公式サイト ヴァイオレット・エヴァーガーデン 第13話【最終回】感想 自動手記人形と「愛してる」レビュー 考察 画像 あらすじ 内容 ネタバレあり 前回はこちら
ようやく気付けた笑顔の意味。追いついた気持ち、再会が希望を抱かせる結末に

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当時、気付けなかっただけで、少佐はいつも笑顔で自分を見守っていてくれたのだと。
 彼の背中が遠くなって、もう会えなくなってようやく気付けたんだ
 泣いたヴァイオレットにそう感じました

 他人の気持ちに気付くだけで、何もかも変わって見えると気付く物語

最期の一夜の真相は
 言葉は裏腹である事や、彼女を通して見た世界は、とても普遍的に私は思います
 同時に、今、周りに居てくれる人の気持ちに気付く大切さ
 喜びを描く物語でもあると

 ラストのハッとした姿に、「少佐だったんだろうな」と思える結末でした。 

目次 ヴァイオレット・エヴァーガーデン 第13話 感想

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 前半
 そんなに私の命令が欲しいのか?
 後半
 ホッジンズの手紙
 ヴァイオレットの手紙
 感想追記
 これまでの感想

ホッジンズが「未来の我が子」へ綴った思いは、きっと少佐の想いに繋がっていた

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 生まれる前から我が子を慈しむように、あの頃見守られてたんだ、みたいな 

あらすじ
 無事、南北の和平は為され、“届けたい想いを空から撒く”航空祭が開かれる事となった
 平和の訪れに、大事な人がいない空白ばかりを想うヴァイオレットだが
 カトレアとホッジンズは少佐への手紙を勧める

 しかしヴァイオレットは、少佐に何を伝えるべきかが解らない

 でもディートフリート大佐が「母」に引き合わせ
 愛とは思い続ける事、航空祭では、見守り慈しむ親心にヴァイオレットは共感

 自分も今では、少しは愛してるが解るつもりと。

 ヴァイオレットは手紙を贈り、そして“再会”する(終)

お前がギルを殺したんだ!」。ディートフリートは、深く“少佐”を思っていた

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 前回、和平書簡を取り交わす使節が出発し、本当の平和が訪れようとしていた
 しかし、祖国に裏切られた“継戦派”准将らが襲撃し
 ヴァイオレットは必死に抗戦する

 少佐の兄も准将も、“変化”をどうしても受け容れる事が出来なかった。

俺が捨てた道具は ギルベルトの犬になった

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 俺が捨てた道具は ギルベルトの犬になった
 だが、両腕を失い
 主を失い

 何もかも失くしたその果てに…、何故かそこに、立っていた。


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 大佐にしてみれば、ヴァイオレットは“戻ってきた”んですね。

失ったもの
 彼から見れば、自分が捨てたせいで、彼女に辛い人生を歩ませたようなもの
 大佐の手を離れた先で、ヴァイオレットは辛い事の連続でした
 傍目には失っているんです

 だから大佐には不思議でした、“何もかも失くした”はずなのにと。

 でも違うんだと視聴者は解る
 彼が手放した事で、少佐にたくさんの想い出をもらい、名を貰い成長させて貰った

 物事は、一面から見ただけじゃないって事。

形勢逆転、逃亡を図った准将は、ヴァイオレットに蹴り飛ばされる

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 彼が拾った「少佐の瞳」が、勢い余って飛んでいってしまったが
 先んじて、ディートフリート大佐がキャッチした事に
 一瞬、ヴァイオレットは怯えます

 そのまま投げ捨てると思ったのでしょうか。

大佐『うっ…!』

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 ありがとうございます


 弟の瞳と同じブローチを、大事そうに抱えたヴァイオレットの姿。
 かつて、自分の部下を無表情に殺して回った「人形」とは
 かけ離れた姿だったと

 感謝され、思わず目を伏せるディートフリート大佐

 本当、変化とは受け入れがたい。

『甘いな。時間切れだ…、さっさと私を殺していれば、間に合ったかもしれんものを』

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 しかし、「大鉄橋」に入った事で、設置されていた爆薬が起動
 回りくどい手を使わず、さっさと准将たちを殺して
 止める事に専念してれば良かった
 と

 准将ら、厳しい環境で育った北方民族には、平和ボケに見えてならないのでしょうね

『効かない!?』『客車のブレーキを!

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 もう一つの爆弾を!

ダイビングベネディクト!
 当然、運転席のブレーキは壊されており、足掻く彼らに満足げに身を投げる准将
 客車ブレーキ、続いて爆弾撤去に移るヴァイオレット
 で

 外れた! ヴァイオレット!!

 ベネディクトさん優秀すぎんでしょ!
 客車から飛び降り、全体重を細いハイヒールにかけ、正確に爆弾を叩き落した!!

 ヴァイオレットが、1話で貰った「手袋」が風に飛んでいく場面も。

ヴァイオレット『ううううううううう…!

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 ヴァイオレット!

大鉄橋にて
 負荷で義手が砕けるも、なお食らいつき、完全に義手を失うヴァイオレット
 何人も驚かせ、調整やメンテナンスが描かれてきたそれは
 砕け散ってしまう

 彼女自身も落下するが、これまたベネディクトがナイスセーブ!

 世界を狙えるセーブ力だよ!!
 目が離せなかった大佐も、見届けるや、引き剥がすように視線をそらした

 本当に素直じゃない…。

『両国は国際平和と安全を維持する為に…』

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 横断鉄道は守られ、ガルダリク帝国首都ホルムガルドにて
 両国は、主権を有する対等の関係として
 平和に尽力する事を約束

 直ちに、公正な貿易を再開する事が盛り込まれた。

カトレア『ライデンシャフトリヒは、友好の証として緊急支援物資を一年分提供する』

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 以上、ここに両国の和平を調印する事を誓う

終わったのに
 ライデン側が一方的に「損」してますが、戦争自体は彼らが勝利しています
 名誉は彼らが、困窮する帝国側は実利を得る格好に
 で

 終わりました。…終わったのに。

 少佐が願った終戦
 しかし、ヴァイオレットが笑顔になる事はありません

 その気持ちは、続く場面で綴られる事に

『戦争は終わったのに…、息子は帰って来ない』

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 戦争が終わっても、自分の大切なものはもう帰ってこない。
 特に「兵士」は、家族や恋人などを守る為に出征したのに
 彼らを失っては本末転倒です

 国を守る戦いは、身近な人を守る「手段」。これでは意味がない。

ヴァイオレット『…解ります。……よく、解ります』

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 手紙には、こう書いてくれるかな?

ありがとう
 ドールを再開したヴァイオレットには、いきなり辛い“代筆”となってしまいましたが
 でも「お父さん」は、労わるような言葉で締めくくります
 と

 俺達のところに生まれてきてくれて、ありがとう…。って

 とある理由での「帰らぬ息子への手紙」
 代筆を頼んだら、目の前のドールは、自分の悲しさに共感してくれたというワンシーン

 締めの一言は、ヴァイオレットにも向けられてた気がします。

ヴァイオレット『…はい!』

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 お嬢さん、私もあんたも、大切な人を失ってしまったかもしれない
 けれど、「大切な人」と出会えた事には感謝しかないんだ
 そうだろう?と

 名もなきお父さんの、優しさを感じた気がしました。

カトレア『航空祭。…五年ぶりだから、みんな楽しみにしてるのよねえ~♪』

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 私もね? 手紙書こうかと思ってるの

死者への手紙
 戦争で途絶えていた祭りの再開に、手紙も殺到、頑張るぞい!というヴァイオレットに
 カトレアは、自分が踊り子だった過去を語ってくれました。
 と

 軍の人もたくさん来てた。亡くなった人も随分いてね…。

 派手な身なりはそういう事!
 大戦期には、娯楽を求め軍の人達も訪れ、“たくさんの死別”をしたのだと。

 死者に馳せる思いの数は、彼女が一番多かったのね
 
『私は…、まだ、自分の手紙を書いた事がありません』

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 自分はこれから、亡くなったお客さん達への手紙を書くから
 ヴァイオレットも、少佐への手紙を書いてはどうか?
 そうカトレアは言ったのだ

 だがヴァイオレットは、「貰った」のも先日が初めて、「書いた」経験はないのだと。

『じゃあ、記念すべき初めての手紙ね♪』

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 今のあなたが思う通りに書けばいいのよ。心のままにね?

心の形
 すべては捉え方一つなのだ。経験がないから、と尻込みしたヴァイオレットだが
 初めてとは、記念すべき素晴らしい事だよ
 と

 心の…。

 書き方が解らない?
 なら、「書き方」なんて考える必要は無い、そのままに書けばいい。

 まずは踏み出す事だよ、というカトレアさん。

少佐、私はもうご不要ですか?』

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 回想少佐と過ごした最後の夜、ホッジンズの言葉を真に受けた彼女は
 自分が、不要になったから捨てられるのかと誤解し
 彼に問いかけました

 この会話、続きがあったんですね。

少佐『君は…、そんなに私の命令が欲しいのか?』

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 命令は、私の全てです!

ヴァイオレットは思う
 兄大佐と真逆だった、少佐は、「命令なんて要らない」と言って欲しかったのだ
 しかし、当時のヴァイオレットは解らなかった
 で

 誰の命令も聞かなくていい、…自由に生きなさい

 少佐は辛抱強く言いました
 遺言同様に、戦争が終わったら「命令」は不要だ、君は自由になるんだと。

 彼は、自由になって欲しかったのだと、今なら解るんです。

ヴァイオレット『…それは、ご命令ですか?』

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 対する返答は、大佐が望み、少佐にとってはあまりに辛いものでした
 だって彼女が、自分を「命令する人」だと思っている証
 兄と同じと思われてる証

 私がキミを道具扱いしていると、キミに思われている証なんだよ、と。

少佐『どうして…、命令だと思うんだ。私が、本当に道具だと思っていると?』

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 どうして…、命令だと思うんだ。
 私が、本当に道具だと思っていると…?

 そうなのであれば、幼いキミを抱いて帰りはしなかった。
 キミを、ずっと私だけの傍に置かなかった
 解っているはずだ

 怒っているのも、辛いのも、キミを…!


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 彼は言い掛けたんだと思います、「キミを愛している」と。

私の理由
 道具なんて思っちゃいない、キミを愛している。その想いが届いてないと感じた
 少佐だって、立派に人の子だったんです
 ずっと悩んでた

 自分の態度で、「キミを大事に思ってる」と伝わって欲しかった

 伝わってない気がして怒った
 辛かった

 この日に起きた出来事に、彼はショックを受けていたんです。

ヴァイオレット『しょう…、さ?』

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 キミには感情がある
 私と同じ心があるだろう!

 無いというのなら…
 無いというのなら、その顔は何だ!

 そんな顔が出来るんじゃないか!

 今
 私の事が怖いだろう?
 急に怒鳴られて、イヤだろう!?
 理不尽に言われて、腹が立つだろう? 

 ヴァイオレット「解りません…」
 少佐「ウソだ!


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 彼はこの直前、「最初から、少佐の瞳を綺麗だと思ってた」と彼女に聞きました

証明
 彼女には感情がある、ずっと気付かなかっただけ、何て自分は鈍感なんだと。
 苛立ち、今、彼女を怒鳴りつけてみたらどうでしょう?
 泣き出したじゃないですか!

 無感情な人形じゃない、最初から感情はあったんだと

 気付かず危険な戦地に投じた
 気付かず彼女を恐れ、気持ちが通じぬのも、感情がないからだと思った

 こうやって、確かめなかった愚かさを呪ったのだと。

ヴァイオレット『ウソではありません…、自分でも、解らないのです…』

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 でも違った、ヴァイオレットは、自分の感情にただ無自覚であるだけ。
 自分の感情と言われても、彼女にはピンとこないし
 命令が欲しいのも「欲しい」だけ

 命令は、彼女にとって「行く先を示してくれるもの」なんだと。
 
『少佐の命令を貰いたいのです。少佐の命令があれば、どこへでも行けるのです』

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 ただ彼女は解らないだけ、自分がどうすればいいのかさえ解らない
 命令が欲しいのは、「この人の言葉なら正しいはず」という
 信頼の表れなんです

 何も解らない、でも彼の言葉なら何処へだって行ける、やっぱり少佐は凄い!と

 彼の性格上、その言葉は常にクリアできるものだったはずですし。

少佐『…すまなかった。でも…!』

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 すまなかった…

 でも、私はキミが、自分は道具であれと戒めるのが、辛い…。
 小さかったキミを、そんな風にしてしまったのは
 私なのに…

 なのに、キミはまだ私の事を信じて…!


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 もう数時間で決戦だ、この話は、また今度にしよう。

傷付いた二人
 少佐の言葉なら、私はどこへでも行ける! 「命令」とは背中を押してくれる言葉
 でも、そうやって自分を信じて貰える事もまた
 彼には辛かった

 少佐は、彼女から自発的に考える力”を、奪ってしまったと思い知った

 深く自己嫌悪した少佐
 そんな自分を信じ、命令を聞くだけで大丈夫だと、可能性を閉ざす彼女が辛いと。

 ヴァイオレットは、“自分は彼を傷つけた”と思い出してしまう
 
ホッジンズさん『書けなかった?』

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 結局ヴァイオレットは、自分が少佐に何を伝えたいのか
 その事が、改めて解らなくなってしまった
 これも「火傷」。

 当時、彼を傷つけてしまった事を、今ならヴァイオレットは理解できた。

ヴァイオレット『心は…、あるのです』

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 心は…、あるのです
 あったのです
 あの時も

 ですが、解らないのです…。

 カトレア「少佐に、何を伝えたいか…?」
 ホッジンズ「ヴァイオレットちゃん」

 ホッジンズ「締め切りは今日の夕方だけど、朝までに書ければ俺が事務局に持っていく」
 ホッジンズ「だから書くんだ」

 ホッジンズ「短くても…、一行でもいいから


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 あの頃、ヴァイオレットは「解らない」といい、少佐は「ウソだ」と叫んだ。が。

迷子の為に
 今でも、改めて「心」が解らないヴァイオレット、共感を幾度も深めてきた
 けれど今、感覚的に解ってても、言葉に出来ない想いはある
 ホッジンズは、よく考えるよう伝える

 あの息子さんが消息不明な人、カトレア、「航空祭」とはそういう祭り

 届かない前提で、気持ちを手紙にする祭り
 幸い、ホッジンズのツテを使えば、事務局にはギリギリでねじ込める。

 しかし「心を形にする」のは、本当に難しかった。

『あの…、ヴァイオレットに“ブーゲンビリア”と仰るお客様が…』

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 こっちだ。

ブーゲンビリア
 残念、大佐だった…! 視聴者視点では、「あっ兄上だ」と思ったけれど
 ヴァイオレットは、咄嗟に「少佐!」と思ったんですね
 息せき切って迎えにいって

 残念、ブーゲンビリア“大佐”でした!

 顔が曇るヴァイオレット
 誰が悪いわけじゃない、タイミングが本当に悪かったのです…

 残念! 大佐だった…!!

『今日は休みなのに、会うのが俺で悪かった』

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 昨日までは航空祭の代筆で忙しかった、多分、今日が休みだと察して
 ディートフリートは、彼女を「王都の邸宅」に招きに来たのだ
 彼女はここを訪れた事がなかった

 そういえば少佐と出会った時、ここの話をしてましたね

『驚かないように言っておくが…、“少し記憶が曖昧になっている”』

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 ギルベルトは一緒ではないの?/…一緒です

母上
 彼らの母は、記憶が曖昧で、ヴァイオレットに会いたいと言っていたと
 兄は、ようやく会わせる決意が出来たんですね
 と

 あの子の瞳と、同じ色だわ。…美しいわね

 少佐はここに一緒です
 以前、「エイダンが帰ってきた」ように。

 彼女の言葉は、かつて、ヴァイオレットが少佐に言った言葉と同じで…。

ヴァイオレット『…美しいです』

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 あの日、彼の気持ちを大きく動かし、彼女自身も大きく動かした言葉。 
 思えば、少佐が撃たれた時、ヴァイオレットが異常に取り乱したのも
 今回の回想があったからなのでしょうね

 あの場面だけ切り取れば「らしくない」、でも既に、大きく変わった後だったのだと。

『それで…、あなたギルベルトとはどういう…?』

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 少佐は…、私を拾い、育て…、“使って”下さいました。ですが…

あなたの重荷
 彼女の様子に、息子が亡くなっている事は、自分も解っていると己を取り戻す母
 今回、ただ息子の最期を聞きたくて探していたのだと
 だから

 あなたのせいでは、ないわ。

 責めたい訳ではない
 傷付いているなら、その重荷はあなたのものじゃないよ、と。

 ディートフリート大佐といい、本当に優しい。

夫人『あの子だって、出来はしないのに…』

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 夫人は言います、ディートフリート大佐は、幼い頃からギルベルトと仲が良かった
 彼自身が、弟の死を受け容れられないで居る事。
 彼の態度はそこにある。

 弟への冷たさも、家督=責任を押し付けた、自己嫌悪だったんじゃないでしょうか

夫人『あの子は…、生きてる』

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 あの子は…、生きてる
 心の中で…

 だから決して忘れない。
 思い出すたびに辛くても、ずっと思って生きていくわ

 だって今も、…愛しているんだもの。


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 弾かれたように反応したヴァイオレット、しかし彼女自身の言葉と同じ

愛する人と
 彼は生きている、今、こうやって「ヴァイオレットと一緒に」訪れたように。
 思い出す度に辛くなって、記憶を曖昧にしてしまっても
 それでも思って生きていくんだと

 愛は忘れない気持ち、“愛する人と生きていく気持ちなんだと

 愛する人と生きていく
 それは、たとえ相手が死んでしまったとしても変わらない。

 夫人の言葉は、想いを新たにさせる事に。

写真の中で、「大佐」はうっすらと微笑んでいました

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 きっと弟に見えない位置だから、いつも“見えないところ”で弟を思ってた
 大佐の行動原理は、弟が大切な気持ちが根っこにあって
 攻撃的な発言は、ほぼ自己嫌悪だと
 私はそう感じました

 気付かず、無表情な少佐の顔が、二人の関係を物語っている気がします

“ヴァイオレット”!

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 あいつの分も、お前は生きろ! 生きて生きて…、そして死ね。

最後の命令
 別れの言葉は、未だ“命令”を欲しがっている彼女へ、大佐の思いやりでした
 でも違う、彼女は“変わった”のだ
 と

 もう…、命令は要りません

 弟は彼女を道具として使った
 弟の為した、殺人人形として聞こえてくる戦果に、大佐はずっとそう思っていました

 でも違ったんだ、と。 

俺が捨てた道具を、ギルベルトは道具として扱わなかった

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 俺が捨てた道具を、ギルベルトは道具として扱わなかった
 だから、それは両腕を失い
 主を失っても

 あいつから貰った大切なものは…、決して失くす事はないだろう


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 自分が「道具」としてしか、接する事ができなかった少女

道具
 でもギルベルトは、彼女を慈しみ、立派な「ヴァイオレット」に育て上げた
 彼女が道具なら、腕を失って、もう他人の役に立てなくなった時
 主を失った時、立ち直れなかったかもしれない

 弟の頑張りが、彼女に心を吹き込んだ、と改めて感じたディートフリート

 弟の頑張りは、彼女に生き続ける力を与えたんだ、と。
 ヴァイオレットも微笑んでいました

 ディートフリートは、もう彼女にとっても「苦手な人」ではなくなったんだなあ、って。

南部首都、ライデンに珍しく雪が降った夜。ヴァイオレットは手紙を書き終える

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 爆弾事件のとき、飛んでいったように見えた左手の手袋は取り戻したが
 大佐を庇い、破けてしまった右手はそのまま。
 彼女は想いを綴りあげる

 作中最後の手紙は、“ヴァイオレットが自身自身”で送る初めての手紙

『本当、良い天気になって良かった…』

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 私も書きましたよ! 未来の自分に!!

手紙の日
 航空祭当日、ルクリアと再会し、亡くなった両親へ贈るという彼女に
 ヴァイオレットも「私も初めての手紙」です
 と

 最近、好きなヒトが出来たので…。その人に気持ちを…

 夢はでっかく、次は大陸一のドールを目指すアイリス!
 エリカは恋をしたとかで。

 いやあ…、夢溢れ…、ええ?! 

『おーいっ! 俺の手紙の内容、知りたいかーっ♪』

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 知りたい…!ってエリカの声が、めちゃくちゃ恋してましたね…!!
 おかげで、アイリスも「ああ…」と察したようですが
 また難儀な人に恋をしちゃった…。

 前回から、ベネディクトさん大活躍してたのは、前振りだったんでしょうか

『実は、ホッジンズ宛に書いたんだ』『ええ゛!?

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 将来…、俺が社長になるって♪/お前?!

野望の王国
 一瞬、エリカのボルテージが限界マックスを振り切るも、鈍感ベネディクトは
 密かな野望を語っただけ…、だからモテないのだ貴様は!
 が

 人のこと言えないでしょー? あなたも何書いてんのよ…

 エリカ絶対「ホモ?」って思ってたよね…
 ベネディとホッジンズさん、めっちゃ仲良いから仕方ないですが、まさかの展開

 まあ「だから、この会社に居てやるよ」って意味なんでしょけど。

カトレア『パパから、未来の娘へ』

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 書き損じた手紙が、社長室のゴミ箱からいっぱいあふれ出てたわよ? パパ♪

やめてェー!
 トドメはホッジンズさんの手紙、既にして子煩悩と化してる彼ですが
 我が子を、はやく抱きたい思いもあるんですねえ…
 で

 君がパパと呼ぶなー!/パパ♪/やめろー!?

 うーんこの三人。
 こうなると、カトレアが実はベネディクトが好き…って訳でもなく姉弟か何かか。

 ベネディがハイヒールなの、間違いなくカトレアの影響でしょうし。

カトレア『“パパはキミが生まれるのを待ってるよ”』

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 パパから、未来の娘へ
 パパはキミが生まれるのを待ってるよ

 そして祈ってる

 キミがすくすく育つ事を
 幸せになる事を
 誰かを愛し、愛される事を

 そしてキミや、キミの子供たちの生きる未来が
 争いのない、幸せのあふれた世界でありますようにと


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 たくさんの人の想いが…、空から降ってきます……。

航空祭
 ホッジンズの手紙は、からかっていた面々を、一息に神妙にさせるほど真剣で。
 戦争を生きた、実感がこもった愛と平和の手紙だった
 と

 少佐…!

 空からばら撒かれる手紙
 きっと思ったんです、生まれる前から願われてるように、誰かが見守っている

 少佐の愛は、この手紙のように、慈しんでくれたんだろうって。

親愛なるギルベルト少佐』

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 親愛なるギルベルト少佐

 お元気ですか
 お変わりないですか
 今、どこにいらっしゃいますか
 困った事はありませんか

 春も、夏も、秋も、冬も、幾つも季節が過ぎましたが
 少佐のいらっしゃる季節だけが
 巡ってきません

 私、最初はわかりませんでした
 少佐のお気持ちが何一つ、解りませんでした

 でも、少佐に頂いたこの新しい人生の中で
 少しだけですが、感じることが出来るようになったのです
 代筆を通して、出会った方たちを通して

 私は、信じています。
 少佐が、どこかで生きていらっしゃる事を。
 だから私も、生きて、生きて、生きて、その先に何があるか解らなくても
 ただ、生きて。

 そして、また会えたら…、こう伝えたいのです

 私は、今、愛してるも、少しは解るのです


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 愛しているを知ったから、あの日、少佐が自分を慈しんで微笑んでいたと解った

通り過ぎていく日々に
 その背中は遠ざかってしまって、もう遅いかもしれないけれども。
 でも、必ずどこかで会えると信じて生きる
 生きて生きて…

 あの天文台で、リオンが願ったように、必ず会えると信じて歩き出す事

 失う辛さ、置いていかれる悲しさも今ならハッキリ解る
 けど愛されていた事も解る

 彼女は“歩き続ける”、EDがそうだったように、会えるまで、ひたすら歩き続けると。

ホッジンズ『ヴァイオレットちゃん、お客様がお待ちだよ♪』

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 今…、行きます!

愛してる
 航空祭の手紙は、第1話冒頭のように、はるか彼方まで風に乗って届くことに。
 すなわち、“想いは届いた”
 その象徴なのだと

 誰も受け取らず、花畑にぽつり残された手紙と新しい朝

 ヴァイオレットに日々の喧騒が戻ってきた
 そして今日も。

 彼女は自動手記人形として、世界を“歩く”のです…、と。

ヴァイオレット『お初にお目にかかります』

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 お初にお目にかかります
 お客様がお望みなら、何処でも駆けつけます
 自動手記人形サービス

 ……!

 ヴァイオレット・エヴァーガーデンですっ!


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 彼女はこの後、こうやって飛び込んだんだろうか? と思える“新作告知”に。

ヴァイオレット・エヴァーガーデン
 ラストは、「きっと少佐が生きていたんだろうな」と、視聴者に感じさせる結末に。
 まず見知った顔ですが、ここで描くなら他に居ないでしょうから
 伏線めいたものも数知れずあります

 航空祭で、彼女の手紙が届き、少佐も向き合う決意を固めたのだろう…

 彼は、彼女を依存させてしまった事を何より悔いて
 姿を消しただけに思えますから

 自分がいる限り、彼女は「命令待ち」のまま。だから姿を消そうって。

思えば、「偽名で呼び寄せる」ってのも前にありましたものね!

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 自分の存在が、妹の足を引っ張ると思い、顔向けできなかったお兄さんとか

物語はハッピーエンドだ!
 と戯曲家オスカーも言い、奇跡だと思っても踏み出す大切さが天文台でのテーマ
 彼が、自分を責めて会いに来れないんだろうと思える描写も
 今回で決定的になった気がします

 それでも航空祭の手紙で、きっと踏ん切りがついたんだろうって。

2018年4月4日 ヴァイオレット・エヴァーガーデン 第13話「自動手記人形と「愛してる」【最終回】」

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 シリーズ構成脚本・監督絵コンテ、全力の最終回!

スタッフ
 脚本:吉田玲子
 絵コンテ:石立太一
 演出:石立太一、藤田春香
 作画監督:角田有希、丸子達就、 門脇未来、丸木宣明
 アニメ制作:京都アニメーション
 原作:暁佳奈/エスマ文庫(京アニのライトノベルレーベル)
 制作協力:アニメーションDo

あらすじ
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京アニ的には、新作は劇場版でしょうか。“再会”にヴァイオレットは…?

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 少佐がヴァイオレットを成長させ、そして“彼が居ない”事も彼女を成長させた

気持ちを言葉にする物語
 他人の気持ちに共感し、真意を探り当て、自分自身に問いかけ、言葉にする物語
 他人が、一体どう思っているのか気付く事で
 印象が全く違って見える事

 特に最終回は、兄大佐が笑ってる事に気付かない少佐とか。

 ラスト、少佐の笑顔が理解できたヴァイオレットみたいに
 二人揃って真面目で鈍感で。

 もう少し周りに目を向けてご覧、というテーマが、温かいと感じる最終回でした。

目次 ヴァイオレット・エヴァーガーデン 第13話 感想

 前半
 そんなに私の命令が欲しいのか?
 後半
 ホッジンズの手紙
 ヴァイオレットの手紙
 感想追記


 ヴァイオレット・エヴァーガーデン 第1話「「愛してる」と自動手記人形」
 ヴァイオレット・エヴァーガーデン 第2話「 戻って来ない」
 ヴァイオレット・エヴァーガーデン 第3話「あなたが、良き自動手記人形になりますように」
 ヴァイオレット・エヴァーガーデン 第4話「君は道具ではなく、その名が似合う人になるんだ」
 ヴァイオレット・エヴァーガーデン 第5話「人を結ぶ手紙を書くのか?」
 ヴァイオレット・エヴァーガーデン 第6話「どこかの星空の下で」
 ヴァイオレット・エヴァーガーデン 第7話「    」
 ヴァイオレット・エヴァーガーデン 第8話
 ヴァイオレット・エヴァーガーデン 第9話「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」
 ヴァイオレット・エヴァーガーデン 第10話「愛する人は ずっと見守っている」
 ヴァイオレット・エヴァーガーデン 第11話「もう、誰も死なせたくない」
 ヴァイオレット・エヴァーガーデン 第12話
 ヴァイオレット・エヴァーガーデン 第13話「自動手記人形と「愛してる」」【最終回】