儂がここで鬼神に縋らねば…!
 お前がこの国を継いでいたら…!
 儂が望んだ醍醐の繁栄は…

 百鬼丸…!

 鬼神が欲する程の…、お前のその生きる力の中に…!


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 第1話時、鬼神と「取引だ」と主張した景光も、ちゃんと解っていた

景光の結末
 第1話を再現しつつ、百鬼丸は父を斬り殺しませんでした
 上人を殺し、目的を達成した父とは違う道を選び
 結果、父に過ちを自覚する事に

 鬼神が欲しがる程の“生きる力”が、もし醍醐領を継いでいたら?

 最初の選択から誤っていた
 また、もしかしたら琵琶丸も似た境遇なのかもしれません

 元侍と明かしたのは、景光のこれからの暗示にも思えました

 親子違う道へ、これが百鬼丸なりの父越えか。

どろろ『(兄貴…、おいら待ってるからな)』

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)どろろ
 兄貴…、おいら待ってるからな
 兄貴は絶対戻ってくる

 そうだろ?


)ナレーション
 百鬼丸が旅立ち、どろろが歩き続けるこの世は
 戦国へと向かっていた

 だが、琵琶丸は思う

 彼らの行く手に広がるのは、決して血だまりだけではないと… 


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 二人は必ず共に歩く、希望を約束した離別エンドか。

どろろと百鬼丸
 百鬼丸は山道を、どろろは川へ、琵琶丸の言う通り“確かめたい”から
 百鬼丸は、自分がちゃんと人として大丈夫かどうか
 確かめたいから

 どろろもまた、百鬼丸を待って元・醍醐領を建て直しへ

 いつか、ミオの種籾を元手にし
 彼女の夢も実現して

 百鬼丸は人に、どろろは再会し、ミオの“黄金の田んぼ”の夢も叶う

 全て叶う結末を目指し、歩んでいく最終回か

感想追記

 2019年アニメ版「どろろ」完結
 人・鬼・仏の三拍子
 どろろ瓦版23「大事なのは心持ち」
 どろろ瓦版24「産声は響く」
 2019年版キャラデザ・浅田先生イラストは豪華2枚!
 12体の鬼神、内訳      
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2019年アニメ版完結。原作未読としての感想

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 画像は第15話「地獄編」より

2019年アニメ
 欠損した身体を取り戻したい、でも取り戻せば不幸を振り撒く
 また、「取り戻そうとすると人間・親兄弟で争う」と
 どっちに転んでも不幸な旅立ち

 終始ハラハラしたし、特に序盤の暗い雰囲気に引き込まれました

 特にミオ編は衝撃的
 でも、「(誤解され)侍が狙うのも仕方ないな」と

 無惨だけど、相手側の行動に説得力を感じるのも面白かったです

 鯖目編も顕著で、幸せな収穫⇒火事で全滅エンドが印象的

 冒頭助け合ってた人達が、殺しあう結末でしたから。

を挙げるなら「鬼神退治」を描きつつ、人間vs人間に振りすぎた点か

00310
 特に12番目の鬼神の最期は、ちょっとあっさり…。

鬼神
 物語的に、12番目の鬼神は「悪あがき」でしたから
 筋は通ってますが、ちょっぴり消化不良感も。
 まさかの一発KO!

 でも状況的に、館=鬼神による富全体に寄生した大物って感じでしたねー

寿海が母が、それぞれ抱えていた“最初の過ち”

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 多宝丸から「奪っていた」と知り、困惑した百鬼丸

最初の過ち
 前回、どろろが“侍に文句を言うのでなく、自ら変わるべき”と気付いたように
 奪い返し続けた百鬼丸が、気付いていくのが印象的でした
 二人は「人の間で生きる為」に必要な事

 対し母と寿海は、要は「戦いに身を投じさせてごめんね」的な

 その発想は「仏」寄りで
 考え方として、優しすぎるというか

 前回琵琶丸が言った、「鬼にも仏にもなっちゃダメ」に通じてた気がします

 鬼側の典型、景光&多宝丸と対として。

「奪う側」として、最終回でも大暴れした多宝丸

00073
 百鬼丸のすべては醍醐のものだオラァ!的な

百鬼丸
 しかし百鬼丸に言わせれば、「醍醐のものはオレのもの」で。
 言われると、確かにその通りだなあ…
 と思えるのがつらい。
 今週一番つらい

 百鬼丸の犠牲で成り立つ醍醐は、全てが百鬼丸に権利がある

 ただでさえ、「跡継ぎは百鬼丸」と言われた矢先ですから
 多宝丸はショックだったろうなと

 オレのだ!と叫ぶ様は、頭で納得できてたからなのかなって。

 百鬼丸の「オレの」「何故」を、連呼したのが印象的でした

第23話「鬼神の巻」。どろろ瓦版は


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 陸奥と兵庫が落命、多宝丸が完全に退けなくなった23話

どろろ 第23話「鬼神の巻」
 前回、力をつけよう! と決意したどろろ達へ
 琵琶丸は「力をつければ鬼になるよ」
 と、ご忠告

 対しどろろ、鬼になるか「大事なのは心持ちさ!」

 そして今回では、強い百鬼丸が自ら「人」を選び
 どろろの信頼に応えました

 幾度もどろろに止められ、助けられてきた百鬼丸

 彼が、自ら止まったのは大きかった!

どろろ瓦版24。産声は響く、今度こそ百鬼丸は生まれたのだと



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 第1話の「上人」と、まったく同じようにして待っていた景光。

第24話 感想 どろろと百鬼丸【最終回】
 血に塗れ奪い合う兄弟! と前回で強調し、互いに「人だ」と落着
 多宝丸、母を民を、笑顔にしようと生きてきた彼には
 報われて欲しいと私は思いましたが…

 また最後に目を取り返したのは、「世界は綺麗なものだけじゃない」

 つくづく、百鬼丸の旅はこれからなんですね
 絶望し鬼になるかもしれない

 いやならない! 父への刃を止めたように!!

 ラストのどろろも美しかった!

2019年版キャラデザ、浅田先生最後のイラストは



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 放送前に琵琶丸、放送後にどろろと百鬼丸!!

レギュラー三人締め!
 美しい…、そして琵琶丸、スターシステム(手塚先生の別作品より)ですが
 本作、元侍だとここで語るのも興味深かったです
 博識さと強さも納得ですし

 またこのヒトも寿海、或いはタイミング的に景光みたいな過去を…?

 と、想像が広がる結末
 情報を明かす、そのタイミング一つも巧みだと感じました

 百鬼丸が支え続けられた本作は、彼の独り立ちで完結

 それでいて、再会をほぼ確定させる締めが美しかった

原作準拠の鬼神」により、12体の魔神像は全て破壊。完結へ

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 コメント頂いてよくよく見直すと、20話の鵺で「2体の鬼神像」破壊

12の鬼神
 1体目、第3話…、右足/無名鬼神
 2体目、第1話…、皮膚/泥鬼…醍醐領に水害
 3体目、第2話…、神経/万代…、酒井氏が同盟を破棄(アニメ誌で神経と明言)
 4体目、第4話…、聴覚/似蛭…干害
 5体目、第5話…、声帯/蟻地獄…干害

 6体目、第8話…、嗅覚/残され雲
 7体目、第13話…、なし/九尾…、※部位「両目」が12体目へ
 8体目、第15話…、背骨/マイマイオンバ
 9体目.第18話…、左足/二郎丸
 10体目&12体目、第20話…、なし/鵺…、※「両腕」が12体目へ
 12体目、第12話…、なし

 12体目は「頭(命)」だったが、生まれる際に菩薩様が守護
 九尾から眼、鵺から両腕を譲り受け
 多宝丸らに貸し与えた

12体目から借り物
 番外.第23話…、右腕/陸奥
 番外.第23話…、左腕/兵庫
 番外.第24話…、両眼/多宝丸

 第2話によれば、鬼神らは百鬼丸が死んだと思っていた

公式ツイッターより






































































































2019年6月24日 どろろ 第24話「どろろと百鬼丸【最終回】」

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 MAPPA社制作、前回に続きシリーズ構成による脚本

スタッフ
 脚本:小林靖子(シリーズ構成)
 絵コンテ&演出:古橋一浩(監督)
 作画監督:加藤雅之、若月愛子、富永拓生、山田裕子、関みなみ、糸山礼央、村長由紀、木村友紀、大峰輝之、秋田学
 総作画監督:岩瀧智
 アニメ制作:MAPPA手塚プロダクション
 原作:手塚治虫(1967年 - 1969年)
 制作協力:-

あらすじ
 炎に包まれる醍醐の城。運命に翻弄される血を分けた兄弟。どろろ、寿海、縫の方はそれぞれの想いを胸に抱え城へ向かう。産声さえあげられなかったその命が辿り着く先は、果たして―。

叶うなら、遠くまで。百鬼丸が戻るのはいつの日か…。


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 とりあえずビッグサイトだぜ兄貴! 公式ツイッターより

どろろと百鬼丸
 原作も旧アニメ版も、共に離別エンドだったという本作
 しかし本作、百鬼丸が人である為にはどろろがいる
 と、寄りそう必要性を強調

 でもその上で、どろろが居なくても大丈夫になろう

 特に初期、介護にさえ見えるほど付き添ってたし
 百鬼丸の向上心エンドは快い!

 そしてそれは、「いつか必ずまた出会う為」だから! だから快かった!!

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どろろ 感想 2019年1月 公式ツイッター

 どろろ 第1話「醍醐の巻」
 どろろ 第2話「万代の巻」
 どろろ 第3話「寿海の巻」
 どろろ 第4話「妖刀の巻」
 どろろ 第5話「守り子唄の巻・上」
 どろろ 第6話「守り子唄の巻・下」 OPテーマ「火炎」歌詞
 どろろ 第7話「絡新婦の巻」
 どろろ 第8話「さるの巻」 EDテーマ「さよならごっこ」
 どろろ 第9話「無残帳の巻」
 どろろ 第10話「多宝丸の巻」
 どろろ 第11話「ばんもんの巻・上」
 どろろ 第12話「ばんもんの巻・下」、前期OP「火炎」、前期ED「さよならごっこ」
 どろろ 第13話「白面不動の巻」
 どろろ 第14話「鯖目の巻」
 どろろ 第15話「地獄変の巻」
 どろろ 第16話「しらぬいの巻」
 どろろ 第17話「問答の巻」
 どろろ 第18話「無常岬の巻」
 どろろ 第19話「天邪鬼の巻」
 どろろ 第20話「鵺の巻」
 どろろ 第21話「逆流(ぎゃくる)の巻」
 どろろ 第22話「縫の巻」
 どろろ 第23話「鬼神の巻」
 どろろ 第24話「どろろと百鬼丸【最終回】」

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