公式サイト 猫ヶ原 5巻【最終回】感想 レビュー 考察 画像 内容 ネタバレあり これまでの感想はこちら。前巻はこちら
親子愛、信仰、逃げたツケ。三者三様決着の果て。これがノラ千代の大団円

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表紙は、老いさらばえたノラ千代その猫。ショー斗が獅子若が、社会的成功を収める中
 ノラ千代は、最初の願いを貫いて、幸せに野たれ死ぬ強烈な対比!
 大事なのは「自分自身」がどう感じるか!
 
 いつかと目指し、いつの間にか、いつかの場所だった。すっと気付いて大往生

答えはいつも通り過ぎてた
 どんな状況でも、トイレに潜んでケツを狙うほど、初志を貫き生きてきたノラ千代
 初志に敗れ、“勝ち馬に乗り続け、悩み続けてた”アビ平の対比
 腑に落ちるオチだった気がします

 親子愛、大衆の為の在り方、獅子若たちもめっちゃ主人公してた…!
 
猫ヶ原 5巻【最終回】感想

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 第25話「島柄へRUN」
 第26話「bye bye DO BAIN」
 第27話「猫、立ち再び鈴が鳴る」
 第28話「猫ヶ原へようこそ」
 第29話「俺よさらば【最終回】」

最期に「主の墓」に辿り着き、幸福に息を引き取ったノラ千代

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 しかし現実には荒野、墓でも何でもない。ってラストなのよ!

あらすじ
 南蛮人の日本侵攻、その尖兵となったアビ平に克つべく、ノラ千代達は髭前の国へ
 ノラ千代は、名工・玉無に“島原の乱”の真相と
 主が処刑された事を聞かされる

 幸い、アビ平による近江侵攻は、ショー斗の父が罪を被り平定

 獅子若もまた、兄・天神士郎の真意を受け継ぎ
 ノラ千代はアビ平を討つ

 大団円、それから数年、ノラ千代は“主の墓”で息絶える。大団円…!(終)

前巻ラスト、獅子若を襲った兄・天神士郎は幻覚だった

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 ムクロ、めっちゃノラ千代ラブっててかわいい。

第25話「島柄へRUN」
 信仰を守ろうとしたキリスト教徒たち、キリシタンの反乱、“島原の乱”を回想する獅子若
 出来た兄だった天神士郎は、触れずに敵を殺す怪物だった…!
 サブタイ!?

 きっとカラクリがあるのだろう、倒す為、ノラ千代に剣を学びたいという獅子若

 以前は見た目、結果と名声だけ求め、カラッポだった獅子若も
 すっかりハードボイルドに

 代わりに、折れた刀を打ちなおす名工を紹介するという

後日談。大玉親分を殺し、町を乗っ取ったアビ平は何をしたのか?

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 アビ平の子分、兄貴は俺のだぞ!ってノリだったピン助! 老けてた!?

裏切りに次ぐ裏切り
 しかしアビ平は、純粋に“大玉が嫌いだから殺した”だけで、すぐに自首してしまった。
 大玉の首で、「他人の首で自首する!」とか苦笑する辺り
 まったくロクでもない!

 反対したピン助は、両腕を切られ、真っ当に生きられなくされていたと

 大犯罪を犯せば、その罪を抹消する為に処分島に送られる
 逆説的に、戸籍を洗うべく罪を犯したと。

 ピンの為に有り金はたいたノラ千代、仇に返した情け! 男前だった!!

しかしピン助、口封じの為に殺害される。調査に赴いたホル坊を襲ったのは…

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 他方、ノラ千代達は名工・玉無と出会うが…、ってすげえ名前だな?!

島原の真実
 土地の名士・玉無は、島原の乱が、“茶番”だったと吐き捨てるように振り返る
 乱の本質は、「奴隷売買をしたい渡来人」が幕府によって締め出され
 反撃として起こしたものだったと

 ノラ千代の飼い主・津成も、キリシタン大名として処刑されていた

 幕府は忠誠心を試す為か、他ならぬ津成にキリシタン弾圧を命じた
 彼は板ばさみとなって苦しみ斬首されたと

 幕府の護国、信仰心、利用しようとするもの、真面目に苦しむ者…、救われない話。
 
主の最期にショックを受けたノラ千代、“主探し”は岐路に立つ

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 お前は真の姿で送ってやるという天神士郎、今までのは覆面!

死後 裁きにあえ
 殺しても死なない忍者ジジイ・ホル坊! しかし変わり木のストックも尽きる
 天神士郎の、相手に触れずに倒す術には
 やはりカラクリがあった

 目の当たりしたホル坊は自決し、仲間達に危機を知らせる

 しかし、情報収集に長けた天神士郎に先回りされ
 玉無の館は大炎上…!

 後から思えば、士郎は純粋に、“情報収集と洞察力に長けていた”のか

館を襲ったのは、処分島の五罪猫! 別格、ボス級と目された強敵たち!!

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 ところが五罪猫、新武器披露式典であえなく全滅バイバイキン…!

名工の業
 玉無が打った新たな刀を得たノラ千代と獅子若、ショー斗も二挺拳銃に昇格!
 今までは、ケン玉使いだったショー斗ですが
 ケン玉よりケン銃!

 こりゃすげえ 撫でただけで首が体から離れやがった(ノラ千代)

 また上手いこと褒めましたね、斬るのでなく撫でる!!
 力が要らない圧倒的切れ味!

 玉無殿自身も剣豪だし、チン…と、静かに納刀するのが格好良かった!

海外勢力の手先となったアビ平、近江侵攻を開始…!

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 てめーは未来のオレでも守ってろって、後で添い遂げるって意味かと思ったのに…。

悪の生き方
 海外勢力による倒幕とは、近江を、清濁併せ呑み統治する“雨村利寛”の捕縛
 幕府権力は、汚れた信用ならないものだと喧伝し
 民の不信を煽るというもの

 雨村利寛の不正は、秩序の為に“敢えて悪もやる”スタイルだったと

 ショー斗の父、雨村利寛ってそういう男だったのか…
 犯罪者を使ってたのもそういう。

 悪事も色々、民の為の悪事、その“罪だけ”大々的に喧伝するワケだ!

急行したノラ千代たち、城はとっくに落城していたが

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 やだショー斗さんかっけえ!

ショー斗景気
 元々、お山の大将だったショー斗ですが、言い換えればコミュ力が高い!
 人柄は、城内の者達に思ったより慕われており
 彼の号令で人々は奮起

 ショー斗が辟易していた水軍たちも、この大いくさに力を貸してくれた!

 他人に好かれる性分、散々ギャグだった描写もまた
 彼の指導力に繋がってたんですね

 当初、1話で出番が終わるチンピラその1、ってキャラだと思ってたのに!

宿敵二人! アビ平へ、身も蓋もなくショートカットしたノラ千代だったが…!!

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 南蛮TRY!とか島柄へRUN!とか、相変らずセンスすげーぜ!!

強敵対峙
 しかしアビ平、いきなり“死なば諸共!”って、どうすんだよ!?と思ったら
 まさかのパラシュート、南蛮の技術力すげーな!
 ノラ千代、再戦緒戦は完敗

 獅子若もまた、火炎地獄から生還、火を操れるという兄と対峙

 分身といい、やる事が規格外な天神士郎
 神の子は伊達じゃない!

 ここだけ、バトルがシャーマンキングになってた!!

獅子若は言う、神はいるかいないかではない、信じるか信じないかだと

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 触れずに殺す剣の正体は、例の麻薬マタタビと、10人の手下だったと

清廉に生きる
 神はいるかいないかで考えれば、奇跡を起こし、神の実在を謳う兄に分があります
 対し獅子若は、「自分が思う、神さまはこういうものだ」と信じて
 その為に力を尽くす

 神とは正しさ、自分の信じる“正しいもの”の為に、力を尽くす

 他人の提示した正しさに乗らず、自分の正しさを貫くこと!
 獅子若さんが精神的に勝利した!

 と思ったら、兄もまたズバリと言いきりおった!

士郎『だましてでも 幸せにするべきだろう

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 また士郎隊の子らが可愛いんだ! さすが!!

だましてでも
 ふたを開ければ、士郎も同じく苦しみ、「マシな方」を演じてただけだったと。
 ショー斗の父が、手を汚してでも民の為に働いたのと同様だ
 と
 
 しょせん我らの行いなど どちらがマシかくらいの差しかない(士郎)

 でも兄さん、その上で「俺は間違ってるぞ」とばかりに物証を持ち出し
 敢えて獅子若に討たれたらしい

 自分の“間違い”を理解させ、弟・獅子若が、より正しい答えを出す事を願ったのか。

生きてた雨村利寛! 一騎討ち! 彼が示した親子の愛

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 雨村利寛もまた、“悪者の自分”を息子ショー斗に討たせ、世代を引き継いだ

素晴らしき光景
 生きてた! と変な声が出ましたが、戦国時代を生き抜いた大老魁なんですよね
 彼は、息子ショー斗に敢えて何も教えなかった
 賢く生きる虚しさを知ってたから。

 でもショー斗は、人を動かす心、大切なものを自分で学んでいてくれた

 父としてこんなに嬉しいことはない。
 また民から見れば、「悪代官を、正義の息子が倒した」英雄譚となる事に

 民の不満を、自分の命で静めた利寛。男だった…!

猫ヶ原へようこそ! アビ平が示した生き様、原点の場所!!

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 わかるぜ 心を殺しMに溺れ 逃げたツケは マボロシとなって現れる(ノラ千代)

おめーは俺と同じだ
 アビ平は、最下層で生まれ、関が原の戦いで名を上げようとし失敗した男だった
 夢見て失敗し、その場その場で強い奴に従い時流に乗って
 勝ち馬に乗って勝ち組になった

 でもアビ平自身、“自分の生き方”が出来なかったのが最大の苦しみだったと

 立場を次々変えてきたアビ平
 対し、“神殺し”するくらい、どんな奴にも譲らず一徹に生きてきたノラ千代

 生き方、そのものが気に食わなかったんでしょうね

最期に見た幻は、ノラ千代が仲間に囲まれ、アビ平は孤独だという現実だった

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 アビ平は本当は、親分にずっと叱り続けてもらいたかったのかな、って。

ここはいつかの猫ヶ原
 アビ平も「心を殺して逃げていた」、間違った生き方をした苦しみから死して解放され
 それから数年、第1話では犯罪だらけだったショー斗の街は
 公共事業の景気改善で一新

 獅子若達は社会的成功を、ノラ千代は、最後まで信念を貫き大往生

 ノラ千代は、かつて自分が犯した罪に裁かれ
 主の墓で息を引き取る

 彼は確かに、やりたい事をやりきったと。

いつか往きつく猫ヶ原 いつの間にか猫ヶ原 ここはいつかの猫ヶ原

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 猫に絡む有名作になぞらえるノラ千代、100万回も生きなくていい。たった一度でいい。

俺よさらば【最終回】
 締めの肝は、「ノラ千代は主の墓を見て息を引き取る」が、現実には野垂れ死に
 幻なんです、主の墓でも何でもなく、ただの荒野で息絶えるのです
 大事なのは“彼自身がどう感じたか”だと。

 アビ平は時流に乗って勝ち馬になった、ノラ千代は最後まで自分を貫いた

 奇跡なんて起きなかった。
 でも確かに、「己を貫いた彼は、心から救われた」んだなって感じる!

 大事なのは自分自身が納得する事なんだ、って思った!

収録

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 シャーマンキング通算5度目の新連載、猫神ハオさま、フラグたっぷりな台詞は…?

 講談社マガジンエッジコミックス「猫ヶ原 5巻」。
 月刊少年マガジンエッジ連載、2018年5月発売(前巻2017年6月発売)
 4巻と同時発売。

収録
 第25話「島柄へRUN」
 第26話「bye bye DO BAIN」
 第27話「猫、立ち再び鈴が鳴る」
 第28話「猫ヶ原へようこうそ」
 第29話「俺よさらば【最終回】」
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