公式 プリニウス 8巻 感想 レビュー 考察 ヤマザキマリ&とり・みき 画像 ネタバレあり これまでの感想はこちら。前巻はこちら
ピラミッド! 大灯台! そして…、ワクワクの“世界七不思議”を巡るプリニウス様

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ロドス島の巨像?! ミノタウルスにラビュリントスと、古代ロマン溢れる8巻!!
 全てが、プリニウス様たちには「当時」の出来事なのだと思うと
 羨ましくも感じる旅が続きます
 すっげー!

 しかし皇后ポッパエア“様”が死亡。ネロ皇帝、錯乱の転換点となったとか…

陰謀に踊る
 かつて妖婦と思えた皇后、我が子を、夫を思っての懸命さが本当に素敵でした
 また、それら全てを利用するティゲリヌスの狡猾さが恐ろしく
 エウクレスとフェリクス、二人の迷宮冒険
 ミノタウロスが面白かった!

 ロドスの巨人はマジンガーZ、キン肉マンでも題材だし、ワクワクしたわ!

プリニウス 8巻 感想

 第50話「アレクサンドリア」
 第51話「レヴィテ」
 第52話「ティゲリヌス」
 第53話「ドクニンジン」
 第54話「クレタ」
 第55話「ミノタウルス」
 第56話「ドムス・アウレア」
 とりマリ対談10
 これまでの感想

「アンティキティラ島の機械」も登場、オメガの民の遺産ですね!

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 見ておるか? のうギヤマスター!!キン肉マン第224話

あらすじ
 西暦64年のローマ大火後、懐妊したポッパエアはティゲリヌス糾弾に動くも
 逆に謀殺、奴隷プラウティナも脱走してしまい
 ネロ皇帝は狂気に傾き始める

 ティゲリヌスは全てをネロ失墜へ繋げ、ドムス・アウレア建造も利用

 他方、セネカ最期の手紙を受け取ったプリニウスは旅を急ぎ
 クレタ島ではフェリクス達がミノタウロスを退治

 しかしフェニキアを目指す途中、ロドス島で“使者”に見つかってしまう

 ネロ帝は、プリニウスこそが必要な人材だと叫んでおり…?

第50話。おお麗しきアレクサンドリア! 当時、“アレ”が健在だったのか!?

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 喪失は諸説あり、特に4世紀以降、キリスト教徒の継続的な攻撃で失われたという。

第50話「アレクサンドリア」
 世界七不思議のひとつ、“アレクサンドリアの大灯台”! 当時存在したのか!
 そして何より、後にキリスト教徒により滅ぼされたという図書館
 エジプトは、アレクサンドリア大図書館!
 書物は全てボッシュート!

 ダメよ! プリニウス様に極太の根が生える奴じゃないッスか!?

 読者もフェリクスも本気で心配しましたが
 前巻からはじまったネロの粛正、セネカ最期の手紙によって一時中断

 前巻ラストのドクニンジンが、ここに繋がるのね…

 でも死ねなかったから教えておく、というのも義理堅い。

第51話。皇后ポッパエア様ご懐妊! ご懐妊!! ネロ皇帝陛下万歳ッ!!

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 またもジャイアン・リサイタルを企画し、音痴なのにと辟易させるネロ皇帝

第51話「レヴィテ」
 タイトルはお馴染みの悪徳宝石商ですが、何と妖婦ポッパエアにお縄?!
 いえ、その過去が辛いものだった事の示唆など
 もう読者的にも“妖婦”と言えません

 彼女は懐妊を機に、ネロ皇帝の栄光を取り戻そうと奔走します

 あのポッパエア様がですよ!?
 無論それは、彼女自身に利得がある事ではあります

 でも表情と言葉、行動は、我が子と夫の為に奮闘する妻そのもの

 人は変われば変わるもの、陛下の能天気さと好対ですが…

第52話。火事はお前の仕業だ、ティゲリヌスを真正面から告発した皇后ポッパエア

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 しかし衝撃のラスト…。でもこのラストは、「真実」ではなかったのね

第52話「ティゲリヌス」
 ローマ大火へ本作の回答、皇帝失脚を狙った護衛隊長ティゲリヌスの策謀!
 ポッパエアは、等身大の皇帝その人を受け入れ
 共に、良き未来を目指そうとします
 本当に変わった…

 しかし地震が起き、ネロが絶賛DV中のプラウティナが脱走

 逃してくれた軍人さんの優しさ…
 でもそれが、「ポッパエアを殺してしまった」とネロを追い詰める一因になるのね…

 我が子の為により良き未来を、神々しさすら感じさせるポッパエア

 でもそう思った矢先、夫ネロの偏愛を聞くとか不憫だ…

第53話。最期の一時、ポッパエアは確かに「妻」だった

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 ご臨終です。このカット本当に胸が痛い。

第53話「ドクニンジン」
 色んな思いを向けられる皇帝を、心から守りたいと思ったポッパエア
 本作のネロ皇帝は、ただただ“立場が悪かった”人物で
 性格、能力と地位がミスマッチ

 でも四の五の言っても始まらない、彼と共に歩こうとした矢先

 また、新しいスキャンダルは前の事件など風化させる
 とは現代人にも耳の痛い話

 結局陰謀者に一番いいのは、騒ぎを起こし続ける事なんですよね

 犯した罪が追いかけてきたような、最期の悪夢も印象的でした

他方、プリ様が図書館に篭もった為、暇してしまったフェリクス達は

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 イルカと言えばポッパエア、遠くローマの悲劇を伝えてくれたんでしょうか…

エジプトの休日
 日頃クソ真面目なエウクレスまで一緒になり、やいのやいのと大騒ぎ!
 当人らは、「久々に羽が伸ばせた」と休日を満喫してますが
 どうも、刺激に飢えてた感じですね
 旅が中断したせいで

 点火すると開く扉、自動給水装置、やだ えじぷと まじすごい。

 ボウズも、以前ロクに喋らなかった頃と見違え
 すっかり人懐っこくなりました

 エウクレスもプリニウス様に似てきたし、人もイルカも心が伝わるのね

 これが、ニュータイプというものか(だいたい西暦64年頃)。

第54話。乱痴気騒ぎと代替物、沈む一方だった皇帝に天啓が…ッ!

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 男じゃん。この無言の失望感、失乳感たるや…。

第54話「クレタ」
 ローマ名物、食って! 吐いて! 騒いで!の乱痴気騒ぎからスタート
 催したのは、あくまで皇帝を慰める為なんでしょうか
 センチメンタルが炸裂四散しどっちらけ

 更には大金を払い、皇后そっくりの男奴隷を去勢し供する場面も

 ティゲリヌスには、“無駄遣い”も皇帝失墜に繋がるのね
 さすがに「生きてた?!」と驚いてましたが

 しかし神に縋らぬ男、プリニウスを思い出し、彼の書物にエンペラーショック!

 宴をやめよう! というコト自体はとても良いんですが…

プリニウス様は本の虫をやめクレタへ、そう「クレタ」といえば…

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 ミノタウルス!? 実在してるのこの世界!?

獣戦士族最強のレアカード
 ネロの使者と入れ違いで、本の虫を脱皮していたプリニウス様
 セネカの手紙で、彼なりに用心していたのでしょうか
 災害について警告される場面も

 ハハハ! 災害になんて近寄らないよ! ってあるよ! 前科も後科もな!!

 他方フェリクス達は、なぜかクレタの不思議のダンジョンこと
 かの有名な迷宮「ラビュリントス」へ

 スゲー! ラビュリントスが実在してる時代!? うわワクワクするわ!!

 際し、かしこいかわいいエウクレスがやらかすのも見所でしたが…

第55話。ミノタウルスの正体! フェリクス達の探険動機、~そして伝説へ~

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 ハゲのローマ人と言われ、一発で通じるフェリクス不憫…ッ!

第55話「ミノタウルス」
 お前らか! 実は怪獣の正体は、精巧な技術による“オートマトン”
 マジンガーZの元ネタ、ロドス島の自動人形伝説か!
 技師のイタズラだったのね

 そうと察しつつ、大立ち回りしたフェリクスは“チンチンのお守り”で撃退

 ティンティナブラム、まさかホントに役立つとはな男根!
 やっぱりすげえよチンポは!

 結果ラビュリントスは崩壊…。ってお前らか!?

 お前らのせいだったのかお前らー!!

第56話。ドムス・アウレア! 宮殿建築に懸けるネロ皇帝。しかし予算が払底し…

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 己の幸福が民衆の幸福、こう言い切れるのはスゴいと思う。超スゴい。

第56話「ドムス・アウレア」
 そしてティゲリウスも凄い、ネロ帝の無茶な計画は予算を払底させるも
 予算獲得へ、ローマ中の富裕層に因縁つけてしょっぴき
 結果的にネロ帝の人気を削ぎます

 これにより“火災は宮殿を造る為の皇帝の陰謀”説も、再燃する事に

 二重三重にチャッカマンする男…
 この宮殿は、後年一部が地下洞窟“グロッタ”として遺跡化

 そこから得た芸術が“グロテスク”、日本人にも馴染み深い“グロ”の語源に

 ネロがグロの語源…? 変なところに繋がってるのね歴史って。

久々のキャベツ貴族・ウェスパシアヌス殿も、ローマに戻らされていた

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 ウェス殿にも「ハゲ」で通じるフェリクス、もうこれもうホント!

ようこそロードス島へ!
 他方プリ様、やってきましたバードス、もといロドス島! すっげえ!
 世界七不思議、“完璧の巨像(パーフェクト・ジャイアント)”
 もとい“ロドス島の巨像”!

 紀元前に倒壊し、以降800年放置されたというダイナミックな伝説

 当時は、まだまだ健在(?)だったので
 完全に映画「猿の惑星」

 今すぐ漫画の中に入りたいくらい、ワクワクが続くプリニウスの旅!

 しかし、遂にネロ帝の使者がプリ様に追いついて…?

収録

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 あとがき対談、マリ先生イチ押しの“苦虫を噛み潰すティゲリヌス”(P67)

 バンチコミックス「プリニウス 8巻」。ヤマザキマリ×とり・みき両先生の合作。
 月刊「新潮45」連載、新潮社発行。
 2019年4月(前巻2018年7月)

プリニウス 8巻 感想
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 第51話「レヴィテ」
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 第54話「クレタ」
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 とりマリ対談10
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