公式 漫画 最後のレストラン 10巻 感想 レビュー 考察 画像 キャプチャ 内容 あらすじ ネタバレあり 前巻はこちら
“ここは未来”。ジャンヌ、気付きの始まり。偉人の出現範囲にも異変…?

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率いる者の義務とは、部下に未来の希望を示し続け、先頭に立って笑い続ける事
 所望の料理に、味でなく、「ご苦労」としか言わなかった在り方も
 同じ英国人スコット氏そっくり

 思わず「え?」って、読み直す程にあっさり、英国人の男らしさ!

出現場所に異変?
 以前の、ラスプーチン2度目と同じかもしれませんが、ヘブンズドアと無関係な場所に出現
 どことなく、出現が広がっている事は伏線なのでしょうか?
 レストラン経営も軌道に。

 お金が欲しい! と言いつつモンローの手帳を焼いたり、園場さんの静かな優しさも沁みます

個人的な一押しは、“クリームチーズの塩昆布あえ”かな!

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 抹茶と組み合わせる事が前提、源義経の時代を感じる面白さだった!

あらすじ
 今巻は、ゴッホ様、源義経様&武蔵坊弁慶様、マリリン・モンロー様、ホレーショ・ネルソン様来店
 ゴッホに知る愛、義経とネルソンに学ぶ「リーダー」像
 モンローと出自と「今」。

 店員ジャンヌ・ダルクも、ここが未来だとはっきりと認識をし…?

ヘブンズドア、経営好調! それでもダメ人間な園場さんですが…?

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 店の外に踏み出すなど、少しずつ変わっていったジャンヌ

ストーカー事件
 先ごろ、色々あって増えてしまった二号店、結局定着して総扉イラストも持ってく程!
 経営も好調で、取材慣れしてくるなど好調なものの
 赤の他人に顔を知られたくない…、
 と

 地元の馴染み客相手にやってりゃ良かったのに、と文句いっちゃう園場さん!

 一方、ちゃんと外を歩けるようになったジャンヌは「未来」と認識し…?

園場さんにストーカー?! 合わせて登場した、偏愛的な画家

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 お客様はフィンセント・ファン・ゴッホ。

生涯一枚
 誰もが知る「ひまわり」を描いた巨匠ですが、絵が一枚しか売れなかったことや
 耳を落としたり、日本の浮世絵に傾倒したり
 画家の共同生活を図ったり。

 本作では、懸命にもがき苦しみ、それでも答えが見えない苦悩の

 良かれ、また自分に素直にやっているけれど
 周りに異常に見えたり

 ヒトラーもですが、本当に背中が小さくて、寂しいのが見ていて辛い人でした

ゴッホ様『想いのこもった日本の料理

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 肝は想いの強さで、味が変わるなんて事があるのかい?

サンマのオランダ煮
 対し、ジャンヌが「ストーカーより美味い料理」で、愛を味の形にする料理勝負!
 同じ料理に、骨抜きの面で気の遠くなる執念を見せており
 愛がなければ出来ない仕事だ
 と

 そこには愛が人柄が見える、なら僕の絵からも、皆は「僕」を感じてくれるはずだと。

 誰にも理解されなかったゴッホ
 でもきっと、残した絵が私を表現してくれる…、嬉しそうに去っていく姿が切ない

 ただ理解し愛して欲しい、当たり前って本当に難しい。

にせへぶんずどあがあらわれた! コマンド?

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 交易を独占した藤原氏を鎌倉幕府が滅ぼし、昆布出汁が普及した…?

リーダーの資質編
 人が、苦労して築きあげた名声を、「有名店のシェフ」として悪用されてしまう園場さん
 それもフランチャイズ、メニュー指導をやると言い出して
 多数からお金を巻き上げてる!

 レンジでチンの料理に、苦労したオムライスを名乗られるなんてあんまりだ!

 美食の本場フランスで修業した園場シェフ!
 何それ大嘘!?

※実はこれ、ドラマ版設定らしい。

現れたのは、“リーダー失格”で失墜した源義経

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 彼に滅ぼされた側、安徳さまがめっちゃイヤがってたのが変に笑えます。

源義経
 昔は、型に嵌らずにがむしゃらに勝利を目指す、革命児の印象が強かったです
 実際、その実践的なあり方が勝利に繋がったと思うし
 功労者だと思う

 けどその型破りさが、味方にも不信感を持たせてしまったというか

 長所であり短所。
 現代だって、戦争にはルールがありますが、昔はそれが更に顕著な形だったというか。

 なのにルール無用の残虐ファイトをやっちゃったというか

義経と弁慶の要望は、「義経再興の料理」

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 事件で手を怪我した園場さんは、御奴さん達に任せる事に

クリームチーズの塩昆布あえ
 ポイントは“リーダー”、それを見た義経は、他人を信頼し「任せる」事が出来なかったと恥じます
 同時に、信じることが出来る仲間も少数ながら居てくれた
 と

 料理自体も、これに抹茶を合わせる事で、両者の相性が抜群!

 苦いお茶とチーズの相乗!
 塩昆布が締めて、パラパラと振った黒胡椒がピリッと!!

 また、「昆布流通が増える」と抑える事を提案に

義経『わかった弁慶、そのほうに任せた』

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 兄上も人 義経も人 義経に出来ぬはずがない

共に人成
 実は、こうやって「任せる」事を知った義経から、最後に命令を任じられたのが弁慶
 弁慶と義経、会話がかみ合わなかった理由はこれか!
 時間差の出現だったんですね

 一度は、自分にはできないと諦めた義経が、再起を目指す熱い結末

 ここで「義経」として死に
 新たな人生を、異説の通り蝦夷地(北海道)で過ごした…、ロマンですねえ

 またこの時、神器・天叢雲剣も持っていってしまった…?

嗜好品の難しさ。好美さんも大きな挫折に

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 ブランド服の店なのだが、他店で安く売りさばかれてしまったのだ。

アパレルの苦悩
 一つは、系列店が発注を間違え、在庫を嫌がって、タグを切り取ってディスカウント店に横流し
 こんな事すると、「ディスカウント店で買えるレベルの服」と思われ
 ブランド価値が下がってしまう

 また、製造を頼んだ海外の工場が、勝手に量産し他所の企業へ横流し

 裁判すれば勝てるとしても
 その費用だけで、儲けがフッ飛ぶから出来ないし、やらないと「相手」も理解しているという…。

 今回、彼女自身が立ち上げた服で…、そりゃショックだよ…。

仕方がないから、と貰った服は「偉人」の手に渡ることに

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 さすがマリリン・モンロー! 登場もセクシー!!

マリリン・モンロー
 彼女、本当は金髪じゃないんですね…、本作では「一般受けするキャラ」を作り上げるも
 創ったキャラ、“ノリの軽い金髪セックスシンボル”というイメージに
 生涯を苦しんだ悲しい人。

 幼い頃に愛されず、社会的には幸福を得ても、それが「本物」かわからず

 苦しんで苦しんで
 久々に、伸び伸びと笑えたって彼女が、本当に素敵でした

 でも涙したのは、「モンロー」の否定は、彼女がやってきた事を否定するのと同じだから…?

マリリン・モンロー様『そのままの 私の為の料理』

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 モンローじゃない、そのままの私の為の料理。

夏の豆とサーモンのゼリー寄せ グレープフルーツ風味
 その肝は、高い食材を一切使わない事、「出自」がどうあれ立派な料理は作れる。
 人間もそうで、“生き方”が違うから色んな風に育つ
 立派にだって出来る

 モンローは出自を恥じたけど、そんな悩みは要らないはずだと

 同時に、今の貴方はこの料理みたいに奇麗です
 私が保証します!的な?

 こんな風に自分自身を奇麗に作り上げた、あなたは素敵な人ですよ! …みたいな?

彼女の遺品は、行方不明の「手帳」。値億金のレア品ですが…

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 それを託してくれた信頼に、焼く事で応えた園場さん。

マリリン・モンローの手帳
 謎とされている死因、またケネディ兄弟など多数の政治家、俳優と浮名を流した真実
 でも今回、特に今回、園場さんはずっと彼女を見ていたから
 公表できるわけないですよね

 園場さんの中で大切な人、好奇心なんかで、暴いて良いはずがない

 遺品を取っておいてるけど
 今回だけは、誰かに見られたら終わりですものね。

 焼く姿に、そこまでするほど、大切な人なんですねって思えるラストでした。

税金が高すぎます! すっかり相談役な面津さんの回答は…?

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 社員旅行にいって「経費」で落とせ! そんで交通費とかを水増しするんだッ!!

リーダーへの道2
 最後は、経営が順調になるほど重くなる税金、「法人税が…」といわれて久しいですが
 所得税法人税、どちらも世界屈指の高さな上に消費税!
 税税税!

 働く人が増えるほど、マスターは大変になるのですか?(ジャンヌ意訳)

 リーダーは大変!
 でも、「なら私がいなくなれば?」と言い出すのもジャンヌらしいですね

 対し、楽じゃないし寂しくなる、って園場さん素敵だよ!

英国は各員がその義務を果たす事を期待す!

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 なお一部から、「義務? 言われんでもやっとる!」と怒られたそうな

ホレーショ・ネルソン様
 私は、「ボライソー」という同年代の英国提督小説(翻訳物)が好きなので、特に印象的ですが
 先生が「一般の知名度どのくらいでしょ?」とか書いてる事に
 ああそうか、と苦笑。

 イギリスの提督として、ナポレオンの侵攻を阻止したイギリス最大の英雄!

 旗艦ヴィクトリー号は現在も「現役」。
 君主以外で、初の国葬に伏され、彼の掲げた“duty”はイギリス高位者の国是とされた

 高位者こそリスクを追え、その風習を打ち立てた人物ともされる

duty、その意味である「義務」は二つある

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 幾度もの戦いで、右手右腕を失いながらも闘い続けた。

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 先の言葉で「義務」と訳された言葉は、他者に強制される、というだけではなく
 自らに課し、果たすべきものという意味もあり
 彼は実践した

 どんなに時も希望はある、先頭で示し続けるのがリーダーのあり方だと

 だから笑え! 危険な場所こそ自分が担って、ドンとリスクを負え!!
 部下だって自分から考え始める。
 と

 リーダーとして、前向きに迷い始めた園場さん、感化される事に。

ホレーショ・ネルソン様からの注文『死地に赴く料理』

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 自分の死を覚悟、特に最後は無茶極まる場に居た

夏野菜のラタトゥイユ
 肝は、防腐剤にもなるキャラウェイをたっぷり入れ、防腐効果を高める事
 これから死んでも、少しでも部下を苦労させずに済む
 だから食べて(という口実の)料理

 対し、ご苦労」と一言こっきりなのがイギリス人らしい

 先のスコット様を思い出しますね
 彼が、クッソ苦い料理を出した園場に眉一つ動かさず、「やればできるな?」と言ったように。

 逆に美味しくても喜ばない、そんな時じゃないから!

社員旅行で仰天したジャンヌ・ダルク、なんて贅沢なのだろう!と

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 でも贅沢を責めるわけじゃない、ただ羨ましそうに。

この時代、か
 ただ、「この時代は豊かなのですね」と、あくまで一線を引いて応えるジャンヌ。
 髪の毛が黒ければと、有賀さん達との違いを嘆いたみたいに
 いや今回、それ以上なのか

 生きる時代が違う、そこに込められた気持ちは…?

 一緒に生きていこう
 そう言うのは簡単、言うのは難しい、だから言わない園場さん?

 少しずつ、彼女達も動いていますね

収録

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 おにぎりにアボカドなジャンヌさん…!

 バンチコミックス「最後のレストラン 第10巻」。藤栄道彦。
 月刊コミックバンチ連載、新潮社発行。2017年11月(前巻2017年1月)

収録
 第44話「ゴッホ様」
 第45話「源義経様 武蔵坊弁慶様(前編)」
 第46話「同・後編」
 第47話「マリリン・モンロー様」
 第48話「ホレーショ・ネルソン様」

最後の小料理屋
 なし

公式サイト
 2016年 BSプレミアムにてドラマ化 公式サイトはこちら


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