公式サイト ゴールデンカムイ 第1話 感想 ウェンカムイ レビュー 考察 画像 あらすじ 内容 ネタバレあり 原作未読 アイヌ語 16時感想追記 これまでの感想はこちら
陰惨な金塊を追え! 明治、日露戦争直後の北海道でアイヌ&サバイバル!

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人を殺せば地獄行き、私も人を殺したくない。少女の一言に、 スイッチが入った杉元!
 クマ相手に尻込みした時、「弱い奴は」と言われてニヤリ笑ったように
 明るい彼が、“切り替わる”瞬間が面白い

 カネになる話、仇討ちを誘う様、地獄へ同伴を誘う杉元が面白い!

殺せば地獄行きなら、俺は特等席だ
 殺したくないと言う彼女に、お前の行動は、そう言ってないと見抜いて見せたり
 手を汚すのはやる、けど間接的に“仇討(人殺し)”に誘う様は
 悪魔みたいで魅力的に思った!

 道徳的に振舞おうとするアシㇼパさんと、対比みたいだなーって
 
目次 ゴールデンカムイ 第1話

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 冒頭
 Aパート
 Bパート
 Cパート
 感想追記
 これまでの感想

本作は漫画原作作品、既刊13巻で連載中!

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 破産したアニメ制作所、マングローブ社が源流のジェノスタジオが制作

あらすじ
 明治37年の日露戦争、激戦区・旅順戦を生き抜いた杉元佐一は、戦後に北海道に渡った
 戦死した親友、寅次が遺した妻の為に200円もの大金が早急に要る為
 砂金採りに訪れたのだ

 仲良くなった酔っぱらいに、“アイヌから奪われた金塊”の話を聞かされる杉元

 これが事実で、ヒグマに殺された彼自身が、宝の鍵だと知った杉元は
 運ぶ中、アイヌの少女アシㇼパさんと知り合う

 その信仰観に刺激された杉元は、“仇討ち”を、金塊探しへ協力を頼み込む

 次回、ゴールデンカムイ 第2話「のっぺら坊」

時は明治37年、遼東半島 旅順203高地

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 明治時代、いきなり軍隊から始まった本作。って名前だけでアカン!
 知ってる人なら、聞いただけで「アカン!」ってなる地名だ!
 アカン!

 日露戦争! 帝政ロシアとの日露戦争じゃないか! ウォーズマン!!!

『(蟻を食べて)……ぺっ、酸っぱい

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 いざとなったら、ブッ殺したロシア兵の白いケツを齧ってでも…、俺は生き抜いてやる!

日露戦争
 時は戦国嵐の時代、明治時代、それは西洋列強との厳しいつばぜり合いの時代
 主人公らは、その最前線にいた“消耗品”達だった
 と

 う…、ああああああああ!

 死んだー!
 からの、生きてた突撃した主人公、絶望的なのが旅順戦!!

 主人公はその生還者の一人なのだと 

殺してみろぉぉぉおおお!

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 死ねえ! 俺は、不死身の杉元だああああああ!!

明治37年
 敵が掘った「塹壕(弾除けの溝)」は遠く、見る間に味方は倒れていったが
 杉元は生き残り、ケンカ三昧に敵兵を惨殺…
 こんなん相手にしたくない!

 と思う間もなく、目潰しされるロシア兵恐怖たるや…!!

 最期の光景がこんなのとかイヤだよ!!
 当時は重火器の登場によって、「塹壕」を掘り進めるのがセオリー化した時代

 結果、戦いが大きく長期化、支える民も疲弊する総力戦へ。

ところ変わって雪景色、北海道小樽付近

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 時間さえも飛び越えて、無事生き延びた杉元は、何やら河をさらっていた
 タイトル、そして「河を攫う」といえばアレしかありませんね。
 北海道の川にもあったのか…

 戦争経験者の杉元は、すっかり有名人になったらしい

『不死身の杉元だって? 鬼神のような戦いぶりだったそうじゃないか…』

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 ホントなの~? その話。大体ね、そんな活躍してたら武功抜群で勲章モンだろ?

もう二度と戦争なんてしないよ!
 とにかく死なない! 大暴れした杉元だったが、気に入らない上官を半殺しに。
 名誉も失せて有罪放免になった
 と

 とにかく今は、カネが必要でね…

 流れ流れて砂金採り。
 こうやって、川の水を攫うと砂金が引っかかる事があるからだ。

 北海道にもゴールドラッシュがあったのです(実話)。

『なぁ~、面白い話してやろうか? 砂金にまつわる話なんだけどよ』

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 酔っぱらいは、他言無用だ、お前さんを気に入ったから話すんだと前置きすると
 昔は、大豆くらいの金がザクザク採れたと景気の良い事を言います
 一日三十匁、毎日採れたと
 
 1匁が3.75グラム…、フフ、夢があるドリームじゃねえか

『一部のアイヌが、軍資金を貯めてたらしい。砂金を、ごっそりとな?』

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 盗られた金は20貫! 小樽中の遊郭を買い上げても、おつりが来る程の量だ

1貫 = 3.75kg
 明治は北海道開拓の時代、アイヌにすれば、締め付けが厳しくなった時代であり
 反攻を期するも、軍資金を一人の男が奪ってしまった
 と

 そいつは、金塊の在処を何をされても吐かなかった…

 男は間もなく捕まった
 国も個人も、誰もが“彼の金塊”を狙うが、必死に隠し通したのだという

 20貫、小樽中のいやらしいお店を買っても釣りが来る…!

…アンタなら、どうするね? 杉元さァ~~ん』

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 遂には、看守によって片足の筋を切られ、まともに歩けなくされてしまう
 だが、そいつはくじけずに外部と連絡をとった
 アンタならどうするね?
 と

 だけど僕らは くじけない泣くのはいやだ笑っちゃおう…!

…刺青を彫ったのさ

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 変な話だな。そんな面倒なことまでして、刺青なんて目立つ真似して…

探せ!20貫そこに置いてきた!!
 彼は墨を唾液に混ぜて、コツコツと、同じ房の“死刑囚”達に彫ったという
 脱獄しろ、上手くいった奴に金塊を半分やるぞ
 と

 そう思うだろう? 刺青を彫った意図が解るのはその後さ…

 彼自身は機敏に動けない
 そこで、外の仲間にだけ解読できる刺青を、同じ房の死刑囚達に彫った

 死ぬと解ってる奴らの、行動力に賭けたんですね

『囚人たちの刺青は、全員で一つの暗号になってるらしい』

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 話を聞きつけた“屯田兵達”が、なら解読してやろうと彼ら全員を連れ出し
 結果、返り討ちにあって全員が逃げてしまった
 そこまで予想済みだったのだ
 と

 手紙なら取り上げりゃいい、だが「身体」そのものがメッセージだったから、と。

『それで?』『それっきりさ…、誰も捕まっていない

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 佐一! お前いも一緒についてこい…、北海道ではまだ砂金が採れるんだ

寅次と梅子
 しかし肝心のオチが藪の中で、しかもオッサン、日頃からほら吹き男爵だった
 杉元は、戦時中に同僚に誘われた話を思い出すのだった
 と 

 戦争が終わったら、アメリカと日本の関係は悪くなる…、急がなきゃ…

 同僚の女房、梅子は眼が悪かった
 だが砂金で200円も稼げれば、アメリカの名医に見せて回復させてやる事が出来る

 俺は稼ぐ! お前も一緒にトゥギャザーしないか?と

『佐一、梅子を頼んだぞ。目の悪い、コブ付きの女なんて誰も貰ってくれねえ…』

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 俺は日本に帰れない! 言葉は途中から、寅次の遺言になっていた。
 幼馴染で親友、彼の心残りは残してゆく妻子の事
 コブ=子供付きの盲目やもめなんて…
 と

 カネがいる。杉元の言葉は、ひどく必死なものだった…!

杉元『おい、待て! 梅子を未亡人にする気か!? 寅次ィ!』

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 喋りすぎた…。

ホラー!
 悪夢から目覚めると男がいない、さて、小便にでも行ったのかな…?
 と思ったら、背後で四苦八苦して構えてた!
 が

 試してみるかい? 俺が不死身かどうか。…ほら、これでいつでも撃てるぞ?

 三十年式歩兵銃。
 明治30年採用、日露戦争主力となった銃で、アリサカ・ライフルの一つである。

 だが男、逆に殴られて逃げ出してしまう事に

杉元『何だよ…、さっきの与太話が、急に真実味を帯びてきたじゃねえか!』

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 正直まったく、信じてなかったが、ここまでしてしまった男の行動は
 話が真実で、しかも限られた人間しか知らない
 重要な情報だと裏づける事に
 と

 まさにヤブヘビ、藪を突いてヘビーアームズ。

『放っておけば、また俺を殺しに来るかもしれねえしな。殺られる前に殺るしか…』

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 …ヒグマだ! ヒグマが食い残しをここに埋めたんだ…!?

北海道小樽サバイバル編
 予想外の展開だ! 逃げた男は、明らかな死体となって杉元に発見された
 こんな時、咄嗟に助ける辺り人が良い男だ!
 が

 首が折れてる…、悲鳴を上げる間もなく殺されたか…

 日本に生息する最大の陸棲哺乳類
 ヒグマ自体はホッキョクグマと並びクマ科最大で、中でも「エゾヒグマ」と呼ばれるもの。

 食物連鎖の頂点、北海道名物エゾヒグマ…!
 
杉元『! おいおい、どういう事なんだ、こりゃあ!?』

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 何と男は、「脱獄犯」の一人! 人生はいつだって驚きの連続であった
 だから、異常に事情に詳しかったし
 真剣でマジだったのだ
 と

 問題は、“刺青”が数文字程度でなく身体全体で、このままじゃ食われちまう!

杉元『…! 何だ。小熊か』

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 離れろ。トリカブトの根や、アカエイの毒針を混ぜた即効性の毒矢だが…

怒涛の出会い
 あら小熊かわいい…、と思ったら親グマ襲来! しかし、アイヌが助けてくれた
 曰く、それでも10歩は動けるという
 と

 アイヌ…!

 不死身の杉元も、荷物を背負って熊相手は厳しかった
 熊の速さ、自動車並みらしいから…

 しかしまあ、夢から醒めてから展開が早い!

『死んだのか?』『逆立っていた体毛が寝ている、死んだ』

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 言うや少女は、毒矢の周りを、ぐるりとナイフで抉り取った
 毒が強いから、こうしないと回ってしまって
 肉も毛皮もダメになる

 美味しい肉も、温かな毛皮も、とても大切な“贈りもの”なんですものね。

アイヌ『母熊? …それは変だ

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 その男は、“マタカリプ”の食いかけだ。…凶暴なヒグマを村まで案内するつもりか?

冬眠なんてなかった
 ところが少女は言う、冬眠してたなら、たとえ子供を守る為だろうがヒトは食わない
 実際、クマの胃袋はカラッポだった
 が

 その男はお前の家族か? そんなに大事な人間なのか

 いわく“冬、徘徊する者”。
 マタカリプと呼ばれる、冬眠し損ない、気が荒い熊の食い残しだというのだ

 クマだって寝ない奴もいるし、寝ないと気分が悪くなるのね…

少女『じゃあ、お前がマタカリプと戦えばいい。兵士なら戦えっ』

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 弱い奴は食われるヒグマと戦えという少女に、杉元は内心で苦笑したが
 彼女が、彼女なりに「戦う覚悟」を問うてきたことに
 杉元も考えを変えた

 弱い奴は食われる、そんな杉元の脳髄にクる事はいっちゃダメだよ…
 
杉元『面白い話があるんだ…』

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 どうしても、カネが必要なんだ…。

後生
 杉元は“埋蔵金”について打ち明け、ヒグマ猟に慣れた少女に協力を仰いだ
 しかし、彼女はむっつりと見つめ返すばかりだった
 と

 そうだな、俺も最初はこんな話、ホラ話だと思ったけど…

 凶暴に、強欲そうに切り出した杉元だが
 胸内は「幼馴染で親友の頼みだ」と…、見た目より、ずっと情が深いヒトなんですね

 見た目には、クマの生き胆を抉り食いそうな人なのに

少女『信じる

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 しかし山の師匠、スパッと言いきった。アイヌなら聞いた事が…
 どころか、「殺されたアイヌ人」の中に
 父親が居たというのだ

 なら彼女は、明治政府に反攻を図った一族の流れということで…?

『何だって!?』『話は後だ、急いで薪を集めろ』

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 そうか、これは…、何て冷酷な事を

解体前提
 ヒグマは火なんか恐れないが、明かりを灯し、“男”を囮にする作戦が始まった
 しかし、よくよく見れば刺青は異常だ
 と

 つまり、殺して皮を剥ぐ前提で彫られているって事か…

 最初から金塊を渡す気はなかった
 刺青は、皮を剥いで、正しく繋ぎ合わせないと読むことさえ出来なかったのだ

 猟の獲物から皮を剥ぐ要領、慣れた者の犯行ですねえ…

『(この刺青を彫った男は何者なんだ? ここまでして金塊を託す執念とは…?)』

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 と内心で思いながら、「なら今すぐ皮を剥ぐか?」とノータイム提案する杉元
 彼の執念もまた、常人からすれば「何者なんだ?」というレベル
 本作は、「何者なんだ?」級人材が集まる物語だ
 と

 少女は、そんな暇は無い、ヒグマは傍に居るはずだという。何故ならば…。
 
ヒグマは一度ヒトを殺すと、罰として人間しか食えなくなる』

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 人間を恐れない、凶暴で危険な神…、“ウェンカムイ”になる

ウェンカムイ
 ヒグマは必ず来る、理由をアイヌ独特の信仰から教えてくれる少女
 これを称し、杉元は信仰心ゼロの在り方でまとめる
 と

 バレちまったワケだ…、“人間様が弱い生き物だ”って

 カムイとは神の意。
 彼らは、クマを畏れつつも、自分達に益を授けてくれる“神さま”だと捉えていたそうな

 人の味を覚えた獣は、古今東西危険なものだと

『暗くては戦えない、火を絶やすなっ』

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 更に、白樺の樹の、自然に剥がれ落ちた樹皮を拾えという少女
 脂が多く“長く燃える”、これこの通り即席の松明になるという
 緊迫した事態での実用知識!

 なるほど、巷で地獄のゆるキャン2期だと噂された理由がよく分かった…。

杉元『日が出るまで十二時間か…、もっと薪が…、!?

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 おおお! でっけえええ!?

クレバー!
 日が出る前にクマが出た! 少女の予想より、クマは早くキャンプ地を襲った!
 それも、真っ先に“明かり”を潰す賢い戦術! 賢い!!
 と

 効く訳ねえか…

 敵の嫌がることをやるのが戦争です
 いきなり真っ暗、不利になった杉元たちですが、恐れず真っ向顔面パンチ!

 効く訳ないけど度胸はあった!

下にもぐって、腹にしがみつけ!

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 クマに出会ったらどうすべきか? 本作では、腹を提案する少女!
 つまり、ガブリ食われない場所に避難しろというワケですが
 ハハッ出来るかそんなもん!

 確か、舌を引っ張るのも有効だそうですよ! 出来るかそんなもん!!
 
ぐわああああ!』『殺られたか…。暗くてよく見えないが』

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 打つな! 俺に当たる!?/あの人、まだやられてない!

腹の下の佐一
 闇夜に響く男の絶叫、少女は、男がやられてしまったのかと思ったが
 どっこい生きてた腹の下!
 と

 こっちでなんとかする!

 出来てたこんな事!
 ヒグマはデカすぎ、腹の下が死角になってしまっているらしい

 くまみこ曰く、モフモフして温かいそうですが…?

杉元さん『ブッ刺してやるから暴れるな!!』

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 宣言通り、持っていた“短剣”で刺した杉元だが、これがいけなかった!
 クマは、痛みでますます暴れ出してしまい
 少女の矢を弾いてしまう

 ヤブヘビpart2! 結果、少女の位置までクマにバレてしまう事に!!

杉元『おわああ!? 待て! 走るな!?

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 野犬!?

レタㇻ
 猛然、生きた自動車のように走ってきたヒグマに、もう矢を番えている時間はなく
 万事休すに陥ったかに見えた
 が

 レタㇻ…!

 杉元は誤解したが、冒頭の冗談に出た“エゾオオカミ”だ!
 狼vs熊! 自然って怖い!!

 しかし少女は、この銀狼が知り合いのようで…

少女『そこからだと、心臓は脇の下だ!』

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 厄介な体毛を避ける為、一番有効なのは、むき出しな鼻先への攻撃
 狼は、文字通り鼻先にかじりついて攻撃を繰り返しますが
 牙のリスクを考えると怖すぎる!
 勇敢!

 また杉元氏も、チャンスにちゃっかり三十式を構えてやがった!!

少女『肩甲骨(弾かれないよう)に気をつけて、しっかり狙え!

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 殺してみろ!

旅順帰り
 心臓を外したのか、テッポー一発当てるくらいじゃ、ビクともしないのがヒグマ!
 だが「剣」がうまく心臓に刺さったらしい
 で

 俺は不死身の杉元だああああああ!

 持ってて良かった三十年式歩兵銃剣!
 やはり人間が一番怖い!

 結果、のしかかってきたヒグマは、そのまま動かなくなった…、と。

『生きてるか?』『生きてる。…やれやれ、また生き残った…』

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 ヒグマは体重が命取りとなり、本来、刺さるはずがない銃剣に刺し殺された
 これは、アイヌの猟師がやるデンジャラス捨て身殺法で
 よく知ってたなと少女は言う

 当然、無我夢中の産物だったが、少女は「勇気と戦いの才能がある」と賞賛する

少女『優秀な戦士だ…、“シサム”にしては、やるな?』

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 シサム?/倭人の事だ。

アシㇼパさん
 少女は杉元に手を貸し、ここでようやく二人は名乗り合う事になる
 杉元佐一、“アシㇼパ”の出会いだった 
 と

 さっきのバカでかい白い犬は、ありゃあ何だったんだ?

 まだ誤解してる杉元に、あれは狼だというアシㇼパ
 見れば、「彼」は丘に登っていた

 絶滅したはずの、ニホンオオカミだと。

杉元『まだ生き残っていたのか…、アンタを護っているように見えたが…?』

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 答えないアシㇼパ。1905年に絶滅したとされるニホンオオカミなのだと。
 彼女にとって、何か思うところあるようだったが
 黙して語らなかった

 狼“レタㇻ”も、挨拶するように一吼えすると去っていく

アシリパ『五年前の事だ、父と村の者は、金塊を移動させているところを殺されたらしい』

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 バラバラに切り刻まれ、獣に食い荒らされて散乱してた。父らしきものもあった

アシㇼパさん
 熊を何やら解体しつつ、淡々と語るアシリパだったが、内容は惨憺たるもの
 曰く、犯人が網走に投獄された事さえ今知った
 と

 なあ、アシㇼパさん。俺と組んで金塊を見つけよう

 政府は彼女らに何も伝えなかった
 そう聞かされた杉元は、金塊はアンタたちのものだと、心の底から言うようでした

 一緒に見つけ、俺には必要な分だけくれないか、と

見つけるってどうやって? …囚人を殺して皮を剥げば』

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 相手は死刑囚とはいえ、かなり凄惨な事に「手を貸せ」と言ってるのだと。
 端的な彼女に、口をつぐんでしまう杉元さん
 彼自身はへっちゃらでしょう
 やるでしょう

 しかし「一緒にやろう」とは、ハードル・イズ・高い、と。

アシリパさん『これはお前のだ。とっておけ杉元っ』

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 ヒグマの胆嚢だ。乾燥させれば、生薬としてとても高く売れる

だから私も
 杉元にすれば生きる為に殺しただけ、だがアシㇼパは、熊は余す所がない
 これは富だ、お前の取り分だ
 が

 こいつは人を殺して食った、アイヌは人を殺した熊の肉は食わない

 だから自分は母熊だけでいい。
 アイヌの信仰では、“素晴らしい富”の熊も、人を殺すと朽ちるに任せる

 人を殺した熊は、地獄に行くからだ

アシㇼパさん『私も、人を殺したくない』

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 きっぱりと言うアシㇼパ。クマだって、人を殺せば地獄行きだ
 私だって、人は殺したくないんだよ
 と

 だがこの一言、杉元の心を滾らせる事に

杉元『人を殺せば地獄行きだと…?

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 それなら俺は、特等席だ…!

誘い男
 内心、滾った杉元は、隠蔽を図った以上、金塊はまだ見つかってないと仮定
 見つかってないなら、「犯人」は生かされているはずだ
 と

 金塊を見つける事が、あんたの敵討ちになるんだよ…!

 見つける事で「犯人を生かす理由」を消してやれ
 仇の命を、アンタは消せるんだ

 経験があるかのように、人の皮を手際よく剥いでいく杉元さん…!

アシリパさん、“アンタもそう思ったから”俺に手を貸したんだろう?』

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 そもそもの話、さっき事情を聞いたアシㇼパは、“地図”を護ろうとした。
 本当に、手がかりが消え去って良いと思ってるなら
 クマに食わせりゃ良かったはずだ

 事情を聞いて、護ろうとした。行動に本心が浮き出てたよ、と。 

『手を汚すのは俺がやる。アシㇼパさんは、知恵だけ貸してくれ』

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 俺はカネで、アシㇼパさんは親の仇。目的は違えど、道は同じ

鬼にディクショナリー
 杉元は、彼女に“動機がある”を指摘した上で、イヤな事は自分が引き受ける
 アンタの知恵が必要なんだ
 と

 二人で手を組めば、鬼に金棒だ!

 人を殺せば地獄行き
 そう言うが、アシㇼパさん自身だって“殺したい”思いがあるんじゃないか、と。

 なるほど杉元さん、スイッチが入ると更にヤバくなる人なのね…。

しかし、“男に何かあった”事を銃を持つ男が見つけて…?

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 放置された酒瓶と、片づけてもいない焚き火跡、こりゃ何かあったなと。
 たぶん時代背景的に、酒瓶は捨てるものじゃない“んですね
 酒屋に持っていき酒を注いで貰うはず

 放置してあるなら、あの飲兵衛に何かあった証拠だろうな、みたいな?

アイヌ的な価値観と、“日頃は”気の良い兄ちゃんな杉元さん

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 酔いが醒めて、話し過ぎた…、と気付いたおっさん

杉元佐一
 マヌケな話かもしれませんが、酔ってたとはいえ、そこまで話してしまうほどに
 彼が、杉元を気に入ってしまったんだな…
 と思うと面白い気がします

 作中、金塊はアイヌのものと言ったり、基本的にお人よしに見えますから

 おっさんだって、そんなベラベラ喋って口封じしてたら身が持たないでしょうし
 相当うっかりしてんだろうなー、と

 杉元の人柄から、「それも仕方ないわー」と感じるのが、ちょっと面白い気がしました

日露戦争、旅順包囲戦の生還者

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 担当cvは小林親弘さん、正直、絶叫シーンが少し物足りない気がします。

旅順要塞・攻略戦
 帝政ロシアとの日露戦争で、歩兵が蹂躙され、空前の大損害を出した激戦区のこと
 実用性の高い機関銃が、世界で初めて本格的に運用され
 歩兵が無力に散っていくことに

 現代から見れば無為な、でも限りなく“初めての事態だったらしい

 何せ、西欧諸国も「こんなの辺境の特殊事例」と受け止め
 続く一次大戦で同じ轍を踏んだ程

 掘った溝=塹壕で隠れ、機関銃攻撃は、世界を悩ます戦法になったのだとか
 
外の仲間にだけ解る刺青を彫った、という金塊強奪犯

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 実際、アシㇼパさんは「猟師が解体に用いる線だ」と見抜くことに

刺青暗号
 当初、刺青の話を聞いて奪おうとし、返り討ちにあったという「屯田兵」とは
 日頃は開拓民として、有事には兵士になるという者達で
 明治期の北海道で有名

 どうも彫った犯人、猟師かつ漢字(日本語)知識があるようで…?

 アイヌの富を聞きつけ、惨殺したという話から
 彼らの生活圏に近い人物らしい

 殺された中に、「父らしいものもあった」というアシㇼパさん、どれだけ悲惨な…

ヒグマは肉も毛皮も脂も、捨てる所のない「富」だという

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 人殺しヒグマを「悪い神」と、変わった表現をしていたアシㇼパさん

ウェンカムイ
 アイヌは、ヒグマやエゾタヌキなどの狩猟対象を、「神がこの世に現れた姿」と解釈
 神さまが、人の為に肉と毛皮を持ってくる為の化身だとし
 ヒグマは山の神と呼ばれたそうな

 猟で討てば、“自分を選んで、わざわざ訪ねてきてくださったものだと

 また一般に、人を襲った獣は血の味を覚えて危険だとされますが
 これはウェンカムイ=悪神だと

 独特の理屈付けで、合理と信仰が融合してて面白いですね

アシㇼパさんの声、どっかで聴き覚えがあるなー、と思ったら

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 中の人は白石晴香さん、「うまるちゃん」でのきりえ役。

白石晴香
 同作でもトーンの低い声と、キレた時、テンションが上がったときが印象的ですが
 今のところ、博識で道徳的に見える彼女がどうなっていくのかが
 ちょっと楽しみです

 てか、何か既に既読の方に、色々言われてて気になる…。

日本軍と言えば、サンパチ式歩兵銃! …ではないそうな

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 変な形の柄だと思ったら、銃剣だったのね

三十年式歩兵銃
 太平洋戦争で使われた三八式の前身、三十年式の歩兵銃だったらしい
 その名の通り、明治30年に制式採用された銃で
 元にした改良版が三八式らしい

 銃剣も、同時採用の三十年式歩兵銃剣で、後に歩兵を略し三十年式銃剣に改称

 こちらは第二次大戦敗戦まで使われ続けたんだそうな。

人を殺したくないというアシㇼパに、杉元の誘いは

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 皮を剥ぐ事を指摘され、一旦は黙ってしまった杉元さん。しかし

道徳観
 黄金を見つける事で仇を討つ、間接的に、意図的に「この世から消す」という事
 アシㇼパが、本当は仇を討ちたいのだということを行動から指摘し
 手を汚すのは杉元がやるからと誘う

 指摘し、ハードルをさげ素直にさせるやり方、ちょっと悪魔的だと感じました

 そこが実に良い。

2018年4月9日 ゴールデンカムイ 第1話「ウェンカムイ」

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 EDやOP、ネタバレ防止かまだ完成していないのか

スタッフ
 脚本:高木登
 絵コンテ:三條なみみ
 演出:川越崇弘
 作画監督:羽山淳一、小園菜穂
 アニメ制作:ジェノスタジオ
 原作:漫画/野田サトル/集英社/週刊ヤングジャンプ

あらすじ
「不死身の杉元」と呼ばれた日露戦争の英雄・杉元佐一は、除隊後、一攫千金を狙って北海道で砂金採りに明け暮れていた。そんな折、杉元は現地で出会った中年男に、アイヌから奪われた埋蔵金の話を聞かされる。埋蔵金を奪った人物は網走監獄に収監中で、同房になった脱獄囚たちに埋蔵金の在り処を示す刺青を施したというのだ。当初はホラ話と思っていた杉元だが、その後の出来事によって話はにわかに真実味を帯びはじめる……。
 埋蔵金の話をした中年男は、酔いが覚めるといきなり杉元を襲い、逃走した挙句にヒグマの餌食となった。その死体に彫られた奇妙な刺青を見た瞬間、杉元の血が騒ぐーーアイヌの埋蔵金は実在するッ! しかし、そこにヒグマが出現。杉元の身に危険が迫ったとき、何者かが放った矢がヒグマを倒す。杉元を救ったのは、ひとりのアイヌの少女。彼女に埋蔵金のことを明かす杉元だが、新たな危機が二人に襲いかかる。中年男を殺した凶暴なヒグマが、食いかけの死体を求めて戻ってきたのだ。これを倒した杉元の勇敢さを認めた少女は、彼の埋蔵金探しに協力することを約束。埋蔵金を奪った男に父親を殺されたというその少女は、名をアシㇼパと言った。

次回、のっぺら坊! 顔のない妖怪が意味するものとは…?

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 ゴールデンとは金、カムイとは神、金神…、おい誰かゴールドマン呼んできて!

ゴールデンカムイ
 ついキン肉マンを連想するタイトルですが、思ったよりカムイだった!
 北海道が舞台で、山知識豊富そうなのも面白いですね
 奴が不死身経験者の杉元か!

 命知らずな男の割に、平常は思ったよりずっと優しいのが意外でした

 実際、生肉を齧るような男みたいですが
 平常時の彼は、ちゃんと焼いて、周りに取り分けて鍋奉行してそうな優しさ。

 スイッチが入ると静かに切れる面が、妙に魅力的に感じます。悪魔だコレ!

 次回、ゴールデンカムイ 第2話「のっぺら坊」

目次 ゴールデンカムイ 第1話

 冒頭
 Aパート
 Bパート
 Cパート
 感想追記


 ゴールデンカムイ 第1話「ウェンカムイ」
 ゴールデンカムイ 第2話「のっぺら坊」