試し読み 銀平飯科帳 9巻 感想 レビュー 考察 画像 ネタバレあり 河合 単 これまでの感想はこちら。前巻はこちら
有名人が二人も登場! 秋刀魚にウナギ、土用の「う」丼が美味しそう!!

00033
00032
00019
00015
江戸将軍の鷹狩りや鹿狩りは、軍事訓練を兼ねるとは聞いてましたが規模がスゴい!
 現代での数県を股にかけ、何千の侍、何万という農民を勢子として動員
 将軍は、これを統率する立場だったワケですから
 確かに立派な「軍事行動」ですわ

 際して古典落語“目黒の秋刀魚”をアレンジ。サンマご飯すっごい旨そう!

侍、ウナギ勝負!
 当然将軍様には“下魚”ですが、生まれて初めてのサンマとか衝撃でしょうね
 内心、後でこっそり食べにいこうとするのが笑えますし
 平蔵の頼みを聞き入れる度量も素敵

 いやー、しかし旨そうに食べるわ。お腹がすいてきますわ。

銀平飯科帳 9巻 感想

 第72話「うま~~~い七夕」
 第73話「夏バテ退治ウマい丼」
 第74話「お江戸滋養水」
 第75話「幻ドラゴン焼き」
 第76話「将軍アウトドア・クッキング 前編」
 第77話「将軍アウトドア・クッキング 後編」
 第78話「逢瀬の花の膳」
 第79話「思い出飴」
 第80話「親切モチモチ」
 これまでの感想

入院した悪友・平賀、うなぎは嫌だという彼の為に

00006
 理由は絶滅危惧種なのに大量消費してる現状、ホント平賀ってば真面目。いい男よ

あらすじ
 銀次は七夕に恋人たちを取り持ち、更に夏バテに倒れた人たちの為に奮戦
 その縁で、関東風・関西風のウナギ食べ比べをご馳走になり
 将軍の鹿狩りにも協力

 やがて栗が実る頃、9月9日の重陽の節句にも商売のヒントを得る

 例年11月、酉の日の祭り「酉の市」にも参加した

第72話。江戸時代の七夕は、現代でもお馴染みの「アレ」が登場していた?

00003
00002
 田舎から出て暮らす娘、村に残った男を取り持った銀次達。七夕ですねえ

第72話「うま~~~い七夕」
 サブタイが延ばしてあるのは、今回のテーマ食材が長いそうめんである為!
 実は江戸時代、織姫が機織りしていた事になぞらえ
 そうめんが食べられていたそうな

 それも江戸時代、とにかくそうめんが長かったそうで

 七種類の薬味も旨そうですが
 現代レシピで、そら豆ペーストによる冷製スープをつけ汁にするアイデアも

 豆の旨味がそうめんにからんで、そりゃ不味いワケがない!

 そら豆は「蚕(かいこ)豆」とも言うそうな。 

第73話。悪友・平賀が過労で入院、際し江戸市中で出会った老人は…

00004
00005
00006
 江戸時代の万能の天才・平賀源内登場! 既に92歳ですが元気そのもの

第73話「夏バテ退治ウマい丼」
 一般には酔って殺人事件を犯し、獄死したとされる平賀源内ですが
 天寿を全うした説もあり、本作では杉田玄白に逃されたという。
 名を隠してうなぎ屋を経営…!

 彼が土用の丑の日を広めた事と絡め、美味しそうなうなぎ屋さん!

 しかし、うなぎは「下魚」だから安いのかと思ってましたが
 当時から4000円もしたんですね
 高ァ!?

 さて現代では、平賀の為に「う丼」こと馬焼肉を振舞った銀次

 ラスト、ぞろぞろ病室に人が集まるシーンに共感しかなかった!

第74話。倒れた若殿様は、「鉄砲の水が飲みたい」とうわごとを呟いて…?

00007
00009
00010
 鉄砲の水を初体験した平蔵さん、そら衝撃よね!

第74話「お江戸滋養水」
 参勤交代で江戸に登城する人達の中には、地元との気温差に参ってる人もいる話
 鉄砲の水、実は若様は故郷で「炭酸泉」を愛飲していて
 恋しがってうなされてたんですね

 際し銀次は一工夫、冷やした甘酒と割って江戸サイダーってね!

 なるほど、甘酒は「夏の季語」となるほど愛飲されたそうで
 栄養豊富な当時の滋養ドリンク

 両者を合わせるとはアイデアだ! 旨そう!

 現代では、炭酸水にフルーツを漬け込み浸透させるアイデアも。味っ子のアレか

第75話。奥山藩ご家老、お礼にウナギを差し入れ! 関東風・関西風対決!?

00011
00012
00014
 この平賀源内(92)ノリノリである

第75話「幻ドラゴン焼き」
 サブタイは未遂に終わった銀次アイデア料理で、ウナギをアスパラ巻きしたもの!
 さて田舎の藩という事で、実はご家老自らがウナギを裂き
 若様に食べさせていたそうな。
 いい話だなぁ…

 しかし人手不足で平賀源内を呼んだところ、調理法で真っ向対決!

 意地と意地で飛び出す料理!
 弾ける皿! バカにしながらも分かりあうとか熱過ぎるでしょオッサン…

 同回はうなぎを余さず食べるのもテーマで、端の活用法とかが旨そう

 何より、「負けるか!」と意地を張り合う男達が見所だった!

第76話。“突然の”鹿狩りを決めた将軍様! 候補地の村では、サンマが名物で…?

00015
00016
00017
00018
 この皮の焦げた感じ…、サンマ食べたい! そしてまんま“目黒のサンマ”

第76話「将軍アウトドア・クッキング 前編」
 鹿狩りの鹿とは獣の総称、特に将軍様が行うのは軍事訓練を兼ねたものであり
 数県にも渡って、数千もの侍・数万の勢子で行う大規模きわまるもの!
 本来は、農閑期を狙って行うなど都合を考え
 勢子にも手当てを出すとか

 しかし今回、ロシアがちょっかいを出してきたので“軍事訓練が必要だ”と。

 急場の鹿狩りに、実際に狩場となる村は大迷惑という話ですが
 内陸なのに秋刀魚が名物なのが面白い

 流通に際し、海から川へ運ぶ際の経路として利用されていたんですね

 川を下って江戸へ大量輸送、つくづく川は生活に密着してたと。

第77話。困っている村に出来る事はないか…? 優しい三代目平蔵達は

00019
00020
00021
00022
 料理もですが、当時の絵をモチーフにした見開き、鹿や射手の作画も見所!

第77話「将軍アウトドア・クッキング 後編」
 前回に続き、古典落語「サンマの殿様」オマージュも面白い! 炊き込み!
 生まれて初めて、脂たっぷりのサンマを食べるのですから
 感動しないワケがないよね!

 ラストはいつもの城内料理、冷めてしまっててガッカリするのも好対

 さて銀次が思いつき、平蔵が頼んだのは「里芋栽培」。
 根茎は、鹿狩りでの被害が小さいと

 そういや西洋でのじゃがいも普及の一因は、戦争で“踏み荒らされる”被害への強さ

 吉宗公の故事と絡めるのも、お侍らしい口上だわ!

第78話。何故か“父・二代目平蔵”書き残さなかった名店。重陽の節句回

00023
00024
 現代では花をゼリー寄せにし、立体的に調理した銀次殿。素敵!

第78話「逢瀬の花の膳」
 9は一桁の中で最も大きい陽数(奇数)、重なる9月9日は“重陽の節句”
 なるほど、言われてみるとスゲーおめでたい気がする!
 昔は代々的な催しで、大名も登城して
 菊酒を振舞っていたとか

 実は三代目平蔵の母は、毎年この日、縁起物の菊酒を飲んでいた

 しかし、菊が不作で飲めなかった年があり
 翌年に亡くなってしまったと…。

 その想い出が楽しく、辛く、飯科帳に載せられなかった

 誰かの思い出の店である事。それは確かに尊い、目指したい形だって思えるよね…

第79話。“甘くない飴”を探して欲しい。平山殿にヒントを得た答えとは

00025
00026
00027
 故郷・江戸の事を聞く平山殿。何気ない台詞ですが、妙に心に残ります。

第79話「思い出飴」
 日頃の礼だと芝居に案内して貰い、女形(女を演じる役者)に頼まれ事をされる回
 また今巻を通じ、妙に「長谷川平蔵は女性である」と話を振ってますが
 次巻辺りで銀次に明かすんでしょうか?
 とまれ「甘くない飴」

 答えはいぶりがっこ(燻製タクワン)! 江戸は燻製が珍しかったのね

 ヒントは、平山殿がカツオ節を削り終えたカス(小さくなった奴)を食べてた事で
 侍的には恥ずかしそうでしたが、食いしん坊というか
 倹約家な彼らしいなって感じます

 飴探しという事で、方々の飴を集めてくるのもお偉いさんならでは!

 長谷川殿が博識と噂なのも、ここまでの積み重ねを感じますね。

第80話。11月の酉の市! 熊手を盗まれた子供に、平蔵が提案した「屋台」とは

00029
00030
00031
 幸い、悪党はイケメンが通報してお縄に! スカッとしたわッ!!

第80話「親切モチモチ」
 酉の市といえば熊手、当時は農民たちの貴重な副業でもあったんですね
 コツコツ作って、ごっそり盗まれてしまった…
 許せる訳がない話!

 しかし銀次と平蔵の助言で、汁粉の屋台で荒稼ぎして見返す事に

 宝船に見立て、“多彩な餅”を入れた面白すぎる汁粉!
 現代なら、餅も多様に色々作れそうですし
 面白いなソレ!

 珍しいと聞き、押し寄せる江戸の人たちもなんだか面白かった!

 楽しい、珍しいことが好きなのはきっと今と同じなんでしょうね 

収録

00028
 イケメンの正体は若かりし頃の「遠山の金さん」。次巻も出るってよ!

 ビッグコミックス『銀平飯科帳 9巻』
 河合 単。小学館 ビッグコミックスペリオール連載、
 2019年1月(前巻2018年8月)

銀平飯科帳 9巻 感想
 第72話「うま~~~い七夕」
 第73話「夏バテ退治ウマい丼」
 第74話「お江戸滋養水」
 第75話「幻ドラゴン焼き」
 第76話「将軍アウトドア・クッキング 前編」
 第77話「将軍アウトドア・クッキング 後編」
 第78話「逢瀬の花の膳」
 第79話「思い出飴」
 第80話「親切モチモチ」
 これまでの感想
 トップに戻る

「らーめん発見伝」続編 らーめん才遊記 感想

 らーめん才遊記 9巻 久部緑郎&河合単
 らーめん才遊記 10巻 久部緑郎&河合単
 らーめん才遊記 11巻(最終巻) 久部緑郎&河合単
 うんちくラーメン -なぜラーメンのナルトはうずまき模様なのか-

銀平飯科帳 感想 「ラーメン発見伝」作画担当 河合 単氏の単独連載

 銀平飯科帳 1巻
 銀平飯科帳 2巻
 銀平飯科帳 3巻
 銀平飯科帳 4巻“幻の屋台”
 銀平飯科帳 5巻“蘭学料理” 鹿児島のラーメン狂!
 銀平飯科帳 6巻“膳奉行”決闘! 江戸は牡蠣の名産地!?
 銀平飯科帳 7巻“江戸から来た迷子”百獣の王の肉!?
 銀平飯科帳 8巻“将軍奮闘!”禁じられた江戸料理!?
 銀平飯科帳 9巻“将軍アウトドア・クッキング”
 銀平飯科帳 10巻“砂糖を使わないぼたもち”