藤田和日郎。現代日本、謎に満ちた屋敷を「壊す」戦いを描く。モダン・ホラーバトル。双亡亭壊すべし 第3巻 感想 レビュー ネタバレあり 前巻
その“絵”は更衣室なのだ、と。双亡亭自体に悪意なし! その先に潜む意図は…?

Aaa_002
Aaa_004s-
IMG_2311
IMG_2310
IMG_2309
 あの絵は「あちらの世界のモノ」が、こちらに出る為の更衣室だと。ざっくりした解説!
 悪意なく、ただの己の過去を見せて責めさいなむ絵
 出てくる手段はただ一つ

 それはただ、己をゆるしてやる事なんだ、と。タコハさん最高にカッコウ良かった…!

それはもう過去形だ
 幼い頃、あれほど怖かった父も、「今なら」内心で深く悩み悔やんでいたと分かる。
 なあ、成長するって、本当にすごい事なんだ
 君は成長してるかい?

 そんな風に、つい自分に問いたくなっちまう巻でした。あと総理経験者軍団マジかっけえ

対峙、退治! 理解!! 「総理官邸」に送りつけられていた絵との対決!!

IMG_2305
 絵は、こちらに出てこれないモノが、「人間を乗っ取って」出てこれる体になる為の更衣室だと

あらすじ
 その「絵」を見た者はおしまいだ…、総理たちの語る双亡亭の「絵」を見た者たちは、次々と変容
 しかしタコハは、“己の過去”を見せて心を壊す絵に対し
 過去を乗り越えていた事を明かす

 彼は「絵」の中で、絵を描く男と出会い、“もしまた戻ってきたら”と約束を交わした

 双亡亭の念じた場所へ飛べる力
 これを授かったタコハは、過去に苦しむ紅と“フロル・ホロパイネン”を救出

 一方、多くの者たちは「あちら側の者たち」の肉体と成り果て、亭内をさ迷う

 録朗たちは、絵が“この世界で活動できる身体を得る”為の、一種の更衣室なのだと推測していた

タコハが出会った「絵描き」。他人は理解してくれない、けど“他人”ってありがたい

IMG_2314
IMG_2312
IMG_2313
 多分、双亡亭を造った人なんでしょうが、彼自身には悪意は無い。利用というか共生というか?

「他人」のありがたさ
 タコハは、他人に作品を評価して貰えない芸術家、その事で「彼」と分かりあえるのが微笑ましい
 でも、彼らの会話を見ていると“他人”ってイイモンだなあ
 って改めて思いました

 だって今回、「彼」がすごく楽しそうに見えたのも、“他人<タコハ>”あっての事ですし

 タイプは全然違うけど
 一点で分かり合って、(彼らなりに)盛り上がる二人にすごくニヤニヤします。

 果たして、「彼」は一体…?

「絵」の手段、助かる為には「ゆるす」事だ

IMG_2308
IMG_2307
IMG_2306
IMG_2304
 なお、ふとももチラチラは続行する模様。

許してやる事だ
 紅を責めていたのも過去、彼女の罪、彼女が「きっと録朗は自分を許していない」って思い込み
 でも、当人が「すげえ悪い事をした!」って思っている事ほど
 きっとなんでもない事で

 むしろホントの「悪」は、悪い事した、なんて思ってないから「悪」だと思うし!

 優しいから「悪い」と思う
 だから、「それは別に違う」って言ってくれたタコハが嬉しかったです

 今回、徹底して“他人”がいてくれるって良いもんだよ、転じて「人間っていいもんだぜ」みたいな

 富士鷹もとい藤田先生の、人間賛歌みたいなのを感じてちょっと泣けました。

『別に名前を言ってもわからないだろうから、紹介はいいさ…、斯波くん…』

IMG_2303
 そうだな、数字だけでいい。総理軍団のオーラすげえ!!

私達は「腰抜け」だ
 後、今こうして感想を書いてて思うのが、“総理経験者”軍団がカッコいいと思った理由っぽいもの
 彼らが、必死に悩んできただろうに「何も出来なかった」と
 腰抜けだと悔やんだこと

 やたらフレンドリーな会話と共に、「すげえ良い人たちなんだ」って思えて素敵でした

 官邸の絵は青一が破壊
 また、「霊能者」の紅だからこそ、ここが“理解できない”と恐怖。

 一気に「わかっていく」事が快い、逆転開始の巻って感じでした!

「双亡亭破壊」の為に募った凄腕たち、前巻の彼らは“倒された”んじゃない!

IMG_2302
 あとヒロインが増えたって事だ!

「更衣室」より
 前巻、いかにも「やられそう…」と思った凄腕集団ですが、その本当の(作品上の)狙いも
 つまり彼らは、“敵”になる為に出てきたって事か!
 やだマジ怖い!

 異世界の連中は、「双亡亭の絵」を通じ、次々と“人間の身体”をのっとってる

 今回で表出した面々だけじゃなく
 完全に、「人間になりきってる」タイプもいるって事なんしょうね

 これまでのキャラにもいるんでしょうか?

収録

IMG_2301
 ラストがまたホラーなんだけどォ!!

 少年サンデーコミックス「双亡亭壊すべし 第3巻」。
 藤田和日郎。週刊少年サンデー連載、小学館。2017年1月(前巻2016年10月)

収録
 第19話「絵を描く男」
 第20話「タコハの肖像画」
 第21話「絵の中のタコハ」
 第22話「タコハの恐怖」
 第23話「絵の中の紅」
 第24話「紅、過去との戦い」
 第25話「溶ける絵の控え室」
 第26話「更衣室」
 第27話「総理達」
 第28話「アポーツ・フロル」

 巻末あとがき。

双亡亭壊すべし 感想

 双亡亭壊すべし 1巻“壊れずの家”。
 双亡亭壊すべし 2巻“<双亡亭>進入”
 双亡亭壊すべし 3巻“更衣室”より出でるモノ

「うしおととら」 アニメ版 2015~2016年放映 感想

 第壱話「うしおとらとであうの縁」
 第弐話「石喰い」
 第参話「絵に棲む鬼」
 第四話「とら街へゆく」
 第伍話「符咒士 鏢」
 第六話「あやかしの海」
 第七話「伝承」
 第八話「ヤツは空にいる」
 第九話「風狂い」
 第拾話「童のいる家」
 第拾壱話「一撃の鏡」
 第拾弐話「遠野妖怪戦道行~其の壱~」
 第拾参話「遠野妖怪戦道行~其の弐~」

 第拾四話「婢妖追跡~伝承者」
 第拾伍話「追撃の交差~伝承者」
 第拾六話「変貌」
 第拾七話「カムイコタンヘ」
 第拾八話「復活~そしてついに」
 第拾九話「時逆の妖」
 第弐拾話「妖、帰還す」
 第弐拾壱話「四人目のキリオ」
 第弐拾弐話「激召~獣の槍破壊のこと」
 第弐拾参話「永劫の孤独」
 第弐拾四話「愚か者は宴に集う」
 第弐拾伍話「H・A・M・M・R~ハマー機関」
 第弐拾六話「TATARI BREAKER」

 第弐拾七話「風が吹く」
 第弐拾八話「もうこぼさない」
 第弐拾九話「三日月の夜」
 第参拾話「不帰の旅」
 第参拾壱話「混沌の海へ」
 第参拾弐話「母」
 第参拾参話「獣の槍破壊」
 第参拾四話「とら」
 第参拾伍話「希望」
 第三十六話「約束の夜へ」
 第三重七話「最強の悪態」
 第三十八話「最終局面」
 最終回「うしおととらの縁」