試し読み 漫画 化物語 2巻 感想 レビュー 考察 画像 キャプチャ あらすじ 内容 ネタバレあり 西尾維新 大暮維人 これまでの感想はこちら。前巻はこちら
戦場ヶ原ひたぎの特殊性。八九寺を通じ描かれる、怪異に踏み込んでゆく“不調和”

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戦場ヶ原は怪異と縁を切り、“前に進む”事が出来るようになった。蟹の怪異だけに!
 他ヒロインが、怪異に足を突っ込み、阿良々木君が助けようとする一方
 怪異を脱したガハラさんは救いなんですね

 皆を助けようとする阿良々木君、彼の救いであるガハラさん。存在感ある訳だ!

怪異に出会うきっかけ
 人の輪を抜ける事は、怪異の領域に近付いてしまう事だ、という本作の考え方が面白い
 また、八九寺の「他人の助けなんていらない!」って姿勢は
 昔の阿良々木君そっくりなのね!

 アニメ版ではそこまで意識して見てなくて、今巻も一つ一つの関係が面白い!

漫画 化物語 2巻 感想

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 第1-4話「戦場ヶ原の不意討ちは」
 第2話「まよいマイマイ」
 第2-2話「僕はあの刻 美しい吸血鬼を、魅入ってしまったのだ」
 第2-3話「これこそが、怪異との出逢いのきっかけなのだ、と」
 第2-4話「だからこそ 僕は羽川のためなら」
 これまでの感想

※正式サブタイは「第1話 ひたぎクラブ」「第2話 まよいマイマイ」のみ。

前巻、超然と「血を寄越せ」と言った某吸血鬼

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 直後、猛烈に命乞いしてた! この温度差が本作の味だわね!!

あらすじ
 高校三年の五月、戦場ヶ原ひたぎを受け止めて始まった騒動は終息を迎える。
 それから一週間後、母の日。妹とケンカした阿良々木暦は
 家に帰りたくないと思いブラついていた。

 暦は、久々にお洒落した戦場ヶ原ひたぎに、“礼をさせろ”と要求される

 問答が一段落したところ、迷子の八九寺真宵と出会ってしまうが
 家に送ろうにも、“蝸牛の迷子だ”と言う

 戦場ヶ原が忍野を探しに行ったところ、代わって、羽川翼が現れる

“第1話”完結編。阿良々木君は、時系列を誤認していたと悟る

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 羽川が言うには、「ひたぎ」とは直木、支えなのだと。何でも知ってるなぁ…。

第1-4話「戦場ヶ原の不意討ちは」
 戦場ヶ原は幼い頃に大病を患い、母は彼女を救いたいあまり、宗教にハマってしまう
 原因はココで、以降の完璧超人っぷりは母へのアピールだったのだと。
 自分は大丈夫だと伝えたかった

 中学時代の華々しさは、母に、宗教に頼らずとも大丈夫だとアピールする為

 私、この完璧だった理由に関してはすっかり忘れてました!
 戦場ヶ原さん頑張りすぎだわ…

 でも頑張るほど、「宗教のおかげだ!」と、ますますドハマリしちゃったと。

娘の成功は宗教のおかげ! 行き着いた先が、強姦未遂事件だったと

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 でも自分が助かった時、心から笑ってくれた。それが原動力だったのね…。

想い
 母視点から見れば、娘の大成功という“実例”から、教祖を信じきって強姦未遂に。
 苦悩した戦場ヶ原は、“蟹”と出会って母との縁を切って貰い
 代わりに体重を差し出したと。

 忍野がキレ気味だったのは、恩恵(縁切り)に対し、リスクは義務だって事ね

 でも戦場ヶ原が、“縁を切ってしまった事を後悔する”姿を見て
 逃げても良いのに立ち向かう姿に頷いた様子

 人生、逃げてもいい。それでも望むなら、それも想い(重い)なのだろう、と。

暦『…その戦場ヶ原の不意討ちは 僕の心に深く深く染み入ったのだった』

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 戦場ヶ原、直球の「ありがとう」。阿良々木君の心にクリーンヒット

神(かに)さま
 この件に限らず、事態は解決してない、現状は好転したとは言い難いけれど
 でも確かに、前向きになり、人の縁も良い方向に進む結末
 阿良々木君とガハラさんの始まりに。

 戦場ヶ原の体重は戻った、家庭事情は複雑なままだけど、とにかく良かった!と

 前巻、恐れていた空き缶を手に持って喜ぶガハラさん
 変化の象徴なのが面白い。

 蟹=解った虫、自分の代わりに支えてくれる奴が出来た、と安心して去ったのだと。

第2話、人類史上、初めての試みとなる奇抜な挨拶を受ける阿良々木さん

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 あらあら 公園のベンチに犬の死体が捨てられていると想ったら 阿良々木君じゃないの

第2話「まよいマイマイ」
 戦場ヶ原のクセになる毒舌、本格おっぱい。いやその服がおっぱい…と困惑する暦
 事件から一週間、戦場ヶ原初めてのおっぱいに目が釘付けに。
 作中、いちいち「プルン」と聞こえるレベル
 幻聴ですよ!

 めかしこんだ戦場ヶ原は、一つだけ何でも言う事を聞く、と告げに来たという

 サラッと、ドラゴンボールネタやら羞恥プレイが入り混じる…!
 ちらちら「好き」だの織り交ぜる!

 阿良々木君、“友達に”と言われ、いたくガッカリする場面も。フフフ!

告白は告白でも なんかすっごいのされた!!

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 わかったわ 訂正します
 経験はありません
 処女です。

 つッまッりッ!!

 阿良々木くんみたいな いかさない童貞野郎と話してくれる女の子なんて
 せいぜい 私のような行き遅れのメンヘル処女しか
 いないということよッ!!

  阿良々木君「こいつは、僕を罵倒するためなら 自分の身を貶める事も厭わないのかッ… 


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 ガハラさん「ねえ…、本当に何かないの? せめて卒業したいとか。
 阿良々木君「さっきからケンカ売ってるのか!?
 阿良々木君「そうなんだなッ!!

 ガハラさん「恋人が欲しいとか」

 阿良々木君「欲しいって行ったら… どうなるんだ…? 


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 恋人が出来るわ。それだけよ(ガハラさん)。

むしろ賞賛。事件
 蟹事件落着で、ガハラさんのセクハラが深刻。ヒャア攻める攻める!
 しかし、土壇場で見え隠れするものや「…そう」と溜めたり
 いやハヤ、甘酸っぱいですね…
 激辛交じりだけど。

 阿良々木君に恩を返したい、勢い込み、“困ってしまう”ガハラさん

 そこで、彼女の気を軽くする為に相談をする…
 という下りも微笑ましい。

 相談したいことがあると言ったとたん、めっちゃ食いついてて笑った!

とケンカした。家に帰りたくない。そんな気持ちがトリガーとなった

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 どうした。道に迷ったのか(阿良々木君)

まよいマイマイ
 今日は母の日、家で皆で祝う、というのが苦手な阿良々木君は妹とケンカし
 家に帰りたくない…、と思っていた事が引き金となり
 八九寺真宵と出会うことに

 わたしはあなたが嫌いですッ!!

 強烈な第一声!
 そういえば、こんな出会いだったんですっけ!!

 本作の作画でも八九寺は可愛いな!

を聞いてしまった阿良々木さん、遠く離れた忍にまで呆れられる

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 バカな奴めッ 小学生が高校生に勝てるとでも思ったかッ ふはははは!(阿良々木君)

第2-2話「僕はあの刻 美しい吸血鬼を、魅入ってしまったのだ」
 八九寺の正体に気付かず、“名前を聞いてしまった”事で、巻き込まれる阿良々木君
 名前と言うのは、東洋問わず大切な意味を持つ言葉
 彼女に“縁を持ってしまう”事に

 阿良々木君を嫌う八九寺と、小学生vs高校生ガチバトル勃発!

 無駄に本気なのが本作の真骨頂!
 阿良々木くんのロリコンさ! このイヤらしい笑顔こそ真骨頂ですわね!!

 一部始終目撃した(?)ガハラさん、すんごい顔で拒否った!

阿良々木君は“間違った”。ガハラさんこそ正しい。いつもそうなのだ、と

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 正しいのはあの人ですよ 私は 蝸牛の迷子なので(八九寺)。

君はいつも間違いだらけ
 阿良々木君は、八九寺が迷子になってる、力になってやりたいと言いだし
 付き合ってくれるガハラさんに、「やっぱり良い奴だ」と思う一方
 間違ってると指摘される

 面倒事に首を突っ込むのは、決して賢い選択とは言えない

 これを「間違い」と称するのが面白いし
 また転じて、阿良々木君が作中、最大級に「間違った」事件が語られる事に

 前巻、四肢のない化け物に、「血を寄越せ」と言われた続き。

春休み、高圧的な“自称吸血鬼”に阿良々木君は怯え、逃げてしまった

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 が、吸血鬼=忍は態度一変、必死で命乞いをしてきたのだと。

魅入らとり
 阿良々木君、彼女にこんな事はさせちゃいけない、とても価値ある存在だと直感
 後から思えば、あの彼女が、ここまで無様に命乞いする様
 本当、どこまで追い詰められていたか。

 八九寺の件同様、間違え、特にこの時は魅入ってしまったと述懐

 吸血鬼に魅入られたんじゃない
 彼自身が、“彼女に魅入ってしまった”のが始まりだったのだと。

 転じて、怪異と出会う「きっかけ」について思う事に。

彼が生命を投げ出したのは、当時、「友達がいなかった」為だと思い至る

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 当時、彼は友達を“作らなかった”。人間強度が下がるから。と。

第2-3話「これこそが、怪異との出逢いのきっかけなのだ、と」
 羽川曰く文系マッチョ論、友達を敢えて作らない事で、自分の個を鍛える
 能動的孤独、自分から孤独になる事で
 人として強くなれると論じた

 いじめ等、外的要因で、受動的に孤独になるのとは違うのだと。

 彼は、自分は周囲とは調和できていると信じ
 かつ自分は強いと思った。

 他人と馴れ合わない、能動的孤独で、人間強度を上げようと思ったという。

逆に“受動的孤独”、他者に疎まれ、阻害されての孤独は地獄だ

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 この辺の事件は、アニメとしては「劇場版・傷物語」として全3部で制作

究極の不調和
 何でこんな事を思い出したかと言うと、血を吸った結果“受動的孤独”に陥ったから。
 大暴れし、血を求め、生きる為に他人の死を必要とする生き物
 吸血鬼に成り果ててしまった

 現在の“軽い超人さ”は、事件解決後、残ってしまった名残なのだと。

 この時、忍野のオッサンに出会って救われ
 代金500万を請求された

 ともかく肝は、望むと望まざると、不調和になれば調和してしまうという事

暦は思う。周囲との不調和こそ、怪異との出逢いのきっかけなのだと

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 人間のコミュニティから離れた事で、怪異のコミュニティに踏み込んでしまった

調和と不調和
 当時、人間同士の関係から距離を於いた事で、怪異側に調和してしまった。
 今回の件も、家族の輪を鬱陶しいと感じてしまった暦は
 怪異側に踏み込んでしまった

 戦場ヶ原が母と縁を切りたいと思ったとき、蟹に出会ったのも偶然じゃない

 人から離れれば、怪異に近付くという事なんだよ、と。
 そして八九寺もそうだと。

 彼女も、他人の助けなんかいらないと言う。ああ、昔の自分を見てるみたいだと。

他人を毛嫌いする八九寺。それは、一周回って彼と波長が合うという事だ!

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 八九寺、お前天才だな! と返せた阿良々木くんすげえ!!

ツーリング/フォーリング
 アニメではそこまで意識してみてませんでしたが、阿良々木君は八九寺が心配なのね
 また、独特な発想にあっさり共感して褒めてしまったり
 波長がピッタリ!

 子供特有かもしれない、大人には「間違い」な発想でも“正しい”!

 すげー発想だ、と淀みなく思ってしまう阿良々木君
 間違いなく「おかしい」。

 おかしいけど、子供視点から見たら、すげえ楽しい大人な気がする!

ここよ。戦場ヶ原が案内したのは、予想外すぎる場所だった

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 八九寺の探す場所じゃなく、「自分の家があった場所」を探していたのだと。

第2-4話「だからこそ 僕は羽川のためなら」
 別に身勝手というか、そも戦場ヶ原は、ここに来るのが目的だったらしい。
 そこは、たった一年で区画整理に引っかかってしまって
 ただの道になっていた

 もう痕跡さえない、母と暮らしてた家に、「実家に帰ってきた」のだと。

 八九寺編のテーマ、ガハラさん版というか。
 母と暮らしてた頃の場所。

 そこで、「私個人が悩めばいい」と結論する辺り、阿良々木君そっくりなのね

ところで阿良々々木さん。クイズです。「夢を食べる動物は?」

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 夢を食べる動物は、人です(八九寺)。

辿り着けない
 戦場ヶ原の壮絶な子供嫌いが炸裂する一方、何気ないやりとりから八九寺は変化
 むしろ、積極的に「クイズ」という形で接してくる辺り
 何かめっちゃ子供らしい!

 他方、いよいよ“目的地に辿り着けない”、八九寺の怪異が明確化

 謝罪と称して、流れるようにセクハラしてくるガハラさん!
 何なの、全身タイツ好きなの本作!?

 阿良々木君を最低と知らしめる為なら、全裸も厭わない勇気!

ガハラさんの無言は不機嫌でなく、考え込んでいたから

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 阿良々木くんのおかげよ 前に歩けるわ(戦場ヶ原)。

蟹娘は前に進む
 阿良々木君が感じ入った凄さ、戦場ヶ原は凄い、彼には真似できないと思うところ
 彼女は、二年にも及ぶ「不調和」をやってしまった
 その上で前に進める事

 自ら望まず、不調和にハマりこんだ末、心もちゃんと“元の世界”に還った

 人の輪から二年も外れても、また戻ろうと出来る強さ。
 それってかなり凄い事だよ!

 ようやく前へ進める、“カニ”に悩み、前に進めなかった昔から脱却したと。

ようやく話した八九寺の目的地、“親戚”の家とは

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 かたつむりの表現、よくこんなセンスでまとめられるわね…。すげえ。

戦場ヶ原の道標
 八九寺は、離婚した母の家を目指し、かたつむりの怪異に囚われ辿り着けなかった
 …と、事態を理解した二人は、「怪異と縁を切った」戦場ヶ原が離脱
 忍野を連れてくると去ってしまいます

 ヒロイン達の中で唯一、怪異と縁を切った戦場ヶ原のありがたさ

 他ヒロインが、阿良々木君にとって「助けたい」面々なのに対し
 彼女は阿良々木君の救い。

 そう捉えると、改めて特別さを感じる気がしますね

八九寺の境遇を“理解した”阿良々木君、彼女を撫でてしまった結果

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 おおっとガチ噛みだ! 阿良々木くんじゃなきゃガチ危なかった!!

今巻はおっぱい祭りです
 突如骨が見えるほど齧られた阿良々木君、慌て、人体急所を2発打って昏倒へ!
 すると、絶対正義委員長「正しい羽川」が現れて慌てるも
 彼女はずっと見てた

 どうも彼が噛みつかれたのを見て(+α)、慌てて飛び出してきたらしい

 話せば解る。
 だから、「ちゃんと話す事から始めなさい」と𠮟ってくれるのも快い!

 子供を叩くのは必要かもしれない、その時はちゃんと理由を話しなさい!!

羽川に会うと思わされる、“この世にはいい人間がいる”と。救われた気持ちになれる

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 実家で虐待されている羽川。漫画ならではのリアルな描写が…。

僕がいるよ
 羽川は正しい、何でも知ってるし良い奴だし、“世の中”自体を信じられる気がする
 でも、その羽川も現在進行形で「不調和」に陥っており
 怪異による「猫物語」を起こした

 彼女の力になりたい、阿良々木君の強い想いを描く事に。

 今巻、怪異は「人の輪」から外れると出会いやすいとし
 戦場ヶ原は戻る事が出来た

 転じて阿良々木君と吸血鬼の過去、羽川の過去に触れる回に。次回は…?

収録

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 次巻はまよいマイマイの“ちゃぶ台返し”、そして完結か。

 KCデラックス「化物語 2巻」。
 原作:西尾維新、作画:大暮維人、週刊少年マガジン連載、講談社発行。
 2018年8月(前巻2018年6月発売)

収録
 第1-4話「戦場ヶ原の不意討ちは」
 第2話「まよいマイマイ」
 第2-2話「僕はあの刻 美しい吸血鬼を、魅入ってしまったのだ」
 第2-3話「これこそが、怪異との出逢いのきっかけなのだ、と」
 第2-4話「だからこそ 僕は羽川のためなら」
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※正式サブタイは「第1話 ひたぎクラブ」「第2話 まよいマイマイ」のみ

化物語 感想

 化物語 1巻“ひたぎクラブ”
 化物語 2巻“まよいマイマイ”