試し読み 漫画 化物語 5巻 感想 レビュー 考察 画像 キャプチャ あらすじ 内容 ネタバレあり 西尾維新 大暮維人 これまでの感想はこちら。前巻はこちら
するがモンキー中編。猿の手の正体、苦しい解決手段

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優しさが追い詰めたのか。イジメられ反撃した時も、内心で負い目を感じた神原
 自分の悪意とバラされた以上に、親身な阿良々木くんの優しさそのものが
 神原に、罪を自覚させてしまった気がします
 優しすぎるって忍野も言ってますし 
 
 加害者・神原は、神原自身が納得できる“償い”をしなければならない!

忍野の表紙だけで白米がイケる
 作中、みんな怪異に何かを願って不幸に。でも阿良々木君は“願われた”側か
 償いにしても、被害者・阿良々木さんが欲しいと思っていなくても
 加害者側は、“自分が納得するもの”を差し出す
 要らないって言ってるのに!

 神原しれっとレズだの身体だの…、あ、身体の話も“等価交換”なのね!

漫画 化物語 5巻 感想

第3話 するがモンキー編
 第3-9話「この猿の手に」
 第3-10話「阿良々木暦は後ろめたい」
 第3-11話「ファウストは知ってるかい?」
 第3-12話「レイニー・デヴィル」
 第3-13話「願いを叶える怪異へ、スタンダードな対処方法」
 第3-14話「阿良々木暦は超見たい」
 第3-15話「神原駿河は許せない」
 公式ツイッターより
 これまでの感想

※単行本には目次がありません、サブタイトルは便宜的なものです(各話約20P)。

要は神原駿河とは、何でも“がんばる”事で解決しようとする! 真っ直ぐな子

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 自責に苦しむも、高校入学、幼い頃の徒競走、バスケ、全て「頑張ってる」のね

あらすじ
 神原駿河を乗っ取り、暴れさせるのは“猿の手”でなくレイニー・デヴィルだった
 神原は、「これは猿の手だから」と思い込む事で
 罪の意識から逃れていたのだ

 しかし“これは駿河自身が望んだ事だ”と、忍野は厳しくも気付かせる

 気付いたからには、もう神原駿河は目を背ける事が出来ず
 左腕ごと悪魔を追い出したいという

 そして“吸血鬼”を救ってしまった阿良々木暦には、その武器があった

 忍野メメは、与えたものの責任を自覚するように暦に促す

第3-9話、猿の手の怪異。神原駿河は“本題”を語った

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 私はレズなのだ(神原駿河)。

第3-9話「この猿の手に」
 いよいよ本題だ。と、切り出してコレ! 話の切断面おかしくない!?
 前巻、戦場ヶ原の元カノ的存在・後輩の神原駿河が
 怪異と化して襲ってきた

 彼氏として、不器用な彼女と“後輩”に、武を以って応えた阿良々々木さん

 で、ようやく話を聞けると思ったら掃除!
 おっぱい!
 レズ!

 いきなり汚部屋で先制パンチ! さすが神原後輩パワー系過ぎる

 だよね、やっぱり神原後輩の尻はいいよね…。

襲ってきてた理由は、“想いに反して動く”為

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 この通り、今はおっぱいを自分の意思で揉めるという

猿の手
 神原の左手は、想像通り「猿の手」と悪魔合体してしまっていた
 彼女も、さすがに見せるのは躊躇われたそうですが
 受け止めた阿良々々々木さん男前

 これなるは、意の添わぬ形で願いを叶える“猿の手”でござい、と

 有名な都市伝説ですが、原作小説があったのね
 神原後輩めっちゃ詳しい

 思わず感じる後輩エロ

 とまれ、「襲ってきてたのは本意ではない」と。

神原が戦場ヶ原にレズった理由、中学時代の出会い

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 そりゃあ、もうコロリ(恋愛的な意味で)だったそうじゃ…

ガハラリカバリー
 中学時代、仮面優等生を演じていた戦場ヶ原は神原をスカウト
 有望な後輩・神原を、自分の部に引き込もうとし
 手酷く断わられた

 しかし戦場ヶ原は、敢えて負けることで身を引いてくれた

 戦場ヶ原も横暴だけど、当時の彼女的に仕方なくて
 神原もつい「やっちまって」

 神原が“自分の取り巻き”に酷い目にあわないよう、配慮したガハラさん

 敢えて自分が泥を被るリカバー、パンチラ、惚れるわ!

神原後輩は頑張った、頑張って勉強してガハラさんの高校を追った

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)神原
 嫉妬した
 嫉妬して嫉妬して
 嫉妬して嫉妬して

 途中、思い直そうとして

 最後まで、嫉妬した。


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 だから、私は願ったのだ。この猿の手に(神原駿河)。

嫉妬した
 経緯を多少スッ飛ばし、大事な肝「神原駿河は嫉妬している」のが大事
 惚れた女、戦場ヶ原の見た事もない笑顔を見た!
 そりゃ嫉妬する!

 これに先駆け、戦場ヶ原に「拒絶された」とも前巻で描写

 綺麗にいくはずもなく、思いとどまろうとしてなお嫉妬した
 作中「いいヤツ」の駿河でさえ!

 だから余計重いのね

 悪い意味でなく、純粋な気持ちに嘘偽るよりいい、と私は思う。

 迷惑かけない限りは。迷惑かけない限りは。

※阿良々々々々木さんは、「覚悟」がある人なのでノーカンとする

第3-10話。神原は徹底的に拒絶され、だから彼女は距離を置いた

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 何故なら、愛する戦場ヶ原が拒絶を望むなら、そうしてあげたいと思ったから

第3-10話「阿良々木暦は後ろめたい」
 好意はそのまま、大好きだから身を引くという事。神原の想いは強かった
 前巻、阿良々木さんと神原は「正反対」と強調されましたが
 恋に関しても正反対

 戦場ヶ原を想い、阿良々木は関係を深め、神原は距離をとった

 多分、この部分が「二人は正反対」である肝であって
 残りは後付けなんでしょうね
 きっと

 でもガハラさんが付き合いだしたから、「話が違う」と嫉妬したと

 猿の手は、“彼を殺し、願いを叶えよう”としたのね

同時に神原は心から言う。“戦場ヶ原先輩を救ってくれて、ありがとう”と

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 なお忍にもめっちゃ惚れた模様

お断りだ!
 いい話が台無しじゃないか! さては美少女が好きなだけだな!
 ただ、可愛いものが嫌いな人はいませんから
 彼女の反応は正しい

 また彼女、自分は可愛いから、身体目当てならどうだ?と

 肉体目当てなら自分が付き合う
 さすれば神原は、そのまま戦場ヶ原とも付き合う。

 万事丸く収まるってワケですね

 なぜ阿良々木さんは話を飲まなかったのだろうか? 謎は深まるばかりである

忍野の学習塾跡に連れてきたが、この建物自体が不思議であった

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 神原の自己紹介と同じくらい不思議であった

左利きの駿河問い
 学習塾跡が見過ごされているのは、“意識の盲点”の結界
 そこに在る、と思う人は見つける事が出来るけど
 でなくば気にも留まらない

 前章のかたつむり時と同じで、“意識の盲点”だと

 万事に共通する話で
 神原が、「これは猿の手」と思う限り、正体に気付けないのとも似てる

 さて忍野曰く、「腕に絡む腕“話”はいつもそう」「特に左手は」

 左手の腕話は、いつも楽しくない話…?
 
、神原は「足が速くなりたい」と願った。猿の手は、母方に代々伝わっていた

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 また出たリアル作画! 恐怖感がすっげえ!!

猿の手
 小3、母から猿の手を託された直後、両親が亡くなった。猿の手が原因か
 祖父母に引き取られ、訛りが強く足が遅かった神原は
 転校した先でいじめられた

 そこで神原「足を速く」と願うと、運動会でのレース相手4人が襲われた

 神原が願った事で、「自分が一番」という結果が残った。
 猿の手は歪んだ形で願いを叶える

 出世を望めば“倒産した会社のトップ”になったり、歪んだ形で願いを叶える

 運命に逆らうな。逆らう望みはこうなるぞい!と諭す道具だと

 猿の手に願えば、「叶う代わりに不幸になる」のね

第3-11話。神原は“本当の願い”を持ち、阿良々木は亡き家族の件かと察した

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 どうすればよかった? 明るい裏で、後悔を抱えてた神原

第3-11話「ファウストは知ってるかい?」
 神原の教訓は、他力本願で願いを叶えても、もっと酷い困難が襲う
 徒競走、“足が速く”を今度こそ自力で叶えなければ
 どんどん被害が広がる

 かけっこで負けてはならない、そう思い決めたのが“バスケ”にも繋がった

 狭い空間なら、自分でも“一番速く”なれると思い
 バスケットを始めた

 でもそんな恐怖が、後ろ向きな気持ちが、神原を結果的に強くした

 神原は「結果」から、母の願いを好意的に“解釈した”のね

以降は使わなかった、しかし“戦場ヶ原の笑顔”で決壊してしまう

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 前巻で神原がつきまとったのは、「阿良々木が無事か確認する為」だったと

悪魔の左手
 ここで忍野の爆弾発言! “猿の手は右手”。だから左腕なら違うよ、と
 その発想! 博識な人は目の付けどころがシャープですね!
 で、「悪魔の腕なんだ」と

 続いて“ファウスト”。悪魔に願い、魂を売り、総ての知識を得ようとした物語

 主人公ファウスト博士と、第1部は恋愛、第2部は理想国家建設を描き
 後に「ファウスト的衝動」という言葉を生んだ

 全てを知りたい、体験したい。“知識欲の衝動”をファウスト的衝動という

 こういう、何かの名前に絡めた言葉って海外に多いわねー。

第3-12話。それは猿の手じゃない、“悪魔の手”なんだ

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 解決策は二つ。腕を斬るか、“願いを叶える為に”彼女に殺されてやるか

第3-12話「レイニー・デヴィル」
 神原は猿の手と思いたかった、“意に添わぬ形で願いが叶った”と思いたかった
 でも本当は、ただイジメっ子を酷い目に遭わせたい「願いを叶えた」
 悪魔だから「三つの願い」を叶える
 魂を奪う為に

 今回も同様で、今までの話は「加害者の話を鵜呑みにした」に過ぎない

 本当は、ただ阿良々木に嫉妬しブッ殺したかっただけで
 その願いを叶えれば消える

 ただし“願いを叶える”コースは、神原が、代価に悪魔に魂を食われてしまう

 あと阿良々々々々木さんが死んでしまう、と

第3-13話。忍野の疑問、『どうして神原を助けるんだい?』

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 忍野の口癖的に、「何故助けるの?」ってけっこう重い気がする

第3-13話「願いを叶える怪異へ、スタンダードな対処方法」
 猿の手だと、自分への言い訳にしていた。実は巻頭でも言ってたのね
 見開きページ、猿の手の写真の後「だから」に続く前
 神原は、散々に自分自身を責めていた
 それでも戦場ヶ原の傍にいたい
 と
 
 で、何故助ける? “戦場ヶ原への憧れ”が理由なら、許せるからだと

 阿良々木君は、戦場ヶ原を好きな気持ちに共感できるし
 身を引いた神原へ後ろめたさもあった

 結局、生きてりゃ誰かを恨むなんて当たり前。誰にだって起こりうる

 恨まれた側は許せるか? 許せるのね、今回のケースは。

問題解決へ、阿良々木くんは“忍にいつもの五倍、血を吸わせた”

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 レイニー・デヴィルを、ボコって倒せば問題解決!

まあ力技!
 春休みの阿良々木さん、どんだけ強かったんだよ伝説再び…!
 願いを叶える怪異は、「能力を超えた願い」をすればいい
 叶えられず無効化される

 今回に限れば、阿良々木さんがボコり返せば問題解決!

 あらやだ力技!
 悪魔、精神的存在は“心が折れる”までボコるのが一番ですよね!

 忍は怪異の王だった、って事が生きると

 血を吸われる=吸血鬼化が進行すれば、意図的に人間離れした強さに

第3-14話。実は神原は、ずっとずっと押さえ込んでいた

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 神原の母方は、「悪魔の腕のミイラ」を伝えてきた「臥煙」

第3-14話「阿良々木暦は超見たい」
 阿良々木君は全開には程遠いも、レイニー・デヴィルは下等悪魔
 メフィストフェレスと程遠い、序列にも含まれぬ使い魔級
 が、レイニー・デヴィルの方が強い

 ただし左腕だけな上、「神原という重石」で弱体化してる、倒せる!

 左手だけだから、だから神原は「悪魔」を押さえ込めていた
 しかし「付き合いだした」と明確に知った

 何より“猿の手、私の意の添わぬ形で願いが叶う”という言い訳ができた

 自分への言い訳は、固い意思をも台無しにしちゃうのね…

阿良々木君は、「自分は優しくない」と思う。姑息で腹黒く打算的だと

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 とか思ってたら、胃から内臓が出たァ?!

インパクト(物理)
 作画・大暮先生の真骨頂ッスね! エロいだけじゃない、グロい
 ダメージ描写が、阿良々木君にも読者にも優しくない
 エログロ最高じゃないですか
 このスケベ!

 さて巻頭の通り、阿良々木君は後ろめたいし、“仲直り”して欲しい

 解決すれば、神原は「恩返し」をしようとするだろう
 等価交換の原則である!

 そこで颯爽と仲直りをさせ、感謝でデレさせる寸法だこのスケベ!

 今巻ほぼ出番ないのにインパクトすげーなガッちゃんはよォ!

第3-15話。悪魔は「前より速くなっている」、その驚きの理由とは

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 そう! スニーカーを履いているから速かったのだ!!

第3-15話「神原駿河は許せない」
 実にシンプル! 前回は、音が盛大に鳴ってしまう長靴が勝因でした
 今回、阿良々木君のスペックが上がったので油断しましたが
 向こうもスペックアップしてた!
 フルスロットル!

 阿良々木くん曰く「僕は常に ミスを怠らない」

 こういうミスって、誰しもあると思うんスよ
 すっげー奇麗に言語化!
 前向き!

 とまれ悪魔は“左手のみ”で単調、阿良々木君は“回復力”で足止め!

 肩もぶっ飛ぶし、骨見えてるし! ひたすらグロい!

“砕け散った掌の回復”に左手を巻き込み、足止め。優位に立つ阿良々木さん

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 神原駿河は、神原駿河が 許せない

大事なのは
 悪魔が降参しない為、どうしたものかと思っていると“足”で反撃された
 神原は、この時「自分がやってることだ」と受け入れ
 主導権を取り返したのか
 悪い意味で

 最初から干渉し、“悪魔=自分の醜い本心”を抑えこんでた

 それでも、トランス状態だとか猿の手だとか
 自分じゃないと逃げてた

 むしろ抑えこんでたからこそ、子供の頃のいじめっ子は助かったのに

 意識があった、“ちゃんと出来なかった自分”が許せないのか

腕を切って欲しい。バスケも、戦場ヶ原も、全部全部諦めるから

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 レイニー・デヴィルは雨降りの悪魔、そして「泣き虫の悪魔」

神原自身が許せない
 さっき忍野に、「何で神原を許すの?」って阿良々木さんは問われ
 動機に納得できた、自分が納得できたからいい
 と、話を片づけました

 でも違う。加害者の彼女自身が、神原自身を許せない

 今のままじゃ、この問題は解決しないのね

レイニーデヴィルとは、「被害者」が起源の悪魔だった

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 こんな可憐な少女が皮を剥がれ、吊るされた。雨合羽みたいに

泣き虫悪魔
 悲惨な伝説。なぜ願いを叶えるようになったのか?と阿良々木君は疑問
 対し、忍野は「悪魔と遊べば悪魔となる」といい
 寂しいんじゃないのかい?
 と

 泣き虫の悪魔は寂しくて、友達を増やしたくて願いを叶えてる…?

 願いを叶える代価に悪魔にする
 それは表向きで、「悪魔にしたい」から願いを叶えてる…?

 また「寂しい」、神原の原点はそこにある

 性格もバスケも人気者な事も、全部「寂しい」って原点にあるのか

 阿良々木君も、「同じ痛みを持ってる」と理解できる気がしたと。

しかし忍野は言った。阿良々木君には、彼女の気持ちは解らない

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)忍野メメ
 はっはー“等価交換”さ。
 望まれたから与えた、のなら、その逆もあるってことだよ。

 何かを与えたらのなら 何かを奪い取らねばならない。

 相手が何を返してくるかは
 君には選べないのさ

 それが与えた者の責任なんだよ 阿良々木くん


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 非情の決断を迫られる阿良々木くん、今までの巻よりシリアスな一区切り!

等価交換
 戦場ヶ原や神原は、願いを叶えて貰い、代わりに“加害者”になった
 対し、阿良々木君は怪異の願いを叶えた側だから
 自責の念を持つ必要はない

 神原は今、阿良々木くんへ罪を償いたい、自責の念でいっぱいだと

 彼女が、何を持って「罪の償い」とするかは
 彼女にしか決められない

 腕を、“彼女の幸せ”を差し出されても、阿良々木くんは嬉しくない

 でも彼女は、そうじゃないと納得できないのね

収録

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 しかしまあ、大暮先生の描く神原くっそ可愛いなぁオイ。

 KCデラックス「化物語 5巻」。
 原作:西尾維新、作画:大暮維人、週刊少年マガジン連載、講談社発行。
 2019年4月(前巻2019年1月)

漫画 化物語 5巻 感想
第3話 するがモンキー編
 第3-9話「この猿の手に」
 第3-10話「阿良々木暦は後ろめたい」
 第3-11話「ファウストは知ってるかい?」
 第3-12話「レイニー・デヴィル」
 第3-13話「願いを叶える怪異へ、スタンダードな対処方法」
 第3-14話「阿良々木暦は超見たい」
 第3-15話「神原駿河は許せない」
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化物語 感想

 化物語 1巻“ひたぎクラブ”
 化物語 2巻“まよいマイマイ”
 化物語 3巻“流行るといいな”
 化物語 4巻“するがモンキー”ストーカー編
 化物語 5巻“神原駿河は許せない”