藤田和日郎。双亡亭壊すべし 9巻 感想 考察 画像 レビュー 内容 ネタバレあり これまでの感想はこちら。前巻はこちら
愚か者の最期は いつも悲鳴”。タコハさんアグレッシブ! 終わりを決めるのは泥努

00000
00002
00057
00015
仮死に陥ったタコハ、防衛戦に徹した青一、でもいよいよ双亡亭攻略班が勢揃いに!!
 死んでも、「死ぬ前に見たい」と敵が出てくる絵に飛び込んだタコハ
 魂だけなのにアグレッシブ!

 計り知れない敵本体、通すかどうか決めるのは、やっぱり泥努なのか。

録朗の怒り、録朗の勇気!
 独特の世界観を持ちながら、認められない画家同士。心が触れ合うタコハと泥努
 泥努が鍵を握るなら、泥努と語り合えるタコハこそ鍵だと。
 泥努、完成した絵をどうするんでしょ?
 誰かに見せたいのか?

 死ぬ勇気があるなら、生きる為に使え! 諭した紅も熱かった!!

双亡亭壊すべし 9巻 感想

 第79話「録朗の中」
 第80話「勇気」
 第81話「帰黒の苦戦」
 第82話「タコハ刺される」
 第83話「颶風」
 第84話「撃剣螺旋」
 第85話「視る力」
 第86話「中有」
 第87話「異星のタコハ」
 第88話「タコハの見たもの」
 あとがき
 これまでの感想
 トップに戻る

簡単簡単! 前巻ラスト、録朗を“騙した”しの。しかし

00055
 泥努に続き、ただの子供に殺された。へし折られたプライドを抉られる

あらすじ
 黒い星の意思、“しの”は録朗を支配しようと騙したが、騙し合いは録朗が上だった
 しかし、録朗の自己否定を含んだ怒りを、姉・紅は否定し
 共に生きるべく彼を救う

 タコハは帰黒を救い、仮死状態に陥るが、たゆまぬ好奇心で“あの人”と出会う

 全てを聞かされたタコハは、侵略者が地球に来れるかどうか
 行方は坂巻泥努が握っていると知る

 泥努自身は、今描いている絵が出来た時、門を開けると約束していた

泥努への恐怖を語り、録朗に協力を懇願したしの。真意はやっぱり芝居だった

00004
00007
 すぐまた会おうね。その意図は次回で明らかに

第79話「録朗の中」
 あれほど深刻に、泥努への恐怖を語ったしのですが、録朗の同情を買うのが狙い
 彼を使い、青一を支配できれば最強の戦力になる
 という醜い我欲でした

 また彼女も、青一が辿った“あの人”との共同戦線を知る事に

 黒い星側も、青一側の事を知った!
 これは大きい

 しかし、支配しようと幸せな夢を見せるも、録朗、自ら夢を立ち去った…!?:

録朗たちの“勇気”を賞賛したしの、しかしそれは録朗の地雷だった

00009
 子供だからって なめるな、双亡亭!(録朗)

第80話「勇気」
 青一とのテレパシーの名残、「あの人」がほんの一滴だけ残り録朗を護っていた
 のみならず、録朗は、“館に人を連れてくる”という父の約束を果たし
 自分はもう役目を終えたと思ってた

 自分には勇気なんてない、自分に出来るのは、“敵”を巻き添えにするだけ!

 録朗は、最初に巻き込まれた時に何も出来なかった事を悔い
 今もずっと自己否定してた

 自分は臆病者、それが録朗の自己評価だったのね

紅『死ぬなんち 考えんな 録朗!』

00015

 自分が正しいと信じて
 敵ん鉄槌くだそうちする時にゃ
 自分も滅びようなんち 考えたらいけん!

 困難を克服しようちする気魄が「勇気」や!


00010
00016
 過去を悔い、贖罪の為に特攻を覚悟した録朗。でもそれじゃダメなのだと

紅、“弟の為に戦う”
 自分が正しいと思うなら、自分が滅びてでも、なんて考えちゃならない!
 録朗は過去を悔いた、それを理由に死のうとするなら
 それは「過去に負ける」事に等しい

 過去が苦しくても生きる事、それが過去に勝つという事だと

 録朗は弱かった自分を直視した
 それなら、事件を経て「勇気を得た自分」も認め、生きる為に使ってやれと。

 勇気は生きる為に使え、藤田先生らしい人間賛歌だ!

双亡亭にこなければ。不思議な想いに駆り立てられた帰黒は

00013
00022
00018
00026
 双亡亭に来る約束、青一の弟さんをどうしても連想しますが…?

第81話「帰黒の苦戦」
 サブタイ通りの苦戦! そも帰黒という名前も、“帰”が飛行機事故者を連想しますし
 黒、というのは「黒い星」をどこか連想させますが
 果たして意図とは

 とまれ彼女、残花班の二刀流使い、樺島に翻弄!

 壁一面に、「絵」がかけたられた通路に誘い込まれ
 絵から飛び出す怪物に襲われる

 以前と違い、「絵」の物理的攻撃力がキツイ!

帰黒を助けたのは、泥努にいわれ、“黒腕”を駆使したタコハだった

00024
00020
 しかし残花班・樺島、「戦いに巻き込まれて死んだなら関係ないよねっ」と。

第82話「タコハ刺される」
 直球サブタイ! 敢えて墨だけを用いたモノクロ画が、藤田節炸裂ですね!!
 ゾッとくる一発で、実際、これ以降は仮死状態に陥り
 物語の転機となる一刺に。

 さて泥努、タコハの絵に「お前はデッサン力が足りない」と助言。

 まさかの普通に助言。
 彼、タコハがちゃんと技術を学べば、どんな絵を描くか見てみたいのか?

 また「もう少し、こいつと絵を描いていたい」思いなのか。

デッサンモデルを連れて来い”。泥努にいわれ、帰黒を救おうとしたタコハ

00032
00028
 黄ノ下残花と青一、黄と青の共同戦線!

第83話「颶風(強い風の事)」
 元より、人生に価値を感じていなかった帰黒は、死を恐れてはいませんでした
 でも、そんな自分を救って重傷を負ったタコハを見た彼女は
 死んでなるかと奮戦へ!

 自分でなくタコハの為、“死ねない”持ち直した帰黒

 タコハさん、毎度ながら湖面に落ちた小石のような人。
 波紋がずんどこ広がっていく!

 彼女を救う為に残花、更に青一、“破壊者たち”が揃っていくじゃないか!

残花vs残花班! 昭和初期、戦前軍人たちの死闘!!

00030
00034
00037
00040
 青一と帰黒も対面するも、青一は敵を食い止めるべく残る事に

第84話「撃剣螺旋」
 残花vs残花班! 元は部下だった男達は、“双亡亭を護り生き続ける”と選択
 というか、「そう思い込ませる」事でコントロールされており
 全く聞く耳を持ちません

 残花は彼らを退け、特に剣豪・樺島とは再戦を約束する事に

 特に樺島は、確かにコントロールされているんですが
 彼は彼で嬉しそうでしたね

 一人の剣士として、隊長とやりあってみたい願望があったのでしょうか

瀕死のタコハ、“異星の水”を流し込まれ傷を塞ぐことが出来ない!

00043
 タコハはもう助からない、楽にしてやるべきだ、と善意で剣を取った残花。

第85話「視る力」
 サブタイは、一度「異星の水」に浸入された者達が得た、新しい視力のコト。
 紅、録朗たちは、暗い邸内でも見渡す視力と
 敵を見分ける能力が

 察するに青一と「あの星」同様、黒い星の力微かに得たのか?

 また、録朗に至っては「黒い星」の欠片が体内に残り
 タコハを救う力とする事に。

 黒い星とあの星が、本質的に近いって強く感じる気がします。

タコハが見た絶望! 仮死状態のタコハ、“異星”へ飛ぶコトに

00045
 仮死状態のタコハ、「死ぬ前に見てやる!」と、霊体で絵の中へ飛び込むコトに!

第86話「中有」
 双亡亭の絵とは、黒い星の水を絵の具にしたもの、異星と繋がる「門」となっています
 現在は閉じられ、物理的な存在では越えられませんが
 幽体なら通行「可」能!

 敵は膨大! もしなだれ込めば、地球は終わりだと絶望するタコハ!

 死んだのに、それを活かして行動するとか
 タコハさんアグレッシヴ!

 また「あの人」が、黒い星を塞き止めようとし、破られていたコトも判明

「あの人」再び。彼もまた、全ては泥努が握っていると言う

00046
00039
00050
 今、人類で一番預けちゃ行けないタイプの人が握ってるー!

第87話「異星のタコハ」
 のんびりと、「人類って進歩が早いなあ」とか語るじいちゃん、不思議な感覚がしますね
 今回タコハは、あくまで偶発的な事態だったとはいえ
 彼もさぞ驚いたのでしょう

 今回しのが知ったように、タコハもまた青一の境遇を知る事に

 異星との門を泥努が握っているとタコハも確認
 また録朗も、「面白い」「バカにしない」「安心する」タコハが重要だと再確認

 これって、泥努が心を許している理由でもあるのか…?

示された期限! 坂巻泥努は、門を開こうとしのに約束していた

00053
00049
00055
00057
 しのはあくまで一部に過ぎず、別のしのが現れた。しかし「殺された」のも確かだと

第88話「タコハの見たもの」
 青一に、諦めるなとエールを贈った爺ちゃん! “感情”を込めた言葉だからこそ熱い!
 また、幽体になったタコハは、邸宅内が人の魂で満ちていると知った。
 閉じ込められ、帰れない怨念の巣窟

 生還したタコハは、“その前に”と、泥努の真意を探る場面も

 でも泥努はタコハを気にかけています
 ざっくりと、「門を開くより楽しいこと」を知れば止まるのでしょうか?

 まずは泥努を“言葉で”止め、そして最後の最後に、異星との大決戦でしょうか?

収録

00059
 愚か者でいてはいけない。愚か者の最期は、いつも悲鳴。

 少年サンデーコミックス「双亡亭壊すべし 第9巻」。
 藤田和日郎。週刊少年サンデー連載、小学館。2018年7月(前巻2018年4月)

収録
 第79話「録朗の中」
 第80話「勇気」
 第81話「帰黒の苦戦」
 第82話「タコハ刺される」
 第83話「颶風」
 第84話「撃剣螺旋」
 第85話「視る力」
 第86話「中有」
 第87話「異星のタコハ」
 第88話「タコハの見たもの」
 あとがき
 これまでの感想
 トップに戻る

アニメ版 うしおととら 感想 2015~2016年

 第壱話「うしおとらとであうの縁」
 第弐話「石喰い」
 第参話「絵に棲む鬼」
 第四話「とら街へゆく」
 第伍話「符咒士 鏢」
 第六話「あやかしの海」
 第七話「伝承」
 第八話「ヤツは空にいる」
 第九話「風狂い」
 第拾話「童のいる家」
 第拾壱話「一撃の鏡」
 第拾弐話「遠野妖怪戦道行~其の壱~」
 第拾参話「遠野妖怪戦道行~其の弐~」
 第拾四話「婢妖追跡~伝承者」
 第拾伍話「追撃の交差~伝承者」
 第拾六話「変貌」
 第拾七話「カムイコタンヘ」
 第拾八話「復活~そしてついに」
 第拾九話「時逆の妖」
 第弐拾話「妖、帰還す」
 第弐拾壱話「四人目のキリオ」
 第弐拾弐話「激召~獣の槍破壊のこと」
 第弐拾参話「永劫の孤独」
 第弐拾四話「愚か者は宴に集う」
 第弐拾伍話「H・A・M・M・R~ハマー機関」
 第弐拾六話「TATARI BREAKER」
 第弐拾七話「風が吹く」
 第弐拾八話「もうこぼさない」
 第弐拾九話「三日月の夜」
 第参拾話「不帰の旅」
 第参拾壱話「混沌の海へ」
 第参拾弐話「母」
 第参拾参話「獣の槍破壊」
 第参拾四話「とら」
 第参拾伍話「希望」
 第三十六話「約束の夜へ」
 第三重七話「最強の悪態」
 第三十八話「最終局面」
 最終回「うしおととらの縁」


 双亡亭壊すべし 1巻“壊れずの家”。
 双亡亭壊すべし 2巻“<双亡亭>進入”
 双亡亭壊すべし 3巻“更衣室”より出でるモノ
 双亡亭壊すべし 4巻“真相は二つ星にあり”
 双亡亭壊すべし 5巻“笑うしかないのじゃ”
 双亡亭壊すべし 6巻“お願いだから” 双亡亭の弱点、目的、窒素!!
 双亡亭壊すべし 7巻“だから私は建てたのだ” 二つ時代の侵入者!
 双亡亭壊すべし 8巻“わたし達は怖いのだ” 双亡亭誕生秘話!
 双亡亭壊すべし 9巻“愚か者の最期はいつも悲鳴” 異星のタコハ