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クロスボーン・ガンダム以前執筆の2作! 新装版“プロジェクト・エクソダス”で発売中

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1995年、Vガンダム1年後刊行の外伝。それ以前に描かれたスピンオフが収録
 クロスボーン・ガンダム以前に執筆され、同シリーズ2作目に関わる老人
 グレイ・ストーク卿が、「ジュドー・アーシタ」と示唆され
 UC.0153、最後に目撃された物語

 またZZと逆シャアの“間”を、ガンダムvsイデオンで大胆に繋ぐ作品が収録!

イデオンvsガンダム
 極めて荒唐無稽に、しかし“NTはどうなっていくのか”へ熱い解釈を描くのが面白い
 初代からZZ、毎回「木星とNT」が絡んでいる理由の補完
 また、サイコ・フレームの神秘性が増した2019年
 本作が懐かしく思い出されます

 ラストで“死者”を感じ、“生”を肯定するのが長谷川節ですね!
 
機動戦士VS伝説巨神 逆襲のギガンティス 感想

機動戦士Vガンダム外伝 脱出計画編
 第1章「U.C.0153、ツイン・コロニーレーザー」
 第2章「“ダンディ・ライオン”の正体」
 第3章「プロジェクト・エクソダス」
 第4章「ニュータイプに起こる進化」
 第5話「宇宙世紀~~~年」

※V外伝は全1話。「章」は当方による便宜的な区分けです。

機動戦士VS伝説巨神 逆襲のギガンティス
 U.C.0091、あらすじ
 第1話「接触編」
 第2話「覚醒編」
 第3話「鳴動編」
 第4話「完結編【最終回】」
 あとがき/ガンダム年表
 UC.0169 機動戦士クロスボーン・ガンダム Dust
 UC.0153.機動戦士 クロスボーン・ガンダム ゴースト 感想
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Vガンダム当時、「ウッソが一人の時期」を必死にプロデューサーが探したとか

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 単行本は1995年刊行、1990年連載の「逆襲のギガンティス」が同時収録。

あらすじ
 U.C.0153年ザンスカール戦役中、ウッソ・エヴィンはサイド6のコロニーに漂着
 ザンスカールは、同コロニーをコロニーレーザーと判断して攻撃するが
 正体は、NT達による“地球脱出船”だった

 主導者であるNTグレイ・ストーク卿は、木星圏の大物

 彼はウッソと共に、特務部隊「ゴールデンエッグス」のスケイル少尉を退け
 NTの少女カムイを連れて去っていった

 やがて宇宙世紀0653年、彼らはプロキシマケンタウリへの殖民を成功させる

 だがそれはもう、人類には関係のない物語であった(終)。

第1章。UC.0153年4月29日~5月4日の間、ある二日間の出来事

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 なお設定上、コロニー・レーザーは「レーザー砲」なのでよしなに。

第1章「ツイン・コロニーレーザー」
 サイド6の外れで、同政府も知らない“2連結されたコロニー”が発見
 Vガンダムで、宇宙の覇権を狙って戦争中の組織
 ザンスカールは兵器と考えます

 おそらくコロニー・レーザー、70年前の大戦での最終兵器に違いない!

 この場合、出自は関係ありません
 彼ら以外の組織が、そんなものを持ってるのが問題さ!

 大戦時は連邦艦隊の1/3が轟沈、それを2連結! 狂気の沙汰!!

 仮にザンスカールに使われれば、コロニーの半数が沈むものだと。
 
漂流中のウッソ・エヴィン、Vガンダム主人公は「老人」に拾われた

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 シャクティそっくりの敵!? カムイ・ギアンと共に救助されたウッソ

乗機はVダッシュガンダム
 似てたのは偶然なようですが、とまれウッソは哨戒中に襲われ漂流
 彼をして、「どこにいるのか分からない」
 初めての相手だったから

 彼らを拾ったのが、木星船「ハインライン」のグレイ・ストーク爺さん

 自称「木星じいさん」。
 曰く16歳の頃から、ずっと地球・木星間を飛んでると。

 Zガンダムに出たシロッコの“ジュピトリス”等、木星船は基本的に中立

 MSの熱核反応炉、燃料ヘリウム3を木星から持ってくるからです。

実はツインコロニーとは、“木星人”がこっちに作った生活拠点だった

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 彼らの“作業用MS”バディは、12m程と小型、かつVガンダムより高機動らしい

コロニー「ダンディ・ライオン」
 ザンスカールは兵器と誤認。しかし内部は、それとは別の意味で異色でした
 広大な地表部は一面森で、しかも人の気配が殆どありません
 ブリッジは大人達が働いていますが
 中は子供ばかり

 その子供らは、ウッソとカムイを「新しい仲間」と呼びます

 それでいて、彼らが保有するMS技術は段違いに高く
 ある面は当時最先端かも…

 そして“木星じいさん”、時間が無かったのでと前置きし衝撃の謝罪をします

 彼はニュータイプ、能力で「ウッソの頭の中を覗いた」というのです

第2章。“グレイ・ストーク”は偽名だ。そして「金色のジオング」とは…?

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 この部隊は、クロスボーン・ガンダム ゴーストにて「ゴールデンエッグス」と判明

第2章「“ダンディ・ライオン”の正体」
 助けてくれたグレイ・ストークは、映画ターザンの主人公の名と気付くウッソ
 一方、味方に撃たれて怯えている「敵」の少女カムイは
 自らがニュータイプ部隊と明かします

 あの「ジョング」はVガンダム同様、大戦期のジオングにあやかったもの

 Vと違い、まさに“ジオングを現代技術で発展・再現した”MSで
 彼らのニュータイプ部隊が運用

 操る少年兵「スケイル」は、ニュータイプ殺しとも言える恐ろしい相手だと

 NTは心で敵を感じますが、彼は「心で嘘をつき」居場所を隠してしまう

 だからNTのウッソでも、位置が掴めなかったのね

ジョング襲来! 逃げ込んだ「人工物」には、とんでもないものが

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 V本編を連想させますが、これは「冷凍睡眠装置」だと

嘘つきNTのスケイル
 住民不在は、200~300年先でも生きてられるよう眠っていた為
 また、乗り込んできた「嘘つきNT」スケイルは笑います
 カムイは俺と同種だと

 カムイの死を心で感じたのに、彼女は生きていた。“嘘をついた”な

 スケイルは、自分と同じ「嘘つき」だと思い
 カムイに執着してるんですね

 見た目が「クロスボーン」のギリに似てますが、初出はこっちが

 デザイン流用でしょうが、もしかしたら血縁なのかも。

大ピンチに駆けつけたのは“巨人機”! そして、コロニーの正体は…

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 ツインコロニー、半分はびっしり「エンジン」が詰まっていた!?

恒星間航行用宇宙船ダンディ・ライオン
 グレイ・ストークが、60年間愛用し続けている“継ぎ接ぎMS”ガンプ襲来!
 もちろん、最新最強のジョングには勝てないものの
 何と「当てる」んだなぁこれが!

 とまれ敵は調査を優先し、コロニーの正体が宇宙船と発覚

 そして、住んでいるのはほとんど全てがニュータイプ
 ニュータイプ中心のコロニー!

 子供らが妙に達観してるのも、NTかつ“同種”ばかりだからなのね

 NT同士だから、迫害や利用される苦労を避けられると。

第3章。逃げ出すのさ、“地球圏”から! 60年、世界を見てきたNTの結論!!

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 カムイはストーク卿の“試作V2”に搭乗。後年、ミノフスキードライブ未搭載と明かされた

第3章「プロジェクト・エクソダス」
 16歳で木星に渡って60年、いやそれ以前から、ストーク卿は戦争を見てきました
 戦争戦争戦争、ティターンズからザンスカールまで戦争戦争!
 最も近い別の太陽系、プロキシケンタウリ移住
 脱出(エクソダス)を企てたのだと

 もう人類はどこにだって行ける、“母なる大地”から巣立つ時が来たのだと

 人類は、遠くから隕石を持ってきてコロニーを作る技術もあるし
 冷凍睡眠技術も完成させた

 ウッソは「地球を知らない人類」に困惑しますが、これは“巣立ち”だと

 ストーク卿は、ウッソにも来て欲しかったようですが…

事実を知って、なお攻撃を続行したスケイル。理屈は単純明快だ!

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 ストーク卿、懲りずにダ…、ガンプで出撃するもまたヤられた!?

スケイル・サープリス少尉
 ザンスカールがNTの再研究をするに当たって見出された、“嘘をつく”NT
 彼らはこのコロニーが何であるか解らず、破壊を試みます
 壊してしまえば「レーザーだった」事になる
 手柄になる!

 何より軍上層部に説明しても、とても納得して貰える内容じゃあない

 本作を、初めて読者が読んだ以上の衝撃を軍は受けるでしょうし
 彼らの「現実感」は理解を拒むでしょう

 そんな面倒なもの、壊して「手柄」にしてしまえの価値観!

 フハハ一理あろう!

第4章。“ウソを吐くニュータイプ”の本質、老NTストーク卿の嘆き

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 より進化したものに「来い」と呼びかける、なんとなくシャアを連想します

第4章「ニュータイプに起こる進化」
 他人の心を読むNT達、対し、“心で嘘をつく”事で本音を隠してしまうスケイル
 しかしそれは、人が人に対しウソをつくのと同じ事
 NTに起きた新たな進化
 NTのNT

 スケイルは“心による会話”を、より上手に使えるだけなんだと

 過去、色々なニュータイプを見てきたストーク卿にすれば
 スケイルは進化した「新しい子」
 可能性

 そして過去見てきた、ニュータイプ能力に潰されていった人たちそのもの

 説得は失敗しますが、本当に無念だったでしょうね

生まれるのが少しばかり早過ぎた、スケイルを悲しく思うストーク卿

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 スケイルは“オールドタイプ”に、嘘をつかれまくって疲れた子でした

疑心暗鬼
 NTだから、心を読めるからこそ、大人達の本音にうんざりしたのがスケイル
 誰も信用できない、それが原動力になった悲しい子だったんですね
 もしも、周りがNTばかりの世界だったら
 きっと違う人生だった

 彼が“自分と同じなのか?”と、カムイに恋したのも分かる気がします

 もちろん、拒否され撃ち殺そうとしたのは身勝手だけど
 彼は同類が欲しかったんでしょうね

 戦闘中「俺を怖がれ!」とつぶやき続けること、「彼のウソ」が悲しい

 本当は“怖がらないで”と、きっと仲良くなりたかっただけなのに。

第4章。あばよ相棒! ストーク卿は「ハイメガキャノン」で援護し…!!

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 ずるい!と叫ぶザンスカール兵、オメーZZ知ってたのかよ!?

第5章 怪MS「ガンプ」の正体
 実はZZガンダム!? ハイメガの閃光で、“影”が出来たジョング本体を発見
 また、カムイが「心で嘘をつく」事によってウッソの位置を欺瞞
 逆転勝利に成功します

 グレイ・ストークは、ZZのジュドー・アーシタなのだろう…、という

 以降も、この設定は様々なゲーム媒体に登場してるようで
 2019年現在も広がっている様子

 ガンプの設定は新装版「エクソダス」にて、「…だろう」と推測の形で掲載

 後述の「逆ギガ」で貰ったメガゼータを改造、使い続けているらしい。

“分かり合える人類”がニュータイプなのに、ニュータイプも嘘をつくのか…?

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)ウッソ
 ねえ… おじいさん…
 どうして… 人は進化するんでしょうね?

 人が… うそをついて戦争をして …NTになって

 そのNTが また うそをついて

 本当に… そんなことで…
 楽園を手にできるんですか? 新しい世界を造ることなんて…


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)“木星じいさん”グレイ・ストーク
 わからん… いや… たぶん 無理…なのじゃろう…な

 いった先で人がふえて…
 コロニーをふやして…

 住む所がふえるとと 立場の違いが出て 意見がいき違って…

 また戦争をはじめて… くり返して…

 いやけがさして そこからにげる奴が出て…

 そんなことをしながら人間は…
 きっと少しずつ少しずつ宇宙中に広がっていって…

 いつか自分達が地球という星で生まれたことも忘れてしまって…


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 いつか人類同士、同じ出身と知らず争う時代がくる。と同じサンライズ作品でコラボ

U.C.0653年
 結局ストーク卿とカムイは旅立ち500年後、ようやく初の殖民が成功します
 ニュータイプへの進化は、決して解決策なんかじゃない
 人が、人らしい思考を持っている限り
 きっと争いは終わらない

 それでも。踏み出さない限り、新しい時代もない。だから歩き始めるのだと

 どんなに遠く、転ぶと解ってても、まずは歩き出す事から始める
 その前向きさが大切に思える結末

 本作は1993年、その後∀ガンダムで「人類が外宇宙に進出した」設定が登場

 この物語は、その第一歩だったのでは? とも言われる結末となっています。

ガンダム三大奇書。ガンダムZZと逆襲のシャアのミッシング・リンク

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 Gの影忍、本作! 後一作はあなたの心の中に(迫真)。SDガンダム全盛期の漫画。

あらすじ
 UC.0091年、木星圏で、ジオン残党が全長100mのMSを建造中と連邦は掴んだ
 連邦のアムロ・レイ大尉は、木星で暮らすジュドー・アーシタと潜入するが
 巨大機はミネバ・ザビを核に起動してしまう

 実はこれは“異星文明”であり、ジオンのシャア総帥は破壊を決定していた

 伝説巨神は、かつて文明を滅ぼし、現人類を生み出した祖
 NTとは、過ちを繰り返さぬ為の可能性だった

 だが人類が過ちを繰り返す事に呆れ、再び“やり直そう”と巨神は起動

 しかしジュドーの“気持ち”が、巨神の選択に猶予を与えたのだった(終)

第1話。この二人の出会いは、正史には記されていない。だが…

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 なおルー・ルカには逃げられた模様。解せぬ。

第1話「接触編」
 ZZ最終話後の90年、MS燃料の供給地・木星圏で、ジオンが巨大MSを運用
 連邦は、ある推論からMSZ-009M プロトZZ改“メガゼータ”と
 アムロ・レイを密かに派遣する

 アムロにスカウトされたジュドーは、“NT能力によるウソ鑑定”をします

 ジュドーは、精神感応を積極的に使うようになっており
 メガゼータのサブパイロットを担当

 アムロの部下はNTの「鉄面皮」「シマ・八丈」で、ジム・スナイパー,EXに搭乗

 シマさんは初代ガンダムのボツネタが元だとか(万乗氏ツイッターより

“伝説巨神”を知っているかね? …小説の話だよ。小説

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 ジュドーは、巨神のパイロット“ミネバ・ラオ・ザビ”を保護してしまう。全裸で。

伝説巨神vs阪神
 いきなりアムロが語りだしたのは、アニメ「伝説巨神イデオン」の物語
 宇宙世紀では、彼らの伝記を書いている作家
 ヨシユキ・トミノの小説となっている
 どこの監督だ

 人類を見限った無限力・巨神は彼らを滅ぼし、再生させたという

 アムロは、なんとなく「赤い巨神」は巨神そのものでは?と思い
 実際、機械なのにプレッシャーを発していた

 NT特有の感性を持っていたら、あまりの重圧に冷や汗が止まらぬ“機械”

 でもジュドー、一番に気付いたのに「平然と」巨神に踏み込んでいきます

巨神を狙うのは連邦だけではなかった! “ネオ・ジオン本隊”参戦!?

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 シャアのネオジオンには、後に木星系MSの祖となるらしい(?)「キタラ」も

伝説巨神
 ジュドーは“感応”を用いミネバの警戒心を解きます、どうも“再会”であるらしい
 設定上、本物のミネバはZ最終回直後にシャアに救出されており
 ZZでの彼女は、影武者とされますが
 どちらともとれる描写に。

 結果的に“ハマーンを殺した男”が欺いた事になり、絶望させてしまいます

 彼女はジオン公王の直系、前線に出る人じゃありませんし
 ハマーンの帰りを待つ健気な子でした

 しかし最も高度なNTだった上、対・連邦の象徴に最適だと基地司令が強制

 ジュドー登場でハマーンの死を聞き、心の支えがへし折れたのね!

第2話。巨神を止める方法など知らん。何故なら、「掘り出しただけ」なのでな?

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 シャアはスザク(S・ザク・ザクIII改・改)に搭乗、後のクロスボーン的命名!

第2話「覚醒編」
 巨人は木星圏の遺跡、人類が初めて遭遇した“異星文明”だったのです
 シャアもまた、とっくに巨神の危険性を把握していたものの
 ネオ・ジオン立ち上げで忙しかった
 結果がコレだ!

 今、巨神が目覚めきる前に破壊すべく、大戦力で木星圏に参戦!

 後年、Z外伝漫画「カイレポ」でもビグ・ザムが登場していますので
 何気に設定的な辻褄も合います

 ジオン現地司令ヒトーリンが、独断で使おうとしてると知って大軍で登場

 こんな大盤振る舞いしたから、逆シャアで貧乏だったんや!

サイコミュ・ハンド! 大暴れメガゼータ、その出力、推定1万5000kw!!

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しかしミネバを取り込んだ“無限力”、ビグ・ザムを引きちぎる暴挙!?

怒りの巨神
 サイコミュ・ハンド! フハハ! 好き放題やりすぎですねアムロ・サン!!
 しかし、伝説巨神は「感情を増幅する」力を持っており
 ミネバを憎悪で飲み込みます

 彼女から見れば、“皆にいじめられている”のですから!

 一度は味方だと思ったジュドーだけじゃない
 シャアまでもがいじめる

 そしてジュドー、“巨神”が、パイロットが憎しみに身を任せるのを待ってると直感

 あくまで「生きるものの意思」を必要とする、ガンダムNTにも繫がりますね

第3話。巨神は“放射性物質が、半減期ごとに増加していた”。残骸じゃなかった

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 ばかなっ…、それが本当なら… 奴は… まさしく“伝説巨神”だ!!(アムロ)

第3話「鳴動編」
 ミネバの怯えに反応、伝説巨神は“全方位ミサイル”で場の全戦力を殲滅
 半減期を分析し、この巨神は残骸なんかじゃなく
 今、生まれようとしていたと発覚

 連邦の推論とは、木星圏に“NT覚醒を促す力場がある”

 実は、小説家ヨシユキ・トミノもまた最初の木星帰りであり
 彼はただ「書きとめている」だけと

 巨神が滅ぼした前の宇宙を、物語(アニメ「伝説巨神イデオン)」として書いてただけだと

 NTという奇跡を思えば、ありえないと言えないのが面白いわ!

巨神に近付いたアムロ達は、ニュータイプ能力の拡大を感じる

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 え? なに? と困惑するシャア。珍しい!

ジュドーの選択
 もはや猶予はない、ニュータイプとして事態を直感したアムロは
 同じく、まだ戦える状態だったシャアと呼応
 夢の共同戦線へ!

 今ならNT同士、傍にいるように感応できるアムロとシャア!

 しかし、ジュドーだけは「ミネバを助ける」と強弁した為
 彼を頭部に放り込むことに

 木星ジオンの旧式機“ドガッシャ”から奪った鉄球で、巨人に迫るメガゼータ!

 略してMZ、「M」を「Zが二つ」に見立ててるのね!

ジュドー忘れるな! 止められなかった時、“宇宙が消える”という事を!!

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 彼女に罪を犯させぬ為、殺すのが優しさというアムロ。

「人」の為に
 しかし「命令」なら聞けないな、と走り去るジュドー。軍人嫌いの彼らしいね!
 残されたアムロ、シャアは全力で共同戦線を組み
 たった二人で挑みます

 地球に戻ればアース、スペースノイドの為に。でも今は「人」の為に!

 二人は、Zでも共闘しなかった訳じゃありませんが
 今回は背負うものが違う!

 往年の宿敵同士が、「人」の為に

 状況こそ絶望的だが、燃えてくるじゃないか!

第4話“最終話”。無限力は、ジュドーを「有機宇宙(ユウキ・コスモ)」と呼ぶ

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 百五十億年ぶりの再会というわけだ(無限力)。

第4話「完結編【最終回】」
 ユウキ・コスモとはイデオンの主人公、ジュドーは彼を色濃く受け継ぐ者だと。
 外では、イデオンが「死者の思念」を集め始めており
 ますます力を増していきます

 この描写はイデオンのもの、そしてZやZZで色濃く描かれたもの

 ガンダムNTを連想させるものですが
 イデオンの素材イデオナイトは、“人の意思をエネルギー化する”物質

 想定外の性能を発揮し、開発した“第6文明人”の意思を丸ごと吸収しています

 人の意思を蓄えエネルギー化する素材、サイコ・フレームと同質のモノ!

作中ジュドーが示してきたのは、ニュータイプの新しい可能性

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 カミーユ以下多くのNTは自滅。対し、ジュドーは進化したニュータイプだと。

NT能力の指向性
 ニュータイプとは要は勘がいい人間、感受性が極端に高いもの
 でも。外から大量の情報を取り入れてしまうという事
 多くは過負荷で壊れてしまうのだと

 対しジュドーは、必要に応じ鈍感に、能力を閉じておく柔軟さがあった

 また本作では、逆に能力を意図的に「開けて」
 心を通じ合わせることも。

 何より思念の塊である巨神から、か細いミネバの声を聞きつけた

 巨神が放つ、思念の嵐に耐える事が出来るかもしれないと

無限力とは「泉」のようなもの、これは「波紋」なのだ

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 こないでを左右で区切り、「いで=イデ」と読者に見せるソリューション

泉と小石
 無限力とは感情の泉、そこに「小石」、ミネバが投げ込まれ“波紋”が生じた
 感情の泉に、憎しみという波紋が広がってしまった今
 泉側に止める術はない

 泉はただ受け止め、その波紋を広げる事しか出来ないんですね

 逆シャアで、アムロの気持ちが周囲に共鳴し
 大きな力になったのと同じ

 ちっぽけな個人も、共鳴すれば大きな波紋、大きな力を動かすもの

 膨大な感情の集合体だから、大きな怒りにもなるし、笑顔にもなるんでしょうね

前の世界は分かり合えず滅びた、だから“分かりあえる力”を無限力は与えた

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)無限力
 宇宙はもう一度無に帰すべきなのだ!

 おなじことをくり返しているかぎり どこで終わらせようと 変わりはない

 恐れることはない …これは死ではない
 やりなおすのだ

 命とは物質のみに宿るものではない!
 今一度 我が元へ来るのだ!
 宇宙(コスモ)よ…


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 ニュータイプとは、無限力が少しずつ分け与えてきた和解の力だった

やり直せる内に
 しかし人は、“分かりあう力”を戦争の道具にし、無限力も兵器にした
 無限力は、この宇宙も失敗だったと諦め
 再び「やり直す」事にした
 
 無限力による滅びは、命を回収し、生まれ変わらせる事が可能
 
 しかし、人類同士が潰しあって滅びてしまっては
 生まれ変わらせる事も出来ない

 だからそうなる前に、今回も無限力によってリセットすべきと言ってるのね

 もう「終わる」と察した、取り返しのつく内に終わらせておくべきだと

 ガンダムNT風に言えば、終わりという「既知」が見えているのか

またNTは戦いの道具にされ死んでいくのか? しかし“死者”たちが…!

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)ジュドー
 ちがぁうっ!!

 死んだ者は
 何もしない…
 何もできないっ!

 だからっ!
 だからこそっ!

 命が…
 そのひとつひとつがっ…
 大切なんじゃないのかっ!

 ちがうっ これは… これは おれの力だっ

 生きている者の力だーっ

 お前が… “感情の泉”だというのなら…

 おれの心を…
 今の気持ちを 受け取れ!


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 生きてる人間にとって、「非効率的だからやりなおせ」なんてないのだと

死者と生者と“神気取りの亡霊”
 死は死、ジュドーを構成するユウキ・コスモも当時の人格ではない。死は終わり。
 生者は、現状を変えようと歩き続けていく
 生きるとはそういう事だと

 宇宙世紀で“死者が力を貸す”のも、彼ら自身には何も出来ないから

 今回に至っては、貸そうとする死者たちを退けさえし
 生者の力を肯定しました

 死者には出来ない、生者だから出来る、“だから命は大切なんだ”

 死者が“NT”で力を発揮できる宇宙世紀も、“生きている”者がいなきゃ始まらない!

ジュドーの感情という“小石”を投げ込まれ、無限力は…

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 最終回のZZ同様、規格外のパワー! アムロとシャアは100mの巨体を粉砕!!

「小石」の行方
 無限力も解っていましたが、この後アムロとシャアは殺し合います
 だから彼は、アムロかシャアのどちらかを“小石”にする
 その時まで待つ事にしたと

 逆シャアで起きたサイコ・フレーム共鳴は、無限力も陰で関わっていたという結末に

 本作では、無限力は何度でも再生するとされ
 今回は「一時しのぎ」に過ぎません

 いずれ逆シャアで「心の光」を見て、無限力ももう少し人を信じる事にする、と

 決着は地球で、と無言で去っていくシャアがクール。

ジュドー『ミネバ…、ザビはどうなるんでしょう?』

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 本作は∀ガンダムより更に古い、1990年代作品。だからこれで良いのです

ムーンクライシスにもいるよ!
 彼女はジュドーの妹、ミネバ・アーシタとなり幸せに暮らしたと思わせる結末へ
 また、半壊した「メガゼータ」を貰って改造し続けた成れの果て
 それが「ガンプ」であるらしい
 
 もう ニュータイプでさえ古いものであるのかもしれない

 長谷川氏は、本作もⅤガン外伝も「これが私の“ガンダム”完結編(あとがき)」と
 宇宙世紀を大胆に総括しました

 このアムロの台詞、ジュドーの戦いに色濃く出てた気がします

 なお鉄面皮、「仮面のキャラは美形キャラ」だった模様(オチ)。

収録

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 あとがき当時、クロスボーン・ガンダム執筆中! ガンダム年表も掲載。

 角川コミックス・エース『機動戦士Vガンダム外伝』。長谷川裕一
 KADOKAWA発行
 1995年11月

 2012年より「プロジェクト・エクソダス」として刊行中、そちらはMS解説あり。

機動戦士VS伝説巨神 逆襲のギガンティス 感想
機動戦士Vガンダム外伝 脱出計画編
 第1章「ツイン・コロニーレーザー」
 第2章「“ダンディ・ライオン”の正体」
 第3章「プロジェクト・エクソダス」
 第4章「ニュータイプに起こる進化」
 第5話「宇宙世紀0653年」

※V外伝は全1話。「章」は当方による便宜的な区分けです。

機動戦士VS伝説巨神 逆襲のギガンティス
 あらすじ
 第1話「接触編」
 第2話「覚醒編」
 第3話「鳴動編」
 第4話「完結編【最終回】」
 あとがき/ガンダム年表
 UC.0169 機動戦士クロスボーン・ガンダム Dust
 UC.0153.機動戦士 クロスボーン・ガンダム ゴースト 感想
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UC.0153.機動戦士 クロスボーン・ガンダム ゴースト 感想

 機動戦士ガンダムMSV戦記 ジョニー・ライデン(新装版)“ジョニー・ライデンって知ってるかい?”
  機動戦士クロスボーン・ガンダム スカルハート
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 機動戦士クロスボーンガンダム ゴースト 5巻
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 機動戦士クロスボーンガンダム ゴースト 8巻
 機動戦士クロスボーンガンダム ゴースト 9巻
 機動戦士クロスボーンガンダム ゴースト 10巻
 機動戦士クロスボーンガンダム ゴースト 11巻
 機動戦士クロスボーンガンダム ゴースト 12巻(完結)
 常に「完結」してきた過去3作に対し、ゴーストはハッキリ“続編ありき”で終了。

UC.0169 機動戦士クロスボーン・ガンダム ダスト DUST 感想

 機動戦士クロスボーン・ガンダムDUST 1巻“灰とライオン”
 機動戦士クロスボーン・ガンダムDUST 2巻“亡霊”と巨人
 機動戦士クロスボーン・ガンダムDUST 3巻“君は理想に辿り着くか?”農業王の憂鬱
 機動戦士クロスボーン・ガンダムDUST 4巻 特装版“クロスボーンX…”カグヤの事情
 機動戦士クロスボーン・ガンダムDUST 5巻“木星夫妻”アッシュ・キングの目指す先
 機動戦士クロスボーン・ガンダムDUST 6巻“首切り王”伝説のモビルスーツ料理人!?
 機動戦士クロスボーン・ガンダムDUST 7巻“F89”再投火の日