藤田和日郎。現代、謎に満ちた屋敷を「壊す」。モダン・ホラーバトル。双亡亭壊すべし 4巻 感想 考察 画像 レビュー ネタバレあり 前巻
双亡亭より来る者の真実、その1。正体は水? 独善極まる“敵”とは一体?

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 理解が追いつかぬ真相、開示開始! 前半はタコハ達の激しい戦い、後半は青一の回想に
 これまで、さして知性を感じさせなかった敵が一変
 脅威も倍増しだよ!

 悠然と振舞うも、実はビビってた敵、実は嬉しかった“彼ら”、本音もまた切なかった!

“器”から白い手が!
 ううん? つまり「未来の地球」は黒い星となり、“青一たちの星”を襲うも逆襲喰らって窮地に?
 ラストって、そういう意味なのか?

 いや黒星の狙いは地球で、それを伝えたくて双亡亭から出てこようとしてる?

「双亡亭」は、“総理”へ絵を送り続けた…?

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 中には信じない者も居たが、全て“溶けた”という。

あらすじ
 科学者アウグスト博士の同僚、カーク博士とマックス博士は、元の人格を保ったまま“更衣”した
 進化した彼らに、タコハたちは苦戦を強いられるが
 宿木と共に撃破に成功

 一方、“総理達”は、双亡亭は“水路を作らせたい”青一らに教える

 対し青一が見せたのは
 この45年、「白い海の星」で「黒い海の星」と戦った記憶

 共に海水状の身体を持つ双つ星で、青一らは必死で戦い、侵略者・黒星を絶滅寸前に追い込む

 白と黒、それが“双亡亭の腕”の正体であった…?

第1巻の衝撃には、実は「続き」があったのさ…!

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 置いて行かないで、あの「手」は出てこようとしてたのか…

異界の更衣室
 うむ、「絵」を見ると心を分析され、「彼ら」に成り代わられてしまう、ゆえに「更衣室」である
 成り代わった者は、人の姿をしているが
 実は、液体なのである

 その特徴は、後述の「青一の星」と、一致するのですな総理!

 しかし、似せた身体を維持できなかった
 だが「適応」しつつある

 青一の星が、心変わりして敵になったのか、それとも「黒い星」の連中なのか?

 双亡亭の住民とは、「二つ星」なのか

総理へ絵を送る目的は、「日本で一番偉い総理」になり変わること

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 総理が偉いと知る、つまり「青一たちの記憶」を、双亡亭は持っているはず

双亡亭は地球の…?
 そして、総理として“水路を掘らせる”のが目的、敵の正体は水ですし、しかも身体を保てません
 水路があれば、元の「水の身体」のままで
 外へ出ることが出来る

 あれ? もしや「やむなく身体を借りたけど、本当は水のまま出て来たい」のか?

 双亡亭は味方?
 だとすれば、「黒星の事」を伝えたい?

 今回、総理は水路なんて、どうせロクな理由じゃないと推理していますが?

 いや実際、川に出られたら“地球そのもの”が彼らの手に?

進化する「双亡亭」、元の知性を完全に保った“敵”!!

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 ヒャア宿木さん生きてたァ!!

性格の悪い彼ら
 これまで、亡霊じみた連中ばかりでしたが、「元の人格」を完全に保ったままの“絵”が出現!
 彼ら、とにかく性格が悪くて「双亡亭は悪!」と演出しています
 が

 このアウグスト博士、宿木さんも、「一見すると悪人」なんですよね

 でも見ていると
 二人とも、根っこは良い人と感じます

 つまり本作、「第一印象が、その人の本性とは限らない」と強調している気がします

 双亡亭も、同様なのかも?

カーク『完全に変わるとですねえ、…いわば進化するんですよ

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 眼鏡のカークは、「うしおととら」のようなボクシング博士だった!

進化する双亡亭
 思えば、「出てきた連中」の正体は液体で、それが人の形を無理やり真似ているっぽい
 カークが、銃撃を易々と無効化した描写は
 液体ボディを活かしてか

 とかく「自分で調べなよ!」など、不思議極まるボディの敵!!

 でも後から思うと
 なるほど、液体だったからなのかー、って感じ

 硬度0パワー!

腕vs腕! 意図的に“黒い腕”の力を借りられるようになったタコハ!!

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 ただ「黒い星」の器から生えてる腕、あれって白いんですよね。…あれ?

双星の腕
 あれ、もしや“タコハの黒い腕”って、黒い星か?! つまりどういう事なんだぜ!?
 大本は、多分「双亡亭の建築者」に気に入られたから
 黒星と繋がってる?

 双亡亭には、清一の星と、黒い星の両方が

 よって「双」として…、亡?

記憶を保ったまま入れ替わった「双亡亭」、なんとか撃退に成功

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 アウグスト博士、口は悪いけど良いヒトっぽいのよね…

喰らいやがれ!
 実は、「電気」こそが双亡亭の弱点。これに気付いた、タコハの機転によって撃退に成功
 アウグスト博士、宿木も合流して新パーティに
 人相が悪くなった!

 この戦いで、タコハ側は一段落

 後は、紅はエロいですね
 体つきが

 次巻、今度は「目」のお姉さん達ですが、果たしてどうなる事やら

 タコさん、めっちゃ活躍した!

45年前、青一たちがたどり着いたのは“白い海の知性体”だった

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 白い海が彼そのもの、双亡亭の「白い腕」は彼なのでしょうか?

双星との遭遇
 当時、青一たちの飛行機は何故か「黒い星」に引き込まれ、咄嗟に白い星に助けられた
 白星は、黒星の侵略で消滅する寸前だったが
 彼らに興味を持つ

 白星が、青一たち「地球人の感情」に汚染され、悪者化したと見ることも出来ます

 劇中では兆候はなく
 あくまで、「双亡亭が悪い奴」「正体は白星」の前提ですが

 また当時、青一たちは「白星」が悪い奴じゃないか、と疑っていました

 今の状況と、ちょっと重なりますね

白星は、青一達から大きなものを得た。それは…

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 嬉しかった。だから君達を幸せにしたかったんだよ、と

白星の見せた夢
 生まれて初めての「好意」が嬉しくて、だから好きになった。けど「白星」には元々は感情がない
 だから、空気も読めずに“本当の願い”を叶えようとして
 一部、人たちを傷付けた

 死んだ妻、娘、もう「会いたいけど、会えない人たち」を再現した白星

 だから“彼ら”は怒った
 夢を見せられて、幸せだとは思わない

 彼らは会えた事が嬉しくて、でも「作りもの」だと分かってたから、どうしても素直になれなかった

 そう思うと、なんだかすごく切なくなります

「彼ら」が最後に選んだのは、非合理的な選択だった

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 夢だと分かっていて、それでも一緒にいたいと選んでしまう

矛盾
 ずっと「白星の作った幻」に厳しかった人ほど、最後は幻と一緒に死んでいった
 その矛盾が、どうしようもなく人間だよなって感じます
 本当は嬉しかったから

 でも素直になれなかったから、最後に飛び出しちゃったのかなって

 娘・妻・恋人
 消えたら、もう本当に二度と会えない

 たとえ作り物だと分かってても、「もう二度と」って思ったら、飛び出さずに居られなかったのかなと

 そこまでするほど好きだから、「作りもの」を認められなかったのかなあ…。

「黒星」の侵略を受け続けた白星は、学んだ“感情”で反撃する!

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 ドリルは怒り、強さの象徴。それがいつしか「青一」と完全に一体化したと。

僕らの45年戦争
 ずっと、感情のなかった「白星」は、同タイプの惑星である“黒星”の侵略になすがままだったが
 滅亡の寸前、死にたくないという青一たちの感情に付き動かされ
 彼らと共同戦線に

 結果、45年をかけて撃退に成功、「黒星」の真意を知る事になった…、と

 ここまでが今巻
 長い戦いで、青一らは「白星」と一体化

 現在の青一が変なのは、そのせいなんですね。

 ご両親も失ったようです

独善的な「黒い星」もまた、滅亡寸前だった

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 侵略者“黒星”の先で、地球を見ることに

亡びの双つ星
 同じく「意思を持つ海水の星」だが、核の停止で磁場が出せなくなり、“太陽放射”で滅亡寸前に
 地球も、オゾン層などで太陽の被害を防いでいますから
 確かに理屈です

 そこで黒星は「白星」を侵略したが、予期せぬ反撃で滅亡寸前に…

 そして「地球」を見た
 果たして?

 これがどう繋がるのか、そも青一たちが転移したのは、誰の意図だったのか?

 つまりよくわからんのだぜ!

収録

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 人体急所を狙った紅、そういう剣技なんですね…

 少年サンデーコミックス「双亡亭壊すべし 第4巻」。
 藤田和日郎。週刊少年サンデー連載、小学館。2017年4月(前巻2017年1月)

収録
 第29話「総理達の悪夢」
 第30話「イット イズ ノット ア サイキック フェノメナ」
 第31話「転換器vs転換器-リバーサーvsリバーサー-」
 第32話「腕 対 腕」
 第33話「白い海」
 第34話「あの人」
 第35話「うれしかったのさ」
 第36話「怒りの形」
 第37話「反撃の形」
 第38話「逆襲の形」

双亡亭壊すべし 感想

 双亡亭壊すべし 1巻“壊れずの家”。
 双亡亭壊すべし 2巻“<双亡亭>進入”
 双亡亭壊すべし 3巻“更衣室”より出でるモノ
 双亡亭壊すべし 4巻“真相は二つ星にあり”

アニメ版 うしおととら 感想 2015~2016年

 第壱話「うしおとらとであうの縁」
 第弐話「石喰い」
 第参話「絵に棲む鬼」
 第四話「とら街へゆく」
 第伍話「符咒士 鏢」
 第六話「あやかしの海」
 第七話「伝承」
 第八話「ヤツは空にいる」
 第九話「風狂い」
 第拾話「童のいる家」
 第拾壱話「一撃の鏡」
 第拾弐話「遠野妖怪戦道行~其の壱~」
 第拾参話「遠野妖怪戦道行~其の弐~」

 第拾四話「婢妖追跡~伝承者」
 第拾伍話「追撃の交差~伝承者」
 第拾六話「変貌」
 第拾七話「カムイコタンヘ」
 第拾八話「復活~そしてついに」
 第拾九話「時逆の妖」
 第弐拾話「妖、帰還す」
 第弐拾壱話「四人目のキリオ」
 第弐拾弐話「激召~獣の槍破壊のこと」
 第弐拾参話「永劫の孤独」
 第弐拾四話「愚か者は宴に集う」
 第弐拾伍話「H・A・M・M・R~ハマー機関」
 第弐拾六話「TATARI BREAKER」

 第弐拾七話「風が吹く」
 第弐拾八話「もうこぼさない」
 第弐拾九話「三日月の夜」
 第参拾話「不帰の旅」
 第参拾壱話「混沌の海へ」
 第参拾弐話「母」
 第参拾参話「獣の槍破壊」
 第参拾四話「とら」
 第参拾伍話「希望」
 第三十六話「約束の夜へ」
 第三重七話「最強の悪態」
 第三十八話「最終局面」
 最終回「うしおととらの縁」