公式サイト。パパと親父のウチご飯 10巻 感想 レビュー 考察 豊田悠 画像 ネタバレあり これまでの感想はこちら。前巻はこちら
千石のトラウマ、母との対面! おとまり保育で離れ離れ、気楽な夜にも千石は想う

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親になって分かる親の苦労。作中、“子を蔑ろにし夜の仕事をしてた”千石母ですが
 片親で、二人分の生活費を稼ぎ出すのは容易じゃなかったんだろうなって
 晴海こそ、「千石たちと会えてなければ同じだったかも」
 と、共感してしまうのが素敵だ!

 今すぐは許せない。けど一歩一歩、“幼い日の自分”から動こうとする千石が素敵だ!

三代続く「うまっ…!」
 後日、今度はお泊り保育で育児から解放されるも、「この先…」と想像する千石
 成長した愛梨かわいい! そら彼氏の1ダースは作るよね的な
 親バカ度が加速する千石、光より速くッ!
 清一郎もじゅん君とケンカ…?!
 料理作画グッと向上!

 千石も愛梨も、親に「みてて欲しい」と寂しがってた。似たもの親子だわホント!

パパと親父のウチご飯 10巻 感想

 第46話「手巻き寿司」
 第47話「ゴーヤチャンプル」
 第48話「メンチカツ」
 第49話「豚汁」
 第50話「だご汁」
 パパ飯レシピ「清一郎は千石さんを何て呼ぶの?」
 パパと親父のウチ呑み 感想
 これまでの感想

巻末ウチレシピでは、猫「コテツ」の意外な繋がりも判明

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 沖縄あいり可愛いッ! コテツは刀じゃなく「哲(千石)」に似てるからか(笑)。

あらすじ
 千石の母を見かけた晴海は、心から嫌いあってる訳じゃないと考え和解を促す
 だが手巻き寿司作戦は失敗、晴海と千石にも亀裂を入れるが
 千石の師匠の奥さんが全てを話してくれた

 実は彼を預かった当初から話を通していた、母はずっと見守っていてくれた

 ゴーヤチャンプルの苦味で思い出す千石
 彼は、メンチカツを通し母と和解への“第一歩”を踏み出した

 後日おとまり保育を通じ、娘が独り立ちする時に想いを馳せる千石

 また師匠が飼ってた黒猫が亡くなり、愛梨と清一郎は「死ぬ」という事を知る。

第46話。千石を育児放棄した母の登場、しかし、事情を話した晴海に対し…?

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 あれ、すっげぇいい人じゃないか…!?

第46話「手巻き寿司」
 来るべき時が来た、とばかりに再登場した千石母ですが、その目の優しい事…。
 彼女は、本当に見るだけで満足だったんですね
 でも晴海が引き止めてしまった
 
 しかも晴海母が忌避した“シングルファーザー同居”に、あっさりと!?

 確かに、「事実」として千石は育児放棄されてましたし
 男を連れ込んだりしてました

 でもそれは、同じく描かれてたDV夫から逃げた為だった

 視点を変えれば納得で、お母さんも生きる為に必死だった。それだけの事だと。

むしろ彼女の境遇を、誰より理解出来たのも晴海だった

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 見かけによらずしつこい晴海! 漫画家さんにも言われましたものね

たった一つの分岐点
 片親だけで子供を育てる事がどれだけ大変か。晴海さんも一度は家庭崩壊してた
 その苦労を知ってる彼が、千石の母を非難できる訳がなく
 母さんも「そんな友達がいたらな」って。

 晴海だって千石に再会できなかったら、同じようになってたかもしれない

 晴海さんが“戦う”理由、ここがスゲエ共感できた!
 確かに共感しかないわ!

 またここで、千石が「母が作れた焼きソバ」の話に繋がるのね

 本当に嫌いなら、焼きそばだって嫌っただろうしみたいな。

料理はホンット出来ないという千石母。ハッハッハ! それは晴海さんの得意分野だぜ!

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 おー! お刺し身の作画すげえな!!

簡単
 私が思うに、晴海さん自身料理できなかったから、ここも“共感”だと思うんです
 千石の話から、母が料理出来ない事も想定できますし
 そこで料理できなくても出来る料理
 手巻き寿司だと!

 ただ、作って「これならあたしもやれば良かった」が切ない…!

 また5人分なので、ご飯の量がめっちゃ多くなりましたが
 そこも前の「炊飯器」回と繋がるんですよね

 前は食べてくれなかった、頑張ってここまで来たんですよって。

 実績が「自信」となって! 晴海さんを支えておるッ!!

「言葉にしないと伝わらない」。晴海さん、伝家の宝刀を抜いた…ッ!

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 残ったお寿司は、スタッフ晴海さん父子が気まずく頂きました

劣等感
 豪華な食卓を見て、晴海が昇進でもしたのかとウキウキしていた千石さんですが
 母と会わされ、それも「前に自分が言った言葉」で説得され
 反論不能になってブチ切れてしまう事に

 内心「晴海には絶対に分からない」と、劣等感を感じてたんだと

 ただ客観的に見て面白いのは
 むしろ幸せな、普通の家庭「じゃない」から解った面もあるんですよね。

 千石母が“父親同士の同居”に好意的だったのは、彼女も苦労してたからだよなって

 良いも悪いも両面あるな、と改めて感じました

第47話。行き場がない千石が頼ったのは、師匠の家だった。が

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 実は話したのは師匠の奥さんだった…?!

第47話「ゴーヤチャンプル」
 考えてみれば性格的に当たり前の話で、“千石を預かる”と決まった時点で話にいってた
 もっと言えば、千石は「母は知ってて何もしなかった」とも知った
 自分を見守ってくれてたと

 千石も晴海の気持ちは分かるし、正論だと思ったから言い返せなかった

 虐待も色々ですが、ニュースでよく聞くのは「取り返そうとする」んですよね
 虐待死は、児童保護なんかに一旦預けられた後
 親が取り戻して“殺した”話がある

 取り戻そう、“たかろう”としなかった時点で充分マトモというか。

 奥さんはその後も交流してて、気の毒になって話してしまったと。

翌朝、“ハズレのゴーヤ”を収穫してしまった千石は思い出した

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 奥さんの古着か何かなのか、ワンピース状態の愛梨もかわいい!

二人の自分
 晴海が共感したように、“親になった千石”も母の苦労をとっくに理解してた
 でもそれでも、最初に食べたゴーヤが苦かった時のような
 最初の印象はどうしても消えない

 男に媚を売り自分を放置した、“クソババア”と憎んだ事は消せない

 理性と感情は別。
 千石さん、師匠達にも「哀れみだ」と感じて反発してましたものね

 善意さえ歪んで感じるくらい荒んでた、そこに追い詰めたのは間違いなく母。

 ゴーヤ、今は季節はずれだけど食べたくなってきた…。旨いよねアレ

参ってた千石に愛梨が差し出したのは、“ハズレのゴーヤ”

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 ゴーヤは熟すると、中に赤い種が出来るんだそうな。

俺はまだ
 これがね甘いの! ウソみたい! ゴーヤってそういう植物なんですね?!
 晴海も、思った事ひとつ言えない彼じゃなくなってた。
 彼は「前」に進んでた

 対し自分は、あの頃のまま前に進めてないじゃないかって。

 私も、昔の事を思い出して苦しく思う事はあります
 でも千石は自覚して進んだ

 やっぱり彼は格好良いな!

 知らなければハズレ、“知っているか否か”で感じ方一つ変わるのも面白い例だった!

第48話。千石の腹の底を知り、無神経だったと謝った晴海ですが…

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 完全にはわかり合えなくても わかろうとしてくれる人がいる 悪くねえな

第48話「メンチカツ」
 むしろ先に謝った! やっぱり千石さんはカッケェや!! で母親に会おうと。
 さすが! 先制攻撃は千石さんのお家芸!
 ただ外がいいなという話に

 面白いのは「気持ちも考えず正論を吐いた」のは、自分がやって来た事だ

 確かに育ちは違う
 お互い、互いに気持ちを「わからない」。

 でも分からないなりに、何とかしたいって思う気持ちは一緒なんだよなって

 今まで怒らなかった晴海の寛大さに感動する千さんであった。

千石、“とっておき”を引っさげてアスレチック公園へ! しかし愛梨が!?

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 お母さん、これ勇気いったろうなホント…。

愛梨落下事件!
 娘が落ちて気付かされる、母がいかに自分を心配していたかって話!
 千石は、晴海や壇姉妹と出会えて変われたけど
 母には“頼れる人”すらなかった

 なのに自分は、“さびしかった”事を未だ根に持ってたんだなぁ…って。

 自覚・言語化するとクソ女々しい! そりゃ目を背けたくなりますわ性格的に。
 思えば、愛梨がよくやる「かまって!」ってアレ
 まんま千さん譲り?!

 あと笑い方も似てるそうですし、愛梨はやっぱり実子…、なんですよね

 母がハズレだと言った“俺たち母子”も、悪くなかったよと。

愛梨『ねえねえ おばちゃんだーれ?』

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 お互い不器用なんだよな…(千石)

だからさ
 自分の“女々しさ”を理解した今、「お互い」とか付けちゃう千石さんであった。
 千石のとっておき、「好物だったメンチカツ」を
 母親も持って来てくれた!

 もちろんすぐに…、とは行かないけど一歩ずつ

 寿司を拒否ったことを、ラストで皆して根に持ってて笑った!
 晴海さんたくましくなったホント!

 後お母さん、息子を養わなくなって良かったから生活も改善したんでしょうか

 オマケイラスト、普通のTシャツが妙に似合わなくて微笑ましい。

第49話。子供不在な“お泊り保育”の夜、親父コンビは羽を伸ばすも…

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 そのとき千石に電流走る…! 子供不在 ~そして別居へ~

第49話「豚汁」
 完全にメロメロじゃないですか千石さん! 子供苦手だったアンタはどこへ行ったんや!
 お泊り保育、幼稚園に一晩みんなで泊まるというものですが
 おかげで、久々に夜ゆっくり外呑みできる二人

 愛梨たちは幼稚園に泊まってくるからよ!
 呑みすぎるんじゃねえぞ…!

 この場面だけ「ウチ呑み」と化してるなー、と思ったら成長愛梨(仮)ッ!

 千石さん、それアッという間ですぜ!

幼稚園では、やっぱり「帰りたい」という子も

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 なるほどFriendじゃねーの!

パパ飯 SideC
 割とよく登場する愛梨の友達、みつきちゃんが家に帰りたがる場面もありましたが
 愛梨、こういう時は姐御肌の本領発揮ですね!
 ヨッ! 粋だねえ!

 他方気弱の代名詞だった清一郎、むしろやりかえすの

 七巻でのみつきちゃん騒動とか
 作中、意地悪の代名詞みたいだった「じゅん君」ともケンカ友達的に

 やりかえした!? 父が強くなった時! 子供も成長しているんだね兄貴!

 むしろ、ケンカしたおかげで元気になったとか千石さんみたいですね

ああ楽しい楽しいお泊り保育! その夜……

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 夜中起き出してしまい、顔を強張らせてしまった愛梨

真夜中
 回想したのは、父、「あの」千石さんが料理を止めてまで構ってくれた時。
 前回、千石さんが思った「みてて欲しい」って寂しさと
 まんま重なってるんでしょうね
 親子ですわ

 もちろん愛梨じゃなく清一郎が起きてたら、同じような事になったのかもですが

 親に「みてて」って気持ち
 千石さんは大人だから、女々しいって切り捨てましたけど。

 でも真夜中、時計の音さえ気味悪く感じるアレって分かる気がします

明け方、朝食準備をする先生たちに「父の姿」を連想した愛梨は

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 そしてひっつき虫誕生であった

口には出さない晴海であった
 愛梨にとって“父”の原風景は、料理してる姿になったんですね。すっかり。
 ちゃんと手伝いしたり、お泊り保育カレー作りでも無双したり!
 料理を手伝ってきた経験も生きてるッ!

 以前、晴海の元奥さんの旦那(複雑)になじられた“家事手伝い”は力になってる!

 愛梨自身、「みんなで作らなきゃ」って肉まん回で言ってましたし
 料理手伝いがすっかり板についた愛梨

 今回、包丁まで使ってて正直ビックリしたわ! 豚汁の脂の質感旨そう!!

 千石の親父さん、当分大丈夫と解ってデレッデレだなァ!!

第50話。師匠の家で飼っている二匹の猫、愛梨と清一郎も大好きな猫たちが…

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 動物も、そして人もいつか死ぬ。少年⇒現在⇒老人と千石さんコンプリート巻

第50話「だご汁」
 以前、“イワシの死体を食べる”と聞き、清一郎が怯えてしまった事がありましたが
 どころか今回、可愛がってた黒猫「コテツ」が亡くなったと知り
 千石さん達は一大決意をしました。
 死、という概念を教えた!
 今巻、色々と重い

 もう会えない、母と引き離された二人にとっては殊更重いですね…

 特に清一郎、母と二度と一緒に暮らせない事を連想するでしょうし
 殊更キツい気がします

 愛梨が、「ママみたいにまた会えるんでしょ?」と連想するのも差を感じる…

 おとまり保育といい、「離れ離れ」も今巻テーマでもあったんでしょうか

清一郎は悲しかった、「おばあちゃんは悲しくないの?」と聞いてしまうも

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 楽しい思い出が この家にはいっぱいいっぱいあるから(おばあちゃん)。

思い出
 思い出が染み付いているから寂しくない、「オバケみたい」とは言い得て妙ですが
 そう言ったお婆ちゃん自身が、清一郎に教えられるのも素敵ですね
 同様に、一番の「思い出」はおばあちゃん自身
 彼女自身の胸に中にある

 死者は胸に一緒にいてくれるから寂しくない、と逆に教えられる大人達

 千石たちは、ついつい子供達に考えをやってしまいましたが
 一番寂しいのはやっぱり婆ちゃんで。
 少しでも元気になって良かった

 あとホイル焼き旨そう! マヨしょうゆとかそりゃいいですね。マヨか!

 だご汁、今めっちゃ寒いから尚更美味しそうでした、

パパ飯レシピ。清一郎、千石さんを何て呼ぶの?

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 ただのツンデレ同士だった、とかまとめられた千石親子(公式)。

パパ飯レシピ
 結局「あいりパパ」に修正されたそうですが、そっかそういや呼んだ事が…!?
 エ!? もう10巻になるのに呼んだ事なかったっけ?!
 ゲェー! 気付かなんだ!?

 千石さん全力で吹きすぎッショ! どんだけ!?

 あとがきでは、「初の単行本10冊目!」とのコト
 おめでとうございます!

 これが熱いファンなら、ケーキとか編集部に送りつけるところですねッ!

 最初は2巻くらいの予定だった…、後から思うと納得な面も。

収録

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 次巻は2019年秋頃、「子供達の」初めての挑戦! そして挫折…?!

 バンチコミックス「パパと親父とウチご飯 10巻」。豊田悠。
 月刊コミックバンチ連載、新潮社発行。
 2019年2月(前巻2018年9月)

パパと親父のウチご飯 10巻 感想
 第46話「手巻き寿司」
 第47話「ゴーヤチャンプル」
 第48話「メンチカツ」
 第49話「豚汁」
 第50話「だご汁」
 パパ飯レシピ「清一郎は千石さんを何て呼ぶの?」
 パパと親父のウチ呑み 感想
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パパと親父のウチ呑み 感想 ※原作者自身による外伝

 パパと親父のウチ呑み 1巻“悪友トリオ”
 パパと親父のウチ呑み 2巻“久しぶりのビール”


 パパと親父のウチご飯 1巻
 パパと親父のウチご飯 2巻
 パパと親父のウチご飯 3巻
 パパと親父のウチご飯 4巻(ドラマCD付き限定版)
 パパと親父のウチご飯 5巻“ロールキャベツ”
 パパと親父のウチご飯 6巻“肉じゃがと金髪”
 パパと親父のウチご飯 7巻“苦手に向き合う原動力”カツ丼!
 パパと親父のウチご飯 8巻 なれ初めと“いつか”
 パパと親父のウチご飯 9巻“千石さん”包丁の顛末
 パパと親父のウチご飯 10巻“千石のトラウマ”