公式サイト キノの旅 -the Beautiful World- the Animated Series 第1話 1話 感想 人を殺すことができる国 レビュー 考察 画像 あらすじ 内容 ネタバレあり 原作未読
聞くと知るとじゃ大違い。“暴力嫌いの国”出身の彼には、想像もつかなかった!

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悪人たちが、ようやく築き上げた居場所。最後の一幕に、そんな印象を深める回でした
 人を殺しちゃいけない、って、普通の法律じゃ平和を得られなかった
 彼らが、必死に作った国なんだなって

 対し、悪人に憧れる“素直な男”の末路、育ちは簡単には変わらないと思った!

おいしかった…
 作中、危険な路地を行ったり、布団もかけず、自動と回転で二挺銃をスタンバイしてたり
 キノさんの、用心深い性格も感じて面白かったです
 どんだけ用心深いの!

 その彼女が満ち足り、男が夢見たミルクレープ、“幸せの味”って感じだった!

徐々に露わになる正体、演出も、キノの声も凄く良かった!!

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 原作未読なので、ハラハラしながら楽しみました! キノの声いい!

あらすじ
 自分はなぜ旅をするのか等、喋る自動二輪車のエルメスと、語りながら旅する少女キノ
 ある時、「法律で殺人が禁止されていない国」に憧れる男と出会い
 同国へと立ち寄った

 予想に反し、平和で穏やかな国、だが三日目に「男」が彼女を殺そうとする

 しかし、法が禁止しないのと許されていないのは別。
 キノは出国した

 キノは付近で、まるで別の理由から入国を求める男と出会い、そしてまた旅は続く

 次回、第2話「コロシアム」

少女『なんとなく…、だけれどね?

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 ボクはね、たまに自分がどうしようもない、愚かで矮小な奴ではないか?
 ものすごく汚い人間ではないか?
 なぜだかよく分からないけど、そう感じる時があるんだ。
 そうとしか思えない時があるんだ……。
 
 でもそんな時は必ず、それ以外のもの、
 たとえば世界とか、他の人間の生き方とかが、 全て美しく、すてきなもののように感じるんだ。
 とても、愛しく思えるんだよ。

 ボクは、それらをもっともっと知りたくて、 そのために旅をしているような気がする。


『辛い事や悲しいことは、ボクが旅をしている以上、行く先々に必ず転がっているものだと思っている』

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 だからといって、旅をやめようとは思えない。

キノの旅
 少女は語る、旅は、時に落ち込んだ時、美しい何かに出会うのが楽しいのだと
 悲しいものも満ち満ちているけれども。
 が

 やめるのはいつだって出来る。だから…、続けようと思う

 仮に代価に人を殺すとしても。
 それでも続けたいくらい、旅を続けたい、と銃を握る少女

 サブタイと重なる物騒な冒頭。

『正直いって、よく分からないや』

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 端的に返す「相棒」、実際、外国を旅するなら、治安だってまちまちです
 だから、人を殺めないと切り抜けられない状況さえ
 訪れないとは限らないでしょう

 現代でさえ、コロンビアで荷物を盗まれて追い、殺害された事件がありましたし。

『それでも良いと思うよ?』

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 僕自身も、ひょっとしたらよく分かってないのかもしれない。迷ってるのかもしれない

キノの夜
 ふーん、と「分からないなあ」と言いたげな相槌の中で、一言いって寝入るキノ
 こうやって彼女は旅をしている
 と

 そして、それを分かる為に…、旅を続けているのかもしれない

 ほぼキノの自問自答
 それをやるのは、それを知りたいからなんだ。

 彼女の根っこは「旅」で出来ている。

“エルメス”『キノー、次の国はまだぁ?』

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 翌日愚痴っぽい相棒と、ひたすら何もない道を行くキノ
 まあ実際、走っているのは相棒のほうだから 
 文句を言うのも仕方ない!

 キノの相棒は、“しゃべる二輪車”のエルメスさんなのね!

『もうすぐだよ』『“もうすぐ”って、丸二日のこと?』

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 前の国では、そう言うみたいだね?

人を殺すことの出来る国
 物騒なサブタイの中、昼寝をしていた男の前で、エルメスから降りるキノ
 やだもう、見てるとハラハラする!
 で

 よう! この先にある国の人か?

 いかにも悪そうな男!
 彼は、同じ国に向かう途中だと知ると、「荷物を半分持ってくれ」という

 察するに、荷物が重くて閉口していたらしい

キノ『それはできません』

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 きっぱり断るキノ、不親切なやつだ、と男は呆れます
 対し、「持ち逃げするかもですよ?」とキノは言い
 更に「売っちゃうかもよ?」
 と。

 男は考えもしなかった、他人は信じて当たり前、そんな性格が垣間見えます

男『ところでよぅ? あの国のこと、知ってるか?』

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 よくは知りませんが、とても紳士的な国だと聞いていますよ?

国情
 いかにも、こちらを軽く扱ってかかる男に、キノは「どの国にも当てはまる事」を言い
 彼の嘲笑を買ってしまう
 曰く

 あの国はなぁ、“人を殺しても良い国”なんだ

 バカにした風に教えてくれる男
 殺人が禁止されてない、しかし「盗み」だけは許さないという変わった国らしい

 ずいぶんとまあ、教育的な国である事!

男『もちろん、そこに住むんだ!

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 男の故郷はとても治安が良く、“暴力”を国民全体が嫌っており
 仲良しこよし、ってな、故郷に嫌気が差した彼は
 喜んで移住を決めたという

 素晴らしい国ですが、彼の気性に、故郷は合わなかったんですねえ
 
『さあな? とりあえず暮らしてみて…、気に入らない奴がいたらブッ殺すかな!』

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 俺が、俺らしくいられる場所でよっ

あの!
 他人と仲良くなんてうんざりだ! と飛び出した彼だが、相槌は「ふーん」と軽い。
 そこで、とっておきの理由を口にした
 と

 あの、レーゲルさんが居るって話だぜ!

 南の国の有名人!
 テロリスト、強盗団の頭首として、有名な連続殺人者だという

 無論、キノは全く知らなかったが!

『一度捕まっちまったが、首つり寸前に脱獄したっつー、ツワモノよ!』

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 平和な国で暮らした彼にとって、危険極まる経歴の「レーゲルさん」は
 憧れにして、誰でも知っている有名人であったらしい
 もう数十年前らしいが。

 異郷の人に、「故郷の有名人の話」をする…、難しいね! 

『まだ捕まってないって事は、きっと、あの国に逃げ込んだに違いねェ!』

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 おい、ホントに何も持ってくれねーのかよっ!

別れの顔
 こうして、上手く煽って話を聞き出したキノは、足早に男を置いてきぼりにしますが
 男は、何か「悪いことを考えた!」
 と

 ええ、自分の旅荷物は、自分で持って下さい

 でも面白いですね
 だって男は、「他人が手伝ってくれて当たり前」、って思っているんですもの。

 大嫌いな、“皆が仲良しな故郷”にズップリなのね

男『…へへっ』

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 なんで手伝ってくれないんだ! って怒ったのは、それが当たり前だから。
 故郷嫌いなのに、故郷以外じゃきっとイライラして
 まともに暮らせないだろうな
 と

 そう感じさせるのが、ちょっと面白いです。

エルメス『あれかなあ? …中は凄い事になってるかもよ?』

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 カノンの用意は? じゃあ「森の人」は? 心の準備は?

OKベイビー?
 国とは、この場合、高い塀に囲まれた都市を指すらしい。いわゆるヘイヘイホーである
 軽快に持ち物検査をする二人
 で

 とりあえず、出来た! …さて、行くか

 カノンとは回転式拳銃
 また「森の人」と呼ぶ、自動拳銃も一丁持っているらしい。用心深い子だこと!

 どちらも一長一短、両方持って万全で!

『この国が、法的に殺人を禁止していない事はご存知ですか?』

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 入国管理官は、まず「モトラド(エルメスの事)」を持ち込むか訊ね、続いて本題へ
 この国は、旅人だろうと一切関係ない事を語り
 ブッとい釘を刺します

 滞在は三日、静かに答え続けた少女に、ほんの一拍ほど見定めると…。

『それでも、本当に入国されますか? …では、どうぞ

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 不思議な国だなあ…

全力平和
 少し声を張った管理官に促され、入国したキノですが…、町はいかにも「普通」。 
 全力全開で、ザ・普通!
 と

 ご飯もおいしかった!

 ここ重要なのね!
 警官も少なく、商店だって普通に営業し、旅人にも優しい

 むしろ、“治安が良い町だ”と

エルメス『なるほど!』

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 てっきりあらくれ者が町を闊歩し、そこかしこで決闘が頻発するような
 西部劇に出てくる、「治安の悪い町」のテンプレが
 そこにあると思ったらしい

 力こそパワー!

早朝、キノさんの日課(?)

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 旅の最中同様、回転式拳銃を握り、布団もかけずに寝てしまったキノ。

キノの日常
 いざという時、かけ布団に絡まったら、機敏に動くことが出来ないからでしょうか
 翌朝も、自動式拳銃で「抜き打ち」の練習をし
 回転式拳銃を分解整備

 なんとも、質実剛健というか、用心深い性格だと感じますね

 どっかの軍人か!
 実際、旅をする中で「必要なこと」を突き詰めた結果なんでしょうね

 いや、どんだけ物騒な旅なんだよ!

『エルメス、そろそろ起きる気はない?』

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 いやいや寝るのかよエルメス! 返事しなかったから半分寝てるらしい
 もうこれ、スクーターの方が人間っぽいよ!
 くさい、くさいよ!

 人間くさい匂いがプンプンするぜ! 

キノ『少し、この国をみてまわろう』

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 言って、さっそく道案内を受け、更に薄暗い路地裏へと入っていくキノ

手入れの差
 だが何も起こらず、窓の少ない、城砦らしき建物も手入れされず、長い平和を感じさせた
 ゴールドラッシュ頃のアメリカみたいな街並み
 で
 
 こいつはオマケだ! 旅人さんにはサービスしないとなあ

 ホントに親切な国だな!
 敢えて、キノが危険を探そうとするのもホントに用心深い

 こういう街並み、ちょっと懐かしいですね!

キノ『…あれは、強盗への対策ですか?』

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 ようやく銃を見たキノですが、店主は、強盗なんか出たことねェと笑います
 店に、金やモノを寄越せという輩もない
 治安の良い町
 が
 
店主『人を、殺すためさ』

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 いつのことやらねえ、分かっているけどわからねえから。

店主の言葉
 不気味な平穏さ応えた店主、人を殺すのは「いつ?」、分からないから置いている
 いつでも殺せるように
 と

 いつも、置いてあるのさ

 それが当たり前
 初めて見えた、この町の不気味さでした。

 しかし、その真意は語られず。

『この国のお勧めです、ごゆっくり♪』

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 何事も、挑戦だ!

太る(確信)
 おわかり頂けるだろうか? 小麦粉の生地に、クリームを交互に重ねたミル・クレープの上に
 さらに、たっぷり生クリームをのっけた
 おっとろしく甘い菓子!

 まさに甘や菓子!

エルメェス『どうだった?』

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 おいしかった(満足)、ある面、町の探索より気合を入れて望んだキノだが
 分かりやすい味付けと、たっぷりしたボリュームは
 彼女をいたく満足させたらしい

 噛めば幾層もの生地と、柔らかいクリームが、交互に歯を押し返す…!

『あら? あなた、旅人さん?』

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 旅人さん、この国独特の甘いものはどうかな? 代わりに壁の外の話を少し…。

お聞かせを
 代わって現れた老紳士達、ダンス教室の帰りだという彼らは、「外」の話を聞きたがった
 キノは、軽く銃に目をやったが…
 と

 では、明日午前のお茶では?

 さすがに食べ切れない
 そう断ったが、老人の申し出にキノは乗ることにした。

 でも本当に「甘いもの」なのかな…?

『ねえキノ、今日もアレ食べるの?』

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 二人なら、余裕だよっ と元気に応えるキノ、よほど気に入ったらしい
 さて、出てくるのは本当にケーキかな?
 それとも…?

 ちょっとしたスリルを感じる…!

紳士『キノさんは、いつまでこの国にいられるのかな?』

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 今日、この後、出発します。

この国の住民について
 三日目の朝、美しい紅茶を楽しみながら、紳士が聞いたのは「これまで」でなく「これから」。
 無論、キノには行くアテなどない
 と

 この国に、移住されるのはどうかな?

 キノはピッタリだと。
 この国に、長く住み慣れていそうな老人は、彼女をそう判断したらしい

 しきりに勧める、その理由は…。

人を、殺すことができる人さ

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 さっきの店主と同じ、それ以上に、マトモじゃない眼の紳士。
 キノが、咄嗟に銃を確認した事に気付いて
 勧めたのでしょうか

 或いは、入国管理の時点で、目を付けられていたのでしょうか?

黒手袋の紳士『そうか…、“少し”残念だな?』

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 色々聞けて楽しかったよ、ありがとう

出国
 ここまで来ると、見てる側も、疑問が確信に変わりますが、断ったキノは出国に。
 でも、別に止めようとはしません
 で

 こちらこそっ/ごちそうさまでしたっ

 普通に世間話した3人
 この国に、適した人間とは「人を殺せる人」。

 それが、町が平和な理由。

てめえ、見つけたぞ!

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 そして最も不適切な人間が、ドヤ顔イヤミ満面、歓喜全開で登場に!
 ああ、出てこなければと思ったけど
 ごめんなさい!

 あの笑みは、「あの腹立つ女を、最初の獲物にしてやる」って笑顔だった!

お前だ! そこのモトラド乗り!!

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 その荷物!
 ぜんぶ置いてけよ!!
 旅の荷物は、さぞかし重いだろう? だから減らすのを手伝ってやるよ

 使えるものは使ってやる、要らないものは売ってやる! 俺の生活費の足しになあ?

 断ったら…、殺すぞ!


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 今の俺は、この国の住人だ…/でも、「らしくない」ですね?

潮が引くように
 キノに「バカにされた」事への、意趣返しを多分に含ませ、白昼堂々と強盗宣言!
 でも「殺す」の一言に、潮が引くように町民が…!
 で

 なんだ、腰抜け! (銃を)抜きもしねーのかよっ!!

 エルメスに断って盾に。
 二輪車でも分かる、「この国の常識」に気付かない男…!

 こういうの、憧れてたんだろうなあ!

『すぐにブッ殺してやるからよ…、悪く思うんじゃねえぞ…!』

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 人を殺して良い国強い奴が、なんでも好きに出来ると誤解した彼は
 法律の意味する所を、正確に理解できないまま
 引き金に指をかけてしまう
 結果

痛ぇぇぇええええええええ!?

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 あらあら危ないわね? そんな撃ち方したら、暴発してしまうんじゃないかしら?

だめなんだ
 彼は「殺意あり」の瞬間、利き腕を撃たれ、銃を失い、戦闘力を失ってなお
 町の人々に、無言で包囲される
 と

 何なんだよ、お前らー!?

 蜂の巣ではない!
 威圧し、「見せしめにして殺す」と言わんばかりに、武器を握った人の群れ

 男は、町の平和さをどう捉えたのでしょうね?

老人『ダメなんだ。いけない事なんだよ…、だから止めたんだよ』

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 老人以下殺人は許されていない、いけない事なんだと口々に言い
 男は、「殺人は禁止されてない」はずだと
 ますます混乱させる
 が

 この国では、人を殺そうとしたものは、「皆に殺される」ようになっている

つまり、禁止されていないという事は、許されているという事ではないんだよ

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 私かい? 様というほどではないさ、ただの一市民…、レーゲルという名の老人さ

悪人たちのルール
 殺人を禁じない、それは「町の人々自身に殺させる」、という平和の為のルール
 理解が遅れた“男”は一突きで楽にされた
 と

 すまないね? 君は、危険だから…

 見せしめとして
 でもせめて、苦しめないよう殺し、まぶたも閉じて弔ってやるレーゲルさん

 尊敬する大悪人の手で、男は息絶えることに

『仲間が死ぬというのは、いつだって辛いものだ』

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 突然の渋い声、エルメスでないとすれば、町の人たちの声でしょうか
 なら人々は、彼を仲間、同類だと感じながら
 それでも殺したという事?

 好きでやってない、犠牲を最小にしたい、この町なりの辛いルールなのだと

レーゲルさん『気をつけてね?』

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 男の死体は、手馴れた様子で後片付けが行われた。

あの国は
 やがて出国したキノは、「男」と同じように、馬を休ませていた男に出会った
 男は、正反対の理由を言う
 と

 俺は、あの国が安全で過ごしやすい国だって聞いて、わざわざやってきた

 切実な声で言う男
 明らかに、「あの国」に向いてますわ…。
 
 対しキノさんも

キノ『ええ、間違いないです』

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 当初、緊張した様子だったキノも、一転して太鼓判を押す
 あの国ほど、「安全」な町はない!
 でも。

 用心深い彼女は、念を押す一言を付け加える。

キノ『どれほどかは、あなたの感覚に拠りますけれども』

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 俺はもう、誰も殺したくない! 安全な国に住みたいんだ…

気にいると思います
 彼の故郷は、自分の命を守りたい、その一心で互いに殺しあう国だった
 相手も、同じ気持ちだと分かっていたのに
 と

 そうですか。それでしたらあの国は、きっと気に入ると思いますよ

 さっきの国と同じ
 違うのは、「殺そうとしたら殺される」と、はっきり住民同士が共有できている事

 多分、あの国が出来たのは、同じ経緯なのでしょう。

『…そうか、ありがとう!』

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 単に「人を殺しちゃいけません」、と法律を作っても機能しない事もある
 法律の執行が、ちゃんと機能するには
 町に治安が必要ですから。

 混乱を乗り越え、その時の法律が、そのまま残っている感じでしょうか?

『もう一つだけ聞きたいんだが! …いや、良い。あまりに変な話だ』

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 果たして本当なのか…

人を殺すことが出来る国
 去り際、慌てたように尋ねかけた「変なこと」、キノが去った後で男は独白します
 きっと夢のような光景なのでしょう
 と

 あの国では、クレープを山にして出す、って

 町のささやかな名物。
 でも、きっと同じように切実な生活をし、「食べたい」と夢見て生まれたのでしょうね

 それを夢見る程、逼迫した人たちが集まった国なのだと。

エルメス『一つの国には、三日って、何で?』

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 昔会った旅人が言っていた。それくらいが、ちょうど良いんだ、ってさ

キノの旅
 最後はキノの「三日ルール」、思うに、つい居ついちゃうからでしょうか
 或いは、その国を良い思い出にしたいから?
 と

 そんなもんかねー

 油断したらつい居ついちゃう?
 でも長くいれば、良いところを知って離れ難く、悪いところを知って嫌いにもなるから…?

 用心深いキノと、エルメスさんの二人旅…、と。

届かないから 美しい まるで砂糖球の月

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 遠くで転がせば 甘やかに 近付けば ざらりとした土くれ

砂糖球の月
 EDは、愛車エルメスと遠く遠く、月まで行ってしまうキノさんの旅
 見る分には美しい、近付けば幻滅するだけ
 でも

 見ていたい…、のに

 最後は月から地球を。
 地球こそ、見てる分には美しい星だよな、って思うと面白いですね

 幻滅承知で、それでも行ってしまう旅人の歌か

エルメス『それでも、キノが旅を続ける理由は?』

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 最後は再び冒頭へ、エルメスは「走る道具」だから、走れれば幸せ
 でもキノは、今まで幾度も落ち着ける場所があったのに
 何故か留まらなかった
 と

 帰る場所はない、けど師匠と一緒に住む、という選択肢もあったのだそうな。

悪党に憧れた、無知な男性は非業の死に

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 数十年前の事件での有名人を、知っていて当然だと話していた「男」。

人を殺すことができる国
 でも決して、殺した側の男性達も「まとも」とは言い難いのが、不思議な読後感を残す初回
 悪い奴は酷い目に、勧善懲悪めでたしめでたし…
 そんな話じゃないというか。

 後から思うと、男が、常に「自分の常識」で話してたのが印象的です

 用心深く調べまわったキノと対照的
 彼の存在が、キノの性格を浮き彫りにしてくれたんだなあ、って。

 そんな印象も受けました。

キノの方が悪党じゃない?」とも、思えるのも面白い

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 だって男は、荷物を盗まれる、売り飛ばされるなんて考えてもなかったんですから。

仲良しの国より
 他人に、助けてといったら助けて貰え、盗んだりされる事は決してない国。
 彼の故郷が、本当に善意の国だと
 そう感じます

 彼は悪党ぶってますが、その常識から、全く抜け出せていない

 自分を理解出来てない。
 その事が、どんなトラブルを招くのか、という訓話でもあった気がしますね

 彼、嫌ってるくせに、故郷の習慣そのままなんですもの。

本当なのか? あの国では、クレープを山にして出す、って

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 ああそうだとも! おまけにホイップクリームもどっさりさ!!

ミル・クレープ
 クレープを何層にも重ね、ふわふわしたクリーム、もちっとした生地が連続で口の中で弾ける!
 層を噛み破る、その口当たりの落差の妙が楽しい!
 嬉しいスウィーツ。

 直訳は、ミル・クレープ⇒“千枚のクレープ”という意味

 東京西麻布のお店が発祥
 現在では、セブンイレブンなんかでもケーキ状の小さい奴が買えますよね

 ミルク・クレープじゃないから注意な!

用心深いなあ、と思った回転式拳銃と、自動式拳銃の使い分け

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 寝るときは回転式を抱え、抜き撃ちの特訓は自動拳銃で行う

リボルバーとオート
 弾丸を入れる弾倉が回転、装填するリボルバーは、構造が単純で信頼できるのが特徴
 発射音が大きく、何より、引き金が「自動」より重いので
 寝ながら持つのに向いてます

 対し、自動は連続で撃て、引き金を引く力も弱くて済みます

 実戦では自動が有利
 解説なしでしたが、一長一短、両方持ってる事に性格を感じました

 また回転式は、マグナム弾などが使えるのも長所だとか。

「手段」だと知らなかった男と、「結果」を求めて辿り着いた男

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 まるで真逆に聞こえる理由で訪れた男、見方一つで全然違う。

手段と結果
 最初の男は「人が殺せる!」と訪れたけど、それは、町に平和をもたらす手段であって
 本当は、後者の男が求めたような平穏な生活が欲しくて
 手段として行われていた

 同じ事実の異なる見方、面白い初回だった!

2017年10月6日 キノの旅 -the Beautiful World- the Animated Series 第1話「人を殺すことができる国」

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 主要スタッフ3役が参加、いい初回だった…。WEB予告面白い

スタッフ
 脚本:菅原雪絵(シリーズ構成)
 絵コンテ/演出:田口智久(監督)
 総作画監督:アミサキリョウコ(キャラクターデザイン)
 作画監督:立川聖治/幸野浩二
 アニメ制作:Lerche
 原作:時雨沢恵一/イラスト:黒星紅白/ライトノベル/電撃文庫
 制作協力:なし

あらすじ
 旅の途中、キノとエルメスは若い男と出会う。すぐ先にある国に移住するつもりだという若い男の話によると、そこは法律で殺人が禁止されておらず、凶悪な犯罪者も逃げ込んでいるらしい。しかし、その国に立ち寄ったキノとエルメスが目にしたのは、穏やかに暮らす人々と平和な街並みだった。

次回「コロシアム」、予告なしってスタイルです!

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 キノ役、cv悠木 碧さん、男の子っぽい女の子の声がほんと素晴らしい

キノの旅
 初回から、謎かけで訓話。最後に、正反対な男と出会うのがまた良かったです
 勧善懲悪というのには、老人達も罪まみれの「悪人」たちで
 優しく瞼を閉じるのがまた…

 そんな一筋縄じゃないものに会うから、旅はきっと面白いのだろうなって

 キノだって予想はしてします
 それをも上回る、現実や生き様に直面する彼女が、次は何に出会うのだろう

 そんな興奮も感じさせる初回でした

 次回、第2話「コロシアム」


 キノの旅 -the Beautiful World- the Animated Series 第1話「人を殺すことができる国」
 キノの旅 -the Beautiful World- the Animated Series 第2話「コロシアム」
 キノの旅 -the Beautiful World- the Animated Series 第3話「迷惑な国」
 キノの旅 -the Beautiful World- the Animated Series 第4話「船の国」
 キノの旅 -the Beautiful World- the Animated Series 第5話「嘘つき達の国」
 キノの旅 -the Beautiful World- the Animated Series 第6話「雲の中で」
 キノの旅 -the Beautiful World- the Animated Series 第7話「歴史のある国」
 キノの旅 -the Beautiful World- the Animated Series 第8話「電波の国」