公式サイト キノの旅 -the Beautiful World- the Animated Series 第8話 8話 感想 電波の国 レビュー 考察 画像 あらすじ 内容 ネタバレあり 原作未読 13時追記 前回はこちら
偏見と先入観。シズ一行が訪れた、“自分達は被害者だ”と思い込んできた国

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自分達は、旧・支配者の“電波”に、今も苦しむ生活を…、強いられているんだ!
 そう思い込み、悪い事は「支配者の電波にやらされた」「自分らは無実」として
 数百年、独自の常識を作っていた国

 歴史なんて、新事実に常に書き換えられるもの、変革できたのかなあ

天才ティーの心中脱出術!
 あの国、電波なんて無い事実を受け容れるか、それとも電波で狂うと信じ自ら狂う…?
 陸は、電波なんてないと受け容れるだろうと予測したけど
 署長さんは変われたのでしょうか

 手榴弾を用いたティーの機転、シズの演技、モフモフ仲良しエンドにホッとした!

施設を爆破し、「今まで電波は実在したかもしれない」と思わせていたら?

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 そしたら、自分達を電波から救った英雄、としてシズを歓待したんじゃないかって。

可能性
 やがて再び犯罪が起き、「やっぱり電波がある!」「嘘吐き」とか言われるだろうし
 シズの性格なら、そんな歓待も拒否するだろうし
 あくまで「もしも」ですけど。

 陸の何気ない一言が、未来を分けてたのが面白いと思った!

手榴弾はピンを抜き、レバーが解放されると「点火」します

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 レバーをテープで固定し、ピンを抜いても爆発しないよう細工。シズさん優しい…。

あらすじ
 傷が癒えたシズは、ティーを加え、移住先を探す旅で「普通の国」に辿り着いた。
 シズは、こうした普通にこそ、大変な努力が要るのだと感じ入り
 電波に困っていると知るや協力を申し出る

 大昔の支配者の、「命令電波」に怯える人々に、とうに遺跡化していたと発表するシズ

 しかし、国民の悪事が、電波のせいだと思い込みたい彼らは暴徒化し
 シズは“電波なんてない”と荒療治するのだった

 また、陸はティーを警戒していたが、彼女の変化を感じ取って受け容れる

 次回、第9話「いろいろな国」

人に歴史あり。まるでドラゴンクエストのようなエピソードだったキノの旅

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 前回、キノは「師匠が若い頃に訊ねた国」の傍を通り、その昔話を思い出す
 立ち寄ってみた所、国はびっくりするほど様変わりしており
 思いもよらぬ「歴史」を聞く事に。

 そして今回は、登場時、“思いもよらない過去”で視聴者を驚かせたシズ様の回なのです。

今回へのWEB版予告。ナレーターは多弁な少女

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 旅を続ける緑のセーター男と白い犬
 そして聡明可憐な少女である私は、とある国で謎の電波攻撃を受けた

 直立して真後ろに倒れるセーター男
 己の尻尾を追いかけ、近所迷惑なほど吼え続ける犬

 そんな中、わたしがとったさりげない行動が、やがては世界を救う会心の一撃へと繋がってゆく

 次回、電波の国。
 手の中の手榴弾が鈍く光った

 あなた、本当にティーですか?


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 原作者・時雨沢恵一かきおろしWEB予告は、暴走ナレーションで毎週更新中。

電波の国
 というワケで、ティーがやりたい放題好き放題するWEB予告が配信。
 平板な口調に毒があり、独特のコクを生みまろやかな予告
 ひらたく言えばクセになる。

 しかも、ちゃっかり予告としても機能しているのだから、ホントすごい。

 ティーかわいい。

シズ『…やってるな?』

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 お馴染み(笑)の手榴弾を持って佇んでいたティーちゃん、ヒャア容赦がねえ!

シズの旅
 前回、というか第4話「船の国」で、ティーの居場所を意図せず奪ってしまったシズは
 彼女に刺され、危うく冥土に移住する所だったが
 キノの手で一命を取り留めた

 傷も癒え、そろそろ旅立とうかというシズ。むしろ旅立ってなかったのか…!

 またティーの「漁」。
 これは、爆発の衝撃波で魚を気絶させる“ダイナマイト漁”と呼ばれるもの。

 生態系を破壊する為、よい子は真似しないようにしたい。

陸『ティーは…、どうされますか?』

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 ティーを受け容れたシズ。しかし、シズ・ファーストである陸は
 未だ、彼(幼)女を連れ歩く事に抵抗があったが
 シズは静かに返答する
 と
 
シズ様『…バギーで良かったよ

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 言外に、もちろん「連れて行くよ」という意図を込めたスマートな返事。
 敢えて、逸らした返事をする事がイケメン流
 よく銃弾も逸らしてますしね

 シズ様、そんなだから刺されるである

シズ『…見えた。夕食は、自分達で作らなくて済むようだ』

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 国が見えた⇒、宿がとれる⇒、夕食は作らなくて済むと呟くシズ。

電波の国
 現代アメリカ郊外の、サービスエリアを思わせる国へと立ち寄ったシズ様ご一行は
 夕餉をとりつつ、“旅の目的”を幼女へ語る
 と

 目的は、色々な国を見て歩く事…、つまり旅を楽しむ事ではないんだ

 いちいち迂遠な言い方を好むシズ様
 生まれてこの方、初めてであろうピッツァをむぐむぐと食べるティー

 犬にピザは、大丈夫なのかと不安になるが…?

シズ様『私は、どこか落ち着いて住める国を探している…』

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 住むべき国を探し、自分に出来る事で、他人の役に立ちたいと思っている。
 作中、いつも進んで貧乏くじを引きに行くシズは
 彼の“安住先”を探しているのだ

 フォトは一発で住む国を見つけたのに、シズ様ときたら…。

『この国が、どんなところかまだ詳しく分からない。これから知ろうと思う』

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 明日から、偏見を持たず、先入観を持たず、国を見て回ろうと思う。

七つの滞在
 甲斐甲斐しくピザを取り分けつつ、“機械に育てられ”、欠落したティーに諭すシズ。
 僕らは、「お客さん」だと意識して滞在しよう
 と

 いきなり人を傷つけるような言動は、控えなければいけないよ?

 この言葉に、シズを見てしまう陸。
 ティーは前科持ちだから…。

 シズを刺し、心中を図った、他人との接し方が分からない子なんですよね。

ティー『…うん』

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 素直に頷くティー。結局、ピザは殆ど小さなおなかにおさまったらしい。
 彼女なりに、けっこう感動してたのかな?って思うと
 ちょっと微笑ましいですね

 船の人たちも、ピザ一枚食べたらきっと、考え方も違ったろうにな…。
 
農家の老人『旅人さんですか?』

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 どうぞ? もぎたてよ

こんなに赤い
 広々広がる畑で、町への道を尋ねたシズ。反応は上々でなかなかよさげな国。
 きっと、ピザもこのトマトで出来ているのだろう
 で

 ありがとうございますっ

 ティーに代わり礼を言う陸
 そも彼女には、これが「食べ物」という事もピンとこないのかもしれません。

 ちなみに現代では、トマトは8,000種を超えるとされます

陸『珍しいですね?

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 役所の人が、丁寧に教えてくれたよ。…移民の受け容れもしている

珍なる国
 この国は代表を選挙で選び、経済も安定、移民も職を得て税金を納めれば許可される
 陸とシズには、珍しい種の国だった。
 で

 よそ者の受け容れは、一切認めない国の方が多いんだよ?

 移民は治安や色々な問題がある。
 だから拒否る国は多く、珍しいんだよ、と旅初心者のティーにティーチするシズ

 犬と幼女を連れた、緑のセーター男でも住める国…?

シズ『…あくまで、今日一日の印象だが』

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 シャワーを浴び、タオルで拭く、それさえ馴染みの薄いティー
 シズを参考に、自分も気持ちよさげに頭を拭く。
 陸も至福の時間である。

 育ての親、船の制御機械たちは、シャワーなんて要りませんしねえ。

シズ『普通の国だった』

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 普通に国が動いていく為には、そこに住む多くの人の努力が必要で、これは大変な事なんだよ?

犬を洗い放題の国
 シズは「普通の国」を維持する力を讃え、気に入った様子で、更に見て回ろうと提案
 普通、それは人類最後のフロンティア
 で

 明日はこのホテルを出て、他の町にも行ってみよう

 故郷も船の国も
 共に、国を維持する努力を放棄してしまった国でしたしね…。

 しかし陸さん、めっちゃ幸せそうである。

子供『ねえママ、かわいいっ

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 翌日、セルフ給油スタンドで、通りすがる“普通の母子”をも目撃するティー
 あの国でも、親子はたくさんいましたけれども
 ティーには新鮮そのものな景色

 普通を尊ぶシズ、ティーにも“普通の家族”を作りたいでしょうが…?

『シズ様!』『誰か、警察を呼んで!?

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 何をしている! その血と…、首は何だ!!

電波の人
 しかし突然のサスペンス、気が触れた殺人者と、白昼堂々に遭遇してしまった
 電波、って直球!?
 で

 うるせえ…、お前も死ぬか? 皆死ね、皆、殺してやる…!

 あれ老人?ゾンビ?
 まさか、返り血べったりな殺人者だったなんて…。

 まったく普通じゃなかった!?

シズ『…!』

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 幸い、シズが踊りかかると一発で沈黙に。
 やはり人生、先手必勝!
 しかし。

 垂れていたのは「おさげ髪」、ガイシャは、近くの学園生徒だったらしい…。

警官『男は、近くの学園の関係者だそうです』

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 学園には、確認に向かっています。

血だまり
 シズはそのまま、警官に同行し、血を辿って「学園」を訪れたものの
 既に血の海となっていた
 と

 みんな、死んでる。

 腰を抜かす警官
 まばたきしないティーは、“普通じゃない”彼女の本領か。

 改めて、この子も普通じゃない…。

警察署長『旅人殿の、ご協力に感謝する』

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 血だまりが示す通り、シズが昏倒させた殺人鬼は、暴れだせば最後
 もう、手をつけらなくなってしまう代物だったのか
 シズは所長に感謝される

 首をもぐなんて、相当凶暴なのは想像がつきますものね。

『この国では、数年に一度、こういった事件が起こるのです』

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 全ては、電波が悪いのです…。

電波の国
 シズは、人が多い国なら、そういう事もあるでしょう。…と理解を示そうとするのだが
 所長は「男」が、罪に問われないという
 で

 この国には、少し悲しい歴史がありましてな

 特有の事情なのだ
 現代で、猟奇犯罪が起こるのとはまた違う、“電波”によるものだと。

 男も犠牲者、施設での治療処置になるという。

所長『この国は、大昔にたくさんの奴隷が集められて作られたのです…』

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 警官のスタイルなど、アメリカっぽいと思ったらホントに踏襲した歴史。
 前回、イギリスを連想させたのと同様
 今度はメリケンなのね

 奴隷たちは、頭に“機械”を埋められ、電波により制御・使役されていたという。

シズ『…今回の事件との関係は?

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 ですから! その機械と電波が原因なのですよ!!

負の遺産
 数百年前、何故か奴隷は解放され、現代に続く国を作ったが「電波施設」は残された
 今も、稀に電波を受信し狂う人間がいるのだ
 と

 あの男も被害者なのですよ。我々には彼を罰する事なんて出来ません…

 世代を越えて残る“機械”。
 妙な話だが、現代より遥か進んだ文明の技術に、疑う余地はないというところか。

 シズも指摘するが、専門家じゃない意見は否定された。

所長『これは、歴史的な事実ですので

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 既に、大多数が認めた「歴史」には、疑う余地はないという署長。
 私は、歴史とは、検証によって常に更新されるものだと思うので
 大いに反論したいところですが…。

 歴史認識なんて、検証されるごとに変わるはずなのに!

シズ『ならば…、電波基地を破壊すれば、解決するのではないでしょうか?』

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 我々としては、電波基地周辺を永久立ち入り禁止区域として、封鎖する事しか出来ません…

お約束
 シズは言葉を選ぶように、区切り区切り質問、どうも「電波基地」の実在も確認済みで
 電波が強く、近づけないため放置されているという
 で

 では、私がその役を引き受けましょう。

 というワケだ!
 陸も、ティーさえも「あっ…」と思ってシズを見てしまう始末。

 安心のお節介が始まった!

陸『シズ様。…なぜ、電波基地の破壊を申し出たんですか?』

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 道中、陸は「電波なんて信じていないでしょ」と、シズの本音を見抜き
 なのに、なぜ壊すなんて言い出したのか?
 と主に問う。

 しかし、“機械の現物”がない事が、不安を煽っているのだろうとシズは推測。
 
シズ『完全に破壊して、証拠写真を撮れば。国の人達もひとまず安心するだろう』

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 これだけあればいいだろう。

遺跡にて
 やや浅慮なシズは、「破壊された写真」で、国民が安心するだろうと考えて訪れるが
 建物は、とっくに朽ち果てていた
 で

 シズ様、爆破しますか?

 幼女撮影家と化すシズ。
 3人は、あっさりと証拠写真を撮り終え、事件解決だとホッとしてしまう。

 やだシズ様ってば、もうちょっと踏み込まないと!

シズ『…爆薬がもったいない』

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 破壊する必要のないほど朽ちた建物に、シズ自身安心する。
 これならきっと、みんな納得してくれるだろう…
 と、思うじゃん?

 でもシズ様、“移民を受け容れる国”で、誰も検証してないワケないじゃないですかー!

シズの旅。アイキャッチ

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 第4話「船の国回から更新、ティーちゃんが追加!
 まんま、4話仕様にティーが増えた代物。
 そのまんま!

 モッフモフだよ!!!

マスコミ『旅人さん! 電波基地は破壊できましたか!?』

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 電波基地は壊れていて、何十年も、ひょっとしたらもっと前から…。

壊れていた
 シズの勇気ある行動は、広く知れ渡っており、英雄の如く持ち上げられていた
 だが彼は、少しばかり迂闊すぎた
 と

 そ…、そんな、バカな…!?

 とっくに壊れていた
 その証拠写真に、警察署長以下、国民は愕然とする。

 嗚呼、「壊した」、なら良かったのに!

『ですから、この国の人たちが電波で操られている、という事は決してありません』

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 もしシズが、施設を爆破し、その残骸写真を公開したなら話は違ったでしょう
 原因は存在し、無事、破壊されたと広まれば
 みんな安堵したかもしれません

 もしかしたら、陸の「爆破しては?」こそ正しかったのかもしれません

『今までの事件は。残念ながらその人、個人の問題であり…、犯罪でしょう』

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 シズは「安心させよう」と、それを口にしたのです。しかし。

認識の違い
 シズたちは、最初から「機械なんてない」と思っていたので、考えもしませんでした
 犯罪は、個人の問題という“常識”
 でも

 あんな陰惨な事件が、電波の影響ではないというのか?!

 この国は違ったのです。
 事件が起これば、それは「電波のせい」と思えば良かったのですから。

 またも、常識が違っていたのです。

署長『さては貴様…、電波の影響を受けたのか!

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 悪い事があれば、それは、大昔の電波によって操られた結果
 国民はみな、いつでも“古代人”の被害者
 自分達は被害者だ
 と

 そう常識化していた彼らは、新たな“事実”に恐怖、暴徒と化してしまう

いやー! 何するのよー!?

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 わたしたちの邪魔するのは許さない。

冴えない事態の救い方
 間一髪、シズと陸を救ったのはティー、冒頭で釘を刺した「人を傷付ける言動」であった
 赤子を人質に、安全ピンを抜いた手榴弾!
 で

 ティー、そういう事は、あまりしない方が良い

 立場も忘れ呆れるシズ様
 呆れてる場合じゃない、けど呆れるしかないダイナマイティックな解決法!

 困った時は、心中すればいいじゃない!

署長『見ろ! その子は、電波の影響で!!

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 ここぞと指摘する署長、いや実際ごめんなさいですが、「こうやって」きたのでしょうね
 きっと、これまで事実を指摘するものが現れるたびに
 捏造だと片付けてきた

 特に移民なら、シズ同様の違和感で、出向いた人は少なくないはずでしょう。

シズ『…署長さん、私たちはもうダメだ…!

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 電波の影響で、正気が保てなくなりそうだ!

はぐれ王子 演技派
 こうして、ティーの援護射撃に乗っかり、「自分達は狂った」とマスコミの前で宣言
 早く出国させてくれ、と懇願する
 と

 何をしでかすか分からない、それこそ、あの男以上の何かを!?

 シズ様ったら演技派!
 日頃、ダメっ子お人よし元王子と言われる彼も、いざってときは演技する!!
 
 陸さん、めっちゃ楽しそうに吼えてる!!

署長『だからと言って、赤ん坊を人質に取るなど!

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 では、交換という事で?というワケで。
 ティーの人質、赤ん坊は解放
 代わりに問題児が!

 シズは、代わりに署長を「人質」にし、無事国外へ逃れる事に

『安全ピンは?』『すてた…』

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 ティーは手榴弾の安全ピンを抜いており、いつ爆発するか知れず、誰も近寄れなかった

メデタシ!
 普通、手榴弾は安全ピンで“安全レバー”が固定され、レバー作動の数秒後に爆発します。
 ティーは、レバーを握って起爆を阻止。
 で

 お前らは…、二度と我が国にくるな…、近付くな!

 署長さん怖かったろうなあ…
 シズは、ピンが抜かれた手榴弾を放り投げ、レバーを解放して起爆させてしまう

 ピンを抜いた瞬間爆発するのは、一般に“罠専用”です。

『解りました…、最後に一言だけ』

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 署長は、なおも自身と皆の為、「シズが狂っている」と決め付けようとするも
 シズは、さっきの写真は、古いほうの施設だと訂正
 別の施設が稼働中だと告げる

 在りもしない電波基地が、今もなお、毒電波を発していると慰める。

シズ『写真で壊れていたのは古い方で、今でも新しいのが完璧に作動中です』

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 やはりそうか! 私達は正しかった!!

王の一言
 シズの一言に、署長は、また今まで通りの日常が戻ると笑顔に
 ところが、続く一言が地獄!
 と

 そして私達は、基地の電波出力を最大にしてきました

 愕然と膝を突く署長
 彼が、「電波が存在する」と信じるなら、明日は地獄だと最後通牒を浴びたも同然です。

 彼らは、果たして立ち直れたのでしょうか…?

『明日にでも、その影響は国中に及ぶでしょう…』

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 写真で壊れていたのは古い方で、今でも新しいのが完璧に作動中です
 そして私達は、基地の電波出力を最大にしてきました
 明日にでも、その影響は国中に及ぶでしょう

 署長さんも、署長さんの好きな人も、国民全員が…、皆おかしくなってしまいます。

 その隙に、国を乗っ取ろうとウソを言ったのですが…
 失敗でしたね?

 さようなら。
 

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 最後、署長さんはシズ様の言葉をどういう意味で取ったでしょうか?

電波の国 -Not Guilty-
 陸は、今の嘘が「明日、何も起こらない」事で、電波が存在しないと理解させる為
 あくまで、思い込みを解くためだと強調します
 でも

 さあね…、電波のように、簡単に伝わればいいのに

 ノットギルティは「有罪ではない」。
 直訳は無罪でなく、罪がある事を証明できなかった、という事。

 さて、かの国はどうなってしまったのでしょうか

『…では頼む。この国は治安が悪いから、仕事を終えたら直ぐに出発しよう』

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 今度は、ニューヨークを思わせる国で、いそいそと出かけるシズ
 先の国は、電波が無いことを証明してしまった場合
 罪人がいる事を受け容れねばなりません

 でも電波を信じ、“思い込み”で滅んでしまったのかも…、と思えるのも怖いところ。

陸『…おはようございます。ええ…、シズ様は、お金を稼ぎに出かけています』

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 よっ/……おは…、…?

a Day in the Girl's Life
 いきなりモフって始まったティーの一日、朝食はクロワッサンとマーマレード。
 ティー選手、第一球振りかぶった!
 で

 それは、そんな風に食べない方が良いですっ!

 大胆な一口目!
 当たり前だが、ティーさんってば、ホントまともな食生活してなかった!!

 親代わりだったロボは、食べる必要ないからね!

ティー『毒、か?』

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 別に毒じゃないが、「食べちゃダメ」イコール毒、というのが彼女の発想
 陸は呆れ、クロワッサンと一緒に食べた方が
 より美味しいと勧める

 食べられるか毒か、そういう食生活だったと感じさせる一幕。

『でかけるぞ!』『それは、置いていきましょうね?』

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 安全ピンを抜いても爆発しないよう、安全レバーを固定された手榴弾。

ぼくはあるいた
 さて歩きだしたティーは、まっすぐまっすぐ歩いていったが、唐突に立ち止まり
 終わりだ、と呟いた
 で

 まさか…、ただ単に、自分の影を踏んできたので?

 お分かり頂けるだろうか
 夕陽を背にし、向かって前方に伸びた影を、ひたすら踏んで歩いてきた

 影の方向が変わってしまったのだ!

ティー『かげ…、くろい』

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 まさか…、ただ単に、自分の影を踏んできたので?
 うん
 かげ…、くろい
 確かに、そうですが?
 いなくなった
 まあ…、そうですが?
 でも、だいじょうぶ 
 ああ、そうですか?
 もう、だいじょうぶ
 ……。

 だいじょうぶだっ!



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 影は黒い、「育ての親」である、コンピューターたちを思い出していたらしい

大丈夫まーかせて!
 育ての親、真っ黒な「塔の一族」を思い出し、彼らが居なくなった事を思うティー
 でも、もう大丈夫なんだ
 と

 三度だいじょうぶと繰り返すティー

 シズが後から解説しました
 黒い人たちがいない事、それでも自分は大丈夫なんだ、と

 ティーなりに、自覚を促していたのだと。

陸『………ん?

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 ありがとうございますっ

ドヤ顔ダブルワッサン
 続いて夕食風景、教えられた通りマーマレードをパンに塗ったティーが
 無言で陸に差し出す場面も。
 で

 うん…。

 満足げ!
 陸が食べた事に満足したのは、「仲間には、食べ物を分ける」からだと。

 陸は分からなかったが、ティーも考えているのだ。

陸『今日は…、比較的、よく喋ってましたよ?』

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 正直、分からない事だらけでした、とぶっちゃける陸さん
 丸一日、ティーと陸だけになるのは
 実は初めての事。

 シズは、ティーの行動を一つ一つ分析する。

シズ『私達が思うより、色々なことを考えていると思う』

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 シズ様、私はあの時、ティーを殺してでもシズ様の命を優先したいと思いました…。

ティーの旅
 陸は、ティーが自分を仲間と思ってくれた事に、彼女を殺そうとした自分を恥じた。
 だがシズは、もう仲良しじゃないかと。
 で

 一緒に行こう? 陸は…、なかまだ

 旅は続く
 手榴弾を封じたり、モフったり絆を深めたりしながら

 さて、ティーは次は何を知るのでしょうか

シズ『普通に国が動いていく為には

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 普通に国が動いていく為には、そこに住む多くの人の努力が必要で、これは大変な事なんだよ?

普通の国
 冒頭のシズの言葉が、終わってみると、本当に「その通り」と思えてしまう国の話。
 シズも感心した、普通に続いていく為の仕組みのひとつとして
 数百年に渡って定着してたシステム

 それに調査に行く際、きっと見返りがあるだろう、って話もしてるんですよね

 利益目当てで、調査して病院送りになった人も沢山いるんだろうなあ…
 って感慨深くもありました

 社会そのものが敵に回ってしまう、って本当に怖い。

なかった事にしようとするのも、彼らの怯えの表れで

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 誰もが怯え、でも、国を普通に保つ“必要悪”として存在し続けた仕組み
 船の国でも、指導者層に怯えながらも依存してたと思うと
 重なるエピソードでしたね

 出来上がった仕組みを、壊してしまうのは怖い。

必要悪だの何だの、ちょっと小難しく考えた後で

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 仲間に助けられ、食べ物を分け合い、一緒に行こうと気を許す
 ティーの、シンプルさがすごく沁みた気がします
 関係を作っていく快さ。

 いざとなればティーを殺そうとした陸は、それが彼の「必要悪」なんだよなー、とか。

これは、歴史的な事実ですので。 別解釈を許さなかった国

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 歴史には揺るがない事実がある、とばかりに頭ごなしに否定した署長
 歴史に修正なんてない、とばかりの態度を見ていると
 何か考えさせられる国でしたね

 勝者の歴史とは言うけれど、史料を基に、客観的に接していきたいものです。

ティーが何を考え、言いたかったのか陸と考察する緑のセーター男様

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 ティーが残してくれた反対側の欠片を食べながら、陸に語り聞かせるシズ
 今回、「国」の人たちの動揺を推察し切れなかったけど
 やっぱり聡い人なんですよね

 常識犬の陸さんと、お人よしなシズ、ティー、それぞれタイプが違うのが面白いです。

偏見を持たず、先入観を持たず、国を見て回ろうと思う』

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 トマトに不思議そうな顔をしたティー、昨晩の美味しいピザは、トマトも要なんやで!

幼女と旅し放題の国
 冒頭、シズが言った言葉パート2、シズ様は尊すぎる発想だなあと思って聞いてましたが
 フタを開けると、「先入観の国」だったなあとか思うと
 先読みめいた発言でしたね

 あと偏見と幼女、Zガンダムでのクワトロを思い出しますね。

 よくもミネバをこうも育ててくれた!ヘンケンの塊の人間を育てて、何とするか!

『いきなり人を傷つけるような言動は、控えなければいけないよ』

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 冒頭のシズの前置きから、見事に人を傷付ける行動に出たティーさん。
 おかげで、スパッと脱出できたわけですが
 ティーさんは本当聡明。

 素直に他人の言う事を聞きつつ、土壇場で臨機応変なのは凄い。

数百年前、「何故か」解放された奴隷達の国

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 実際はどうだったんでしょうね、「支配者層」に、陰惨な仕返しをした歴史があって
 それを隠すために、あくまで犠牲者だと言い募ったことが
 受け継がれ「事実」となったとか?

 まあどうでもいいことですが、ちょっと面白いのは“共通項”も感じること

「船の国」って前例あるし、そんな文明があっても不思議じゃないよねって

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 そも脳機械と毒電波なんて、最初からなかったのかもとも思えますが
 本来の持ち主が放棄して、まともな維持管理も出来ないまま
 600年も海を渡ってきた“船の国”

 優れた文明の前例から、そんなのあっても不思議じゃない、と思えるのも面白いです

手榴弾って、安全ピン抜いたら爆発しないの?

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 既に安全ピンを抜いていた為、危なくて近づけなかったティー。

手榴弾使い放題の国
 手榴弾って、安全ピンを抜くと「安全レバー」の固定が外れ、数秒後にドカン!なのね。
 だから、抜いた後もレバーをしっかり握っていれば
 爆発しないと

 映画なんかで罠に用い、ピンが抜けた瞬間に爆発する手榴弾も

 ああいうの罠専用タイプなんだそうな
 考えてみれば、すぐ爆発するんじゃ「投げる」事は出来ないですしね。

 皆! 使うときは、うっかり間違えないように注意しような!!

サバイバル作品のお約束? 炸裂、ダイナマイト漁!!

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 爆発物を投げ込み、衝撃で魚を気絶させる攻撃的自由な漁
 しかし、浮き袋を破裂させ、魚が沈んでしまう事から
 遠洋でやるとロスも多いとか

 衝撃でサンゴを破壊してしまう事もあるし、良い子の皆は真似しちゃいけない漁だな!

どことなくアメリカンな雰囲気が漂っていた元奴隷の国

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 警官の格好とかまんまだったし、前回の時計塔の国といい 
 モデルを感じると、これまた面白いですね
 いろんな国があるもんです
 
 スペース☆ダンディも思い出すじゃんよ。

2017年11月24日 キノの旅 -the Beautiful World- the Animated Series 第8話「電波の国」

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 荒療治したシズ。ティーを得て、前より心が強くなった感が。

スタッフ
 脚本:菅原雪絵
 絵コンテ:大橋明代
 演出:鎌田祐輔
 総作画監督:アミサキリョウコ/立川聖治
 作画監督:幸野浩二/永田陽菜/山形孝二/稲田真樹/桑原直子/もりやまゆうじ
 アニメ制作:Lerche
 原作:時雨沢恵一/イラスト:黒星紅白/ライトノベル/電撃文庫

あらすじ
 シズは、陸やティーとともに、移住先を探す旅を始める。政治や経済が安定している国に辿り着いた一行は、じっくり国を見て回る。人々は親切で移民の受け入れもしているとわかり、喜ぶシズ。事件に巻き込まれたのを機に、この国が抱える長年の問題を知った彼は、上層部に掛け合って解決に乗り出す。

次回、いろいろな国。複雑な国? それとも短編集的な?

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 ノリノリで吼えてた陸さん可愛い!

被害者の国
 いきなりダイナマイト漁するティーに笑ったし、ピザめっちゃ食べてたし!!
 まさか、最後までキノが出なかったのも意外でした
 途中で出るのかと。

 電波の国、いかにもキチガイめいた国名が、逆に正気を保つ為というか

 前回の歴史ある国
 あれが、自分達は良い国だと語り継ぎ、前向きにあったのとまた違っていて。

 過去に怯え、都合よく利用し、これまた思いがけない方向で面白かったです

 次回、第9話「いろいろな国」


 キノの旅 -the Beautiful World- the Animated Series 第1話「人を殺すことができる国」
 キノの旅 -the Beautiful World- the Animated Series 第2話「コロシアム」
 キノの旅 -the Beautiful World- the Animated Series 第3話「迷惑な国」
 キノの旅 -the Beautiful World- the Animated Series 第4話「船の国」
 キノの旅 -the Beautiful World- the Animated Series 第5話「嘘つき達の国」
 キノの旅 -the Beautiful World- the Animated Series 第6話「雲の中で」
 キノの旅 -the Beautiful World- the Animated Series 第7話「歴史のある国」
 キノの旅 -the Beautiful World- the Animated Series 第8話「電波の国」
 キノの旅 -the Beautiful World- the Animated Series 第9話「いろいろな国」
 キノの旅 -the Beautiful World- the Animated Series 第10話「優しい国」
 キノの旅 -the Beautiful World- the Animated Series 第11話「大人の国」
 キノの旅 -the Beautiful World- the Animated Series 第12話「羊たちの草原【最終回】」