公式サイト 漫画 機動戦士ガンダム トワイライトアクシズ Twilight AXIS 1巻 感想 レビュー 考察 画像 キャプチャ 内容 あらすじ ネタバレあり 蒔島梓 原作小説未読 これまでの感想はこちら
NTが持つ可能性。シャアが、アムロが乗る事を期待され、叶わなかった2機!

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NTの直感力を、メカニックに活用したらどうなる? その可能性を体現した主人公!
 アムロ達が、ごく初歩的な知識だけで、ガンダムを操ったようなメカへの理解力で
 技師に進みサザビー開発者となったNTの物語だと

 第1巻はシャア専用ザクⅢvsアムロ専用機NT-1、その末路同士の激突だ!

NT-1アレックスの変遷
 巻末では、「ポケ戦」後、アレックスが辿った状況が推察から語られているのも興味深い
 また本作は、ジョニ帰作者から見た、「ガンダムUC後に起こりうる状況」であり
 サイコフレームの脅威も改めて感じます

 一年戦争期のMSが、改修で最新鋭機に劣らぬ等、「ジョニ帰」でお馴染みの設定も

本作は「ジョニー・ライデンの帰還」作者が原案、ガンダムUC直後の物語

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 ガンダムUCでフロンタルが示したように、“シャア”が組織戦略さえ左右する事も描く。

あらすじ
 宇宙世紀0096、ユニコーンが示したサイコ・フレームの猛威に、連邦政府は凍結を決定
 技術的な拡散を防ぐ為、資料が眠るアクシズ残骸にも調査団を派遣し
 逆に、技術を求め「ロナ家」もバーナム隊を派遣

 両者は激突、緒戦はガンダムNT-1トリスタンと、シャア専用ザクⅢ改が痛みわけに

 連邦調査隊は、目立つ事を避ける為、損傷したザクⅢを放棄するが
 ロナ家バーナム隊はバイアランで先回りしてしまう

 調査隊の道案内アルレット・アルマーシュは、恩人シャアの痕跡を探すが…?

時は宇宙世紀0096、ガンダムUCから数ヵ月後の物語

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 そして始まりは、UC0079、一年戦争での“ニュータイプ部隊”までさかのぼる。

アルレット・アルマージュ
 当時、ほんの少女だった彼女は、ジオンNT研究所の名もなき実験体だったが
 シャアと、ララアによって価値を見出され
 彼らのNT部隊に参加

 以降、アクシズ、エゥーゴ、ネオジオンとシャアに付き添ってきたという。

 彼、いつも何らかの実験機や先行量産機なんかが回ってきますから
 整備士も常人離れしてたほうが自然だと。

 開発にも携わり、サザビー開発にも関与してた事に。

大戦から17年を経て、アルレットは「アクシズ」に向かっていた

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 サイコフレーム研究施設は「モウサ」には無かった、王宮だった場所ですね

アクシズ調査団
 本作は、ガンダムUCで猛威を振るったサイコ・フレーム、その研究資料を求めアクシズへ
 しかし当然、精製方法や運用データは十分に持っています
 目的は「流出させない事だ」と

 資料が残ってそうな場所を当たり、“他人の手に渡さない為の作戦
 
 逆シャアで、アムロ達が軌道を変えたアクシズは漂っており
 容易にはたどり着けません

 決して安逸じゃない道中、それでも寝れる図太さ!

アクシズは「フラナガン機関」終焉の地、彼女の生き方が決まった場所だ

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 フラナガン機関とは、ジオンのNT研究所。戦後連邦に吸収。

ただいま
 しかし内部には、連邦でも配備が進んでない最新鋭機、ジェガン部隊が存在
 いわく、戦後のどたばたで流出したそうですが
 黒幕は連邦議会の一員ですものね…

 しかし、連邦軍調査部隊、生身で牽制をやるプロだった!

 まるでMSイグルーのようだ!
 遮蔽物を利用するも、あくまで頭部を“一時的に機能不全にした”だけ

 この時代、MS側も改善されてるんでしょうね

あの機体は…。“ガンダム”は、常に見る者を震撼させる

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 本機の頭部アンテナやライフルが、νに似ているのは、意図したものなのか?

“ガンダム”襲来
 瞬間、“νガンダム”を連想するアルレット、サザビーを知る面々には特別な機影に
 ダントンは咄嗟に警告を発するも、街の一角が消し飛ばされ
 高い火力を見せ付けます

 何より「ガンダム」が出た事に、身を隠し、進むしかないと諦める事に

 彼らが何者かは、連邦政府直轄であるメーメット隊長にも解らず。
 ここまで来られた事自体がただ者じゃない!

 長距離な隠密行動の為、MSを持ってこなかった事が仇に。
 
メーメット隊長『なるほど、ああいう女性か…。これは彼の苦労が偲ばれるな』

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 ダントンは断るつもりだったが、アルレットが行きたがったのでアクシズに来たのだ

MSはありまぁす!
 しかし、アクシズを熟知する彼らは、連邦政府が未調査だった区域を直感
 研究施設なら、電力も独自供給されているはずだし
 このダントンはテストパイロットだと

 民間人にMSで戦って貰うなど、協力の範疇を越えてるけど!

 びっくりするメーメット隊長が、この手の作品にしては「プロ」というか
 頭ごなしじゃないのも珍しいですね

 また隊長達、MS戦をやれるほど「そっち」には長けた者はいない部隊らしい

アルレット『大佐の命令があるんでしょ? 頑張ってね』

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 愛してるわ 親子として(アルレット)。

AMX-011S ザクIII改
 大佐の命令とは、シャアが「アルレットを頼む」と、ダントンに頼んだ事を踏まえたもの
 普通、当人が言うような台詞じゃない辺りが
 彼女の性格を表してますね

 ザクⅢは、ネオ・ジオンが主力量産機とすべく開発し、そうならなかったMS
 
 当時、あまりの人的資源の乏しさから、数より単機の高性能化を求めた為
 同時期開発の「ドーベンウルフ」が採用された

 本機はその高機動戦仕様で、マシュマー・セロが載ったモノに近い。

シャア大佐専用MSに、彼以外が搭乗するという事

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 幸いダントンは本機に試験搭乗した事があり、アルレットがデータを持って来ていた

シャア専用シューフィッター
 かつて、アムロ専用機NT-1を、非NTであるクリスが試験運用していた時のように
 ダントンでは、シャア用チューンナップをまったく使いこなせず
 異なる設定データが必要だった

 シャアの設定はピーキー、操縦しにくいが、最高性能が高い操縦系

 多分、アクセル一踏みで、いきなりトップスピードになるなど機敏で高速
 常に高速で動く事を求められてしまう

 周りにぶつかる等しやすく、普通は扱えないってワケね。

シャア専用ザクⅢ”とは、アクシズの疲弊が生み出したものだった

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 こうした象徴(恋人)を求める心理に、ハマーンも「普通の人だ」と感じたんだと思います

シャアが乗らなかった専用機
 ザクⅢは、ジオンの象徴である「ザク」を、高性能高コストな量産機として完成させたもの
 当時、シャアが帰ってくると信じていたハマーンは
 本機を象徴にしようとした

 ジオンは一年戦争に敗れ、「次は勝つ」という意識で、無理やり奮い立っていた

 希望があるから、人間はまだ頑張っていけるわけで
 シャアにその役割りを求めたのだと

 しかしシャアはアクシズに戻らず、彼が戻る事を願ったまま、機体は残されたと。

NT-1アレックス同様、“誰かの為に作られ、当人が乗らなかった機体”だと

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 NT-1vsザク改という点も、ポケ戦のオマージュなんでしょうね。

誰が為に
 また、「象徴になる事を求められた」事に、当時のシャアはうんざりしていました
 実際に、アクシズやハマーンとの決戦で言い争いになり
 決裂したのもホントの話

 加えてZガンダム時代、エゥーゴでも「シャア」として振舞う事を求められた

 彼らは連邦系が母体ですが、スペースノイドの為の組織
 ジオン残党吸収に、「指導者になれ」と頼まれ、押し付けられ、疲れ果ててましたから

 ハマーンだってああ見えて若く、年上のシャアに期待しすぎてた感も。

他方、生身で頑張りまくるメーメット隊長!

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 初代ガンダム劇中、ガンダムに生身で挑んだジオン兵のように、吸着爆弾で!

特殊部隊、飛ぶ
 当時のアムロは「人」に怯えましたし、Vガンでも似た状況がありましたが
 今回、ガンダムもジェガンも躊躇がないと思えば
 隊長度胸すげえ!

 連邦視点、MSイグルー2でも生身でMSに立ち向かうのが、一つのテーマでした

 20年近くを経て、その技術が磨かれているんでしょうね。

ダントン『やっぱりこんな狭いところで扱うにゃ、元気が良過ぎるぜ!』

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 この機体でそいつに ガンダムに負けるわけにはいかねえんだよォッ!

“ガンダム”vsシャア専用機
 元々が、シャア専用暴れ馬、推力特化なんですから市街戦にゃ向いてない!
 ダントンの戦いは、半ば彼の意地のようなもので
 必死に食いつくザクⅢ改!

 対し、アレックス最大の特徴、前腕部ガトリングが展開!

 頭部に直撃を受けるも
 ザクⅢ改は、高コスト時代で“現用機以上の装甲”、効くところに当てた敵の腕がスゴい!

 武器を、ザクⅢは右腕を互いに失い、一進一退で撤退に

ザクとシャアの名を冠し、“ジオンの象徴”を望まれたMSは、ここに役目を終える

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 ハアーンやジオンの皆の気持ちは、道を違えたかもしれない。でも純粋だったと。

最後の残滓
 戦いは辛勝、損傷も大きく、敵が増援を連れてきた場合は勝てないと判断されてか
 目立つザクⅢ改は、このまま放置する事にし
 ジオンの旗を結びつけ残された

 かつて、シャアと手を取り合った彼女は、もう彼が居ない事を思う

 ここが賑やかだった頃、たくさんの人々が希望をかけたMSは
 街同様、静かに眠る事となったと

 乗って行っても、右腕を失いマトモに戦えず、敵に見つかり易くなるだけだから…。

連邦議会、本調査は「サイコフレームを凍結する」為の計画である

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 何せνガンダム1機でアクシズを押し、コロニーレーザーを2機で弾いたのですから。

サイコフレーム凍結計画
 兵器としての可能性より、本技術の発展が、予想もつかない事態を起こす事を恐れた
 続く、ガンダムF91でも「電子部品を鋳込む」技術はスピンオフされるも
 サイコ・フレームは出てきません

 発動にニュータイプが必要なら、“NT出現”を謳ったジオニズムにも繋がります

 宇宙に出た人類は進化する
 これが変じ、地球蔑視も帯びたジオニズム運動、彼らを抑える意味合いからも重要です

 サイコフレームの無い時代へ繋がる、技術凍結事件を描く物語に。

連邦政府という民主主義、“衆愚政治”を嫌う組織は、これに乗じ動き出す

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 アムロ用に“過敏”なNT-1、そして、バイアランの改造機が動き出す事に

ブッホ・コンツェルン
 ガンダムUCでは、地球環境保全に宇宙移民が、「連邦政府」が必須だったと強調
 大業に、連邦政府という強権は、生まれるべくして生まれた
 人類と地球が、共倒れしない為に。

 つまりスムーズに事態を動かす為、強権は絶対に必要だった

 でも民主主義は「決められない政治」となり
 権力闘争に明け暮れる今、リーダーが迅速に事を動かす、新政府が必要になった、と

 F91で貴族主義を掲げる事になる、「ロナ家」が動き出す事に。

アルレット回想、“私たちが変われば、世界も変わります”は、彼女も動かした

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ガンダムUC ミネバ演説 抜粋
 すべては善意から始まりました。
 これを善意に帰結させられるか否かは、私たちの心持ちひとつです。

 私たちが変われば、世界も変わります。

 ニュータイプにならずとも、私たちはひとりひとりが感じる心を持ち、
 環境に応じて変化できる力を持ち合わせているのです。

 人間の業を否定して、ニュータイプの地平に救いを求めてもなにも始まりません。
 不便でも、もどかしくても、血の中から紡ぎだされた善意を繋げてゆくしかない。
 必要なものは、すべてこの体の中に備わっているはずなのですから

 かつて、リカルド・マーセナスは言いました。
 他人の書いた筋書きに惑わされることなく、内なる神の目でこれから始まる未来を見据えよ、と。あれから百年近い時を経て、私たちは再びスタート地点に立っています。

 私の言葉は、私のものでしかありません

 この放送をお聞きの皆さん、どうかご自分の目で真実を見極めてください。
 そして、百年前の人たちがそうしたように、善意をもって次の百年に想いを馳せていただきたいのです。私たちの中に眠る、可能性という名の神を信じて…


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 ダントンは思う、戦場で「色が付いた奴」は異常だと。派手な色は日常の象徴なのだと。

「この色」に帰って来る為に
 彼女は、一年戦争直後、ミネバが赤ん坊だった頃から知っています
 その彼女が成長し、ガンダムUCで大演説した事に感じ入り
 一度は日常への埋没も決意

 でも自分の望み、シャアの痕跡を追う為、何でもやってやってやろうと

 連邦政府から、「元ジオン軍人」として危険な協力を求められた時
 それでも自分がやりたい事だからと

 人が持つ、自分が望む方向へ自分を動かす力、“可能性”を信じる事に、と。

彼らとの遭遇に、仰天したのは「ガンダム」も同じだった

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 敢えて生身を選んだ彼女達、しかし敵も、研究所を知っていた為に道を塞がれ…?

強化人間たち
 敵は、連邦NT研究所であり、ティターンズと共に瓦解したオーガスタ研究所の出身
 NT-1アレックス同郷で、瓦解後にロナ家に拾われ私兵をやっていたが
 強敵登場に嬉々として襲ってくる事に

 また、事態がゴタつくなら、乗じてサザビーに行くアルレットは言う

 彼女の目的はシャアの行方
 連邦には聞かれたくないし、立場上、サザビーが消えた位置も把握しているのだと

 折りよく、「バイアラン・イゾルデ」も襲来し…?

シャアとアムロの顛末を知らない隊長は、アルレットを疑う

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 しかし調査隊隊長は、彼女の事を気にかけていた

歴史の転換点
 サイコフレームという技術は、オカルトめいた能力を脇に置いても画期的
 NTが、メカを脳波で直接制御する為の「サイコミュ」を
 大幅に小型化できたからだ

 キュベレイのように使い手を選ぶ小型化でない、画期的な技術

 しかしシャアは技術流出させた。
 結果サイコフレーム技術は、より深刻に世界を揺るがし、歴史に影響を与えた

 歴史は変わった、彼女は「転換点」だったのでは?と、

シャアが彼女に期待した事、それは「メカニックとしてのニュータイプ」だったと

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 特にガンダムF91のシーブック、ベラ・ロナ(セシリー)が顕著な例と言えます

ニュータイプの可能性
 アルレットは、一年戦争時に「ビットを動かせない」とし、NT失格で廃棄予定でした
 しかし、ビットを動かす操縦者だけが、ニュータイプというものでない
 メカマンとして天性のものを持っている

 NT研究者が、NT=兵器と捉えた事で、気付かなかった側面に気付いた

 この辺さすがジオンの息子。
 実際、メカを直感的に理解して扱う事は、ニュータイプの特性の一つです

 自分の生き方を、シャアに「人生」を貰ったのだ、と。

アムロ搭乗を期待されるも、届かずに終わってしまった連邦系NT専用機

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 奇しくもちょうど同計画機、ガンダムピクシーガンプラ受注開始だよ!

アレックスに歴史あり
 アムロ専用に、過敏すぎる制御系で、「扱える人間がいるのか?」とクリスも評した機体
 故に、強化人間のテストにもってこいだったと解釈され
 活用されたと巻末に掲載

 また原案、Ark氏のジョニ帰は、「一年戦争MSも改修で最新鋭並み」と描写

 当然、アレックスも“現用機から見ても怪物的な反応速度”とし
 本作で活用される事に

 表向き、小型機開発のサナリィの手に渡った、という逸話も面白いですね

収録

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 オーガスタで改修後、瓦解でサナリィの手に渡り、ロナ家が再改修という流れ。

 ヤンマガコミックスSP「漫画 機動戦士ガンダム Twilight AXIS 1巻」。蒔島梓
 月刊ヤングマガジン連載、講談社発行。
 2018年3月発売(前巻発売)

収録
 第1話
 第2話
 第3話
 第4話
 巻末:リドル・ウィットマーシュの手紙


 MSV-R ジョニー・ライデンの帰還 7巻
 MSV-R ジョニー・ライデンの帰還 8巻
 MSV-R ジョニー・ライデンの帰還 9巻
 MSV-R ジョニー・ライデンの帰還 10巻
 MSV-R ジョニー・ライデンの帰還 11巻
 MSV-R ジョニー・ライデンの帰還 12巻
 MSV-R ジョニー・ライデンの帰還 13巻“GREETING CARD”
 機動戦士ガンダムMSV-R ジョニー・ライデンの帰還 14巻“ディジェの帰還”
 機動戦士ガンダムMSV-R ジョニー・ライデンの帰還 15巻“彗星vs幻獣” ガルバルディ出陣!
 機動戦士ガンダムMSV-R ジョニー・ライデンの帰還 16巻“キマイラ 真なる目的”シャアvsヤザン

蒔島梓 漫画 機動戦士ガンダム Twilight AXIS 感想

 機動戦士ガンダム Twilight AXIS 配信版 第1話「アクシズに眠る“あの子”」
 漫画 機動戦士ガンダム Twilight AXIS 1巻“シャアの期待”アムロを乗せなかったガンダム