公式サイト どろろ 第17話 感想 問答の巻 レビュー 考察 画像 あらすじ 内容 ネタバレあり 原作未読 22時感想追記 これまでの感想はこちら 前回はこちら
取り戻すのは権利、責を負うべきは醍醐。そう理解し、なお止める理由とは

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寿海は“おっかちゃん”! 笑えて笑えない、父って言葉も知らないんだものね
 考えすぎて苦しむ寿海と、(悪い意味じゃなく)考えない百鬼丸
 親子二人が、対になる回だった気がします
 ただ取り戻したい!

 寿海の苦言も解るだけに、どろろが鍵になるのね!

百鬼丸一味(by密偵)
 多宝丸も、情を差し挟むのを止めた。百鬼丸と同じく“考えない”
 でも百鬼丸が、“元から考えず生きている”のと比べれば
 多宝丸の思考停止は危うい!
 危うすぎる!

 まさか丸一話! サメ鬼神の続きも気になるッ!
 
どろろ 17話 感想

 どろろ 第17話「問答の巻」
 寿海、賽の河原    
 Aパート「儂は、お前の何なのだろうなあ…」
 寿海、昔の癖
 寿海、百鬼丸が負わされたものを知る
 Bパート「菩薩像が砕けた理由」
 百鬼丸よ、なぜ戦う?
 寿海の予言、百鬼丸の反論
 寿海は、百鬼丸にとって(寿海視点)
 百鬼丸にとって、寿海とは
 妖が、寿海を襲わなかった理由    
 ED映像が更新
 感想追記
 公式ツイッターより
 制作スタッフ
 次回予告(公式予告によるネタバレあり)。
 これまでの感想

寿海の予言、義足をくれなかった理由

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 結局、最後まで「足」はくれませんでした。多宝丸戦での鍵か

寿海の予言
 身体を取り戻そうとすれば、百鬼丸を人を殺し、故郷を滅ぼす
 人に戻れても、罪を背負って生きる事になると予言
 孤独になってしまうだろう、と
 だから渡さなかった。

 第3話の通り。寿海自身、犯した罪に苦しんでいるからか。

 しかし、百鬼丸は「どろろがいる」と返事します。
 なら孤独にならない

 誰かが傍に居てくれれば、人の心を持って生きられるだろうって事か

 だから迷わず奪い返す! 動機を明確にする回だった!!

第1話でフッ飛んだ菩薩像は、「百鬼丸の代わりに頭を差し出した」結果

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 第12話で壊れ、「頭の鬼神」は約定を守る義理がなくなったのね

あらすじ
 百鬼丸と再会、負わされた事情を知り、寿海は彼を生かした己を責める
 寿海は、百鬼丸を救えない無力さに苦しみ
 せめて、これ以上戦えないようにと
 義足は破壊してしまう

 縫の方も回復し、自分が何一つ百鬼丸にしてあげられなかったと悟る

 だが寿海のぬくもりを、愛情を満喫した百鬼丸は
 寿海を「おっかちゃん」と呼んだ

 生きる気力をちょっぴり取り戻し、寿海は百鬼丸と別れる

 しかし多宝丸が、百鬼丸討伐へ迫っていた

 次回、どろろ 第18話「無常岬の巻」

『何のつもり知らんが、生きてる者にやってやっちゃあどうだい?』

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 前回、どろろと百鬼丸はイタチによって引き離されてしまい
 どろろは親の金の使い道と、百鬼丸は義父と対面
 過去と向き合わされることに

 どろろとイタチを襲ったしらぬいは、巨大鮫の二郎丸をけしかけるが…?

隻腕の老人『その方がよっぽど、人助けだ…』

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 人は…、そう簡単には救えん(寿海)

自己満足
 第1話や第3話のように、死体に義手、義足を与えて弔う寿海
 しかし、目の前の老人に「腕」を上げた方が
 よっぽど人助けです

 でも寿海は、「救えない」からこうやってるのね

 寿海は自分を罪人と思ってる
 だから当初、生きた人に義手義足をプレゼントしてました

 でも弟子に責められ、「自己満足だった」と苦しんでしまった

 だから今、自己満足だけをしているのでしょうか

『おいおい、賽の河原じゃあるめえし』

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 与えるそばから、義手・義足が盗人たちに盗まれて行く!?
 賽の河原、石を積んでも積んでも鬼に崩される
 苦行の再現のような光景

 でも寿海はそれでいい、百鬼丸を救った事すら後悔してるからか

 好き好んで、苦行をし続けてるのね

前回ラスト、寿海の傍らにいたのも「死体あさり」だった

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 あんた…?!/済まぬ…、ワシにも解らぬ

見殺し
 突然現れた化物! 寿海、老人に突き飛ばされて絶体絶命も
 怪物は、ある理由から寿海を襲わず
 老人を襲います

 ただ寿海も寿海で、老人を助けようとしない…

 自分は人を救えない
 そう苦しんだ挙句、本当に何も出来なくなってるのか
 
 倒す力がないとか、そんな話じゃない様子

老人を食い殺した妖、今度こそ寿海を襲うか…?

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 百鬼丸…!? お前はなんと…、…凄まじい…!(寿海)

すれ違い
 絶句し目を瞑った寿海は、百鬼丸の笑顔を見過ごしたのか
 百鬼丸、実に幸せそうに笑っています
 が、寿海は気付いてない

 もう冒頭からすれ違ってる! 全力で!!

 子供時代から徐々に遡る寿海
 手塩にかけて育てた“子”が、今や血塗れになってる

 返り血を浴び平然としてる、凄惨な人生の我が子が辛い寿海

 当人、今まさに笑ってるんだけどなあ…

寿海『確かに…、人のモノだ……!?』

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 笑えるのだな!? お前!(寿海)

おうともよ!
 寿海視点では、“右脚”を取り戻し、旅立って以来の再会です
 肌、声、耳、背骨、諸々が戻っていた百鬼丸
 男子三日会わざればって奴ね!
 でも
 
でも感じる…、ずっと…、感じてた(百鬼丸」

 百鬼丸は目が見えません
 でもずっと、ずっと寿海を感じていたと伝える事が出来た

 昔は、伝える手段がなかったんですもの

 良かった、声って大事だわね…。

『儂は…、お前の…! …… …』

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 お前の…、何なのだろうなあ?(寿海)

ぼく、百鬼丸のなんなのさ
 寿海は言う。拾い、育て、身体と戦う技術、名前をも与えましたが…
 彼は「足を戦いで失った」という百鬼丸から目を逸らし
 懸命に話を逸らします

「腹が、減ってるだろう?/これを…、これが! 欲しい!」

 話をそらす寿海
 対し、百鬼丸はひたすら直球です

 寿海が何に苦しんでるのか? これが今回のテーマなのね

 視聴者から見れば父、でも彼自身はそう思えないと
 
寿海『まずは、何か食わねばな?』

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 飯を作る間、ことん、と寝てしまったらしい百鬼丸
 寿海は、「変わってないなあ」と思ったのか
 笑う場面も。

 作中ひたすら苦しむ寿海も、百鬼丸絡みは笑うのよね

 百鬼丸、奴は世話されるプロだぜ!

ちょっとした伏線

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 最新の寿海ハウスは洞窟ですが、ちゃんと煙突で換気
 ですので、煮炊きをしても平気ですし
 空気穴もあります

 いつサンタがきても平気な親切設計

 穴があるんじゃ! この「家」にはッ!
 
寿海『さあ、出来たぞ? ちょっと待っておれよ~』

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 大丈夫、「熱い」のは分かる。「冷たい」のも全部、わかる

羮に懲りて膾を吹く
 寿海がふーふー吹いたのは、別に過保護だからじゃあなく!
 感覚がなく、気付かず飲んで火傷してた為
 特有の事情によるものか

「そうか…、そうだったな。昔の癖は抜けぬものだ」
 
 親には、子供はどこまでも子供
 強面な寿海が、フーフー吹くギャップが微笑ましい

 感覚がない人間を育てるとはどういう事か? 描き方が濃密ですね

『波紋』?『呼吸法』だと?フーフー吹くなら…このおれのためにファンファーレでも吹いてるのが似合っているぞッ!

寿海『おっ…? 紐が脆くなっておるな、新しいものに取り替えてやろう』

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 醍醐…? 会ったのか! その家紋の主に!? と仰天する寿海
 旅立ち前、寿海は「親を見つける手がかりだ」と託すも
 百鬼丸は、想像もしない答えを見ていた
 純粋に善意で託したのに
 ふんどし…!

 またこの会話は作劇上、「親」という単語を意図的に避けてたんですね

 家紋の主が鬼神に食わせ、今も食っている。

『聞いたままで良い! 家紋の主は、そなたに何を語ったのだ!?』

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 百鬼丸! ……私は、どこまでも甘い…!!(縫の方)

当の醍醐家
 同じ頃、第12話で“自害”した縫の方は、こん睡状態から目覚めます
 思うに、寿海と縫の方って考え方がそっくりなんですね
 多分  

「若は変わられた!/兵庫! …だが確かに、以前とは…(陸奥」

 母が目覚めたのに、領内の「妖狩り」を優先する多宝丸
 あのママっ子多宝丸が!

 あのマンモーニが! この変化が、彼が苦しんで出した答えか

 兵庫と陸奥、好ましくない変化と感じてたようですが…

 オレだって好ましくねーと思うッ!

寿海『…つまり、お前独りに、国一つがのしかかっているという事か…?!』

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 なんと…、重い…! お前を生かしたのは、地獄を味わわせる為だったか…

寿海より
 しかし微笑む百鬼丸、“寿海に抱きしめられた”のが嬉しかったのか
 寿海は、百鬼丸にたくさんの喜びを贈っています
 しかし当人は気付かない

 出生の件も、“見捨てておけば苦しまず死ねたろうに”

 寿海は、自分こそ百鬼丸を苦しめたんだ
 と、悲しみを深くしたらしい

 当の百鬼丸、ニッコニコなのによう!

 とまれ「知った」のが、以降の寿海を変えた様子

『あれが…、要る。あれが、欲しい』

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)寿海
 出来ぬ。新しい足はやれぬ
 お前はまた、鬼神との戦いに行くだろう

 鬼神を倒し、身体を取り戻し、そしてお前に乗っている国は…

 …いや、それは領主であるお前の父が責めを負えば良いことだ



 確かにお前は、姿は人に近付いたのかもしれん

 だがその実、人から遠ざかってはおらぬか?

 あの様子は、お前が殺めてきたのは…、妖だけではあるまい
 儂には分かる!

 新しい義足は、お前をまた地獄へ近づけるだけだろう…
 儂には出来ぬ!

 すまぬ…!

 儂は、お前を救えぬ…! 救えぬ…!
 

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 母と同じ物言い、義足を破壊する寿海。と洞窟が土砂崩れを起こす

救えない
 取り戻せば国が滅ぶ、その責任はもちろん領主・醍醐にある
 問題は、「国が滅びてもいいから人に戻りたい」
 その考え方がいけないと

 戻ろうとするあまり、“人間”と言えない考え方になっていく

 第3話時、“手段として人殺し”した寿海だからか
 未だに罪に苦しんでいる

 後々、同じ苦しみを味わわせるくらいなら…、って決断なのか

 母同様、「じゃあどうすれば?」って答えがないのね

 答えを教えてあげられない、救えない!

醍醐景光『二度と、あのような愚かな真似は致すな…』

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 まこと、愚かにございました。私の命など、何の足しにもならぬものを

足しにならぬ
 第12話で縫の方は、己の命を鬼神に捧げようとしました
 しかし、得た結論は「足しにならない」
 意味などなかった

 仮にたとえ、醍醐景光が命を差し出しても意味がないのと同じなのね

 第1話、醍醐は「何でもやるから国を救え」と訴えて
 百鬼丸が食われました

 鬼神が欲しがるものを贈らなければ、加護は得られない

 無意味だ、と縫の方は学んだ。…と私は考えます

縫の方『殿? “首なしの菩薩像”を覚えておられましょう?』

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)縫の方
 あの子の無事を祈り続け、生きていたと解ったときは
 母の想いが通じたのだと…

 なんという思い上がり

 殿!
 百鬼丸が生きていたは
 あの菩薩像が 身代わりとして鬼神に食われた為にございます

 そうでなければ何故、全てを奪われたあの子の頭が、残っておりましょう



 あの菩薩像が砕けた時、はっきりと感じたのでございます
 十二の鬼神のうち、あの子を食い損ねた者がいる
 と

 菩薩像が砕けた今、殿との約定は破れました

 そして、百鬼丸はきっと己の身体を取り戻すでしょう


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 殿、この国の安寧は、終わりまする(縫の方)

思い上がり
 百鬼丸ではなく、“菩薩像の首を代価に、国を守ってた”鬼神がいた
 しかし、菩薩像が砕けた=死亡してしまったが為に
 約定を守る義理はなくなった
 と

そなたの思い過ごしじゃ…、早く身体を治せ

 縫の方は、日々祈ってたから百鬼丸が無事だったと思った
 だが実は菩薩のおかげだった

 私はなんて思い上がりをしてたんだ、と苦しむおっかちゃん…!

 寿海と同じ、自分のやった事は無意味だったと

醍醐『…居るか。地獄堂に見張りをつけ、どんな異変も見逃すな』

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 多宝丸に自白剤食らった間者氏、健在だった!

再会へ
 妻を安心させようとする一方、約定の行方を気にする領主の鑑
 言葉と、内心で思ってる事は別だって事ね
 で

あれが連れていた子供を、見つけたとの知らせが

 前回、あんだけ目立つ集団で走ったのは無駄じゃなかった…
 イタチは何も知らないものね

 というか「百鬼丸一味」、イタチも含まれてる可能性が高い!

 イタチ、鬼神にも醍醐にも襲われちゃうの?!

多宝丸『人の姿がないな……』

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 妖退治に出た多宝丸は、「妖と入れ違いに住民が消えた」と聞くや
 己の危険を省みず、家に踏み込みました
 何より大事なのは領民

 彼の行動が、彼の行動原理をよく表しておる! 
 
陸奥『若!?

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 家に踏み込んだ多宝丸の頭上で、ガタガタ物音

妖ども
 同じくさっき“百鬼丸に殺された妖”から、血が樹へと続いていた様子
 巨大樹は、何故か全面に返り血がかかってますが…
 伏線だったのね
 
 今回の妖は人を殺め、樹へ栄養を受け渡す習性もあるのかも

 とまれ百鬼丸、外に出ようと穴を掘ってましたが
 寿海はのんびりしたもの

 むしろ、ゆっくり百鬼丸を説得するチャンスだと考えたか

 昔と違って、意思疎通できるんですものね

寿海『焦ることはない、風穴もあるし、水や食糧もまだいくらかはある』

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 土砂崩れでふさがれましたが、しばらく中で暮らすことはできます
 寿海は、身体を取り戻すのは不自由かもしれないぞ?
 と、考えるように促します
 考えろ!と

 実際、聴覚で苦しんだように、痛みを取り戻して辛いように

 人に戻るのは、苦しさを増やすだけじゃないか?と
 
『儂も、お前に問おう。何故だ。何故戦う?』

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)寿海
 考えたことはないか?

)百鬼丸
 俺の…、ものだ

 だから鬼神は…、全部…、殺す!


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 百鬼丸の動機は、ただ奪い返す! それだけ!

問答
 百鬼丸は、気配を炎で感じたり、不思議な力を持っています
 人並みに戻れば、むしろ弱くなるかもしれないぞと
 しかし答えはシンプル!
 俺のものだ!

 他方、多宝丸が見つけたのは“化けネズミ”でした

 狭い室内じゃ、大型武器も弓矢も使いにくく
 多宝丸が活躍!

 さっそく右足を切り落とし、追い込む多宝丸

 ネズミ! 人みたいな手足した!!

寿海『百鬼丸、確かにお前の身体はお前のものだ』

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)寿海
 百鬼丸、確かにお前の身体はお前のものだ
 取り戻すのに理由は要らぬ

 だが殺すのは、鬼神や妖だけでは済むまい

 お前の父、母、そして弟も
 醍醐の民も、必ずお前の邪魔をするだろう

 そうなれば、お前が取り戻す身体は、人の血に塗れたものになる

 それは、義手や義足よりも重い…!



 その時お前は、「人」でありえるのか?

 少なくとも、お前の傍にあるのは、屍だけになりはせぬか?
 この世に、お前独りだけに
 そう、独りだ!

 儂にはそれが…………


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 違う、いる。……今は。……今は、いない(百鬼丸)


 百鬼丸にとっての希望こそ、どろろなんだ。と描きつつ開通…!
 寿海は、別に身体を取り戻すなと言うんじゃない
 代価が大きすぎると
 
 このままじゃ百鬼丸は、邪魔する者を殺し、不幸にして奪い返す

 人に戻れても、そんな事が出来る心を持つのは人間か?
 周りの人間は彼を恐れないか?

 寿海自身、“犯した罪”で弟子が去った。孤独になった経験からか

 しかし百鬼丸は、事情を知ってなお傍に居てくれる人がいる

 どろろは、救いなのね(ただし今は居ない)。

陸奥『あれは…!? 子を育てる為に、人を…!?』

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 おのれ、もののけ! 覚悟ッ!!(陸奥)

陸奥は責められない
 とは言うも、子を思ったのか、陸奥は“矢を下ろして”しまった?!
 生き、食わせる為に人を襲ってる
 と

 家族の為。他に手段がないなら同情すべきではないのか?

 人が獣を食うのと一緒
 妖が、人を襲って食うからと責められるのか?

 作品的に言えば、ネズミの化物=醍醐領の象徴か

 家族の為に奪う、それを責められるか?

地上に戻った百鬼丸達、あの妖が“妖樹の実”だったと知る!

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)寿海
 儂は…、あの赤ん坊を救ったつもりで
 再び修羅の川に流しただけだ

 百鬼丸…、お前にとって儂もまた、鬼神の一人なのかもしれんな…


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 だから寿海は、彼に足を与えたくなかったのね

後悔
 寿海は拾い、育て、身体と戦う技術、名前をも与えました
 しかし、生かそうとしなければ死んで楽になれた
 寿海自身、死んで楽になろうとした
 死んだ方がマシだと

 戦う技術を教えなければ、他者を殺し、苦しむ事もなかった

 少なくとも寿海自身、他者を殺して苦しんでます
 同じ苦しみを味わわせたくない

 そうしなければ百鬼丸は死ぬか、殺されるかしてた

 しかし戦いの人生、生き地獄という“苦しみ”を与えたのは自分だと

親殺しを躊躇った陸奥、しかし多宝丸は容赦なく殲滅し…

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 待て! …火をかけよ、親をこのままにしておけば子も逃げまい(多宝丸)

目的の為に
 百鬼丸は“人並みじゃない身体”の不思議な力、気配を辿り妖樹を殺害
 また多宝丸は、容赦なく親ネズミを手にかけた上
 囮にする事を提案

若、いくら妖でも、俺はこのやり方は好きじゃない…(兵庫」

 兵庫もドン引きの容赦ないやり方
 しかし皆殺しにする必要があり、効率が良いのも事実

 この事件は、多宝丸の覚悟を描くものか

多宝丸『陸奥、兵庫、私は二度と…、剣を情で鈍らせることはしない!』

00807
 この国を、民を、守る為に。自らの動機を見定めた多宝丸
 母が、百鬼丸へ祈り続けた「思い上がり」を恥じたように
 醍醐一家は新たな段階へ

 ただ多宝丸は、元はそうじゃなかったのが肝か

 声は震え、内面は変わらない。多宝丸こそ生き地獄じゃあないか…
 
寿海『お前に、殺す以外の存在がある…』

00815

 寿海「もしかしたらその者が、お前を人に留めてくれるやもしれん」

 百鬼丸「…ヒャッキマル(自分、寿海を指差しながら)」

)寿海
 ? 儂の名か!?
 一緒に暮していた時は、名で呼ぶ事もなかったからなぁ…

 儂の名は…、……いや知らんでも良い

 儂は何者でもない…



)百鬼丸
 知ってる、これがなんというものか

 おっかちゃん、だ


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 ばか…! それは違うぞ…、違う…………! あっはっはっは…(寿海)

おっかちゃん
 今回最大の笑いどころ。劇中、寿海が初めて大笑いした場面よ!
 百鬼丸は、「名前」や「親」という呼称を全く知らない
 おっかちゃんこそ至高!
 愛情!

 冒頭、寿海が慈しんで触れてくれたように、触れ返した百鬼丸

 ただ「おっかちゃん」とはあながち間違いでもなく
 彼、縫の方と発想がそっくり!

 また今回「家紋の主と会ったか?」など、親って単語を避けてました

 百鬼丸は親を知らない、その前振りだったんですね

見送った後、瀕死の妖は寿海に食いつき、そのまま絶命した

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 そうか…、これまでお前達には、儂など生きた者と見えていなかったか…

生者
 冒頭で食われなかったのは、妖に生者と見えてなかった
 百鬼丸が、気配を炎で見分けるのと同様
 妖にも視点があるのね
 で

まだ、死ぬ資格があったとはなあ……

 寿海は生き返った
 愛情が伝わった、自分は百鬼丸を救えたと思ったのでしょうか

 ただ自説は曲げなかったらしく、義足はそのまま

 次回、百鬼丸は両足が揃う事に…?

兵庫『百鬼丸討伐に、若を向かわせるのか!? 殿は!』

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 いや…、俺も肚を決めた! 若と同じ…、情は持ち込まぬ!(兵庫)

島へ
 多宝丸の覚悟! 兵庫も肚を決め、軍を動員して百鬼丸討伐へ
 また、百鬼丸はどろろとは別の村を経由し
 島を目指す模様

どろろ…!

 前回、壊滅してた村はやぐらがありました
 また別の村らしい

 寿海の言うように不思議な力か、或いは捜索描写のカットか

 さて「百鬼丸一味」を追う多宝丸、…イタチさん明らかに仲間認定じゃない!?

今回(17話)より、エンディング映像がよりハッキリと

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 Eveさんが歌うエンディング曲「闇夜」。CD発売前

闇夜
 どろろこそが大切だ。そう解った今回、映像が刷新へ
 ボヤけていた映像が少しハッキリし
 徐々に変化する模様

 特にラスト、大人びた感じになりました

 身体を取り戻しても、それでは救われない
 孤独になると危惧した寿海

 今回の台詞は旧作をイメージ、異なる結末になると思わせる感じですが…?

感想追記

 救えない。寿海と母、共通の嘆き
 自害を図った寿海だから
 寿海の危惧、劇中の実例(?)
 視聴者が思うこと、寿海だって思う事
 有意義な寄り道、第3話ラスト・寿海の台詞
 領民の為に生きる、多宝丸の答え      
 トップに戻る

救えない。奇しくも「おっかちゃん」同じく嘆いた寿海

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 以前は良かれと足を与えたが、事情を知るや壊してしまった

救えない
 母、縫の方は領民を見捨てられず、百鬼丸の力になれませんでした
 また寿海も、「あっちが悪いから気にするな」とは言えず
 百鬼丸の力になれません

 二人とも有効な助言も、力になってあげる事も出来ないと絶望

 特に、主君の命令で殺してきた過去に苦しむ寿海は
 戦えだなんて言えない!

 一度は自害しようとした彼は、「死んだ方がマシだ」と結論するのね

 彼の場合、生き続けるのが罰ゲームだと思ってる人だからか

かつて自害を図り、生き延びてしまった寿海

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 第3話より未だに過去の罪、弟子のことに苦しみ続ける寿海

自己満足
 死のうとして死ねず、生きてやるべき事があると頑張った寿海ですが
 後日、その姿を間近で見てきた弟子にさえ仇となじられ
 偽善だったと苦しむ羽目に

 百鬼丸を救っても、育てた結果、妖を殺しまくる哀しい人生

 自分が何やっても、他人を苦しめるだけじゃないか?
 と、結論してしまったんでしょうか

 自分が何やっても自己満足だと、自分の人生を罰ゲームにしてた寿海

 今回、少しだけ前向きになれて本当に良かった

ようやく、己に「死ぬ資格がある」程度に前向きになった寿海

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 過去自害を試み、死ねなかった寿海

寿海
 今や死ぬ資格さえないと思っていた、って台詞回しが哀しい
 死のうとして失敗、他人の為に生きても失敗
 自分の考え不足だと苦しむ日々

 何やっても上手く行かず、“考えすぎる人”なんだなーって。

 ただただ真っ直ぐ、取り返すべく生きる百鬼丸と好対だと感じました

取り戻すのは権利で、責められるべきは醍醐。しかし寿海は心配する


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 寿海は、「身体を取り戻そうとする時、人殺しを避けられない」と心配

寿海の心配
 身体を取り戻すのは当然の権利だ、責任は醍醐だ、と寿海も発言
 それでも、百鬼丸を戦わせようとしない根底は
 本作の“人殺しは良くない”って発想か

 本作、寿海もどろろの父も、敵討ちを受けて苦しんでいますから

 また、“生きるためには奪うし殺すし裏切る”
 作中の代表はイタチ

 こんな時代だから当たり前の生き方、それでも報いを受けっぱなし

 現代としては当たり前ですが、「殺しちゃダメ」が根底なんだな、って改めて感じます

悪い奴だろうと仇だろうと、出来れば殺しちゃいけない

00716
 端的なのがミオの件で、百鬼丸をどろろは慌てて止めました

殺せば「鬼」になる
 前回にしても、村ひとつ皆殺しにしたしらぬいもどろろは許し
 琵琶丸も、「鬼になるかも」とミオ編でどろろに注意し
 人を殺した百鬼丸を気にかけてます

 犠牲は出来るだけだすな、でも身体は取り戻したい。権利でもある

 百鬼丸は犠牲者側なんだから
 構わず奪い返せ、気にするなと言えば簡単

 その方向に「待った」がかかる本作、どう決着するやら

身体を取り戻し、人並みになるべきか? 視聴者も寿海も思う事

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 対し百鬼丸、「俺のものだから取り戻す!」。シンプル!!

奪い返すべきか
 百鬼丸は、人に近付く度、痛みや聴覚に苦しみ“弱くなった”面は確実にあり
 今回、「不思議な力があるからいいじゃないか」的に諭した寿海
 視聴者に答えたように思え印象的でした

 まあ取り戻す一択ですけどね!

 寿海はあれこれ考えすぎる!
 でも第3話を見る限り、後悔しては「また間違えた」と苦しむ寿海らしい!

 寿海の“考えすぎ“”は、経験に基づくものなんだな、って感じる脚本が面白い

 メイン脚本家回で、第1・2話とミオ編、ばんもん後編で6話目
 
第3話ラストの台詞、『儂はどこへも行けん…、百鬼丸…!』

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 第3話ラストは雨の中、今回は晴れ間。上を向いた寿海

寿海の変化
 正直言えば、第3話ラストの台詞、いまいちピンときてなかったんですが!
 寿海の、もう「何かを良くしよう」とか思えなくなった絶望
 それが「どこにも行けない」だったのかしら

 第3話は、もう行き詰ってしまった、寿海の絶望そのものの台詞

 なら作品キャッチコピー「叶うなら遠くまで」
 これは、自分に出来る限り、何でもやってやろうって挑戦心なのかしら

 なんとなく、どろろ(作品じゃなく少女のほう)っぽい

 とまれ少なくとも、寿海は3話の絶望からは解放されたんだな、ってラストだった!

だって寿海は、「自分こそ百鬼丸を苦しめた鬼神だ」と思ってたから

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 だから今回、おっかちゃん=愛すべき親だと言われて嬉しかった
 彼は、久々に「やって良かった!」と報われて
 気持ちが前向きになったのね

 何をやっても後悔してた寿海、久々な心の底からの笑顔

 百鬼丸も「自分にもおっかちゃんがいる」って実感、有意義な寄り道だった!

領民の為に、多宝丸の答え。危うい…ッ!

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 我が母を気遣うより、一刻も早く「領民を苦しめる妖」を討ちに

生真面目
 民の為に百鬼丸を倒すのと同様、私情を切り捨てた多宝丸
 以前なら、母に飛びついていただろうに。
 ホント生真面目な人

 次回は百鬼丸と再戦、イタチもいるので色々ややこしくなりそう

 サメ鬼神を倒したところでか?
 或いは、「どろろ救出が先」と百鬼丸が逃げてしまうのか?

 巨漢の兵庫は納得しましたが、陸奥が気になります

 今回、母ネズミ(母、子供の親を奪う)を殺すのを躊躇っていましたから 

公式ツイッターより













































2019年5月6日 どろろ 第17話「問答の巻」

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 ばんもん後編以来のメイン脚本家回、手塚プロダクション制作

スタッフ
 脚本:小林靖子
 絵コンテ&演出:吉村文宏
 作画監督:森田実、松下純子、興村忠美、Shim Min-Hyeon
 総作画監督:岩瀧智、岡真里子、青木一紀
 アニメ制作:MAPPA手塚プロダクション
 原作:手塚治虫(1967年 - 1969年)
 制作協力:-

あらすじ
 寿海は戦場跡で血まみれになった百鬼丸と再会し、百鬼丸の奪われた身体と鬼神の関係を知る。新しい義足が欲しいと寿海に求める百鬼丸だったが…。

トップに戻る/以下、公式あらすじよりネタバレ

次回、「二郎丸」後編! サメの鬼神との戦いへ

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■次回あらすじ
 サメの鬼神が咆哮を上げ、身動きの取れないどろろに襲いかかる。その頃、岬には多宝丸の率いる軍勢が迫っていて…。


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 次回、陸奥の表情は…?

大乱戦・無情岬!
 やはり陸で大暴れするサメ! まさか丸一話飛ばすとは
 前回、村を丸ごと食わせたと言ってましたし
 しらぬい自身は強くなかった

 二郎丸が陸でも!? やだ、最近のサメってタフなのね!(原作1960年代)

 早くも、多宝丸たちも岬に到達して乱戦し
 イタチが「軍」と交戦

 百鬼丸がなんかゼスチャーしてるし、どろろを𠮟ってるし!?

 次回、どろろ 第18話「無常岬の巻」
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どろろ 感想 2019年1月 公式ツイッター

 どろろ 第1話「醍醐の巻」
 どろろ 第2話「万代の巻」
 どろろ 第3話「寿海の巻」
 どろろ 第4話「妖刀の巻」
 どろろ 第5話「守り子唄の巻・上」
 どろろ 第6話「守り子唄の巻・下」 OPテーマ「火炎」歌詞
 どろろ 第7話「絡新婦の巻」
 どろろ 第8話「さるの巻」 EDテーマ「さよならごっこ」
 どろろ 第9話「無残帳の巻」
 どろろ 第10話「多宝丸の巻」
 どろろ 第11話「ばんもんの巻・上」
 どろろ 第12話「ばんもんの巻・下」、前期OP「火炎」、前期ED「さよならごっこ」
 どろろ 第13話「白面不動の巻」
 どろろ 第14話「鯖目の巻」
 どろろ 第15話「地獄変の巻」
 どろろ 第16話「しらぬいの巻」
 どろろ 第17話「問答の巻」
 どろろ 第18話「無常岬の巻」
 どろろ 第19話「天邪鬼の巻」
 どろろ 第20話「鵺の巻」
 どろろ 第21話「逆流(ぎゃくる)の巻」
 どろろ 第22話「縫の巻」
 どろろ 第23話「鬼神の巻」
 どろろ 第24話「どろろと百鬼丸【最終回】」

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