藤田和日郎。双亡亭壊すべし 8巻 感想 考察 画像 レビュー 内容 ネタバレあり あらすじ これまでの感想はこちら
双亡亭もまた恐れていた。ならば、“彼”を駆り立てる根っこにあるものは…?

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恐怖の館双亡亭! その正体・異星生命もまた、坂巻泥努に敗れ恐れていたと判明
 侵略も諦めた、せめてせめて、館の内で細々と暮らしたいんですとか
 力関係も脳髄もひっくり返りそう! 

 でも全て嘘? でも“泥努が怖い”って言葉には共感しか沸きませんし…?

タコハさんの適応力ゥ!
 他方、秘密を明かされ怯えたと思ったら、案外スケッチ見せたり仲良さそうで何より。
 思えば今回、残花さんがあんだけやって抜け出した“異星物”から
 無傷で帰ってきた人だし…。

 ところで帰黒さん、アンタまさか性別がひっくり返ったりしてないよね?

異星物さえ恐れる坂巻泥努! しかし、彼の精神にも深い傷が

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 姉に頼まれ姉を殺した、“自分は正しい”を軸に、心が狂ってしまったのか?

あらすじ
 前巻、青一に事情を明かした残花、“泥努が笑った理由”を知るまでは立ち止まれない
 しかし彼も、連れてきた帰黒も、既に昭和8年から遠く遠く
 長い時が過ぎているとは知らなかった

 他方タコハは、かつて泥努が“異星生命”を支配した事件を告げられる

 泥努にすれば、永遠の命と便利な絵の具を手に入れただけに過ぎない
 だが「生命」達は怯えていた

 彼らは泥努を克服すべく、勇気を知る為、録朗に入り込み…?

帰黒さん、まさか青一の“弟”って事はねえよな?

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 泥努=弟説は完全に潰れた…、と思ったらまた怪しい人が。

帰黒
 まず白髪、幼い日の記憶が無い・特殊な能力・治癒に絡む“水の力”とまあまあ…
 もっとも、「双亡亭」への反応が少し薄く感じるけれど…?
 性別以外が整い過ぎてる!

 彼女が持つ、ずっと握り締めてた“何か”って何なんでしょ

 プラモの部品みたいですが
 青一の弟、まことに特にそうした何かがあった記憶はありませんし…?

 てっきり「双亡亭で会うと約束し、双亡亭を作った」って流れなのかと思ってました

黄ノ下残花”、キイロの男は青一に全てを語った

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 残花を絵に送りしな、“笑った”泥努。残花の心に強く引っかかる事に

8歳のふたり
 幼い日、残花は泥努=由太郎と共に、岡山の片田舎で育った親友同士だった。
 当時の泥努は、自信が凝り固まった今とは真逆で
 引っ込み事案な少年だったという

 そんな泥努、どうやら姉のしのぶに、許されない恋心を抱いていたらしい

 幸せな少年時代だった
 しかし、やがて「しのぶ姉さん」は東京に行き、残花も軍人修行に入る

 そんな時、泥努が姉をくびり殺す様を見てしまって…?

トラウマをほじくられ、残花は“入り込まれて”しまった。が!

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 察するに、前巻の“首が折れた祝言白骨”は、姉の遺体であるらしい。

残花の執念
 しかし残花は耐えた、彼の全身の傷は、無理やり異星物を追い出した痕だと。
 また、「あるのは実際に起きた事柄のみ」というのが
 きっと大切な事

 彼は親友が、姉を縊り殺す様を見てしまった、それが“事実”だ

 でも、何故そうしたのか?
 怖いと感じた事は、あくまで“己の心の感じ取り方”で、事実とは別なんですよね

 だから、“この光景を、なぜ笑って見せた?”と聞きに行くらしい

生還した残花は、“傷を癒す”目的で、帰黒のところへ向かった

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 捨て子だった帰黒、彼女が握ってた部品って…? 現代的ですよね

帰黒
 彼女は宗教家に拾われ、“癒しの水”をもたらす特殊な力で、養母に財産をもたらした
 醜いという誤解は、養母以外はお前に冷たいと思いこませることで
 良いように操る為だったんですね

 しかし押しかけてきた残花が、双亡亭に行くと知り、全て捨て同行したのだと

 癒しの水で延命できるのは、自分だけだからと言ってますが
 彼女の動機はそれだけなのか?

 当然、養母の宗教団体は潰れ、現代に残らなかった模様。ざまあ!

でいどは殺した”。録朗は、絵に描かれた不思議な少女と出会う

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 ちがう!の圧倒的ダイナミックさ!!

我が脳髄よ、顕現せよ!
 さて、姉を殺した由太郎は、色々あって気狂った絵描き“坂巻泥努”に成長しますが
 世間は認めず、自分自身も己の絵を認められなかった
 己の脳内を再現出来てない!

 そうだ我が脳内を、私の最高のイメージを再現できない“絵の具”が悪い!

 歴史的八つ当たり!
 泥努、「姉を殺した」事から逃れるべく、“己は正しい”を突き詰めたんでしょうか?

 思い描くそのものを作り出したい、創作でもスポーツでもそうさ!

しかし泥努は発見した、己の家に湧き出た至高の“絵の具”を!!

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 異星生命体、まさかの絵の具扱いだった! なーるほど!!

至高の絵の具!
 悪星こと、黒い星の“水型生命体”は、実は700年前も前に各地に探査を飛ばし
 その一体が地球に落下、力を失って湿地帯となっていたところ
 泥努のアトリエ“プロト双亡亭”に流入

 泥努、己の脳髄の色を、リアルに再現する至高の絵の具だと大感激!

 ついでにタコハも大感激!
 気味悪がるより、画家として感動するタコハさんおかしい!

 水型の生命、まさkなお絵の具扱い!

泥努は描いた、“この世で最高のもの”を描いたのだ…!

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 この温かいお姉ちゃんを、泥努は「こんな風」にしか描けなかったのか…?

扉は開かれた
 異星水は、平たい場所に塗りつけられる事で、“門”として機能する事が出来た
 どうやら、青一たちがブッ倒した黒星がどんどん逃げた先
 門の正体は“これと同質”だったのか

 とまれ何も知らぬ泥努は、“姉の形をしたもの”の手を掴んでしまったらしい

 彼にとって、姉の形をしているなら怖くない。
 恋しい思いが根底にある。

 異星の水は「出てこられない」はずだった、でも、掴んだ泥努に乗り移ってしまい…

泥努は理解した、こいつらは自分を見下している。分析し、利用しようとしている

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 しかし“姉の最期のお願い”に触れられ、泥努の怒りが大噴火!

世界で一番触れてはならぬ
 どうも泥努の姉、しのぶ姉さん東京で恋をしたらしく、幼い泥努に手紙を送ってきた。
 しかし、次の場面では既に余命いくばくもない様となっており
 泥努に何かを頼んだ

 これが彼の心の傷、多分“自分は正しい”と、泥努が反転してしまった元凶

 姉に「あなたに殺して欲しい」と言われた?
 普通は、トラウマを抉られたら哀しくて泣いて乗っ取られますが、彼は怒った!

 次のサブタイが振るってた!

第76回「泥努侵略」

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 私の脳髄の…
 いちばん美しいところを…
 汚く伸びた爪で
 えぐり…
 ほじくるか キサマらァ…

 その汚らしい爪を
 私の美しい脳髄から引け!

「絵の具」どもがァァ!!


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 彼の“美しい思い出”、殺せ=あなただから=姉に信頼された、って受け取り方?

泥努侵略
 作中、最悪の侵略者だった「異星水」、しかし泥努は逆に乗っ取った!
 彼らを理解し、あらゆる無駄を省いた“最善”の在り方を
 あっさり否定してしまう

 キサマらは、本当に うすっぺらいヤツらだ

 異星水は、文明が向かう“効率化”を最大限に突き詰めたモノだったはずです
 でも泥努に言わせれば「うすっぺらい」。

 感動を生み出す職業、“芸術家”が勝っちゃった!

泥努は彼らを支配した、“便利な絵の具”として使いたかったからだ

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 あの「しの」は、やはり異星水の代表だったと。

あ、それスケッチだから(タコハ)
 姉はしのぶ、名前まで一文字欠けとか、泥努にとって不完全な絵なんだろな的な。
 以降、泥努は彼らを一瞥すらせず、ひたすら絵を描き続け
 彼らの「協力者」に

 これを聞いたタコハ、ビビりにビビッたが、やっぱり仲良さそうだ!!

 タコハさんは最高だぜ!
 泥努さんは、姉の事を引きずりながらも、「絵にしか興味がない」と公言しています 

 絵描きで、しかも自分を怖がらないから意気投合しちゃったのね

“しの”に全てを聞いた録朗! 殺される、とビビりあがるも…!!

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 泥努が怖い、それはものすごーく、読者にも共感できるんですが…?

泣いた元・侵略者
 曰く、侵略なんてもう諦めた。泥努に仕え、彼の助言で「生存環境」を整え
 窒素を遮断した空間こそが、今の拡張・双亡亭なのだ!
 内部の異形は“彼らが作った”から

 奇妙な建物、内装は、異星水が“窒素をしのぐ空間”として作ったから!

 しかし、窒素から避難する空間を作ったり闘ったりで
 ほぼ壊滅してしまった

 生き延びたい、私も“勇気”を知り泥努から自由になりたい、教えてくれという

優しい録朗は“異星水”を信じ、彼らに身体を許してしまい…?

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 予告だと、録朗の身体を支配する「悪」って感じですが…?

事態急変…!
 録朗は騙されてしまったのか? それとも、異星水は本当に生き延びたいだけ?
 しかし妙です、「しの」は自分の故郷の最期を知らない様子
 四巻での戦いを知らない様子

 この後、更に母星崩壊に際し、逃れてきた大集団が合流するのか…?

 しのは「青一」の正体が解らない
 安全の為に、彼を制圧すべく録朗を利用しようと動き出します

 せっかくの窒素、台無しにされてしまうのか…?

収録

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 再会! 次巻の“遠い再会”とは、紅と録朗の再会なのか?

 少年サンデーコミックス「双亡亭壊すべし 8巻」。
 藤田和日郎。週刊少年サンデー連載、小学館。2018年4月(前巻2018年1月)

収録
 第69話「ヨッチャン ザンチャン」 
 第70話「残花~帰黒」
 第71話「ちぐはぐな時間」
 第72話「地下室」
 第73話「泥努と水」
 第74話「その生き物の昔話」
 第75話「泥努と侵略者」
 第76話「泥努侵略」
 第77話「泥努を怖れる」
 第78話「侵入者在り」

アニメ版 うしおととら 感想 2015~2016年

 第壱話「うしおとらとであうの縁」
 第弐話「石喰い」
 第参話「絵に棲む鬼」
 第四話「とら街へゆく」
 第伍話「符咒士 鏢」
 第六話「あやかしの海」
 第七話「伝承」
 第八話「ヤツは空にいる」
 第九話「風狂い」
 第拾話「童のいる家」
 第拾壱話「一撃の鏡」
 第拾弐話「遠野妖怪戦道行~其の壱~」
 第拾参話「遠野妖怪戦道行~其の弐~」
 第拾四話「婢妖追跡~伝承者」
 第拾伍話「追撃の交差~伝承者」
 第拾六話「変貌」
 第拾七話「カムイコタンヘ」
 第拾八話「復活~そしてついに」
 第拾九話「時逆の妖」
 第弐拾話「妖、帰還す」
 第弐拾壱話「四人目のキリオ」
 第弐拾弐話「激召~獣の槍破壊のこと」
 第弐拾参話「永劫の孤独」
 第弐拾四話「愚か者は宴に集う」
 第弐拾伍話「H・A・M・M・R~ハマー機関」
 第弐拾六話「TATARI BREAKER」
 第弐拾七話「風が吹く」
 第弐拾八話「もうこぼさない」
 第弐拾九話「三日月の夜」
 第参拾話「不帰の旅」
 第参拾壱話「混沌の海へ」
 第参拾弐話「母」
 第参拾参話「獣の槍破壊」
 第参拾四話「とら」
 第参拾伍話「希望」
 第三十六話「約束の夜へ」
 第三重七話「最強の悪態」
 第三十八話「最終局面」
 最終回「うしおととらの縁」


 双亡亭壊すべし 1巻“壊れずの家”。
 双亡亭壊すべし 2巻“<双亡亭>進入”
 双亡亭壊すべし 3巻“更衣室”より出でるモノ
 双亡亭壊すべし 4巻“真相は二つ星にあり”
 双亡亭壊すべし 5巻“笑うしかないのじゃ”
 双亡亭壊すべし 6巻“お願いだから” 双亡亭の弱点、目的、窒素!!
 双亡亭壊すべし 7巻“だから私は建てたのだ” 二つ時代の侵入者!
 双亡亭壊すべし 8巻“わたし達は怖いのだ” 双亡亭誕生秘話!