公式 妖怪の飼育員さん 5巻 感想 レビュー 考察 画像 キャプチャ 内容 ネタバレあり 藤栄道彦 これまでの感想はこちら 前巻はこちら
本格化する中国妖怪の侵入、青北風こと鞍馬山は、“魔”の代表に協力を頼む

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表紙もえらい事になってる5巻! 臼を担いで泳ぐだけ等の、“妖”の面々と違い
 本作での“魔”は、疫病や災厄、人間への悪意だけの存在だと。
 中でも、日本のボスである神野悪五郎様が登場!
 鞍馬山の天狗は顔が広いね!

 鳥月さんのセンスにも爆笑、でも“魔”の本領を見せた神野様も男前だった!

社会派ネタも絶好調!?
 泥田坊やべとべとさんから、思わぬ時事ネタに飛び火するのも腹を抱えました
 後半3つ、連作形式から、過去最大にバトルしてるのもイイ!
 特に刑天は、解説からのギャップが凄い!

 管狐回の寒梅さん他、私服モードの妖怪陣も美人でした

妖怪の飼育員さん 5巻 感想

 第51話「一目五先生」
 第52話「ぬらりひょん」
 第53話「臼負い婆」
 第54話「管狐」
 第55話「泥田坊」
 第56話「ぬっぽり坊主」
 第57話「神野悪五郎」
 第58話「べとべとさん」
 第59話「刑天」
 第60話「太歳」
 第61話「餓者髑髏」
 おまけ「妖怪に選挙権はありますか?」
 これまでの感想

夏が近づき、休眠期に入っていく冬系妖怪たち。雪女・寒菊さんも活動休止に…?

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 人間に化けてるときは、目も人間同様になるのね

あらすじ
 今日も今日とて、楽しい妖怪展示が絶えない西東京妖怪公園
 しかし近頃、中国妖怪が害意を持って現れる事が増え
 夏季で雪女達が休眠に入る。

 鞍馬山こと青北風は、日本の“魔”の大物、神野悪五郎に協力を要請

 神野は渋ったが、ひょんな事からやる気を出し
 支援を約束してくれた

 辛くも中国妖怪を退けたが、ますます頻発する襲来に妖怪園は…?

第51話「一目五先生」。奇妙な名前の妖怪は、中国産のなかなかヒドイ妖怪で…

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 ヒドイと言っても笑えるという意味でなく、残酷で厄介という意味ね!

第51話「一目五先生」
 昨年、九尾の狐が世話になったと襲来! 明確に人類を見下しており共存不可
 危うく殺されかかり、雪女の寒菊さんが返り討ちにしてくれる回でしたが
 今後への導入で、ちょっとしたバトルに

 疫病、死をもたらす妖怪だけに、穏やかなオチじゃなかったですね

 相性が悪い、という意味が、ラストでひっくり返るのが見所で
 そこはもう少し強調して良かった気もします

 私服な寒菊さん達、ちょっとしたサービスカットね!

第52話「ぬらりひょん」。有名妖怪だわ! だから定番ネタはやらないのね!!

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 妖怪の総大将という話は俗説。など、定番ネタを否定していくスタイル

第52話「ぬらりひょん」
 彼に茶の湯を学ぶ回、と見せかけた、巧妙な「絶対笑ってはいけない」回!
 茶の湯、裏だの表だの言いますけど色々あるんですね
 強そう(小学生並みの感想)。

 本作のぬらりひょんは、正体不明でとらえどころがないという謎妖怪

 妖怪と人間、文化ギャップなんだろうと真面目に付き合ったが最後
 実は…、とかオチャメな妖怪だわ!

 北海道銘菓「尻餅」、これって実在するのね

 なんとまあ、巧妙なステルス・マーケティングでしょうか

第53話「臼負い婆」。新潟県名産、出落ち妖怪。確かに出落ちだわ…

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 何年か一度臼を背負って海中から現れる、それだけ!

第53話「臼負い婆」
 なんてシンプルな妖怪だろうか! 浮かんだら吉兆、とかそういうネタでもないのね!
 むしろ、そういう「ただ、そういう習性なだけ」の何かに
 色々、理屈を付けたがるのが人間なんだ…
 的なエピソード
 深い。

 そんな出落ちさんに、理由を付ける「板 依子(いたい子)」も登場

 ノリが、完全に「さよなら絶望先生」ザンス! シェー!!

第54話「管狐」。本世界では、妖怪を保護するボランティアの人もいます

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 ラスト、ちゃんと自分の非を認めたのが立派だった。素敵だ。

第54話「管狐」
 本作では、野良犬保護施設の要領で妖怪、管狐を保護している方々もいるそうな
 ブームで飼って、そのまま捨ててしまうペット問題そのものですが
 害をもたらすのが問題よね

 特に“使役する”系の妖怪は、飼い主の本心にこそ反応してしまうから

 誰だって、他人を妬んだり恨んだりしないはずがない
 聖人なんざどこにもいない

 だからこそ、飼い主の無意識に従い、遂行してしまう妖怪はトラブルの元なのか

 逆に、こういうのを従えられるプロの人って、すげえなあって思う。 

第55話「泥田坊」。へー、泥田坊ってそういう妖怪なのね!?

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 口癖は「田を返せ」。子供の放蕩を嘆く妖怪なんだとか。

第55話「泥田坊」
 転じて、政治ネタに嘆く年寄りとして描きますが、実際そういう妖怪なのね!
 更に転じて、彼が追い出された田んぼに小学校が建てられ
 総理の奥様が関わってたとか…
 時事ネタか!!

 まさか妖怪が証人喚問されるとは…、からのオチに笑います

 無駄に費やしている費用だけで、
 無駄になった、「と、主張している費用」を上回ってるだろ…、と

 完全に時事ネタだったわ!

第56話「ぬっぽり坊主」。知らない妖怪だ…、と思ったらオチに笑った!

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 のっぺら坊の一種で、人の前で服を脱ぎ、尻にある目玉で驚かす妖怪

第56話「ぬっぽり坊主」
 ハードル高い! まずのっぺら坊だから、フツーは顔見た時点で逃げますし
 服を脱ぎ出したら、その時点でもやっぱり逃げるし!
 そこでようやく尻だよ!
 尻!

 というワケで、見続けてもらう為、工夫を凝らす妖怪の

 ただの芸人じゃないですかヤダー!
 オマケに、そもそも見せた時点で警察のお世話になるだろ…、というオチ

 オチに哀愁が漂う…、勢いって大切だよね…。

第57話「神野悪五郎」。彼は少々気難しく、少々バカな“魔”の王である

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 理解しとる! めっちゃ理解しとるぞ小娘?!

第57話「神野悪五郎」
 本作では、怪異は妖と魔に分類、妖はいつも登場してるようなちょっと変わった面々で
 魔とは、人間への害意しかない存在だという。
 神野はその日本王らしい

 そも意思があるだけで珍しい、というのが“魔”と呼ばれる害意たち

 害意満点、いじわるな男でしたが、鳥月さんがあまりに理解してしまうので
 半ば気に入って頼みを聞いてくれることに

 彼女の妙な物分りの良さというか、ここまで突拍子のないもんだったのか…

 お前おかしい! って、そこツッコんじゃう神野さん楽しい!!

第58話、「べとべとさん」が脱走!? 捕まえなきゃあ、職員の手で!

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 結果、まさかの危険タックル問題オチ。そこかよ!?

第58話「べとべとさん」
 夜道を歩く人間の後をつけてくるという妖怪。面白いのは、“昔”に照らして考えた展開
 昔は電灯、街頭なんてなく、明かりが乏しかったのだから
 ゆっくり周囲を警戒して歩いてた

 だから後ろを、後ろをつけてくるべとべとさんにも気付けたのだと。

 園から逃げてしまい、盛り上がって捕まえようとするオールスターも楽しい!
 これも時事ネタだったんでしょうか

 さっそく、ぬっぽり坊主がネタにされてるのも笑えます

 だよねえ、あの人も素足だものね!

第59話「刑天」。地割れで人々を飲み込む妖怪!? そいつは“盾を持つ”という

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 中国妖怪「刑天」、ユーモラスな解説から、おっそろしい姿がギャップだった!

第59話「刑天」
 曰く、本来は古代中国の英雄で、黄帝と争って首を失ってしまったのだという
 しかし乳を目に、ヘソに口に変える事で戦い続けた
 いわば中国産バーサーカー

 本来は神の座を賭け争ったという大物で、敗北に屈しない象徴とされる

 本作では、あくまでその故事にならった妖怪という扱いですが
 逸話に違わぬ威容がスゴい!

 解説にある、少しユーモラスな姿が実際に語り継がれてる姿だそうな。ユーモラス!

第60話「太歳」。地中を進む刑天だが、彼自身にそんな能力はなかった

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 神野が約束を果たし、鳥月にすげえもん貸してくれる回!

第60話「太歳」
 ラストの餓者髑髏が大迫力! 5巻を締め括る3部作2話目は、カラクリが明かされました
 同じく中国妖怪、地下に埋まっている禍「太歳」が刑天と連携し
 地下というか、ワープさせていたんですね

 妖怪園での「慣れ」か、いっとき刑天を牽制した鳥月さんもクソ度胸!

 前回に続き、いつもと完全に別漫画してるのが面白いし
 過去最大にバトル漫画してた!

 諦めずに銃を撃ち、サイレンで気を逸らしと、警官さん達も見所でしたわ

 本当、「何も出来ない」のに諦めない。だから素敵だと思うね!

第61話。餓者髑髏vs刑天! 怪獣大決戦で促されたものは

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 食い物を口に入れようとすると消える、そんな業を持っている…。神野さんがカッコイイ

第61話「餓者髑髏」
 あくまで、魔、“害意”に軸足を置きながら、助けてくれた神野さんが印象的でした
 自分が良い子でいたいが為に、他人を傷つける事を躊躇っていいのか?
 基本、あっけらかんとした鳥月さんですが
 今回ばかりは悩むことに

 皆を守る為、戦ってくれてる者の為、自分が汚れる決意をするという事

 今後、中国妖怪による侵攻は繰り返されそうなだけに
 決意を促す回になりましたね

 神野さんの物言いが、現代的というか、まんまゲームだったのも変に印象的

 姿がカラクリ細工ですし、種々変化するという逸話に基いてるんでしょうか

収録

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 妖怪に選挙権は? ありません! 座敷童さん、出番多いと思ったらお気に入りなんだとか

 バンチコミックス「妖怪の飼育員さん、5巻」。藤栄道彦。
 Webくらげバンチ連載、新潮社発行。
 2018年11月(前巻2018年5月)

妖怪の飼育員さん 5巻 感想
 第51話「一目五先生」
 第52話「ぬらりひょん」
 第53話「臼負い婆」
 第54話「管狐」
 第55話「泥田坊」
 第56話「ぬっぽり坊主」
 第57話「神野悪五郎」
 第58話「べとべとさん」
 第59話「刑天」
 第60話「太歳」
 第61話「餓者髑髏」
 おまけ「妖怪に選挙権はありますか?」
 これまでの感想
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