公式サイト 逆襲のシャア“初期稿”小説の漫画版 機動戦士ガンダム 逆襲のシャア ベルトーチカ・チルドレン 5巻 感想 レビュー 考察 画像 内容 ネタバレあり 前巻はこちら
アクシズ落とし! 宇宙世紀の大一番前夜、アムロは“我が子”に確信を得る

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親に見離されたアムロにとって、“我が子”は本当に特別な意味があり、自信を与える!
 たとえシャアが一翼を背負い、パイロットだけをやっていないとしても
 我が子がいる、それがアムロの大きな力。

 望んで孤独な総帥と、我が子の為に負けられぬ一軍人、決戦が始まる!

ハイパー・メガ・バズーカ・ランチャー
 原作でデザイン設定がない、「ラー・カイラムと直結したランチャー」が堂々登場!
 艦砲改造、不釣合いなサイズが堪らん!
 この急増感!

 一方ケーラが落命、彼女の体のボリュームじゃない、ってアストナージが辛い…。

大佐はロリコンなのさ! 宇宙世紀に解き放たれた名・暴・言!!

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 大佐にぞっこんのクェスを説得しようと、若さが溢れてしまうグラーブ・ガス(ギュネイ)

あらすじ
 宇宙世紀0093、ケーラが戦死し、ネオ・ジオンは本格的にアクシズ落としに動き出した。
 ロンド・ベル隊は、助けなき今「艦隊特攻」からの
 三段構えで勝利を狙う

 すまんが諸君 みんなの命をくれ!

 思惑入り乱れる中
 アムロはガンダム、クェスはα・アジール、シャアはナイチンゲールで出陣する

一機で艦隊をヤる! 逸ったケーラの猛攻は、悪意を引き寄せてしまう

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 戦闘機でもMAでもない、MSならではの“手足の移動”で回避してみせるケーラ 

ガンダム
 単機で艦隊を狙ったケーラ、勇気ある“離れ業”は、乗っていたリ・ガズィが「ガンダム」
 アムロ機だった事もあり、グラーブ・ガスに目をつけられ
 集団で袋叩きにあってしまう

 彼にすれば、あんなガンダムの後継機があるから、戦いが終わらない

 ジオンにとって、「ガンダム」ってのはそういう機体
 怨念なんですね。

 集団攻撃の中、必死にもう一撃を狙ったケーラ、無茶だが勇気だった…!

「ガンダム」で駆けつけたアムロ! だが、グラーブを怒らせてしまう

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 そのガンダムもどきを放棄すれば、このパイロットも、お前の命も助けてやる!(グラーブ)

サイコ・ドーガ
 際し、ケーラが叫んだ台詞、命をとらず弄ぶようにリ・ガズィを破壊した敵を「異常」と感じ
 見下すようなシャアが皆を惑わせている
 と

 ひどい暴言のようで、間違っていないのかもしれません

 単にシャアに振る舞いが周りに影響した
 或いはもっとNT的に、終盤アムロが「人の心の光」を見せたような現象があったのかも。

 当時のシャアの苛立ちが、周りを感化してた可能性もあるのか?

アムロ『待て! 投降する!! ファンネルもビーム・ライフルも放棄する!!』

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 しかしグラーブ、キレて華麗な約束放棄!

若さゆえの過ち!
 実際、アムロを捕縛していれば、事態は全く別の形になった可能性もあります。
 しかし、緒戦でリ・ガズィに放棄させられたサイコ・ドーガ
 アレをガンダムに利用された

 感知したグラーブは、怒り狂ってアムロを殺せと命じることに

 結果、ファンネルが“自己防衛”。
 脳波で制御するんだから、命の危機に咄嗟に動くのが道理!

 グラーブだって、そのくらい知ってるだろうに!

グラーブ『て、抵抗したな!? アムロ!

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 勝手な物言いですが、結果、ケーラが殺害される事に

ニュータイプの感性
 グラーブ、ジオン残党にすれば、愛機を「ガンダム」に使われ怒って当たり前かもしれません
 でも結果は、アムロを捕縛するチャンスを逃してしまい
 ケーラも死亡。

 また、アムロの怒りやケーラの死、戦場の感情クェスがますます…。

 この感性の鋭さ
 彼女は、カミーユ・ビダンに近いのかもしれませんね。

 そう思うと、アレを任せられたのも当然なのか。

クェスに、グラーブも苦しめた「ガンダム」を倒してと頼まれるシャア

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 怯えを隠すために戦うのでは、死を急ぐだけだ…

シャア・アズナブル
 本当、逆シャア期の彼は悟りの境地というか、ベテランの風格を感じます
 クェスの気持ちが、怯えているのだと察した上で
 それはダメだと促すシャア

 もっとも内心、「今はまだ、アムロと戦うときじゃない」って打算もある

 大人の優しさと汚さ、両方あるのが魅力的だと思う。

ケーラが!? ケーラ! サラダを一緒に食べるんじゃなかったのかよおー!?』

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 死亡フラグと呼ぶには、非情なワンシーン。

約束のサラダ
 咄嗟に、グラーブに握り殺されたケーラ、だから「ケーラじゃない」と思ってしまうアストナージ
 あんなに平べったくない、俺が知ってるケーラじゃない
 ケーラの身体のボリュームじゃない…

 ノーマルスーツの中で、どんな風になっていたことか…。

 陽気なアストナージの鬼気迫る場面
 不憫。

 相手だって、「相手がガンダムのアムロ」と思ったら、そりゃ何でもやるんでしょうけれども

『こんな事をさせたシャアを仕留めなければ、僕は死ねないな…』

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 シャアにまた罪が!

ベルトーチカ・チルドレン
 でも実際、グラーブがやたらこだわる一番の理由は、シャアのオッサンに負けたくないから。
 ある意味、間違った事を言ってない辺り
 実にニュータイプ。

 シャアも、負けん気が、軍の為になればと解ってて見過ごしてるだろうし!

 しかし死を覚悟した台詞に
 ベルトーチカは、「子供がいるんだから無茶しないで!」と。

 アムロさん、チルドレン誕生を知るの巻!

すまんが諸君、みんなの命をくれ!

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 ブリーフィング、艦隊特攻を決定したブライトの締め。

艦隊特攻
 もはやアクシズ落しが確実、味方増援が期待できないどころか、敵が増える可能性が高い
 ブライトは、自身の艦隊を特攻させ「アクシズ分断」の作戦を敢行
 遂に最終決戦に

 可能性があるというよりも、勝てると思えるな!(隊員)

 といっても勝機は充分
 アクシズの推進ノズル破壊、脆い部分を攻撃、それでもダメなら内部から爆破

 三段構えの攻撃! 勝てると思えるな!!

シャアは、核を搭載した艦をアクシズに固定する

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 対するシャアも、ブライト達の読み通り、核をアクシズ上で爆発させる計画を企図
 アクシズが、ヴァン・アレン帯の下にもぐりこんだ時点で
 爆発させる手はずとなっていた

 彼らとて、アクシズを落とせば済む、と無邪気に考えてはいない…!

グラーブ『大佐はロリコンなのさ!

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 宇宙世紀に残る名暴言であった

ですよねー
 グラーブは、シャアにクェスを取られると焦り、大佐はロリコンだと熱く陰口
 結果、だから若い男は嫌いなんだと罵倒されてしまう
 お前なんか死んじゃえ!

 みんな! 陰口を言う奴は、結局自分の信用もなくすから注意しような!!

 実際ララァにこだわっていますし
 寝言で聞いて、初めて知るよりはマシだったのかもしれません。

 でもなあ…、これだから若い男は嫌いなんだ!

『両親に見放されたぼくが、ひとりの子供の親になれるなんて思いもしなかった』

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 ラー・カイラム砲でよくねえ? 雑なネーミング、嫌いじゃあないぜッ!!

アムロ・レイ
 わざわざクレーンで固定した、ハイパー・メガ・バズーカ・ランチャー、ドンと迫力ある!
 そして嘆息、もちろんヤれば子供なんて出来るけど
 そういう話じゃない

 子供が出来た、それがどれだけ尊く、責任を負うべきである事なのか

 それが嬉しいと感じる事
 ベルトーチカ、子供、「出来て嬉しい」と思える関係を築けたって事

 その点で、孤独なシャアと差がついたのかもしれません

迫力のハイパー・メガ・バズーカ・ランチャーの威容!

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 砲身下部のチューブ状パーツは、砲身を冷却するもの

ラー・カイラム砲発進!
 アムロが「チューブ」とも呼ぶこれは、母艦ラー・カイラムと、チューブで直接繋いで充填
 元々、ラー・カイラムの主砲を急場で改造したそうで
 アムロでさえ制御困難という

 彼が直接狙いをつけ、微調整可能な「艦砲」は、まさに戦術兵器!

 肩に固定されており、巻末には設定画も掲載に。 
 原作では記述のみの装備

 今回、初めて設定画が起こされることに。

『オトッチャン、あれ、どう思います…?』

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 ブライトは「ジャパニーズ・オトッチャン」と呼ばれ、クルーに慕われているのだったッ!

艦隊特攻開始!
 今の時点で、連邦宇宙主力=ルナツー艦隊は、ジオンの計略にハマってしまいました
 味方の援護がない、だから艦隊特攻なんですが
 各コロニーから艦隊が進発。

 ブライトは、観戦したいんだろう」とし、位置を知らせておけと指示

 当然、ジオンにも位置を知られますが
 どうせ特攻だからね!

 愛息ハサウェイに、「いざとなれば」と教える場面が妙に印象的です。

ジャパニーズ・オカッチャン、その頃のミライさんは

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 地上からも、「シャアの隕石」が視認できてしまう…。

絶望の宇宙
 自分がこんな状況に置かれたら、と思うと、ざわついてしまうワンシーン。
 5thルナ落としで、雲が晴れず、不安で仕方ない中。
 差した晴れ間は“希望”のはずです

 どっこい、そこに滅亡の象徴がデーンと、いやがったんですから

 これは死ねる。マジで。

きわめて人間的な発言だな? まともになった強化人間は死ぬぞ?

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 自分達が生き残る条件は、メスタ・メスアがシャアをくわえ込む事だ、と。

メスタ・メスア
 劇場版でのシャアの愛人ナナイ・ミゲルに相当、名前が「メス」なのが富野節。
 彼女は、NT研、ニタ研の所長なんですが
 どうしようもなく「女」

 その彼女に、暗に「シャアを、ララァに取られてるんじゃねーぞ

 ガンダムを倒すより難しいか~?
 なーんて煽るあたり、本当、人間的な強化人間ですよねグラーブ。

 彼女が、強化人間を“兵器”としてるのも伝わります

クェス『大佐! …私、ララァの身代わりなんですか?

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 クェスを安定させる為、「ララァは忘れる」と説得したシャアですが…。

シャアと子供たち
 一方で、グラーブには「良いところを見せてやれ」、そうすりゃクェスはお前になびくぞと。
 自分にはメスタがいる、だからクェスには興味がないぞ
 と

 この二つの場面が、両方、“本当の事”なのも面白いですね

 相手はニュータイプと強化人間
 勘が鋭いんだから、下手な事じゃピキーン!と来るのはご存知の通り。

 シャア自身、ララァの事も乗り越えなきゃいけないのは確か。

アムロにサイコ・フレームを提供した意味を、彼女なりに受け取るメスタ

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 彼女は、シャアが「地球汚染」の贖罪として、死ぬつもりなのだとメスタは受け取る。

シャア・アズナブル 
 対し、アムロと決着をつける事で、「そういうバカな事をする自分」とも訣別する気だと。
 もし本当に、アムロを倒して帰還していたならば
 彼はどうなったのでしょうか

 本作では、ジオンの民、皆の為に、心を砕く姿が描かれています

 パイロットも卒業し
 大人になり、政治家として、宇宙世紀の新時代を導いたのでしょうか?

 それとも、世捨て人となったのでしょうか。

収録

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 今思うと、「カミーユみたいなことは繰り返しちゃダメだ」とも、シャアも思ってたのかなあ…。

 角川コミックス・エース「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア ベルトーチカ・チルドレン 5巻」。
 原作:富野由悠季、漫画:さびしうろあき×柳瀬敬之
 月刊ガンダムエース連載、KADOKAWA発行。
 2017年3月(前巻2016年8月)

収録
 第17話「ハウリング・サイコミュ」
 第18話「エントラスト」
 第19話「仰ぎ見る刻」
 第20話「訣別の日」
 巻頭は、Hi-νガンダムのピンナップが付属!

 表紙は、ケーラの死を招いた場面、“ハウリング・サイコミュ”と副題に。


 機動戦士ガンダム 逆襲のシャア ベルトーチカ・チルドレン 1巻
 機動戦士ガンダム 逆襲のシャア ベルトーチカ・チルドレン 2巻
 機動戦士ガンダム 逆襲のシャア ベルトーチカ・チルドレン 3巻
 機動戦士ガンダム 逆襲のシャア ベルトーチカ・チルドレン 4巻
 機動戦士ガンダム 逆襲のシャア ベルトーチカ・チルドレン 5巻“すまんが諸君 みんなの命をくれ!”