狙いは時間、“これまでのジオンの戦争”を全否定するフロンタル。ミネバ、訣別の時

00443
00345
 フロンタルは、「箱の謎パワー」など計算に入れず、これまで連邦を脅してきた実績だけを評価。
 人類は変わらない、それがフロンタルの持論であったと。
 アクシズショックが鮮烈!

 シャアの父が描き、シャアが起こそうとした“人類の変革”を、切って捨てる“シャアの再来”!

ジオン独立戦争の過ち
 従来作での、「連邦に分からせてやる!」から転じ、分かってもらう必要はないと両断。
 全裸さんの異質さ

 ラストのアルベルト・ビストも、寂しげで印象的でしたね
「袖付き」に囚われたネェル・アーガマ、ユニコーン

00000
 手前は袖付きの旗艦、シャア最後の艦「レウルーラ」。

対話もなく共感もなく
 同盟となったネェル・アーガマの艦上で、ミネバは、フロンタルの狙い「サイド共栄圏」を聞き出す
 地球自身に、もう地球に住む人類を賄う力は無い
 そこを突いた策

 スペースノイドだけの経済圏を作り、地球を“一斉に”締め出せば、連邦は終わると。

 これが現実的な策…?
 だが、人間側に思想変化を求めない策は、同じ歴史を繰り返すだけだ。

 ミネバとバナージは、彼の“サイド共栄圏”を拒絶する。

 次回、第17話「奪還!ネェル・アーガマ」
フラスト『“ガランシェール”が沈んだそうです…、ギルボアの代わりをやって、ようやく、少し舵が手に馴染んできたところだったんですが』

00002
00003
00004
00007
00013
00015
00018
00019
 連邦の艦(ネェル・アーガマ)に乗り込んだら、隙を見て、乗っ取ってやるつもりでいた…。

呉越同舟
 第一話より、ずっと活躍してきたジンネマンの偽装貨物船は、連邦の目をそらす囮として轟沈
 しかし、長年親しんだ「家」の喪失より
 艦長が思うのは…

 だが、そんな事はもうどうでもいい。お前さえ、お前さえ生きていてくれたら……!

 こんな可愛い娘さん
 奥さんが…

 艦長は0079年の大戦後、捕虜となっている間に、故郷を「公衆便所」にされてしまった。

 その「ビデオ」を潰す道中で、マリーダを発見したのだった。
『MSを床に立たせておくってのは……』『重力に、魂を惹かれている奴らの発想だな?』

00020
00021
 当然、両者の間には敵意と侮蔑しかない、特に「支配する」側であるネオジオンは
 元々の選民主義と相まって…

 ちなみにジオンの艦なら、無重力を活かし、天井や床のスペースも使う。

 整備兵の負担は増すが
 とにかく、「積めるだけ積む」「使えるだけ使う」のがジオン流だ。

 なので“無駄だ”と。
タクヤ『(クシャトリヤは、遠隔砲台である)ファンネルは全滅、オプションの装備もほぼ無くなっちまった……、ユニコーンガンダムについては、ちょっと考えてる事がある』

00022
00023
00025
00031
00032
00035
00041
00043
00048
00050
00053
00054
00058
00066
00075
00077
 原作と違い、あくまで“共闘”として受け入れたネェル・アーガマですが…。

ネェル・アーガマ
 バナージは、既に「箱」の座標を知ったが、現状、「ここからどうしよう」というのが悩みの種だった
 一応、ネオジオンは“共闘”の体裁
 なのだが…

 レイアム副長! もう耐えられん、今すぐ「袖付き<こいつら>」に、出てって貰ってくれ!

 事実上の占拠
 彼らが、動力室にまで人を入れろと言いだし船員はキレる!

 死んだ仲間の為、屈してはいられない!

 が
“親衛隊長”アンジェロ『我々が護ったのは箱の鍵だ、貴様らなど知った事ではない…』

00089
 徹頭徹尾大人をナメくさるアンジェロだが、味方、ネオジオンのベテランもバカにしているので
 そこは安心して欲しい。

アンジェロ『(仲間を殺されたのは)お互い様だと言っている…!』

00100
00103
00104
00120
00128
00133
00136
00140
 あなた<ミネバ・ザビ>にしか出来ない大切な事って、この事?

仲裁者と事情
 この状況は、「ネェル・アーガマを味方として扱いたい」、ミネバの意思をフロンタルが尊重した故
 姫様、薄氷の譲歩だが、なまじ“事情”を知っているミコットは
 猛然と抗議!

 艦長より発する……、他ならぬ連邦から追われる身、今は彼らと行動を共にするしか無い

 友達感覚か!
 ミコット、ミネバの決意に勘付くが……

 静める為に艦長直々の仲裁通信、苛立つ各部の隊長3人、面白そうなエコーズ司令。

 表情の違いが面白い。
フル・フロンタル『……ご協力に、感謝いたします』

00151
 当然、オットー艦長の通達は全裸に言わされたものだが、艦長とて全裸に屈する気はない。
 袖付きも、彼らを殺したりしないだけ理性的だが
 ミネバを怒らせたくない

 ちなみに原作では、彼らに「捕虜」にされ、副長に至っては撃たれている。

 OVA化にあたって変更したらしい。
オットー艦長『アンタは、箱を手に入れて何をしようって言うんです! “シャアの再来”と呼ばれる男が、単純にジオン再興を目的としているとは思えない!』

00165
00182
00184
00189
00195
00205
00206
00210
00214
00217
00221
00223
00229
 私も聞きたい、聞かせて貰おうフル・フロンタル大佐。お前の本音を……!

フロンタルの計画 
 あの艦長が、なんと公然と食って掛かったのも見物だが、引き継ぐようにミネバが出来!!
 箱を手にして、“何をやりたい”か
 目的、手段は?

 私達スペースノイドがまず欲しているのは、“自治権”の確立です……。

 切り口は当然の主張
 そして、“連邦が認めない”事も周知の通り

 何故でしょうか、それは「宇宙は、地球がなくても自活できる」まで経済が成長したからだと。

 対し地球は、宇宙に依存していた。
フロンタル『ジオン・ズム・ダイクンは、この事実こそ武器にすべきでした』

00231
 フロンタルの主張は、既に地球は、地球に住む20億の民を“自力で”食わせる事も出来ない
 ジオン公国の開祖、「ジオン」が主張すべきだったのは
 この事実だったのだと

 だがジオンも、続くザビ家や残党達も、その「発想」を持てず敗れてきた。

 何故か?
『“自分達の存在を認めさせる”という発想を捨てない限り、我々に勝利は無い』

00241
00242
00246
00250
00254
00256
00259
 ジオンは思想家で政治家ではなかった、と切り捨てる全裸。

「サイド共栄圏」思想
 これまでの“ジオン”は、思想からして間違っていた、“地球を無視する経済圏”を確立する。
 それだけで、主従は逆転できる
 と

 そのまとめ役足りうるのはジオン共和国だけです…、あそこには“自治権”がある。

 問題は政治的権限
 4年後には、「地方自治体」レベルまで権限が戻される。

 箱を譲渡しようとしたカーディアスは、無論、そんな計画など知らなかったのでしょう。

 知ってれば“渡さなかった”。
ミネバ『大佐が、箱を使って手に入れようとしているのは“時間”……』

00262
 つまり大佐は、「箱」に何が入っていても関係ない、彼のプランの“時間稼ぎ”に過ぎなかった
 ただ、財団同様に連邦を脅して時間を稼ぎ
 共栄圏を築く

 箱は、ただのそれだけ道具だと。

ミネバ『聞いてしまえばつまらぬ話だ……』

00271
00280
00284
00288
00292
00295
00300
 シャアの本名はキャスバル・レム・ダイクン、初代ジオンの息子。

父と子と
 いつもと別人のように食って掛かるミネバ、フロンタルが切って捨てた初代ジオンの理想
 それは、“人は宇宙に出る事で進化する”という希望
 熱意だった

 地球を住めなくする事で、人を残らず宇宙に上げようとした、シャアの狂気、熱情からも程遠い!

 ザビ家は捻じ曲げた
 進化するのは、「我々」スペースノイドだと

 だがシャアは地球に残った人たちも、地球を住めなくする事で、進化へ導こうとした。

 父の意思を、狂気で受け継いだ。
ミネバ『お前の言うサイド共栄圏が実現した時、アースノイドは、(食い扶持を補う為に)地球の再開発を加速させるだろう……』

00304
00305
 そして「現実的な」フロンタルの計画は、地球を、死の星へと加速させる行為に他ならない。
 かつて、人が宇宙に住んでまで“地球を休ませよう”とした
 善意を台無しにする行為

 爪弾きにされ、苦境に陥った地球が、今度は宇宙を恨む側となるに過ぎない。

 同じ事の繰り返しだ
フロンタル『器は考える事をしません、注がれた“人の総意”に従って、行動するだけです』

00311
 対するフロンタルの返しはこう、ミネバは、「シャアの再来」を名乗るくせに熱意が無い
 人の変革を訴えてきた、あの男を名乗るお前が
 それで良いのかと問います

 でもフロンタルは、私自身には、(変革への)望みや願いはないと。

 大多数の人は、そんなもの望んでないのです。

バナージ『……なんだか、他人事みたいだ…。自分達の今後を語っているのに、あなたの言葉には、他人事みたいな冷たさを感じる』

00313
00320
00321
00322
00324
00326
00327
00331
00332
00336
00337
00340
 MSの部品ひとつが起点となり、小惑星すら押し返した“アクシズ・ショック”。

人は変われない
 バナージは、サイコ・フレームが見せた温かい光が、新しい可能性じゃないかと問いますが
 そんなの、フロンタルだって経験済みだと返されます
 比較ならぬ規模を

 かつて、同じ現象が地球規模で起こった“アクシズ・ショック”

 全地球人が見た
 それでも、人は変わらなかったのだと。

 フロンタルは、「人類の革新」は起こりえないとし、今あるものから合理的な策を提案。

 それが共栄圏なのだと。
ミネバ『私が知っているシャア・アズナブルは、本当に死んだな』

00345
 シャアと同じ顔、同じ声、しかし中身は「人の革新」を願っていたシャアとはかけ離れていた
 彼は、強引にでも“我”で世界を引っ張って
 独善で変えようとした
 
 それとは真逆の、理想もなく、「己」もない現実に身を預けた男。

 お前はシャアじゃないのだな、と。
 
ミネバ『インダストリアル7、そのコロニー・ビルダーたる“メガラニカ”。それが、ラプラス・プログラムが示した最終座標だ! ……その少年には、荷が重い』

00346
00349
00352
00353
00355
00358
00359
00364
00375
00379
00384
00387
00390
00396
00402
00404
 リディは強化人間ではなく、ニュータイプでもありません。しかし…。

幸せの青い鳥
 嘆息し、「箱」の在処をミネバが公開…、物語が始まった場所に「それ」は眠っていたのだと。
 また、彼女達を追う“バンシィ”も専用機で宇宙へ
 乗り手はリディ。

 ユニコーンが破壊できねば、奥の手を使わざるを得ない…。そうなれば、全てが失われる。

 父殺しは言う。
 これは、“女を追う男達”の共闘。

 彼がミネバを追うように、プルトゥエルブを助けて欲しい、「奥の手」が使われる前に

 悲しい男達の共闘。
リディ『俺は、アンタの腹違いの弟を殺す事になる…、それで良いのか?』

00411
 当然の問いを投げるリディですが、そもそも、ビスト家は長らく「家族同士」で殺しあっています
 女妖怪、マーサも“父”を殺されているのです。
 あの初代当主にです

 そんな「男性的な」社会がイヤだ、というのがマーサ叔母様の動機でもある。

 彼女は、決して躊躇いはしないでしょう。
アルベルト『ユニコーンや、バンシィのような“魔物”を作り出してしまう我々は、既に破滅の戸口に立っているのだろうが…』

00413
00420
00422
00427
00442
00443
00446
00447
 左手、いつも“飛行機のお守り”があったところを撫でるリディですが…

未知数の怪物
 往年の、ガンダムMk-Ⅴを思わせるシールド・ブースター、これもサイコフレーム…、の推力で
 獣のような声を発し、宇宙を駆け抜けるバンシィ
 ユニコーンの兄弟機

 物理的な限界を越えた現象、“アクシズ・ショック”を起こしうる未知数な機体

 魔物とは大仰ですが
 実際、作った人間にも想像し得ない現象を起こしうる機体。

 バンシィ・ノルンも戦場へ。
ネェル・アーガマ、呉越同舟

00021
00022
 今回は、名目上「共闘」という事で、ネオジオンがネェル・アーガマに乗り込んできていました
 中には前回、ゼネラル・レビルを一蹴した片割れ
 ローゼン・ズールの姿も

 異形ですが、「袖付き」の量産機、ギラ・ズールのバリエーション機でもあります。

 アンジェロの機体を改造したモノです。

ダブルスパイク! いかにも強そうな「親衛隊」仕様

00031
 アンジェロの紫タイプと武装以外同じで、「ギラ・ズール系」で一番カッコいいと思います(断言)
 親衛隊なので、“シナンジュに付いていく”必要があり
 推進力が大幅に強化

 また親衛隊なので、フツーより「袖」マークが多いのも特徴となります(重要)。

 HGUCガンプラ化済み。
 親衛隊、少数生産かつ「扱う側の技量が高い」前提も。

 開発当初に想定された「本来のスペック」を持つ、高性能版ギラ・ズールなのです。
余談。フロンタルの“サイド共栄圏”

00231
 遂に明かされたフロンタルの目的、「連邦を無視する」事を基点とする、サイド共栄圏思想。
 実は、とある人物の発案によるものなのですが
 OVAでは全カット

 ただ、実際に「Vガンダム」などのUC0120年代まで来ると、連邦が「統治」を放棄し始めます

 結果どうなったか?
 宇宙は、コロニー同士が武装しあい睨み合う戦国時代に。

 宇宙世紀、“機動戦士Vガンダム”の頃は、そういう背景だという設定が昔からあるのです。
「共栄」なき戦国時代

00250
 もし、フロンタル主導で、コロニー同士が「協力し合う」体制が構築されていたならば
 また結果は違ったかもしれません。
 全てはif

 ただ要は地球=連邦に匹敵する連合体を、スペースノイド発で打ち立てるというアイデア。

 共通目的の「連邦衰退」が終われば
 求心力を失い、ミネバの言うように、ただ“歴史を繰り返すだけ”に終わったのかも。

 連邦と違い、“全員が同格の連合”なのも不安要素。
いい、悪い、という問題ではありません。それが人の世だという事です

00324
00326
 人は変われるという期待も、またシャアが「内心、アムロとの決闘を望んで」反乱を起こしたような
 強烈な「我」もない、ただ淡々と必要な事を実行する
 それをシャアの顔でやる

 自分を器と規定する、フロンタルらしい回でしたね。

次回、ネェル・アーガマ奪還作戦!

00327
 懐かしいνガンダムの姿も!

可能性を切り捨てる
 以前、逆襲のシャアで「人の心の光」、人の心が奇跡を生む事を人類は見たわけですが
 それから3年、“その原因となった部品”で戦闘兵器
 ユニコーンを作る有り様

 人間は、その場その場でしか考えず、変革など起こしえないというフロンタル。

 これまでの“ジオンの戦争”も否定
 熱意、可能性を否定し、「今あるもの」で考えるフロンタル、最後の座標も公開され決戦近し!

 逆シャアを継承し、チラッと流れたのもトグッときましたね!

 次回、第17話「奪還!ネェル・アーガマ」
機動戦士ガンダムUC RE:0096

 第1話「96年目の出発」
 第2話「最初の血」
 第3話「それはガンダムと呼ばれた」
 第4話「フル・フロンタル追撃」
 第5話「激突・赤い彗星」
 第6話「その仮面の下に」
 第7話「パラオ攻略戦」
 第8話「ラプラス、始まりの地」
 第9話「リトリビューション」
 第10話「灼熱の大地から」
 第11話「トリントン攻防」
 第12話「個人の戦争」
 第13話「戦士、バナージ・リンクス」
 第14話「死闘、二機のユニコーン」
 第15話「宇宙で待つもの」
 第16話「サイド共栄圏」
 第17話「奪還!ネェル・アーガマ」

ガンプラで見るユニコーン 電撃ホビーwebより

 ガンプラで見るユニコーン その1
 ガンプラで見るユニコーン その2「MG 1/100 ユニコーンガンダム」
 ガンプラで見るユニコーン その3「HGUC 1/144 クシャトリヤ」
 ガンプラで見るユニコーン その4「HGUC 1/144 シナンジュ」
 ガンプラで見るユニコーン その5「HGUC 1/144 リゼル(隊長機)」
 ガンプラで見るユニコーン その6「HGUC 1/144 ロト ツインセット」
 ガンプラで見るユニコーン その7「HGUC 1/144 ドライセンuc.ver」
 ガンプラで見るユニコーン その8「HGUC 1/144 ギラ・ズール アンジェロ・ザウパー専用機」
 ガンプラで見るユニコーン その9「HGUC 1/144 ジェガン(エコーズ仕様)」
 ガンプラで見るユニコーン その10「HGUC 1/144 ジェスタ」
 ガンプラで見るユニコーン その11「HGUC 1/144 バイアラン・カスタム」
 ガンプラで見るユニコーン その12「MG 1/100 リゼルC型リゼルC型 (ディフェンサーa+bユニット/ ゼネラル・レビル配備機)」
 ガンプラで見るユニコーン その13「HGUC 1/144 ローゼン・ズール」