公式サイト 漫画版 魔女の家 エレンの日記 1巻 感想 レビュー 考察 画像 キャプチャ 内容 ネタバレあり 影崎由那、原作:ふみー 原作未読
ふざけないで!” 真相を知る度に子供は叫ぶ。牢はどれだけ賑わっているだろう

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原作未読、作画・影崎先生ファンなので購入しましたが、こんな話にホントに合う…。
 生まれつき病気で、同情したくなるような境遇だった少女が
 加害者の幸福に浸ってゆく…!

 弔った黒猫が、ホントは悪魔。不幸な境遇から、幸せな新生活。そして…。

それは「不幸」じゃない?
 主人公は病気で、家族も限界で、当たり前の幸せを何一つ知らない少女
 読者として、どれだけ彼女の心境に共感できてるだろう?
 そんな読後感も。

 魔女が殺した人間を食べる悪魔、その人間が行く“牢獄”、どんな盛況なのでしょうか

グリム童話みたいな雰囲気、「魔女エレン」が生まれるまで

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 作画の雰囲気に、「大正小町事件帖 櫻の一番!」って影崎先生の旧作を感じる

あらすじ
 貧困が蔓延する時代、生まれつき病気だったエレンは、それが原因で両親に愛されず 
 ある日、二人を殺すことになってしまい「黒猫」に感謝される
 彼は、魂を食べる悪魔だったのだ

 契約し魔女となったエレンは、人生で初めて“幸福”知った

 しかし全ては見せ掛け、黒猫は、病気を治すには「魂」をもっと食わせてくれと要求
 幸福を手放せず、エレンは人を殺し続けてゆく

 魔女と呼ばれるようになったエレンの傍ら、黒猫はいやらしく笑う。

このお話は、瀕死の魔女・エレンの回想のお話

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 今巻は「愛され育った少女」の方は未登場。

エレンの日記
 冒頭で既に瀕死の主人公、元気だった頃、魔法で自動書記させた日記があり
 そんなものがあったな、と思い出しながら
 日記で過去を追想する話

 私は、書いたこともない、その日記の書き出しを知っている

 この裏表紙の台詞は、そういう事だったのね。

生まれつき病気だったエレンは、歩けない振りをした

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 病気の愛娘の世話に、疲れ果てた母。奇麗な人なんですよね…。

病気のエレン
 誰しも、親の老いを感じる瞬間ってあります。すべすべだった肌がしわくちゃに。
 エレンの場合、普通より何倍も苦労をかけてしまった為
 母はどんどん肌荒れに

 それに気付いた時、見捨てられないよう、手のかからない子になろうと決意

 舞台は、産業革命ごろのイギリス?
 富裕層と貧困層が、極端に別たれてしまった時代でしょうか

 貧困層側のエレン家が見てて辛い。

しかしエレン、「自分が歩ける」と母に知られてしまう

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 ぐっとへの字口、母は内心、どんな思いだったのでしょう。

母が消えた日
 病気で、歩くことさえ出来ない愛娘エレンを、必死に介護し続けた
 でも娘は歩けた、自分を騙していた事を知った母
 バカらしくなったのか家出

 だって人生を懸けて、艶やかな肌がガサガサになるくらい尽くしてきたのに

 何かもう、色々バカらしくなっちゃったんでしょうか

大丈夫、母は私を愛してる! きっと帰って来てくれる!!

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 どこかの後妻になったのか、ぴかぴかの母

母、帰らぬ
 しかしある日、母が荷物を取りにこっそり戻り、エレンは見捨てられたと直感
 自分は、「父に愛される母」を嫉妬してたと自覚し
 惨殺する事に

 エレンは生まれつきお荷物で、誰も愛さない、だから誰かに愛して欲しかった

 自分を愛する母⇒OK!
 でも見捨てるなら、ただ「父の愛を独占する女」として憎悪の対象に

 やっぱり、何が悪いって境遇が悪いとは思うけど…!

愛した妻の死に父は半狂乱、父も殺してエレンは孤児に

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 時代背景的に、父も「妻」以外に何もなかったんだろうな、って思う。憎めない。

魔女エレン
 冒頭で、「こんな事があった」と回想してるのは、のたれ死にしかけた時か。
 でも、弔った黒猫が実は悪魔だったと喋り出して
 彼女を魔女に

 曰く、おかげで(父と母)、二人分もの魂を食べられたありがとう!

 人が死んだら魂が抜ける
 偶然、そのタイミングに居合わせるのは難しいという

 だから悪魔と魔女は、共生関係なのね(と、この頃は思ってました)。

魔女となり「家」を得たエレンは、初めて幸福を知る事に

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 病気じゃない、着飾った、「何も知らなかった」頃のエレン。かわいい!

幸せのエレン
 初めての奇麗な服、初めての紅茶、文字、「物語」を知っていくエレン。
 それこそ、読者にとっては当たり前の事が
 彼女には幸せの連続

 ただ家には、かつてエレンが“黒猫を弔った樹”あるらしく…?

 悪魔は黒猫の死体に宿った
 この辺が、どういう事なのかも気になります

 ちゃんと外界でも時間流れてるし、外界から認識もされてるし

いたずらな草木に教えられ、エレンは真相に触れる

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 魔女の家には牢屋があり、死に、魂を食われたはずの父がいた。

魂の牢獄?
 つまり、黒猫=悪魔が食べた魂は、それが終わりじゃなくて彼に囚われる?
 しかも絶叫し、地獄の責め苦にあっているような
 悪魔って地獄?

 エレンは気絶し、「この場所が、果たして何だったのか」は先送りに。

 今巻末頃、この牢屋はどうなっていたのでしょうか?

友達が欲しい! しかし友達は、“一緒に行こう”とエレンを誘う

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 家から出たエレンは、魔法が解けて、「現実の姿」に戻ってしまう。

エレンの真実
 つまり、現実のエレンは病が進行し、どんどん身体の爛れが悪化している
 普通、その前に死んでしまうけど「魔女」だから死なない
 エレンはそれを知らなかった

 家の外に出ると、その生き地獄の、エレン自身にも未知な姿に!

 なにそれこわすぎる…。

黒猫は言う、「君は自分が不幸だと知る必要があった

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 苦しんだ人間の魂ほど美味い、なら今のエレンって、フォアグラ状態…?

ふざけないでよ!
 以前、死にそうだったころは「幸せ」を知らなかった、死ねば楽になると思った。
 だから黒猫は助けた、幸福な生活を味わわせる事で
 死にたくないと思うように

 死ねば楽になる、そう追い詰められた人間に、一番の毒は「幸せ」だった

 自殺者多数の現代日本、他人事じゃないなコレ!

黒猫は、「病気を治す魔法を教える」という

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 友達だった少年を殺した、騙されたと知った彼も「ふざけないで!」と言った

「魔女」エレン
 こうして、実は生き地獄だった自分の身体を治す為、その代価を得る為。
 黒猫に食わすため、次々と人を殺しまくることに
 魔女だコレ!

 人を騙して招きいれ、束の間の幸せと、残酷な死を!

 魔女だコレ!
 現代、色んな創作の「魔女」がいるけど、これめっちゃ魔女だ!

 めっちゃくちゃ魔女だコレ!

皆騙される、だって「自分は選ばれた」と思いたいから

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 初めて「友達」を殺した時は、耳を塞ぎ泣いたエレンも、どんどん慣れていく。

選ばれたい
 当時の世相、エレン同様に貧しい子供たちは、誰だって救われたいと願っている
 突然、この世のものと思えない楽園に招かれて
 宝くじにあたった気分

 でもそんな都合が良いものはないんだよ、と殺していくエレン

 現代で、宗教にハマるのもこんな感じなんだろうか

いつしかエレンは「魔女」と呼ばれる。彼女は愛されたかったから

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 エレンは成長が止まり、外界はどんどん時間が経っていると知った

私は知って欲しかった
 エレンは、ただ愛されたいって普通の幸せが欲しいだけ。 
 得るのが、ひどく難しい境遇だったから
 強く渇望する

 だから、「魔女」を始めた後も、敢えて逃がして周りに知られるように仕向けた

 自分はここにいるよ、って彼女は叫び続けてたのね。

私に罪悪感なんてない、とエレンは見て見ぬふりをしてゆく

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 この日記を読む人、つまり「エレン自身(冒頭)」に呼びかけるエレン。

黒猫は笑う
 もちろん、読者としても、こうして呼びかけられるのは少々薄気味悪い…。
 でも正直言うと、こういうの好きですね
 怖いもの見たさ

 自分を治す為、悪魔の代わりに殺してる、罪の意識誤魔化すエレン

 彼女に黒猫が笑うのは
 そう言いながら、既にエレン自身が「殺す快楽」に浸っているからか

 そして、彼女の破滅が楽しみだからか…?

収録

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 悪魔に騙され破滅にひた走るエレン、素朴で可愛い子なんです! だったんです!!

 コミックス「魔女の家 エレンの日記 1巻」。影崎由那、原作:ふみー
 月刊連載、KADOKAWA発行。
 2017年12月発売

収録
 第1話
 第2話
 第3話
 第4話
 サブタイトル及び、あとがき漫画もカバー下もなし! 先生、同時連載中だから!!

たちあがれ! オークさん 感想

 たちあがれ! オークさん 1巻“ブラック企業でも 黒さの方向が違う”
 たちあがれ! オークさん 2巻“勃起不全だ! オークさん”
 たちあがれ! オークさん 3巻“不死者だけど 心にちんち○があれば関係ないよねっ!”


 漫画版 魔女の家 エレンの日記 1巻“不幸な少女は幸福な魔女に”