公式サイト ヴァイオレット・エヴァーガーデン 第10話 感想 愛する人は ずっと見守っている レビュー 考察 画像 あらすじ 内容 ネタバレあり 20時感想追記 これまでの感想はこちら 前回はこちら
残された少女達、残す者の想い。少佐も、こんな気持ちだったのだろうか

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誰かを喜ばせる為、哀しませない為の裏腹な言葉、涙を堪えていたヴァイオレット
 今までは、“少佐が生きている”と、皆のウソで護られてきた彼女が
 今、残していく側に共感してウソをついた

 アンの涙は他人事じゃなく、母にも共感し涙して少佐の心に近付く事に

涙をずっと我慢してた
 実は、最初から「母に余命が無い」と解っていて、それを黙っていたアンにしても
 死を受け止めて、前向きに過ごそうとしてたって事で
 確かに“強い”子だった

 50年分も残された“タイムカプセル郵便”、幾つになっても親からすれば子供だから…。

目次 ヴァイオレット・エヴァーガーデン 第10話 感想

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 同じく「残された」アンも、母の気持ちへ近付いていったんだろうなって

愛する人は ずっと見守っている
 Aパート
 Bパート
 Cパート
 感想追記
 これまでの感想

今回のヴァイオレットは“務めて”無表情だったのだ、と

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 少しでもアンを喜ばせようと笑顔でウソをつく、“言葉は裏腹”なんですね

あらすじ
 病床のクラーラ・マグノリアの依頼で、自動筆記人形に訪れたヴァイオレット
 人形好きな娘、アン・マグノリアは「喋る人形だ」と誤解し
 ヴァイオレットと打ち解けていく

 アンは、母に余命がない事を知っており、一緒に居させてとせがんだ

 手紙より自分を大切にして欲しい
 せがんだアンだったが、一年後、その真意を知る事に

 ヴァイオレットも、大切なものを残して逝く悲しさを、深く心に刻むのだった

 次回、ヴァイオレット・エヴァーガーデン 第11話

ヴァイオレット・エヴァーガーデン。彼の名付けた“私”になる為に

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 前回、ヴァイオレットは「ギルベルトが死んだ」事を受け入れ、悪夢に苛まれる
 しかし、今までやってきた事は消えないという事は
 自動手記人形としての日々も含むのだ

 彼は居ない、彼の思いはここにある。“ヴァイオレット”を目指し、少女は歩き始めた。

『今日は何して遊ぶ?』『わかんなーいっ

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 おにんぎょうが、あるいてきたの。

凶兆
 少女は一人で遊んでいた。母への来客が帰らず、独りで遊ぶしかなかったのだ
 そこに、新たに“お人形”が歩いてきた
 が

 なんだかそれは、よくないもののようなきがしたの

 よく「人形」と言われるヴァイオレットが、人形好きな子供と出会う事に
 背筋を伸ばし、あの日傘を颯爽と差して

 凶兆扱いとはまた、物騒な出だしになりましたが…?

大人たち『そうはいうけどね?』『大事な事だよ』

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 喧々諤々な大人達に、「人形が来た」と告げに来た少女
 来客は、彼女を見て微笑みかけるが
 少女は怯えて…?

 お手伝いさんもいるし、立派な家であった。

いらっしゃいませ。しつれいします、おかあさま』

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 お人形が歩いてきたの!

笑顔の理由は
 少女は快活だが、上流階級の家の子で、マナーに関してしつけの真っ最中だった
 だが、それでも母は優しい人で
 で

 このお屋敷どうするの!? あの子独りで住むには…

 ここまでくれば大体解る
 母は余命いくばくもなく、男女は少女の世話と称し「この家」に住みたいらしい

 笑顔に怯えたのは、懐柔だと直感的に分かったからか。

「ドール」到着と聞くや、母は男女を追い出してしまった

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 風物を見るのが、すっかり楽しみとなったヴァイオレットですが
 本日は、「サンルーム」に目を留める事に。
 縁がないものですわね

 この場合、普通より温かく過ごしやすい、病人用の部屋なんでしょうね

母『アン…? 良い子にしててね』

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 しゃべった…!?

ドールのお仕事
 意外や歩けたお母様は、「凶兆」をにらみつけるアンを撫で、挨拶に
 ヴァイオレット、久々の口上を述べますが
 と

 自動手記人形やっぱり、お人形!

 まあそう思うよね
 視聴者だって、当初は人間かロボットか判別つかなかったし…。

 今回のお辞儀は、特に美しい気がする!

のんだ! 飲んだ紅茶どうなるの?』

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 娘が、まさか本物の人形だと思っているとは母も解らず
 たしなめながら、サンルームに移動し
 手紙を書こうという事に

 期限は七日、仕事は代筆。

アン『おてがみなら、わたしがかいてあげるのに!』

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 誰に書くの?/そうねえ…、とっても遠くにいる人よ

大事なお手紙
 このくらいの年頃は、大人の真似して、何でもやりたがる子もいますが
 母は、「難しい言葉は無理でしょ」
 と

 大事なお手紙なの…、サンルームに入ってきてはダメよ?

 ヴァイオレットさんは、手紙を書くのが上手いからという母
 あしらわれるアンちゃんさん

 しかし、聞けば聞くほど「ああ…」と言う気持ちになる回ですわ

『やっぱり、よくないものだったわ!』

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 母と引き離され、おかんむりなアンちゃんさん
 ひとまず、タイプライターが適当か確認し
 了承を得るヴァイオレット

 いつもの「指」も、不機嫌幼女に確信を深めさせる事に

すごーいっ! やっぱりお人形だわっ』

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 大丈夫よ…、すぐ良くなるから

してあげたい!
 しかし奥様、やはり気丈に振舞っていただけで、指示の途中で倒れてしまう
 寄り添う我が子に、笑顔で返すも
 と

 そうだ! わたし、こもり歌うたってあげるっ!!

 後ろで目を逸らす使用人さん…
 当事者なのに、幼いから真相を伝えて貰えないという事

 アンは、今までのヴァイオレットと、同じという事なんでしょうね

『“おきゃくさま”はきらい、わたしからおかあさまをうばうんだものっ』

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 ヴァイオレットを招いたのは、母が自分の余命は少ないと察しての事
 しかし、先の夫婦やヴァイオレットなどが訪れるたびに
 娘を寂しがらせていたと

 自分の行動が、娘をどんな思いにさせていたかと感じる瞬間 

『ごめんね、アン…。でもお願い、七日間だけよ』

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 わたしが、あなたのあいてをしてあげるっ

アン理論
 これから自分は、愛娘を永遠に寂しがらせるのか、手を震わせる母ですが
 そうとしらず、アンは“母のお手伝い”に
 と

 おきゃくさまはきらいだけど、あなたはおにんぎょうだからっ!

 お客は嫌いだ!
 しかし、アンが「お人形さん」に興味津々なのもまた確かなこと

 彼女が“言い訳”するのが可愛らしい。

『それは、私の担当外の作業です』

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 ですが、少しの間でしたらアンの本心は「遊びたい」って事
 彼女の提案、というか“希望”を叶えるヴァイオレット
 2話の頃とはえらい違いだ!

 オスカーさんの家で、メイドの真似事をしたのを思い出しますね

アン『おにんぎょうが、おにんぎょうであそぶなんて、おもしろいでしょ?』

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 そうか! あなたおにんぎょうだから、…“あそんだ”ことはないのね!

押しきられて
 破顔一笑、アンが本当は、ヴァイオレットとすごく遊びたかったと伝わる笑顔と
 初めての人形遊びに、四苦八苦するヴァイオレット
 で

 わたしがおしえてあげるわっ!

 自分は人間ですと言いたい!
 と、いい加減、“アンの誤解”に気付いてきたヴァイオレットも流される!

 目上の人に「教える」、子供にとって楽しすぎる時間だからね!

メイドさん『あの、お部屋の用意ができましたので、ご案内させていただきます』

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 しかし、せっかく「わたしがおしえてあげる」というのに、部屋に行ってしまうお人形
 これには、アンちゃんさんもイッー!ってなものね
 いいとこだったのに!と

 母を奪うから来客は嫌い、でもアンも確実に“外”に興味がある、みたいな。

アン『なに、話してるのかなあ…?』

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 いけません! これは、私のお仕事ですから。取らないで下さいまし?

私のお仕事
 翌日も興味津々、“エリス”がお茶を運んでくると、それを口実に入ろうとする場面も
 対する、エリスさんの返しも大人ですね
 で

 もう! じんせいって、どうしてこうなのかしらっ!!

 ああ、まったく子供っぽい!
 大人の言い回しを、ついつい使いたくなってしまうお年頃!!

 しかしお母さん、“遠いお手紙”とは伊達じゃない、と

覗き見たアンは、母が泣いてしまう姿を見てしまう

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 母の涙、この仕事が、確かに「自動筆記人形の仕事」だと視聴者も感じます
 見て、思わず泣いてしまうような内容と
 謎めいた言い回し。

 現代の似たサービスを知ってると、「なるほど」と想像してしまいます…
 
アンよ! …なにをしてたの?』

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 だれにかいてるの?/それは、申し上げられません

しゅひ…
 自分の身体を、自分で調整するお客様、アンにすれば不思議の塊
 ますます、ヴァイオレットが“人形”だと感じさせる場面です
 が

 守秘義務があるのです/? むずかしいことばばかりつかわないで!

 日々のメンテも自分でしてたのね
 でも自分の身体を自分でいじる、これ下手すると気が狂うわ。

 腕を失った事と連日向き合う、乗り越えるのキツそう

『おおきなせんそうがあったでしょう? そこで“りっぱなせんしをとげられた”の』

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 明日の明日も、七日も滞留し、誰に向かって手紙を書いているのか
 しきりに聞きたがり、「パパじゃない」と自問自答するアン
 この子は、ひとりぼっちになるのか…

 戦死も「独りになる事」も、彼女は私、他人事ではないヴァイオレット…。

『…お嬢さま、何か、御用があっていらしたのでは?』

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 すっごーい! そんなにうごくおにんぎょうがいるの!?

ヴァイオレットは立つ
 遊びにきたアンを、「夜更かしは女性の敵」だと、カトレアの言葉で諭したところ
 他のドール、の一言に食いついた!
 で

 はい

 大人から子供へ、“優しいウソをつく側”となったヴァイオレット
 優しく笑う「人形」に驚くアン

 結局、そのままドタバタして帰ってしまいますが…

『…へんな、おにんぎょうっ!』

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 自分の人形を見つめ、彼女が呟いた「変」というのは
 アンにとって、人形とは綺麗だけど硬質なもの
 あんな笑顔をするものじゃない
 と

 柔らかく笑うへんな人形、たくさんの動く人形、「外」に興味を強くする事に

アン『あなた、なかなか、ほんをよむのじょうずじゃない!』

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 ヴァイオレット? パンはパンでも、かたくてたべられないパンって、なーんだ?

炎の七日間
 すっかり打ち解けたアン、謎々も大好きで、立て続けに「遊ぼう!」と構うように
 どの遊びから優先するか?とヴァイオレットもツッコむ程!
 と
 
 ヴァイオレット!ヴぁいおれっとー!ヴァイオレット~!!

 最初は、「七日間も母さんを奪うのか」だったのが
 楽しい七日間に変じたアン

 ヴァイオレットも、“子供の遊び”を、初めて知る貴重な交流に。

母『ええ…、とってもいいわ』

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 いよいよ終わりが近付いた頃、母は満足げで、そして今にも倒れそうだった
 しかし、後は印章を…、と話しているとアンが部屋を覗き
 母はもちろん「後にしなさい」
 と

 しかし、あのヴァイオレットが、“休憩時間にしましょう”、と気遣うことに。

ヴァイオレット『お嬢さまは、“今”が宜しいのでしょう』

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 本当は…、おかあさんにして欲しいの/…はい。

姉妹のように
 訥々と話し出したのは、ヴァイオレットとの“遊び”を、本当は母とやりたい事
 懐いたようで、やはり一番は母なのだ
 と

 お母さんと、私の時間を取らないで! ヴァイオレット!!

 ヴァイオレットと似ていますね。
 彼女もドールになり、CH社に居場所を得て、楽しく働いていたように見えました

 けれど本当は、“少佐と一緒がいい”と思っていたのと同じ事。

アン『そばにいて、手をぎゅってにぎるだけよ! おねがい!!』

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 あと数日で帰るのは解ってる、でも“仲良くなった”事で本音が出るようになった
 手紙の最中も、自分を部屋にいれて欲しい
 手を握るだけでいいから。

 アンは、母が倒れた時、ただ部屋の外から見つめるだけなんて嫌なのでしょうね…

ヴァイオレット『申し訳ありません、承りかねます』

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 どうして!?

ケース・バイ・ケース
 しかしヴァイオレットは何も言わず、「無理です」とだけ断ってしまう
 アンには、彼女がどう見えた事でしょうか…
 が

 すみません、お嬢さま。そろそろ戻らなくてはいけません

 全ては彼女の為
 手紙の内容を、彼女に聞かれる訳にはいきませんものね…

 ただ力になりたい、それが“邪魔”になる事もある。

奥様『今日中に、いけそうかしら…』

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 残された時間、身を削るようにして仕上げていく母ですが
 元々、寝たきりだったらしい彼女にとって
 書類仕事も結構な負担に

 アンが“凶兆”と捉えてしまった事も、あながち間違いじゃないんですね

奥様!』『大丈夫よ…、続けて』

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 もうやめて!? …あたしが知らないだれかの手紙なんでしょ!?

誰か
 たまらず飛び出したアンは、身を、自分との時間を削ってまで手紙を書く事に
 そもそも、「そこまでする必要がある人はいない」
 と

 おみまいも来ないだれかよ!

 滅多に誰も訪れない。
 たまにきても、冒頭のイヤな顔をした夫婦みたいな連中ばかり

 薄情な「誰か」の為、命を削ることはない、と。

『おかあさんの事を、ほんとうにしんぱいしてる人なんていないのに!』

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 アンは、誰も見舞いに来ない事、“大人の薄情さ”を恨んでいた
 だからことさら、「自分が」と張り切って
 力になろうとしたと

 でも母は、そんな“誰か”の為に、自分との時間を削ってしまうから。

母『…アンより、大事なものなんてないわ』

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 私、しってる! おかあさんは…、おかあさんがいなくなったら私、ひとりよ!

父のように
 母はうそつきだ、アンはそもそも、「治る」という言葉自体がウソだと気付いてた
 もう、母に余命がない事が解っていたのだ
 と

 今、わたしといっしょにいて! おかあさん! おかあさん!!

 この先ずっと孤独になる
 だからせめて、残された時間は一緒に居て欲しい

 せがむのは、死を理解してたからだ、と

エリス『お嬢さま!?

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 たまらず逃げ出してしまうアン、娘の未来の為に残った時間を費やした
 母の決断は、決して間違っていないと私は思うけど
 全てが上手くいく選択ではなかった

 幼いと思ったけど、父の死で、“死ぬ”という事を理解してしまったんでしょうか

『お嬢さま。お嬢さまの時間を、私が消費してしまっている事には意味があります』

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 小さな体で、既にお母さまのご病気を受け入れていらっしゃった。貴方はとても立派です

立派か否か
 事情は話せない、でも手紙の大切さと、アン自身の強さ立派さを称えるヴァイオレット
 でもアンが、何より悲しかった事は
 と

 りっぱじゃない! わたし、おかあさんをなかせちゃった…

 前回、前々回とヴァイオレットは「死」を受け容れられませんでした
 だからアンは本当に尊敬すべき子なんです

 母が死ぬ事を察し、でも哀しませないよう、「解ってないフリ」をしてたんでしょうね

『わたしがいやな子だから、お母さんは病気になって…』

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 何もかも、自分のせいだと受け止めてしまうアンに
 それは違う、と淡々と諭し続けるヴァイオレット
 彼女自身が励まされたように

 残される側であるアンは、ヴァイオレットには決して他人事じゃない

誰にも…、どうにもならない事なのです』

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 私の腕が、あなたの腕のように、柔らかい腕にはならないのと同じくらい

手紙は想い
 母の死は誰のせいでもない、どうしようもない、諭されたアンは再び疑問に
 手紙より、自分のそばにいて欲しいと。
 でも

 届かなくていい手紙なんて、ないのですよ。お嬢様…

 母の死は避けえない
 なのに、“自分より優先される手紙”とは何なのか、アンには解らなかった。

 ヴァイオレットは、ローランドさんに教えられた言葉で説くのだ、と

わたしをだきしめてくれた お人形が 手紙を書きおえて さよならする日がきた

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 別れの日、大人ぶるアンは、ヴァイオレットを別れのキスで見送ろうとした
 ところが、この時ようやく「ほっぺたが柔らかい」のだと気付き
 彼女がヒトだと理解する

 恥ずかしい誤解も、“子供に合わせて”ついてくれたウソも、ハッキリ解る事に

それは お人形じゃなかったの それから よくないものでもなかったわ

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 あたし、あの人が書いた手紙 よんでみたかったな 一体だれへの手紙だったんだろう

一緒の時間
 来た時同様の無表情も、今では決して、“よくないもの”とは思わなくなったアン
 やがて、母と過ごす日常が帰ってきた
 と

 アン? …さあ、お茶にしましょう

 やりたかった事を全部ぶつけて。
 冬が来て春が来て、多分、楽しい時間はあっと言う間に過ぎてしまう事に

 やがて大きな入道雲がきた頃、彼女は“手紙”を受け取ります

アン

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 もう母が歩いてくる事はない、もう母と座る事はない。

独り
 もう母のベッドも空っぽになり、お葬式、最後まで残ってくれた眼鏡の女性
 多分、使用人のエリスさんも雇い続ける事が出来ず
 冒頭の通り“独りで住む”事に

 やはり遺産では、アンの生活を保障するのが精一杯だったのか

 母存命の頃は、独りで生活できない母の為に必須でしたが
 自分の事は自分でしなさいと

 生前から、そう決めていたんでしょうね

冒頭に出てきた女性は、だから後見人を買って出たのか?

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 おそらく、一緒にお屋敷に住み、アンを育ててあげるという事だったんでしょうが
 アンの言動からも、あまり付き合いのない親戚だったみたいですし
 信用できなかったのでしょうね

 館と(多分)お金を残し、母はアンを自活させたらしい

アン 8歳の誕生日 おめでとう

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 アン 8歳の誕生日 おめでとう

 哀しいことがたくさんあるかもしれない
 頑張ることが多くて くじけているかも
 でも負けないで

 寂しくて泣いてしまう事もあるかもしれないけど

 忘れないで お母さんは いつもアンの事を愛してるわ


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 アン 10歳の誕生日おめでとう

 背も伸びて 随分 大きくなったんでしょうね
 でもまだ本を読むのと 踊ることは好きでしょう
 なぞなぞと虫取りは卒業したかしら?


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 18歳の誕生日 おめでとう
 もう立派なレディね?

 好きな人が出来たかしら?

 恋の相談には乗れないけど あなたが選ぶ人なら きっと素敵な人よ


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 誕生日おめでとう アン 20年も生きたのね、すごいわ!
 大人になっても たまには弱音を吐いてもいいのよ
 あなたが不安になっても 私がいるわ

 アン ずっと ずっと 見守っているわ


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 母の手紙とは、「タイムカプセル郵便」として実在するもの(10年後まで)

ずっと遠いあなたへ
 アンより大事なものはない、彼女を決して入れずに書かれたたくさんの手紙とは
 毎年、誕生日に届くように書かれたものだった
 自活し友達が出来て…

 やがて恋をし、母親となり、それでも「アン」は「アン」

 母にとっては永遠に子供
 自分が母になり、同じようにキスをするようになっても変わらない。

 母はこの先、“アンを独りにしない為に”残してくれたのだ、と

再び現在『今後、50年に渡ってアン・マグノリアに届ける手紙です』

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 小さな子供からレディに、いつか自分を追い越していく事があっても
 母にとって、アンはいつまでも「子供」だと
 この先50年…

 ずっとずっと見守っている、その言葉通りに書いたんですね

アイリス『でも素敵ね、これから毎年届くのが楽しみね』

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 ですが、届く頃には、お母様は…、
 まだ、あんなに小さい、寂しがりやで
 お母様が大好きなお嬢さまを残して
 あのお屋敷に独り、残されて
 私…!
 
 私、お屋敷では泣くのをずっと、我慢していました…


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 うん…、でもヴァイオレット、届くのよ。あなたの書いた手紙が

残して、残されて
 郵便社に戻ったヴァイオレットは、残す事、残される事、両方に深く共感して
 いつもの能面でなく、“泣くのを我慢していた”
 と

 それに 遠く離れていても 愛する人は ずっと見守っている

 同じように少佐に残されて
 そして今度は、「残す側」の気持ちにも深く共感して涙するヴァイオレット

 残す側の思いを遂げる大切さもまた、彼女は深く知る事に

遠く離れていても 愛する人は ずっと見守っている

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 前回、皆に励まされ、胸に残る少佐の願いに突き動かされたヴァイオレット
 残す側が、残される側に願う事とは何なのか
 前回では死のうとしました。

 でも少佐の「生きて自由に」を、今改めて、噛み締めたんじゃないでしょうか

同じ“残された者”同士、アンを気遣ったヴァイオレット

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 成長するにつれ、段々と涙を見せなくなっていったアン

残された子供たち
 前回を踏まえ、ヴァイオレットが大きく成長した事を感じる温かい回。
 と共に、最後に足早に過ぎていったアンも成長し
 変化していったことも感じます

 哀しくなくなった訳じゃない、嬉しさが勝り始めたんじゃないでしょうか

 ここまでしてくれた嬉しさと共感
 母の愛情、やがて自分自身も母になり、“共感”も混ざっていったのかなって。

 優しさは、こうして受け継がれていくのでしょうね

2018年3月14日 ヴァイオレット・エヴァーガーデン 第10話「愛する人は ずっと見守っている」

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 小川太一氏は、ユーフォニアム2期、再編集・映画版で監督を務めた。

スタッフ
 脚本:吉田玲子
 絵コンテ&演出:小川太一
 作画監督:丸木宣明
 アニメ制作:京都アニメーション
 原作:暁佳奈/エスマ文庫(京アニのライトノベルレーベル)
 制作協力:アニメーションDo

あらすじ
 ?

もう居ない誰かの思いを胸に歩くという事。再びドールとして歩み始めたヴァイオレットは

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 母が倒れても何も出来なかったアン、「手を握りたい」気持ち、解る気がします

君が知り始めた物語
 未だ医療が不十分な時代、戯曲家オスカーは、我が子を失くし「残される」側でした
 あの時、ヴァイオレットもまた「残される悲しみ」を味わう側でした
 しかし今は「両方」に。

 経験者として、アンに嘘をつき、真相を隠し、護ろうとしたヴァイオレット

 自分がして貰った事を他人にする事
 大きな成長と共に、少佐と同じ「残してゆく側」に共感したヴァイオレット

 彼女が前回、“乗り越えた”からこそ迎えた物語、次は何と出会うのでしょうか

 次回、ヴァイオレット・エヴァーガーデン 第11話


 ヴァイオレット・エヴァーガーデン 第1話「「愛してる」と自動手記人形」
 ヴァイオレット・エヴァーガーデン 第2話「 戻って来ない」
 ヴァイオレット・エヴァーガーデン 第3話「あなたが、良き自動手記人形になりますように」
 ヴァイオレット・エヴァーガーデン 第4話「君は道具ではなく、その名が似合う人になるんだ」
 ヴァイオレット・エヴァーガーデン 第5話「人を結ぶ手紙を書くのか?」
 ヴァイオレット・エヴァーガーデン 第6話「どこかの星空の下で」
 ヴァイオレット・エヴァーガーデン 第7話「    」
 ヴァイオレット・エヴァーガーデン 第8話
 ヴァイオレット・エヴァーガーデン 第9話「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」
 ヴァイオレット・エヴァーガーデン 第10話「愛する人は ずっと見守っている」
 ヴァイオレット・エヴァーガーデン 第11話「もう、誰も死なせたくない」
 ヴァイオレット・エヴァーガーデン 第12話
 ヴァイオレット・エヴァーガーデン 第13話「自動手記人形と「愛してる」」【最終回】