藤田和日郎。現代、謎に満ちた屋敷を「壊す」。モダン・ホラーバトル。双亡亭壊すべし 5巻 感想 考察 画像 レビュー 内容 ネタバレあり 前巻
青一たちが追い詰めた“星”と双亡亭、その因果は? 生き別れた弟の行方は…?

Aaa_002
Aaa_004s-
IMG_4772
IMG_4759
見えた“敵”! 敵も、青一たちと「お爺ちゃん」が協力し、強くなったのと同じ理屈で?
 ていうか「亭主」、別の時代に落ちてしまったマコトなんでしょうか?
 だから他人に理解されなかった?

 学び知った事、経験は、他人を黙らす為じゃなく、自分の為に使えばいいのに

タコハの思う「使い道」
 彼らの凄さ、自分の足りなさ、両方認めた上で思った言葉に恥ずかしながら共感しました
 それに、タコハが“無能力”である事も生きる気がします
 彼は、長所が少ない

 だからこそ、他人の長所に気付き、訴え、引き出す達人なんじゃないでしょうか

双亡亭で会いましょう、黒い星すら引き寄せた「家」の正体は?

IMG_4780
 異なる時間に落ちたマコト、彼が「亭主」となったのか?

坂巻泥努
 タコハに協力する絵描き、彼が亭主の坂巻だ、と考えるのが自然と思われます
 過去に落ちたマコトが成長し、やがて「黒い海」と共生し
 また時間が止まってしまったのか? 

 双亡亭は、マコトが黒い海に唆され、兄と会う為に作ったんじゃないでしょうか

 亭の異常な悪意
 技術力は、「黒い海」の由来なんじゃ?

 前巻、黒い海の器からは白い手、彼の使う「手」と同じものが出ているんですよね

あとがきのプレッシャー! 次巻は前半クライマックス、絶望が待っているよ!!

IMG_4756
 ラスト、信じ抜いた紅の笑顔がホント良かった!

あらすじ
 青一達の45年に渡る戦いは、仲間も「星」も彼とマコトを残し全滅させ、黒い星を追い込んだ
 黒い星が、双亡亭を通じて地球に出ようとしていると知った青一だが
 弟のマコトと離れ離れになってしまう

 彼らが双亡亭へ向かう一方、タコハ達は修験者・朽目 洋二を撃破

 目の前で、鬼離田3姉妹が「絵」に吸われる場面を見たタコハは
 自らも飛び込み2人を救出

 姉妹が、「双亡亭」で孕まされた子供だったと判明する

青一達が、戦い抜いた末に見えたのは“双亡亭”だった

IMG_4779
IMG_4778
 館の悪意に震えた青一、世間から排斥された「亭主」の憎悪…?

双亡亭壊すべし
 黒い星に追い込まれ、滅びに直面した敵は狂乱し、人間は青一とマコトを残し全滅した
 敵は、星を捨てて異星へ逃げることを企み
 その先が双亡亭だった

 双亡亭が、「水路」を政府に要求するのも、彼らが「水」だから

 出したが最後、海に混ざって大変な事に…?
 クライマックスが見えた気が

 ていうか、そもそも双亡亭は、黒い星の悪意が作らせたものな気がします

最終局面、“お爺ちゃん”たちの特攻で「黒い星」は壊滅状態へ

IMG_4777

 ありがとう異星の客よ!
 我々が滅ぶ直前になって…、大切なことを思いださせてくれて。

 ありがとう異星の友よ!
 宇宙にただひとつの温かい存在…

 おまえ達は この宇宙で、ただ「生きて」「呼吸をし」「感情を持つ」
 ただそれだけで 途方もなく 素晴らしい!


IMG_4776
 生きるって事は素晴らしい。前述の、タコハが「学校で思ったこと」にも繋がる気がします

賛歌
 黒い星が何故、地球人を引き寄せたかは未だに不明、青一たちのような力を得る為?
 また、おじいちゃん達「星」も、元は地球人みたいな生き物で
 進化の果てにこうなったらしい

 確かにお爺ちゃんたちは凄い、けどやっぱり、この作品は人間賛歌なんだなと

 命ってのは素晴らしい
 だから、より良く生きなさいって繰り返してる気がします

 前述のタコハの言葉も含めて。

『おじいちゃん…、か…。宇宙で一番良い言葉だな』

IMG_4775
 とてもありふれた言葉だけれども。

おじいちゃん
 だって、青一やマコトが彼をそう呼ぶとき、そこには親愛が込められてますから
 呼ばれて嬉しい、そんな言葉だから素晴らしい
 私は、そう感じました

 同時に、彼に「年長」の自覚、責任感を与えたんじゃないかなあ、とか。

彼らを地球に入れてはならぬ、「門」となる場所、双亡亭を壊すべし!

IMG_4773
 最長老の林さん、本当、お年寄りの言葉が滲みる

それなのに
 あのジャンボジェットは、「おじいちゃん」が最後の力で、無事送り届けるべく使ったもの
 際し、弟のマコトは外に飛び出してしまった為
 異なる時代へ落ちた模様

 お前に自分の人生を歩ませてやりたい…(林さん)

 青一達は、巻き込まれたのに戦い抜き
 他人の為に戻ってきた

 彼に報いてやりたい、「自分の後悔」を飲みこむ林さんが熱い…!

道楽者のぱあぷう絵描き

IMG_4772
 ねじれ くびれた 双亡亭で 自分もぺらぺら いとまごい…

暇乞い(?)
 元々、世のなかを恨んだ「絵描き」が双亡亭を建て、その憎悪が彼らを引き寄せた…?
 敵もまた、青一たち+おじいちゃん同様、
 人間の力を得た?

 おじいちゃんを失い、パワーダウンした青一では、彼らには敵わないのでしょうか

 真っ白で歳をとってない青年
 青一と同様の状態、ていうか「マコト」だよねアンタ?!

 別の時代に落ち、他人と分かり合えず、こんな風に成り果ててしまった? 

「更衣」された修験者! 対するはパイロメアリー!!

IMG_4771
IMG_4770
 この後、紅の連携でパイロメアリーが直撃。修験者、死亡…?

痛ってぇな!
 メアリー夫妻、旦那さんの豪腕に笑いましたが、オールラウンダーな修験者が強い!
 しかし、「痛えな!」って叫びながら離さないタコハ
 男気が光った!

 修験者の朽目洋二、置き去りにされた恐怖とか、すごく痛々しい人でしたが…。

 表向きは強そうだけど
 内心、未だに幼い日のトラウマが残ってるとか。

 嫌いになれなかったけど戦死か…。

鬼離田姉妹の宴編! 後から思うと「笑い」がまた!!

IMG_4768
IMG_4767
 姉妹、眼を集約した状態の姉さんだけが取り込まれたのね

役立たずだから
 これまでの憑依者と違い、「恐怖する奴がいなくなったら、寂しい」とタコハを見逃す長女
 他のメンバーは、めちゃくちゃ好戦的でしたので意外
 彼らも色々ですね

 後から思うと境遇のせいなんでしょうが、まだ侵食されきってないんですかね?

 彼女は「館の秘密」に気付いた様子
 取り込まれてしまった後も、その事を探っているのでしょうか?

 生還して欲しいですが…。

バケモノの子と呼ばれ、拝み屋として過酷に育てられた姉妹

IMG_4766
 辛い時は、「それは別の自分だ」と思いこむようになった

笑うんじゃ
 だから、彼女らが笑うときは、本当に楽しい時もあれば「めちゃくちゃ辛い」時もある
 姉が憑依された時、ヘラヘラ笑っていたのは
 辛かったからなんでしょうか?

 また、思わぬところで「双亡亭」とも縁が。

鬼離田姉妹の母は、19歳の時に神隠しにあった

IMG_4765
IMG_4764
 神隠しに遭う前は、普通の格好だった。服装の変化は…?

孕まされた子
 どうも、双亡亭で孕まされた子供らしく、母は朦朧としたまま姉妹を生んで死亡
 見開きで、フキダシもなく喋る「館」がホラー
 ゾッとする見開きでした

 ばかが。おめえにおれを壊せるもんか。おめえ達は俺の子じゃからなあ…

 だから双亡亭を壊したい
 壊したいけれど、壊せる気がしないのだ、と

 だから笑え、お前は笑うしかない、そう無力を追い詰める「館」が本当に酷い。

気に入らねえ…、この屋敷! まーったく気に入んねーぜ!

IMG_4763
IMG_4762
IMG_4761
IMG_4760
IMG_4759
 相手の崩す為、心の傷をかきむしって、そこから入り込む! 悪意しかねえ!!

タコハの念
 際し、彼女らを苛んだのは、ずっと「周りに嫌われて」生きてきた事で
 だから、タコハに「アンタの力がいる」と伝えられ
 立ち直ることが出来た

 タコハ、周りが凄いヤツばかりと認めた上で、その使い方に疑問を覚えたように。

 彼は無力かもしれません
 でも、だから誰より「他人の長所」に敏感で、周りの力を引き出せる人な気がします

 双亡亭の主に出会った時も、そんな感じに思えましたから

収録

IMG_4757
 双亡亭が「悪意」なら、笑って何もかもフッ飛ばす前向きさが必要なのかもですね。

 少年サンデーコミックス「双亡亭壊すべし 第5巻」。
 藤田和日郎。週刊少年サンデー連載、小学館。2017年7月(前巻2017年4月)

収録
 第39話「穴の奥」
 第40話「つながる世界」
 第41話「帰還」
 第42話「双亡亭で会いましょう」
 第43話「<双亡亭>応答せず」
 第44話「炎 対 験力」
 第45話「鬼離田姉妹の宴」
 第46話「バケモノの子」
 第47話「鬼神招請」
 第48話「タコハ絵鬼神」

 双亡亭の主・坂巻泥努、青一の弟・マコト説。「双亡亭」の名も含め、辻褄が合う気がしますが…?


 双亡亭壊すべし 1巻“壊れずの家”。
 双亡亭壊すべし 2巻“<双亡亭>進入”
 双亡亭壊すべし 3巻“更衣室”より出でるモノ
  双亡亭壊すべし 4巻“真相は二つ星にあり”
 双亡亭壊すべし 5巻“笑うしかないのじゃ”

アニメ版 うしおととら 感想 2015~2016年

 第壱話「うしおとらとであうの縁」
 第弐話「石喰い」
 第参話「絵に棲む鬼」
 第四話「とら街へゆく」
 第伍話「符咒士 鏢」
 第六話「あやかしの海」
 第七話「伝承」
 第八話「ヤツは空にいる」
 第九話「風狂い」
 第拾話「童のいる家」
 第拾壱話「一撃の鏡」
 第拾弐話「遠野妖怪戦道行~其の壱~」
 第拾参話「遠野妖怪戦道行~其の弐~」
 第拾四話「婢妖追跡~伝承者」
 第拾伍話「追撃の交差~伝承者」
 第拾六話「変貌」
 第拾七話「カムイコタンヘ」
 第拾八話「復活~そしてついに」
 第拾九話「時逆の妖」
 第弐拾話「妖、帰還す」
 第弐拾壱話「四人目のキリオ」
 第弐拾弐話「激召~獣の槍破壊のこと」
 第弐拾参話「永劫の孤独」
 第弐拾四話「愚か者は宴に集う」
 第弐拾伍話「H・A・M・M・R~ハマー機関」
 第弐拾六話「TATARI BREAKER」
 第弐拾七話「風が吹く」
 第弐拾八話「もうこぼさない」
 第弐拾九話「三日月の夜」
 第参拾話「不帰の旅」
 第参拾壱話「混沌の海へ」
 第参拾弐話「母」
 第参拾参話「獣の槍破壊」
 第参拾四話「とら」
 第参拾伍話「希望」
 第三十六話「約束の夜へ」
 第三重七話「最強の悪態」
 第三十八話「最終局面」
 最終回「うしおととらの縁」