公式サイト おそ松さん 第2期 第18話 感想 イヤミはひとり風の中 レビュー 考察 画像 あらすじ 内容 ネタバレあり 16時感想追記 前回はこちら
激動の時代、イヤミが見た色鮮やか花、人情。戦後は遠くなりにけり

00102
00790
00807
オチで台無しにするかと思ったけど、サブタイを貫き、一人で風の中に去っていくイヤミ
 カネは無くても人情が、活気が、ヤクザ者がいた愛すべき混沌が
 帰ってきたら奇麗さっぱりなくなってた寂しさ

 自分の顔も見せず、綺麗な思い出にして去るイヤミが切ない

激動の時代
 お菊は、イヤミの顔さえ知らなかったんです。彼女の中でのかっこいい自分でいたい
 それでもきっと、お菊は会いたいと願っていたろうし
 イヤミの強がりが寂しい

 最後まで、「実はクズじゃ?」「オチは?」と、ハラハラもする回だった…!

イヤミは“報酬”を受けなかった、でも、それで良いと思う

00783
 ここでお菊と会って、幸せに暮らす…、そんな「報酬」を良しとしなかったイヤミ。

彼女が幸せなら
 彼はあくまで「お菊の為」にやった事で、その為に、色んな人に力まで借りたんです
 自分まで幸せになったら、それはフェアじゃないというもの
 徹頭徹尾、あくまで彼女の為に。

 貫き通した事、私は潔い背中だと思う!

目次 おそ松さん 2期 第18話 感想

00592
 前半
 後半「だから…、もう」
 終幕「イヤミはひとり風の中」
 次回予告
 感想追記
 これまでの感想 第1期
 これまでの感想 第2期
 
ウチらも、普段あいつにゃ散々やられてるんです!』

00569
 とか言いながら、地面だけ叩いて「フリ」をする町の人が優しい。

あらすじ
 戦後、東京下町「ハラペコ町」に、怠け者なイヤミが住み、周りに迷惑をかけて過ごしていた
 しかしある日、盲目のお菊を騙そうとして誤解され
 彼女を養おうと決める

 目を治す為、チビ太の見世物プロレスに出るが、妨害を受け敗退に

 地道に働きだした彼と健気なお菊に周りも驚き
 チビ太は彼らにお金を渡そうとし、大騒動になってイヤミは投獄されてしまう

 数年後、釈放されたイヤミは、彼女の目が治った事を見届け何も言わず去っていくのだった

 次回、おそ松さん 2期 第19話「ふくわ術/バレンタインデーほか」

イヤミはひとり風の中。旧作リメイク回

00000
 前回は、UMA探検隊最終回と一松の戒め、“不幸返済”を起こす妖怪座敷童子の話
 対し今回は、喜劇王チャップリンの「街の灯火」を下敷きにした
 旧作のリメイク回。

 初出は、週刊少年サンデー1967年41号(昭和42年)。

町の人々『ビンボーヒマなしってなー! あははーっ♪』

00001
00002
00004
00006
00008
00010
00012
00014
00015
00016
00017
00018
00019
00022
00026
 家賃を払えヨン…、起きろヨン!

シルエットが卑猥
 これは、綺麗な街には電車が通るも、いまだ陸蒸気が健在だった昭和頃のお話。
 貧乏なハラペコ町だが、活気があった!
 が

 カネなんてないザンスよ…、代わりにいいものあげるザンス

 流通が未整備で、個人商店が元気だった時代
 貧乏ヒマなしとはよくいったもの

 生活に余裕がなく、朝から晩まで働かねばならないが、そこには活気があった 

ダヨーン『何だヨン?』

00029
 うんこザンス! 最低だこのイヤミ!! 家賃待ってくれてるのに!
 長屋、江戸時代に一般的だったアパート形態ですが
 戦前まで一般的だったそうな

※というか、今回が元々江戸時代が舞台だった名残かもしれない。

イヤミ『ウヒョー! 働くなんてバカがやる事ー!!』

00030
00032
00034
00035
00036
00037
00039
00040
00041
00045
00046
00050
00053
00054
 この町の英雄!/チビ太さんのお通りだァ!/おかえりなさいチビ太さん!

鼻つまみ者たち
 怠け者のイヤミは、働かずに食う飯を得意とし、町の鼻つまみ者だった
 彼が“迷惑貧乏人”の頂点だとすれば…
 と

 ハラペコ共! 食っていいぞー? この落ちた奴ならなー!

 迷惑な金持ちはチビ太!
 今回の六つ子は、彼の太鼓持ちなのね。まあ小者っぽい!!

 さすが六つ子さん! マジぱない小者っぷりッス!

ウヒョー! 頂くザーンス!』

00055
00059
00060
 た、食べたァー!?

貰うは恥だが役に立て!
 豪華な暮らしを見せ付け、バカにするチビ太に、町の人たちは怒り心頭だったが
 イヤミだけは、まるで気にせずおこぼれを頂戴した
 と

 へっへっへっへへ…、ふっははは!

 恥も外聞もお金も無い!
 未だ、東京タワーが建造中らしい様子から、1958年ごろが舞台らしい。

※本作の初出は、週刊少年サンデー1967年41号(昭和42年)。

町の人々『やーねぇ、あんな事してまで…』

00061
 いつものイヤミは、見栄と詐欺で出っ歯で生きているような男であるが
 今回は、働かず生きていくこと至上主義とし
 周りの目を気にしない男

 恥? 何それ食えるザンス?

少女『お花はいりませんか? お花ですっ』

00063
00064
00067
00068
00069
00071
00072
00077
00078
00079
00082
 チミチミ、チミは目が見えないザンスか?

ファイナルファンタジー
 しかし、盲目の花売りが困っているのを見て、唯一手を貸したのがイヤミだった
 町の人々は、倒れた彼女を素通りして行く
 と

 これで全部ザンス

 ぶつかられたのに謝る少女
 見るからに良い子、貧乏、冷たい都会の風が身に沁みる…

 どことなく懐かしいです。

『ねえおじさん、良かったら、お花を買ってくれない?』

00086
00089
 意外やイヤミ、拾った5円で、ちゃんと買おうとするのだったが
 そこはそれ、「50円で買うからお釣りをくれ」と
 彼女を騙そうとする

 さすがイヤミパイセン! ブレない!!

『おつりはないんです…、まだ今日は、一本も売れてなくて…』

00090
00096
00097
00098
00099
00100
00102
00103
00106
00112
00117
00121
 ありがとう! おじさんは良い人ねっ!

不審者と花
 しかし少女もつりがなく、イヤミは、釣りは要らないと押し付けてしまう
 この場を切り抜けたいが為!
 だが

 シェー! そんなの生まれて初めて言われたザンスー!!

 さすがハイクラスな下衆!
 町の人の目が、冷たすぎてなんとも言えないものがある!!

 目が見えないことが、イヤミの心に火をともした…!

『ちなみにザンスが、チミはどうしてこんな風に花を売ってるザンス?』

00124
 以下、「何があったか」は省略されたが、戦争の情景がフラッシュバック
 戦禍で両親を失い、こうして暮らしているのだろう…
 と、“見る者に”想像させる

 終戦、玉音放送は1945年、それから僅か13年で東京タワーと思うとスゴい。

イヤミ『…チビシー世の中ザンス…、しっかり頑張ってチョ』

00129
00132
00133
00134
00140
00143
00146
00150
00151
 待って! お礼にもう一本あげるっ!!

花を拾う
 それきりの縁のはずだったが、彼女が今度は車道に出てしまい
 お花をひっくり返す姿を見てしまった
 と

 もう拾わなくて良いザンス!

 情が移ってしまったイヤミ
 自分も貧乏だが、これからは自分がついている、花なんて売らなくて良い、と

 人でなしだったイヤミが、人の心を取り戻していく…!

イヤミ『あなたのお名前なんてえの?』

00154
 菊です! こうしてトニー谷、もといイヤミはお菊を拾ったのだったが
 彼女に、「どんなお顔をしているの?」と聞かれては
 二枚目の紳士と嘘をついてしまう

 しかし「清潔な名前ザンス」、って変わった反応もあったものザンス

『ホェ~? なるほど、治療さえすれば、この子のおめめはちゃんと治るダスよ』

00156
00157
00158
00163
00164
00166
00167
00168
00172
00175
00179
00181
 ただし、それには莫大な治療代がかかるダス…

カーション先生
 さてデカパン先生、ワスには無理で、「希望はある」が忘れてしまったという
 来日中の米国名医、カーション先生を訪ねるしかない!
 が

 ミーに任せるザンス!

 米国の機材で治療を受ければ…
 弱ったイヤミだが、何とかすると請け負ってしまうのだった

 デカパン先生、前振り多すぎィ!

さて全国のダメ人間の皆さん、今日も誰かに怒られいますか~』

00182
 懐かしい実況と共に始まったのは、チビ太主催のプロレス興行!
 彼は、どえりゃー強いチャンプを引き連れており
 勝てたら賞金を出すという

 この娯楽で入場料を取り、ひと財産を築いたようだ

倒せば、なんと賞金100万円がもらえます!』

00187
00189
00190
00191
00194
00197
00201
00204
00211
00214
 がんばってー! 負けないでおじさーん!!

秋田の御米
 勝って賞金を手にしてみせる! 人生、一発逆転を図ったイヤミに
 チビ太は、「あいつ死んだな!」と高笑い!
 で

 何であんな子が、あんなヤローの応援なんかしてんだー!?

 人生、ひとめぼれ!
 チビ太ってば、可憐なお菊にコロリといってしまった

 持つべきは、惚れやすいチビ太である

シェーーーー!

00216
00217
 しかし当然、超軽量級のイヤミでは、とても歯が立たなかった
 歯は長いが、歯が立たなかった!
 強さ的な意味で!

 やっぱり、格闘戦はウエイトがモノを言うんだぜ!

実況『あっはは! これは勝負ありましたー!』

00219
00220
00222
00225
00226
00230
00233
00237
00241
00247
00248
 奥義…、シェー固め!

芸は身を助く
 一時は、シリーズ初期のキン肉マンのように、あっさりとあしらわれたイヤミ
 ところが奥義を隠し持っていた!
 と

 おじさーんっ!

 さすが国民的ポーズ!
 戦闘に応用すれば、「必殺技(フェイバリット)」にも使えるんですね!!

 って、いやいや、この技どうみても苦しくないでしょ?!

貸せ! ビンボー人が調子にのんなバーロォ!!』

00252
 しかし、憤ったチビ太が場外からウンコ…、もといウコン色をしたからしを投げた
 その痛さは、実際に傷口にカラシを塗ってみると
 痛いほど解るはず!

 良い子は、絶対にやっちゃいけません!

うがー!? 目がー! 目がー!!』

00255
00257
00259
00260
00261
00264
00266
00271
00272
00275
 ミーは、チミのつらさがよーく分かったザンス…

体験に知る
 かくてイヤミは歴史的大敗、卑怯な手段だが、チビ太がルールだから仕方ない
 お菊は、「もう良いの」と言うのだが…
 と
 
 その目…、ミーが絶対に治してあげるザンスよ!

 カラシが目に当たって見えない!
 目が見えない世界というのは、こんなに辛いものなのかと実感したイヤミ

 男性が、米袋を腹に入れて“妊婦体験”をするように!

おじさん!

00277
 ワスだス… しかし盲目コンビ、うっかりデカパン大人気に。
 畳み掛ける様は、完全にコメディだが
 イイハナシダナーと

 デカパン先生ってば大概、付き合いいいよね…

町の人たち『あのイヤミが…、働いている!

00281
00284
00286
00290
00291
00293
00294
00295
00299
00300
 あのロクデナシが、マトモになっちゃった!

ヘイ、チビ太兄ィ!
 さすがトト子ちゃん、素晴らしい口の悪さだが、とにかくイヤミは更生した
 真正直に働き、なんとかしようとしたのである
 と

 ケッ、何が凄いんだよ!

 面白くないのはチビ太
 あんなので、治療費なんか足りるわけないのに、なんで…、と

 隊長! ギャップ萌えはいつの時代も大活躍ですぜ!

『いらないですっ』

00307
 ここで、チビ太がお菊に貢ぐのだが、彼女は真っ向から拒否
 人生、いつだって真っ向勝負であった
 かわいい!

 また、「お菊はイヤミを騙してるんじゃ…」という、視聴者の疑惑も払拭された!
 
『私の目は、大好きなイヤミおじさんが治してくれますっ』

00309
00311
00312
00316
00317
00320
00323
00327
00329
 やめろい! …キミは、あのヤローの事を信じてんだな?

男の笑顔
 大金を積んで、惚れた女を振り向かせようとしたチビ太だったが
 その真っ直ぐさに感服し…
 と

 ちょ、良いんですかいチビ太さん!?

 男じゃねェかチビ太さん…
 他人の気持ちを汲む優しさ、それが完全平和主義に必要なことなのです…

 六つ子、チンピラっぷりが板につきすぎィ!

イヤミ『ミーは…』

00330
00331
00332
00333
00334
00335
00336
00339
00343
00344
00346
00347
00350
00351
00352
00355
00361
00368
00369
00373
00380
00382
00385
 もう一生分の仕事をしたザンス…、だからもう、一生働かなくて良いザンス…

一生分の
 幸か不幸か、高度経済成長期の日本は、腐るほど仕事があった
 彼は、朝から晩まで働き詰めに働いたのであった
 と

 羨ましいザンショ? うひょひょひょひょ……

 なんという強がり!
 現代なら、土木機械で済む仕事も、モノがない当時はひたすら肉体作業

 コンビニだってないから、夜の屋台も人が集まる…!

デカパン『…足りないダス

00386
 しかし、イヤミにすれば一生分の給金でも、とても足りなかったのだ
 人の良いデカパンは、自分の貯金まで計算に入れたが
 それでも届かなかった

 しかもカーション先生、明日の夜には、日本を発ってしまうという

イヤミ『…お金を貸してチョーよ…、この通りザンス…

00389
00390
00395
00396
00401
00402
00406
00407
00409
00411
00422
00423
 ミーが今までにやってきた事は謝るザンス! 悪かったザンス!!

涙雨
 もはや時はない、イヤミはハラペコ町のみんなに心から謝るのだったが
 この町は、活気はあってもお金はないのだ
 と

 ミーは…、お金が欲しいザンスー!

 みんなカツカツで生活してる
 心苦しいが、結局、誰一人としてお金を出せる余裕はなかったのだった

 貧乏長屋ですものねえ…

『『『『『『チビ太兄ィー!』』』』』』

00425
00428
 しかし、これを聞きいれたのはおそ松兄さん。いやホント!
 何だかんだで、こういう時に真っ先に動いてくれるのは
 いつも長兄なのである

 伊達に長兄じゃないのである!

『あのバカチビ! 今夜もまた大金もってこの町に遊びに来るらしいぞ!』

00431
00433
00434
00441
00442
00443
00444
00446
00451
 大金?/ああ、百万だって/百万!?

たしかに!
 翌日、イヤミはすっかり消沈し、お菊は“出会った時以来”花売りに立ち始めた
 そんな時だ、六つ子がわざとらしく愚痴ったのである
 と

 強盗したらすぐ盗れそう!/たしかに!!

 チンピラ松いいよね…
 お金や、来る時間までちゃんと教えてくれる親切設計だよね…

 てめーら親切松だよね…

イヤミ『か…、カネ…、カネを……』

00456
 一計を案じ、彼にわざと強盗させてお菊を治そうとしたチビ太一家
 ところが、根が善人だったイヤミの野郎ってば
 ブルっちまったのである

 ブルってやがる! へへへコイツ、ブルってやがるぜ!!

チビ太『お菊ちゃんは、“コイツに”目を治して欲しいんだよ!』

00461
00464
00469
00474
00479
00483
00486
00488
 う、うわー! 強盗だー! 怖いよー! すごくヤだよー!!

下手か!
 やむなく六つ子をけしかけるも、こっちもダメ! まるでダメ! 丸出だめ夫!!
 おそ松に十四松、カラ松に至っては
 と
 
 フッ…、降参だぜ。このカネを使ってお菊ちゃんを治してやりな

 それ言っちゃダメだろー!
 チビ太兄ィ、ただのツッコミ上手な人になってるー!!

 バカしかいなーい!

チビ太『しゃらせくせえ!

00492
00496
 結局、直接渡し、やられたフリをしてしまうチビ太一家
 何て愉快なヤクザ屋さんだろうか!
 お人よしか!

 あくまで、イヤミの手で渡さなきゃダメだからね!

『よし…、…ゲェー! おまわりだー!!

00508
00509
00514
00521
00522
00527
 強盗が出たぞー!/違うってー!!

賊じゃ出あえ出あえ!
 不思議と、昔ほど夜回り警官は多かった気がします。治安の悪さに比例してでしょうか
 何と、事情を知らない警官隊に!
 と

 何でこんな事に…、ちっくしょー…。

 日本警官勤勉すぎィ!
 完全に、江戸時代のノリで、あっと言う間に集まってくる夜警の方々!!

 これ、元ネタが時代劇だからかな!

チビ太『…誰かー! たすけてくれー!!

00533
 切羽詰ったチビ太、彼もまた、普段「町人にいやがらせ」し嫌われているが
 叫びを聞き、待ってましたと飛び出したのが町の人!
 カネはないけど人情はある!

 待ってたぜェ! この瞬間(とき)をよォ!!

『またお前は!』『性懲りもなく!』『人様の物を盗みやがって!』

00535
00541
00543
00549
00554
00556
 今日という今日は許さない! イヤミー!!

突然炎のごとく
 四方八方から飛び出した町の方々は、手に手に、角材を持ち大暴れ!
 警官隊、何が何やらわからない!
 と
 
 ウチらも、普段あいつにゃ散々やられてるんです!

 長屋に鍵はありません
 引き戸の内側から、つっかえ棒をして鍵代わりにするのが普通でした

 だから、どの家も角材があるんですね

『落し物を見つけたヨンっ』

00559
 後にしなさい! って冒頭のクソかよ!!
 長い前振りだったな!
 ひでえネタ!

チビ太『み…、みんな…!』

00561
00565
00567
00569
00573
00577
00585
00588
00592
00598
00601
 イヤミ! 急がないとヤバいよ!/アメリカの先生、汽車で行くんだろっ!

スジってもの
 実は、お菊の事情はそこまで聞いていた! 何なら自分達が届けよう!
 おそ松達は気を使ってくれる
 が
 
 おい立てよ…、走れよ。…てやんでえバーロー!

 チビ太は優しくて優しくない
 お菊が筋を通したから、お菊に筋を通す為に、ここまで大事になったのだから

 だから、最後まで筋を通すべきなのだ

チビ太『お前、あの子と約束したんだろうが!

00602
00603
00604
00605
00606
00607
00608
 イヤミも気付いていた、彼女が本当は、親を待っている事を。

ゴドーを待ちながら
 死んだと言い、口では諦めていながらも、時おり待つような様子があった
 戦争の中、まともな死に目に会えなかったからこそ
 希望を持ってしまったのか

 実際、葬式中に当人が帰ってきた、なんて話も珍しくないですし。

 実例はウチの家族。
 ともかく、不憫なお菊を「幸せにしたい」と思っていた

 約束した事は果たさねばならない!

シエエエエエエ!

00615
 飛んだァ! 一際高く飛んだイヤミは、そのまま直行するかと思いきや
 まず一言、「自分は強盗だ」と宣言して逃げる事で
 罪を引っかぶってしまう

 警官隊をひっぱり、下町の面々に迷惑をかけない為でしょうか

ウッヒョー! このカネは頂いたザーンス!!』

00616
00623
00626
00627
00632
00635
00640
00647
00649
00657
00663
00664
00672
00673
00678
00681
00686
00689
00693
00696
00697
 …ウッヒョヒョヒョヒョヒョヒョ……

来た 渡した 勝った
 大捕り物になってしまったイヤミ、「パシッ!」と捕まってしまう効果音
 ここにきて、間に合わなかったのかと一時は思われた
 が、イヤミは勝った!

 彼は無事、お金をお菊に渡し、彼女は渡米してしまったのだった

 設備があるのは米国
 デカパンが、ちゃんと話を通しておいてくれたらしい。いい人すぎる

 イヤミは収監され、やがて数年の月日が過ぎる

数年後、釈放されたイヤミは、すっかり老いさらばえていた

00701
 以降は無声劇。自慢のヒゲも、髪の毛もすっかりボサボサになり
 金も友もなく、唯一持ってた若さも失い
 すっかり老いたイヤミ

 しかし、何よりキツいのは、戻ってみた町の様子だった

車掌も食堂の店主も首を振り、イヤミはひたすら歩く

00703
00708
00709
00710
00712
00713
00714
00717
00720
00728
00729
 収監前、建造中だった東京タワーはすっかり完成していた。

激動の昭和
 未だ汽車が走ってるご時世で、決して、浦島太郎というほど時は流れてない
 しかし戦後の激動は、僅か数年で町の景色を変えてしまい
 ハラペコ町は無くなっていた

 焼け野原にされた東京に、僅か13年でタワーが立ったように

 僅か数年、混沌と活気に満ちていた町は失われ
 人も胡散臭い興行もなくなった

 町は奇麗になったけど、彼が馴染んだ景色も、一緒に失われてしまった

ふと、汽車に目をやったイヤミ

00736
 身を投げるか? と一瞬不安にさせるも、そんな事はなかった…!
 近代化した町に、汽車はちょっと不釣合いに見えますが
 さっき川の上も走ってましたしね!

 電車は電線が必須なので、単独で走れる汽車は、長らく活躍したのでしょうか

偶然が引き合わせたのか、イヤミは落涙する

00755
00757
00758
00760
00767
00772
00778
00781
00783
00786
00790
00791
00795
00804
00807
 面影があった、何より、「イヤミ花店」と彼女は名付けてくれていた

再会
 目が治り、すっかり成長したお菊が、元気にやっているのを見届けたイヤミは
 ひとり落涙し、何もいうことなく何処かへ去ってしまう
 と

 イヤミはひとり風の中ただ去っていくのみ。

 ただ野良猫だけは懐いてくれた
 名乗り出ることなく、彼女の新しい日常も、思い出も壊すまいと去っていくイヤミ

 お菊は、彼の本当の顔さえ知る事なく、待ち続けるのでしょうか…。

予告一松なあ、お前ら解ってるよな?』

00812

 なあ、お前ら解ってるよな?
 ネコにチョコあげちゃいけないんだよ…、これホント大事な事なんだよ…

 でもね? 俺にチョコをあげちゃいけないとは、誰も言ってないんだよ…

 なあ? …なあ? なあ!?


00815
00816
 次回、デカパンにっこり、そして社畜松再び。

福話術?
 次回、一転してバレンタインチョコを要求するいちまっちゃんなんだよ…
 ネコにチョコはダメなんだよ…
 バレンタインだよ…

 野球で、ボビー・バレンタイン監督っていたよね…。

 次回、おそ松さん 2期 第19話「ふくわ術/バレンタインデーほか」

一生一度というと、大げさかもしれませんが

00154
 ダメ人間だったイヤミが、自分の人生を懸けてまで彼女に幸せを贈った事

人生一度の
 不憫な少女の為に、死ぬ気で働き、収監されて人生を台無しにてまで。
 それでも、彼女の幸せに嬉し涙を流して去る姿は
 とても美しいと感じました

 報われた…、って声が聞こえそうなラスト。

必死で働き続けたイヤミ、ずっと待ち続けたお菊

00143
00346
 いつ帰ってきても出迎えれるように、玄関で待ち続けたお菊。

筋を通すという事
 出会った時、もう働かなくてもいい、とイヤミが彼女を励まして以降
 彼女は、ずっと働きませんでした
 それはどうなのか?

 チビ太のお金を断った事と同様、イヤミへの筋を通したんだろうなと

 イヤミが折れた直後、働き始めた姿にそう感じました

お金がとても足りないと知り、意気消沈したイヤミ

00431
00433
 イヤミが泣く場面をきっかけに、再び町角に立つ姿を見た時に
 遅まきながら、「ああ、筋を通していたのか」
 と、私は感じました

 ただ「花売り」って言葉を意味深に感じるのは、汚れてしまったせいでしょうね!

ハーイ! ファイナルファンタジー7を連想した人ーー!!

00434
 ゲーム「ファイナルファンタジー7」にも、花売りのヒロインが出てくるんです

エアリス
 しかし、一部のファンに、花売り=売春の隠語と捉えられてしまい
 ゲーム「クライシスコア」で、本当に花売りだと念を押す事に…
 なんてエピソードがあったとか

 実際、FF7は行き過ぎた科学を描き、彼女は機械化された街に住んでいました

 そんな中、花は貴重品だったんでしょうね。完全に余談ですが。

混沌とした戦後、雑多な世界が消えゆく時代

00016
00053
 江戸時代かと見紛う、戦後のほったて長屋町

チビ太の兄ィ! 
 実際、ウチの近所にもこんな場所が30年くらい前までありましたが
 チビ太は、ここでハラペコ暮らしをしながら出世して
 街に移り住んだんでしょうね

 六つ子がお帰りだー!とか言ってたし

 昔馴染みに、「俺は金持ちになったぞー!」って見せ付けてたんでしょうか

チビ太が大もうけしていた、町プロレスマッチ

00190
 東京タワーが建造中だった事から、1957~58年だったと思われる

街頭プロレス
 当時、日本ではプロレス興行ブームがあり、多くのファンがついていました
 しかしテレビは高額なので、電気店のショーウインドウや
 街頭のテレビ放送に熱中する事に

 スクリーンならぬ、小さなテレビを前に、数え切れぬ人々が熱中した時代

 その世相で、プロレス興行やったらさぞ儲かったんでしょうね
 妙に懐かしいエピソードでした

 しかしイヤミ、シェーの応用範囲が広ェな!

イヤミ涙ながらの嘆願に、押し黙るしかなかった面々

00407
 ここ、切なかったですね。イヤミも気持ちになって考えてもですが
 町の人たちも、あんだけ酷い目にあわされながらも
 何かしてやりたそうで

 逮捕劇、イヤミの為、飛び出してくるシーンには本当スカッとした!

しかし収監後、戻ってきたら跡形もなかった

00717
 あの賑わいも、うさんくさいけど義理堅いヤクザのチビ太たちも
 まるで、ウソみたいに消え去っていた事は
 すごく哀しかったです

 僅か数年で、町のたたずまいが激変した時代。

それでも、何もかも変わり果てていても

00757
 住み暮らした懐かしい景色、人々が、何もかも消え失せてしまっても
 ただ、幸せそうにしている彼女を見てしまえば
 報われた…、って感じて。

 その幸せを抱えて、そっと独り去っていくイヤミに「良かったなあ」って感じました

賞金プロレスで、酷い目にあってしまったイヤミ

00277
 一攫千金狙いのプロレス参加、チビ太に「ひでえ!」って思ったけど
 これを通じて、「目が見えないってこんなに辛いのか!」と知り
 燃えるイヤミはカッコ良かった!

 デカパンがワスだスだった!

今回、だいたい1957~58年だと思われますが

00124
00133
 まだ終戦からほんの10年、記憶は生々しい。

高度経済成長期
 ちょうど1年前、1956年に、「もはや戦後ではない」宣言があったと思うと
 本当、目まぐるしく日本が変わっていく激動期だった
 と思うと面白いです

 1954~1973年の好景気、1968年、国民総生産(GNP)が世界2位になったのもこの頃

冒頭では、まだ洗濯板を使う姿も

00006
 この頃、白黒テレビ・洗濯機・冷蔵庫が「三種の神器」と喧伝され
 ちょっと頑張って買おう、と皆を奮起させ
 盛り上げた時代でもありました

 本当、戦後の目まぐるしい時代の話だったんだなー、って。

しかし、お菊ちゃんが暗黒クソ外道じゃなくてホッとした…

00307
 今回は、旧作ありきのストーリーだったそうですがそっちは未見です
 何より、本作の作風上、何があってもおかしくないので
 最後まで安心できなかった!

 裏表のない子だと解って、正直ホッとした!

いやだって前例あるじゃん! 本作前例あるじゃん!!

img_41
 第1期の名エピソード、「エスパーニャンコ」はガチ良い回だったんですよ!
 でも実は、前半パートで酷い目にあったカラ松を
 終始スルーしてたという

 良い話にする事で、「お前ら、ちょっと待て!」感を上げるギャップ展開!

 前例的に、正直そっち目線からもハラハラしてた!

来週は時間帯変更がありますので、ご注意ください

00182
 番組中でも告知してましたが、各局で時間帯変更があるので
 注意されたしとの事!
 と

 公式告知ページ http://osomatsusan.com/news/detail.php?id=1058241&tag=237

2018年2月5日 おそ松さん 2期 第18話「イヤミはひとり風の中」

00067
 モノクロな中、彼女だけ鮮明に見える演出いいよね…。

スタッフ
 脚本:松原秀
 絵コンテ&演出:小高義規
 作画監督: 渡邉葉瑠
 アニメ制作:studioぴえろ
 原作:赤塚不二夫『おそ松くん』/漫画/スピンオフ
 制作協力:なし

あらすじ
 ?

次回、六つ子に恐怖のバレンタイン!

00090
00096
 バレンタインといえば、ボライソー物語のバレンタイン・キーンですよねー。

激動の時代
 正直、作風上「お菊が実はクズなんだじゃないか?」と、中盤まで疑ってましたし
 終盤でも、どんでん返しが起こるかと思っていましたが
 最後まで切ない話

 カッコつけた男と、彼を信じようとした少女、どちらも健気で。

 彼の為に力を尽くしてくれた皆
 胡散臭くて賑やかな時代、それらが総て過去になってしまったラスト

 それでもただ、彼女の幸せだけを受け取って去るイヤミ、私は好きです。

 次回、おそ松さん 2期 第19話「ふくわ術/バレンタインデーほか」

目次 おそ松さん 2期 第18話 感想

 前半
 後半「だから…、もう」
 終幕「イヤミはひとり風の中」
 次回予告
 感想追記
 これまでの感想 第1期
 これまでの感想 第2期


 おそ松さん 第1話「復活!おそ松くん 」
 おそ松さん 第2話「就職しよう」「おそ松の憂鬱」
 おそ松さん 第3話「こぼれ話集」
 おそ松さん 第4話「自立しよう」「トト子なのだ」
 おそ松さん第5話「カラ松事変」「エスパーニャンコ」
 おそ松さん第6話「おたんじょうび会ダジョー」「イヤミの大発見」
 おそ松さん第7話「トド松と5人の悪魔」「北へ」
 おそ松さん第8話「なごみのおそ松」「トト子の夢」
 おそ松さん第9話「チビ太とおでん」「恋する十四松」
 おそ松さん第10話「イヤミチビ太のレンタル彼女」
 おそ松さん第11話「クリスマスおそ松さん」
 おそ松さん第12話「年末スペシャルさん」
 おそ松さん第13話「実松さん」「じょし松さん」「事故?」
 おそ松さん第14話「風邪ひいた」「トド松のライン」「チョロ松先生」
 おそ松さん第15話「面接」「じょし松さんⅡ」「チビ太の花のいのち」
 おそ松さん第16話「松野松楠」「一松事変」
 おそ松さん第17話「十四松まつり」
 おそ松さん第18話「逆襲のイヤミ」
 おそ松さん第19話「しどう 聖澤庄之助さん」「時代劇おそ松さん」「じょし松さん」「チョロ松ライジング」
 おそ松さん第20話「教えてハタ坊」「スクール松」「イヤミの学校」
 おそ松さん第21話「麻雀」「神松」
 おそ松さん第22話「希望の星、トド松」「ファイナルシェー」
 おそ松さん第23話「灯油」「ダヨーン族」
 おそ松さん第24話「トト子大あわて」「手紙」
 おそ松さん第25話「おそまつさんでした(最終回)」
 第13話時点での感想リンクまとめ


 おそ松さん 2期 第1話「ふっかつ おそ松さん」
 おそ松さん 2期 第2話「祝・就職!!/超洗剤」
 おそ松さん 2期 第3話「げんし松さん/チョロ松と一松/トト子の挑戦」
 おそ松さん 2期 第4話「げんし松さん2/松造と松代」
 おそ松さん 2期 第5話「夏のおそ松さん」
 おそ松さん 2期 第6話「イヤミがやって来た/ともだちがほしいじょー」
 おそ松さん 2期 第7話「げんし松さん3/三国志さん/おそ松とトド松」
 おそ松さん 2期 第8話「合成だよん/十四松とイルカ/トト子とにゃー1」
 おそ松さん 2期 第9話「キャンペーン発動!/ゲームセンターイヤミ/トト子とにゃー2」
 おそ松さん 2期 第10話「カラ松とブラザー/新入社員トト子/アフレコ松さん」
 おそ松さん 2期 第11話「復讐のチビ太」
 おそ松さん 2期 第12話「トト子とにゃー3/栄太郎親子/返すだス/トト子とニャー4」
 おそ松さん 2期 第13話「年末」
 おそ松さん 2期 第14話「実松さん第九話/UMA探検隊1/チョロ松事変」
 おそ松さん 2期 第15話「UMA探検隊2/びん/カラ松タクシー/トッティクイズ」
 おそ松さん 2期 第16話「宇宙海賊/グルメ回/となりのかわい子ちゃん」
 おそ松さん 2期 第17話「UMA探検隊(3)/戒め!/旅館」
 おそ松さん 2期 第18話「イヤミはひとり風の中」